☆着床前診断やってますか? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

「着床前診断を受けたいのですが、リプロダクションクリニック大阪で受けられるのでしょうか?」
最近、クリニックでも、ブログでもお問い合わせが極めて多い質問です。

当院では、現在のところ着床前診断を実施していません。

その理由については、日本産科婦人科学会主導で2016年春から「着床前受精卵遺伝子スクリーニング(PGS)特別臨床研究」を実施するとの発表があったためです。これは、PGS群300症例、コントロール群300症例によるランダム化比較試験を3年かけて行う計画です。このような学会主導の研究が行われ(評価が確定していない)間に、個々のクリニックがPGSを独自に進めることは避けるべきではないかと考えています。

ブログでも何度もご紹介しているように、PGSはこれからの体外受精に必須の検査と考えていますので、近い将来必ず実施したいと思います。

着床前診断については下記の記事を参照してください。
2015.1.18「新しい着床前診断:MALBAC」
2015.1.4「着床前診断(PGS)はCGHからNGSへ」
2014.12.29「☆着床前診断(PGS)したらどうなる?」
2014.12.18「☆着床前診断について」