『言葉は時間と共にさまざまな形に変わってもーてるけどな。感じ~が変ってるだけで今でも
残ってるもんやでぇ~見たままだけじゃなく色々な角度でみるってこともそうゆうこっちゃ
楽しく色々な角度で見るとなんでもみれるもんやでぇ~数字にも意味があるって知らんやろ?』

「全く知りませんね~」

『1~10をノートに書いてみぃ~』

「はい」

12345678910

僕がノートに書くとその下にガネーシャが書き込んだ。
初めて字を書くところをみたが、物凄い達筆だ。

12345678910
壱似参自護緑知致罰苦柔

『ええか?ちゃんと意味あんねんで。
一に自分を知り参る事とし、
緑と云うもの守るを知れば、
罰や苦労も柔らくすることができるってこっちゃ。縁を大事にするってことや。
お経とかも漢字だらけやろ?訳せば同じできちんと意味があるんやで。英語も同じやで?』

そうゆうとガネーシャはノートに書き出した。

ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTYVWXYZ
永美知泥以得不死、英智愛慈栄恵得廻夢依不、王飛救在衛素手出有、無意打武留笑功守和慰自為

『これはな、永遠の美を知るには、泥の中を探るなり、
以って不死を得る。英・智・愛・慈・栄・恵を得るは、
出来ない事では無く夢と現実を廻る事。
王となる神「大聖歓喜自在天」が降りてきた時に心の浄化された手を伸ばせば守られる。
何も欲しがらず笑顔と功徳を守れば自分自身が、和みの中に慰めがある事を悟れるだろう。』

「すげ~!」

『楽しいやろ?地球という漢字にも意味あんねんで~
地球とは、「土が王を求める也」が合わさって地球と書くんやでぇ
昔から神様ちゃんと言っとるがな
それが今の地球見てみぃ?こてこてにアスファルトで固められてるやろ?
人間でいえばサウナスーツ着せされてるもんやで?』

「あ!だから地球温暖化なんですか!」

『そうゆうこっちゃ』

ノートがみるみる埋まっていく。
このノートは一生の僕のお宝になりそうだ♪
『おばちゃんなぁ~そんな事しててもアカンでぇ自分を変えないと誰も助けてはくれないで
ワシはおばちゃんがその気なら立ち直れるきっかけはあげたる。でも今のままじゃ何もあげられへん
人間なぁ後悔したらそこからやり直しできるんやでぇ。やり直し出来ない人生なんてあらへん。
自分が変ろうと思えば年なんて関係あらへん、何も難しい事あらへん。』

「うちそんな難しいの嫌や~もう他あたるわ!」

そういっておばちゃんは居なくなった・・・

『鳳ちゃん気をつけなあかんで、ああゆうのには絶対施したらあかんのや。
今日のおばちゃんは、「物恋」という魔物に囚われた代表者やで?
 物を乞う事は、自分を見失ってるからや! だから、「自分を変えて来い!」と告げたんや・・・
でも、気付かないやろな・・・強力な魔物やで!』

『せっかく人生変れるチャンスやろうと思うたのに、もったいないおばちゃやなぁ~』

「運が良いのか、悪いのか分からないおばちゃんですね~
昔あった、志村ケンの神様コントみてる気分でしたよ(笑」

僕が好きだったあの本のドラマのワンシーンでもそのまま使えそうな気がした。
物乞いなんて見るのも初めてだったし、そのやりとりを生で見れた僕は運が良い気がした♪

暫く談笑した後、ガネーシャはトイレ掃除に戻った。

『トイレ掃除はなぁ~毎日でもやったほうがええで、極端に言えば用足す度でもエエくらいや。
ちょっとノートに「オトイレ」と書いてみぃ~そしてその下に「音入」と書いてなぁ~』

僕は言われるがままにノートに書いてみた。
最近ガネーシャの言うことをメモするように心がけている。
日記用にするのと、後で復習するためだ。

オ ト イ レ
 音   入

『音ってインとも読めるわなぁ?入れってニュウとも読めるわな?そのまま下に書いてみぃ』

ゴシゴシ洗いながらガネーシャは言う。
僕はそのまま下に書いた。

オ ト イ レ
   ↓
 音   入
   ↓   
い ん にゅう 

『インを漢字で印と書いてにゅうを英語でかいてみぃ~』

オ ト イ レ
   ↓
 音   入
   ↓   
い ん にゅう
   ↓
 印  NEW

『それがトイレ掃除の極意や!これ、ごつう教えだから大事にせいよ~』

「すみませ~ん全く意味わかりません!」

『ええかぁ?トイレって一番汚いところだけどな?心の汚れも溜まるところななんやで?
掃除をすることによってなその心も奇麗に掃除しとるんやで?印(心)を新しくする。邪気は流すのや。
神様はな、一番最初にその人間のトイレを見るわけや。それで頑張ってる子を判断するんや。
人間さかい失敗もするやろ?でもトイレ掃除を奇麗にする子には失敗も流してやるんや。
水に流す言うやろ?だから今は水洗トイレともいうんやでぇ~』

「なるほどぉ!おもしろいですね~」

『漢字もなそのままじゃなく変換してパズル解くようにすれば、色々分かるもんやでぇ
でも最近は○○感じ~っていうやろ?元々は○○漢字だったんやで」

こうゆう言葉遊びみたいに思えるものが、楽しく聞けるからガネーシャといると僕は楽しい。
程なくして到着し家に入った。

『自分コーヒー飲むかぁ?』

「あ。いただきます~」

『ちょっと片付けしちゃうさかい、ゆっくりしててや~』

そうゆうと洗濯や茶碗洗い等をしていた。
いつも思うが、奥さんの変りにここまでできるのかって位やっていて感心する。
最近僕も見習って妻の家事を分担してやっているのだが、
これが最初の頃上手くできず大変だ。
妻の動きを見てると実に要領よくこなしてる。
ガネーシャも慣れてるなという感じだった。

動きを追ってるときにチャイムがなった。

『はい~』

扉を開けるとそこには。みすぼらしい格好をしたおばちゃんがいた。

「おにいちゃん、何か恵んでもらえないだろうか?」

突然の来客が物乞いだった。
僕は初めて見た光景に吃驚した。
僕はこの人の事を神様と思い込んでる、だからどんな展開になるかワクワクした。

『おばちゃんが変らないとワシはなんもあげれないでぇ』

「にーちゃん聞いてや~うちのトーチャンはうちのお金持っていなくなったのよ、
息子も家に寄り付かずで、仕事も無いしこうやって毎日恥ずかしいけど皆にお願いしているのよ」

『それならこの辺は畑仕事してる方も大勢いますし、
その仕事ちょっとお手伝いさせてもらって
野菜等分けていただけないか聞いたほうがいいんじゃないですか?』

「うちそんな難しい仕事嫌やわ~何でも良いから分けてよ~」

『何もしないのに食べ物だけ貰って歩くなんてしないで、
自分の出来る範囲でやったほうがいいですよ
そんなことして歩き回らないで、自分自身を変えてみなさい』

おばちゃんは人の話は全然聞いてないようにどんどん話してくる。

「おにーちゃんカッコいいな~一人でここ住んでるの?」

『妻も子供もいますよ、おばちゃんかて、きちんと変れば旦那さんも息子さんも戻ってきて
やり直しできますよ。』

「おに~ちゃんしっかりしてるな~そこの教会に通ってる子かい?」

それを聞いたとき無性に面白くなった。
ガネーシャもちょっと笑いそうな顔で僕に問いかけてきた。

『鳳ちゃ~んワシって信者になるのかのぉ?』

僕は笑いを堪えながら言った。

「ん~信者というか・・信者じゃないと思いますけどね・・・」

おばちゃんはお構いなしでさらに言う。

「うちシツコイのは嫌や~だから一回しか言わないけど何でもいいから分けて~」

どこが一回なのかと思っていたが、僕にはおばちゃんもそれだけ必死なんだなと思うと
そのまま見捨てることはできず、ポケットに入ってた小銭でもあげようと近寄った。

それを察したのかガネーシャに止められた。
「心に余裕持つとな、何でも楽しくなれるんやで?例えばあそこ歩いてるねーちゃん見てみぃ
良いスタイルしてるなぁ?そうなると男は顔も気になってくるやろ?行動力ある子なら目の前言って声掛けたりもするわなぁ。
でもな見てガックリとかようあるやろ?好みは人それぞれやからのぉ。
だからこそを声掛けにいくのを堪えるのも必要なんやで。
顔が見えない分色々創造できるやん?どんな子だったのかなぁ?
顔見たかったなぁ~とかそれをネタに・・・まぁ色々あるわな。見えない事の方が
楽しめることも世の中ぎょーさんあるんやで。
わざと知らないように目をつむる事から楽しみもできるんやでぇ
これが「腹八分」言うんや。
残りの二分残しとくだけで世界がめっちゃかわるでぇ~
欲張ると良い事あらへん、ほどほどに残しておいたほうが、
後でその空いてる隙間を楽しむことができるんやでぇ。』

そう言いながら、500mlのコーラがあっという間に無くなった・・・

「その割にはずいぶんお召し上がりになるようですけど・・・」

『あのなぁワシが腹いっぱい食うにもちゃんと訳があるんやでぇ?
今の自分に話しても分からんと思うけどなぁ
物欲ってあるやろ?あれ本当は「仏良く食う」が変っても~て、物欲になったんやで~
知らんかったやろ?人間と神様一緒にしたらあかんで~ホンマ』

「だってどう見ても人間じゃないですか!」

『だってワシ神様やし、人間になるくらい訳ないやん?』

「それ言われたらなんも言えませんわ!」

『何カリカリしてんねん!とりあえずワシの家いこうか~』

別にイライラしてるわけじゃないが、思ってることは素直に言うやってみる。と最近は
心かけているから、そうすると自然と相手は神様だろうが、とりあえず何か言ってみたくなる。
そこからも何か勉強になるんじゃないかなって思うから。
別に疑ってるわけじゃないんだけど色々試したくなるんですよ・・・(笑

車に乗り込みガネーシャが言った。

『今度この前のゆーやも呼んで青空教室やろうか?神様講座なんてどうや?』

「面白そうですね~ぜひお願いします!」

おし・・・これはチャンスだ色々神様パワー見せてもらおうかしら♪

車に乗り込みガネーシャの家に向かう。
戻ってきた頃には、ほぼ食べ終わっていた。
(なんちゅ~食欲なんだろ・・・)
とりあえず僕は買ってきた飲み物をほとんど、いや、完全に悪戯心で飲み物を差し出した。

「ど~ぞ~」

(どんな反応するのか。ワクワク)

『おおきにぃ~』

まったく普通の反応だった・・・つまらない・・・
しかも開けるなりグビグビと飲みだす始末・・・

「炭酸はええチョイスやでぇ口をさわやかにしてくれるさかい」

いいのかよ!?まったくもって期待を裏切られた反応だった・・・
神様だから何しても怒らないからなのかな?
なんて考えてるとガネーシャが言った。

『そういや自分、ワシがなんで、店で順番譲ってたか不思議がってたやろ?』

「そうですね~なんで席に固執するのかなぁって。」

『自分まだまだ甘いのぉ。ワシは忙しく働いてる人の為に時間を譲ったんやでぇ
自分とワシは、この後仕事に戻るわけやないやろ?でもな世間の方は限られた休憩時間の中で
ご飯を食べなあかんのや、ワシらが譲ってやれば、その人達に時間の余裕をプレゼントや。
人間余裕を持たないと、失敗はするし、忘れ物多くなるし、エエ事一つもあらへん。
その人達に時間をプレゼントすることで、その人達にもゆとりが生まれるんや。
譲って貰ったほうも、「今日はついてるなー」とか思うとその日一日が楽しく過ごせるわけや
仕事かてそうなれば頑張ろうとなるやろ?
誰かが余裕ないなら自分が持ってる余裕をわけてやればエエんやでぇ。そうゆう事しとけば、
自分にも必ずかえってくるでぇ。
世の中の事何でも同じや、自分が余裕あるならわけてやればエエんや、
今はお裾分けが全然ない時代になってるんや悲しいこっちゃで』

「まぁたしかにそうかもしれませんね・・・でもあの時、席にこだわっててそこが空かないからって
いってたじゃないですか!」

『自分なもし誰かに親切にするときに、わざわざ「僕こんなこと考えて貴方に親切してますよ~」
なんて言うか?言わへんやろ?言ったらドン引きやでぇ?
見返り下さいって自分から言ってるもんやで?いやらしぃわぁ~』

『いつも心に余裕もってれば、何でも楽しく生きれるちゅ~わけや』

「いや・・まぁそうですけど・・・」

(くっそ・・・やっぱ何も言い返せないや・・・」

『自分がワシを試そうなんて1000年はやいわ!ぶひゃひゃひゃ』

(1000年後絶対ギャフンといわしてやる・・)

そうして又ガネーシャは話し出した。
「せっかく天気もいいですし持ち帰りにして公園で食べませんか?」

『それもええなぁ~そうしようか~』

この調子じゃいつになったらありつけるかも分からない・・・
そして、レジにてお互いに注文を始めた。
僕はメニューを見ながらどれにしようか悩んでた。
ガネーシャはもう決めてあったらしく先に注文した。

『牛丼特盛り1つとご飯大盛り2つよろしくぅ~』

ずいぶん頼むな~とは思いつつもご飯は家にでも持って帰るのかとその時は
まさか全部食べるとは思ってもなかった。

「チーズカレー丼普通で~」

程なくして出来上がり、店員さんが箸等は横にあるところからお持ち帰りくださいと
説明を受けた。

袋に箸を入れて車の戻ろうとした。
ガネーシャはというと、

「別に袋1つください~」

そういうとその袋に、大量の紅しょうがを入れていた・・・
車に乗り込み、近所の公園をぐるぐると探し始めた。



しかし困った事に、大きい公園でも車を止める所がまったくないのだ。

「飯食べる間だけだし、ちょっと路上駐車でもいいんでないですか?」

公園から見える所なら、万が一邪魔になりそうになってもすぐ動かせそうと思い
僕は言ったが。ガネーシャは違った。

『自分なぁ~ルールは守らないとあかんでぇ~ワシもはよ食べたいでぇ~でもなぁ
ルールは守らないとアカン』

『しかし今の公園は誰もおらんのぉ~まぁこんな大きい公園で車も止めれん場所なら、
来づらいわなぁ~公園が人間拒むように置いてあるとしか思えへんわ。せや河川敷いこうか。』

近くの駐車場に車を止めて河川敷の椅子とテーブルがある所に向かった。
ガネーシャは先ほど注文した全ての物を持って・・・

「それ全部食べる気ですか?」

『そうや?ワシ腹いっぱい食べるでぇ~」

そうゆうと大盛りご飯片手に牛丼特盛りをおかずに食べだした。
僕はご飯を食べるのが結構早いペースだが、敵わないと思った。
見る見ると一つ目の大盛りご飯がなくなり、2つ目の大盛りご飯・・・
見ているだけでこっちがお腹いっぱいになる。

それでも普通盛りの僕のほうが早く食べ終わった。
飲み物が欲しくなり、ガネーシャにも何か飲みますか?と聞いた。

『なんでもええわぁ~』

なんでもいい・・・僕はこの言葉がめっちゃ嫌いだ。
だって、なんでも良いと言っておきながら、大抵後になってあれが良かったとか言われる
事が多い。それなら最初から指定せいや!と思うからだ。
でもまてよ・・これも何か試されてるかも・・・そう思うと楽しく選ばなくちゃと思った。

「んじゃちょっと自販機行ってきます。」

何を選ぶか迷いながら自販機へ向かった。

無難に考えればここはお茶が打倒だろう・・・
でも相手は神様だ・・・お茶の選択肢はないな。
あれだけお腹いっぱい食べる人が何を求めるだろう・・・
よし!これだ!
僕はコカコーラZEROをチョイスした。
あれだけ食べてるところに炭酸買って来るとは思ってもいないだろ・・・ニヒッヒ


何気なくINしたら、見慣れないメッセージが!
なんと猫神さまより素敵なプレゼントが届いてました!
ありがとう御座います!!!

どうしていただけたか不思議ですが・・・w

翌日僕は、ゆーやとのお話が気になりガネーシャに電話をした。

「こんにちは~昨日はお時間とっていただきありがとう御座いました。
ゆーやはどうだったでしょうか?」

『ほなたまには外で、飯でも食いながら話そうかぁ?」

「分かりました~」

そういえばガネーシャとご飯食べるの初めてだなぁ
本だと超大食いだったけど、このガネーシャはどうなんだろうなぁ
等妄想しながら身支度を整えて、家の前でガネーシャを待った。
しばらくしてガネーシャの車がついた。
車に乗り込むなり僕はすぐに聞いた。

「こんにちわ~ゆーやはどうでしたか?」

「根はものすごくええもん持ってる子やなぁ~でも視野をまだまだ広げないとあかん子やな
本人次第じゃものすごく大きい子になるでぇ~コレ見てみぃ」

そういって車の添えつけのTVの指を指した。

「ゆーやもこうやってダンスでもやればめっちゃ変るんやけどなぁ
あの子にはとりあえず100在ったとしたら1教えてあるわ。
あとは自分がサポートしてやりぃ」

「分かりました~」

「飯なワシのめっちゃお気に入りの所があんねん。そこでええか?」

(神様のお気に入り料理ってなんだろう・・・ガネーシャだからやっぱりカレーかな?)

「はい何処でもいいですよ~」

ついた場所は牛丼屋だった・・・
牛丼屋といっても、他にも色々な丼物がある。
いったい何屋なんだと思える牛丼屋だった。
しかも丁度昼時であったため店内はめっちゃ混んでた。

店内満席の上に、僕達の前に2~3組席が空くのを待ってる人が居た。
ガネーシャは全く気にしている様子はなく。ニコニコしている。
そこにさらに後ろからお客がくる。
すると、ガネーシャは

「お先にどうぞ~」

と言って順番をどんどん順番を譲るではないか!

「あの・・・なんで順番譲ってるんですか?」

『ワシのお気に入りの席が空かないねん」

「あのぉ・・・コレだけ混んでるし、席はしょうがないんじゃ・・・」

「嫌いうとるやろ。それにワシはあの席で食べたいねん、他の客ははよ食えるしなんも悪いこと
ないやろ?」

今まであまり気にした事は、なかったがたまにものすごい子供のような事を言い出す。
そんな事いってるうちにもどんどんお客はくる、その度に順番を譲るガネーシャ・・・
店員も不思議そうな顔をしてこっちを見る。
それでもおかまいなしに来る人にどんどん席を譲る。

いつになったらご飯食べれるのだろうか・・・
家に帰るとどたばたと妻や子供達が支度をしていた。

「ぱぱ~早くジャスコ行こうよ~はやくぅ~」

子供達にとってジャスコは夢の場所になっている。

僕が小さい頃母親がデパートに行くと言ったら大はしゃぎした時を思い出す。
今の子供達の気持ちって同じなんだろうな~と思った。
ただその場所に行けるというだけで、嬉しさがこみ上げてわくわくして
大人になってからは中々起こらない感情だな~と思った。
そう思うと、今まで面倒くさがってたジャスコに行くことも、子供と一緒に楽しまないと!
と思いせっかく行くなら皆が楽しめるように演出を僕がしないとと思った。

準備も整いジャスコに出発。
子供達は真っ直ぐにどこにでもある、ゲームコーナーまっしぐら
一緒に楽しめる方法はないかと考えて僕は思った。
普通のゲームをやらせるとお金がなんぼあっても足りない。
そう思った僕はコインゲームに目をつけた。
前までは500円程度渡し好きなのやってごらんで済ませてたんだけどね。

コインを買って子供達と何処まで増やすかを本気で頑張った。
子供はどんどんコインを減らす・・・
僕と妻でなんとか取り戻す・・・
その繰り返しだったが、今までとはまったく違った形でその場を楽しむ事ができた。
結果何と1000枚ほど貯コインすることができた!
これで次回はお金をかけずに遊ぶことができる!
子供達と手を取り喜びあった。

夜の誕生日の買い物を済ませて、家に帰り次はデコレーションの作業だ。
これも今まではケーキを買って帰るのが普通だったが、今回はゆーやが用意してくれて
そのスポンジケーキにクリームやイチゴを乗せる作業を皆でやった。

「あたしの食べるところイチゴ多くしよ~」

「そこだけクリーム多いのずるい!!」

「そんなクリーム山盛りにしたらケーキじゃ、ないだろおおおお」

子供達は少しでも自分が食べる場所を多くすることに必死だった。

色々すったもんだの末に遂にデコレーション完了。
見栄えは・・・ぐちゃぐちゃになった!
でもその作業工程は楽しかった。
食べたケーキはどんな一流のケーキよりおいしく感じた。
こんな機会をくれたゆーやありがとう。

その日の誕生日は子供にとって今までで一番楽しい誕生日になった。
今度はケーキを一から作ってみようかと思った。
妻もやってみようかと返事をしてくれた。

息子よ誕生日おめでとう。
生まれてきてくれてありがとう。
「それじゃちょっといってきま~す」

妻とこの後の行動の段取りを説明して家をでた。
子供達はケーキにすっかり興奮してる様子だった。

コンビニの駐車場で待っているガネーシャの元へ向かった。
なにやら二人で話に盛り上がっている雰囲気だ。
僕はコンビニに行って、3人分のカフェオレを買いに向かった。

すると店員さんが待ってましたとばかりに、煙草が5種類位
カウンターに並べている・・・

(煙草買う予定なかったんだけどなぁ・・・)

でもこの挑戦受けて立たねば男が廃る!

「お~いっぱい選んでくれましたね~」

「今度こそ、この中から選んでもらいますよ!」

通常のコンビニではあまり見かけない光景になっていただろう・・・
他のお客さんが居ない事が幸いだ。
僕は考えてこう言った。

「全部クダサイ!選んでくれたんだから全部買いますよ!」

「えぇ~!?全部ですか?」

「そのかわりヘビースモーカーになったら手当てしてくださいね♪」

「あははは」

笑いを掴むのに少々無茶をしちゃったなと反省・・・
こんなに煙草どうしよう・・・(汗)
そうしてレジを後にした。
車の方に向かう前に煙草に火を点け一服した。
窓越しでさっきの店員さんいそいそと掃除をしてた。

思えばこの煙草一本からのガネーシャと僕が思える人との出会い・・・
今までのお話とか、思い出しながらガネーシャとの出会いにふけていた。
そして今新しい出会いが僕をきっかけに始まった。
ゆーやはこれからどうなるのだろうか?
僕はこれかどうなっていくのだろうか?
楽しみでしょうがない。
煙草を灰皿で消し僕はガネーシャの車に乗り込んだ。

「お待たせしました~ガネーシャのプリンこれどうしましょうか?」

そう持ち上げたときに事件がおきた。
プリンを入れたボールにラップ等をしていなかったために
持ち上げた表紙に、カラメルが僕のスーツに付いたのだ。

「自分あかんでぇ~準備はなぁ~完璧過ぎるほどにするに越したことないんやでぇ~
せっかくのスーツ泣いてるでぇ~これが身に染みるちゅ~やつやな!」

「あはは・・・」

幸い車の中には垂れなかったのだから僕はラッキーと思った。
ものすごい神経質な人なので、車汚したら何こそ言われたものか・・・

「とりあえず僕はこれで戻りますのでコレでも飲んでください。又連絡しますね~
ゆーやケーキありがとね!それじゃ失礼します~」

「ほなまたな~」

「鳳さんありがと~」