新学期、新しいクラスで新しい友だちができて、その子と友だちになったとします。
第一印象があり、話していくうちにだんだんイメージが変わってきて、意外な一面が見つかったり、似ている部分が見つかったり、一方で全く相容れない部分が見つかってきたり、でも、それを許容できる友情が芽生えたり、、、。
ルー・タイスとの関係もそれに似ています。
というか、多くの偉人たちの関係もそれに似ています。
＊「我思う故に我あり」のデカルト様。松果体が魂の座だと考えて、なぜか心身二元論を提唱したデカルト様。
すべて良書を読むことは、著者である過去の世紀の一流の人びとと親しく語り合うようなもので、しかもその会話は、かれらの思想の最上のものだけを見せてくれる、入念な準備のなされたものだ。（p.13 デカルト「方法序説」）
c.f.すべて良書を読むことは、著者である過去の世紀の一流の人びとと親しく語り合うようなもの（デカルト） 2017年04月21日
まさにデカルトの言う通り、良い書籍を読むことは、一流の人々と親しく語り合うことと同じです。
彼らの気難しさや、ダークサイドに触れることなく、最上の部分だけ、言い換えればめっちゃ機嫌の良い時にあなたにだけ語り合うようなものです。最高です。
ルー・タイスも同じです。
ルー・タイスをどんな人だと最初は思っても良いのですが、だんだん話し込んでいくうちに、もっと違う面が見えてきます。彼の頑固さや、彼のサイコパスな部分、ちょっと人間離れした部分が見えてくるのです。
いや、そもそもルー・タイスは「有名スポーツ選手と仕事をして羨ましいですね」って言われて「御冗談でしょう」と返す人ですよ。
人生にはもっと重要なことがいくらでもあるのに、なぜスポーツでそんなに興奮するのでしょう。（ルー・タイス『アファメーション』）
c.f.じゃあ、黙って走ったらどうなんだ？君は走る必要はない。でも走ることを選んだ。（ルー・タイス） 2017年12月28日
ルー・タイスとお会いして「折れない腕」的なワークを直々に習った時のことはこちらに書いています。
c.f.【全講座定員御礼】新シリーズ「はじめての気功」、全講座満員御礼m(_ _)m 2013年08月14日
＊これはヒッチコック君。
知れば知るほど、彼の魅力が全開になるのです。
話し込めば話し込むほどに、そして知れば知るほど魅力が分かるようになるのです。
我々は幸運なことにそんな偉人たちと友だちになれるアテナイの学童保育もとい学堂で学んでいるのです。
プラトンもお友達、アリストテレスもお友達、真理はもっとお友達。そしてニュートンもお友達なのです（多分）。
c.f.プラトンは私の友、アリストテレスも私の友、しかし最大の友は真理である（アイザック・ニュートン） 〜最高の開運法とは？〜 2018年06月16日
でも、お友達が話している言葉がちょっと良く分かりません。
ですから、私たちは言語（Logos）を学び、ゆっくりと理解していくのです。
で、ソクラテス君がやってきて、易しい言葉でコツを教えてくれます。
耳元でコツをささやいてくれるのです（おそらく古代ギリシア語でｗ）。
それが「慣れ」です。
慣れれば良いのだよ、と。
読解に苦労しているかもしれないけど、がんばって読むようにして、頭をひねり続ければ、どこかで読めるようになってくるよ、と。
今はキツイでしょうが、そのうちに慣れてきます。慣れてくれば慣れてくるほどに、もっともっと課題は大きくなっていくのですが、でもそのころにはキツイのが快感になってきます（多分ｗ）。楽しくてしょうがなくなるのです。ゲームと同じで、強敵を倒すほうが楽しいのです。
c.f.だから、思うに、上方の世界の事物を見ようとするならば、慣れというのものがどうしても必要だろう。 2018年01月22日
（引用開始）
だから、思うに、上方の世界の事物を見ようとするならば、慣れというのものがどうしても必要だろう。ーーまず最初に影を見れば、いちばん楽に見れるだろうし、つぎには、水にうつる人間その他の映像を見て、後になってから、その実物を直接観るようにすればいい。そしてその後で、天空のうちにあるものや、天空そのものへと目を移すことになるが、これにはまず、夜に星や月の光を観るほうが、昼間太陽とその光を見るよりも楽だろう。（プラトン「国家」516A）
（引用終了）
（Q.最後の一文の「これにはまず」の「これ」とは何か？）
＊アテナイの学童保育所（学堂）。中央にいるプラトンとアリストテレスの師弟対決。
で、ルー・タイスもその教室にいて、そして話しかけられるのを待っています。
我々の脳内に広がる僕らのアテナイの学堂にルー・タイスも鎮座しましているのです。
そしてこうつぶやいています（イエスやジョブズと同じく引用で）。
「私の後ろを歩かないでください、私はあなたを指導しているのではないのだから。
私の前を歩かないでください。私はあなたに従いたいのではないのだから。
私の隣を歩いてください。
ただ、私の友人になってください」
（引用開始）
少し前、私は二人の人物が遠くを歩いているポスターを見かけました。そこには、こんな言葉が書かれていました。「私の後ろを歩かないでください、私はあなたを指導しているのではないのだから。私の前を歩かないでください。私はあなたに従いたいのではないのだから。私の隣を歩いてください。ただ、私の友人になってください」。私が言いたいことも、これと同じです。私についてきてほしいとは思っていません。もちろん、あなたについていきたいとも思っていません。ダイアンと私は、あなたが影響力を身につけ、私たちとともに歩き、友人になってほしいと願っています。（ルー・タイス『アファメーション』pp.416-417)（引用終了）
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