Ecce homo(エッケ・ホモ:この人を見よ)とはピラトが民衆に向かって言った言葉です。
ピラトが指す「この人」とはイエスその人のことです。
(引用開始)
イエスはいばらの冠をかぶり、紫の上着を着たままで外へ出られると、ピラトは彼らに言った、「見よ、この人だ」。(ヨハネ19:5)(引用終了)
アントニオ・シセリ『 Ecce Homo 』(1871)
*中央のピラトが民衆に向かって、「この人を見よ」「この人は無罪ではないか」と叫ぶシーンです。右側にいる女性たちが暗示しているのは、ピラトの奥様の夢です。夢というか悪夢ですね。
また、ピラトが裁判の席についていたとき、その妻が人を彼のもとにつかわして、「あの義人には関係しないでください。わたしはきょう夢で、あの人のためにさんざん苦しみましたから」と言わせた。(マタイ27:19)
また余談ながら、ブログ読者の方はお馴染みのように、「この人を見よ」と言えばニーチェです。ニーチェはこの有名なピラトの言葉を用いて自伝を書きました。
c.f.この人を見よ!〜スクール事前学習に〜 2012年10月02日
ピラトが磔に処したのはたしかに事実ですが、しかし一方でピラトは「わたしには、この人になんの罪も見いだせない。」(ヨハネ18:38)と繰り返し言っています。
イエスには何の罪も見いだせない、と。
ピラトは独り言として、心の中に言っているのではなく、民衆に向かって叫んでもいます。
そもそもピラトの「見よ、この人だ」という意味は、この人を見れば、あなた方もイエス・キリストが無罪だと分かるはずだ!という期待が込められていました。
(引用開始)
するとピラトは、また出て行ってユダヤ人たちに言った、「見よ、わたしはこの人をあなたがたの前に引き出すが、それはこの人になんの罪も見いだせないことを、あなたがたに知ってもらうためである」。(ヨハネ19:4)(引用終了)
ちなみにピラトはなぜ民衆が熱狂的にイエスを殺そうとしているのかを正確に知っていました。
彼らがイエスを引きわたしたのは、ねたみのためであることが、ピラトにはよくわかっていたからである。(マタイ27:18)
(なぜ飲食店が狙い撃ちにされ続けるのかも我々は「よくわかって」います)
そう言っても、ピラトは民衆に押し切られます。
そして私ピラトには責任がない、お前らが殺せと言い募ります。
ここで彼は権力者としての責任を放棄しているのです。
また民衆は民衆でその負債を子孫に回します。
すると、民衆全体が答えて言った、「その血の責任は、われわれとわれわれの子孫の上にかかってもよい」。
膨大なバラマキという借金を子孫に回し続けているのと同じです。
(引用開始)
ピラトは言った、「それではキリストといわれるイエスは、どうしたらよいか」。彼らはいっせいに「十字架につけよ」と言った。
しかし、ピラトは言った、「あの人は、いったい、どんな悪事をしたのか」。すると彼らはいっそう激しく叫んで、「十字架につけよ」と言った。
ピラトは手のつけようがなく、かえって暴動になりそうなのを見て、水を取り、群衆の前で手を洗って言った、「この人の血について、わたしには責任がない。おまえたちが自分で始末をするがよい」。
すると、民衆全体が答えて言った、「その血の責任は、われわれとわれわれの子孫の上にかかってもよい」。(引用終了)(マタイ27:21−25)
「剣に立つものは剣に滅びる」という有名な聖句は別な福音書では別な言葉で書かれています。
すなわち、「父がわたしに下さった杯は、飲むべきではないか」と変わっています。神である父が私に下さった苦い杯(辛い経験)は飲むべきとイエスは言っています。これはもちろんゲッセマネの祈りと対応します。
私の願いではなく、あなたの御心が成就されますようにという祈りです(この祈りがルー・タイスの嘆息にもつながっていると僕は考えます。「わからないものだね」という嘆息に)。
c.f.私の人生はかつて思い描いたものとは、全く異なるものになっています(ルー・タイス)〜期待値の遠近法 2020年12月28日
(引用開始)
すると、イエスはペテロに言われた、「剣をさやに納めなさい。父がわたしに下さった杯は、飲むべきではないか」。(ヨハネ18:10)(引用終了)
そう、ここではうっかり八兵衛のペテロが剣で斬りかかり、大祭司の僕(しもべ)の耳を落としているのです。
僕らも遅かれ早かれ火炙りに遭うのですから、そのときは自分に向かって「剣をさやに納めなさい。父がわたしに下さった杯は、飲むべきではないか」と言いましょう。
とは言え、ここでは諦観を語りたいわけでも、大衆の反逆の愚かさを呪いたいわけでも、正義が無いことを嘆きたいわけでもありません。
c.f.衝動の赴くままに放置されれば、大衆は生きることに懸命なあまり、自己の生命の根源を破壊する 2020年06月01日
そうではなく、それらを正確に見抜いた上で、社会正義や「論理が通じる(話せば分かる)」などの一切の希望を捨てて、サイコパスのように世界を眺めて、ハッキングしましょう!と言いたいと思っています。
ハッキングのひとつの例は赤狩りの最中にハリウッドを追放されながらも、偽名で作品を書き続け「ローマの休日」でアカデミー賞を取ったこの男です。
ちなみに、よくよく見れば「ローマの休日」もまたハッキングであり、静かなレジスタンス運動なのです。それは制作過程だけではなく、映画の主題自体も。
嵐のような迫害の最中にあっても、絶望もせず闘争しようともせず、ハッキングするのです。
ここでもスキマから向こう側へ移動するのです。
我々が「気功」とか「整体」を隠れ蓑にしているのと同じです。
*映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』予告編
【あらすじ】
第二次世界大戦後、赤狩りが猛威をふるうアメリカ。
その理不尽な弾圧はハリウッドにもおよび、売れっ子脚本家トランボは議会での証言を拒んだという理由で投獄されてしまう。
やがて出所し、最愛の家族のもとに戻るトランボだったが、すでにハリウッドでのキャリアを絶たれた彼には仕事がなかった。
しかし友人にこっそり脚本を託した『ローマの休日』に続き、偽名で書いた別の作品でもアカデミー賞に輝いたトランボは、再起への道を力強く歩みだすのだった……。
*いまBreaking Badを見返しているのですが、ハイゼンベルグはトロンボとしてもGenius!と言われていますね
これが次のまといのば講座のテーマというか、唯一残された希望というか、人生の楽しい謎解きゲームの部分です(多分)。
イエスもそれを楽しみ、釈迦も楽しみました(多分)。
僕らも人生を賭けて遊びましょう!
【まといのば講座『パンデミックの不都合な真実〜本当の恐怖はこれから?!〜』】
【日時】 4月30日(金)19:00~22:00
【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】 30,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」スクール修了生、OnLine MenTor受講生・修了生
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具
【お申し込み】お申し込みはこちらから!!
(Zoomによるライブ受講、そしてビデオ教材によるヴァーチャル受講も可能です!ヴァーチャルの方で希望者には遠隔伝授をします)。
そして本日はシン・メンター養成スクールです!!
リアル受講もライブ(Zoom)受講も、そしてヴァーチャル(ビデオ)受講も歓迎です!
まだまだ飛び込み受講は可能です!!!
【シン・メンター養成スクール 〜混迷の時代に必要とされる羅針盤たれ〜】
【日時】 4月17日(土)13:00〜18:00
4月18日(日)13:00〜18:00
【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】 230,000円(銀行振込もしくはPayPal決済)
*Zoomによるライブ受講あります!!
*動画教材(当初はZoom版、その後高画質版)によるヴァーチャル受講もあります!
【受講資格】 「まといのば」のセミナー受講生、メンター生・修了生
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具、動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちら!!(←フォームメーラー)
そして、そんな不思議な世界をゼロから高速度で学びたいという方に向けて、リニューアル版のOnLine MenTorもスタートです!!
【リニューアルOnLine MenTor1期 〜即戦力を鍛える密教的IQ(MiQ)の獲得!(6ヶ月完成)〜】
【概要】 毎月10日、20日に動画教材配信!(6ヶ月完成)、毎月10日23時からその月の講座内容に関連した気功技術の伝授(任意)
【場所】 いつでも、どこでも、どんなデバイスでも!!(Vimeoでの配信。ダウンロードも可!)(6ヶ月完成)
【受講料】 45万円(プラチナコース)、30万円(オンラインセッションコース)、18万円(ヴァーチャルコース)
(プラチナコースは一括払いのみ。他のコースは分割払い可能です。2回、3回、6回)
【概要】プラチナコース:動画教材+毎月1時間の対面セッション(オンラインも可)
オンラインセッションコース:動画教材+毎月15分のオンラインセッション
ヴァーチャルコース:動画教材のみ
*どのコースもLINEでの質問は無制限に可能です。また毎月伝授があります!(任意です)。
【受講資格】 ブログ読者の方
【持ち物】 ノートとペンと情熱、あとゴールを忘れずに!
【お申し込み】お申し込みはこちらから。
*初回伝授は10日を予定していますので、10日までにお申し込みいただければ今月スタートできます!(それ以降の方はご相談ください!)
*従来のセミナー受講生やメンター生などは個人LINE、もしくはLINE@でメッセージをいただければ、それでお申し込みも可能です!!
*現在、メンター受講中の方も並行受講も移籍も可能ですので、ご相談ください!!
そして、来月のスクールはアディトレがとんでもなくパワーアップしてリニューアルです!!
去年までと大きく変わります。
それもそのはずでこの一年はいろいろなことがありました。
気功整体BootCampはSoldier(ソルジャー)が2名誕生し、いま「気功整体の再定義」としてまた新しいフェイズに入っています。
そしてRay式オイルトリートメントのAyur-RayDaが始まり、セラピスト養成が昨夏からスタート。一方で薬食同源編や艶姿スクール、そして気功整体の再定義、Anatomy2.0、アナトレ(Anatomy2.0Training)と身体系ではエポックメイキングな出来事が頻発しています。
その上での満を持してのアディトレとなります。
是非、お楽しみに!!!
【シン・アディトレマスター養成スクール 〜時空超えて生命に回帰する〜】
【日時】 5月22日(土)13:00〜18:00
5月23日(日)13:00〜18:00
【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】 230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
*Zoomによるライブ受講あります!!
*動画教材(当初はZoom版、その後高画質版)によるヴァーチャル受講もあります!
【受講資格】 「まといのば」のセミナー受講生、メンター生・修了生
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具、動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちら!!
(↑Coubic)