2017年
早稲田大・理工
数学 第3問
おはようございます,ますいしいです
受験生の皆さんを心より応援しております
今回の下の問題は,
かつてこのブログで
取り上げた問題が
題材で,
“四面体の内接球の
中心の位置ベクトル”
についてです
下記のブログも併せて
御鑑賞ください<(_ _)>
http://ameblo.jp/mathisii/entry-11232639539.html
http://ameblo.jp/mathisii/entry-11237256772.html
それでは,まずは偉人の言葉からです
『(数学とは……)大都市の
ようなもので,その郊外は
多少混乱をともないなが
ら周辺の空間へと絶えず
広がっていく.一方,都心は
毎度ますます明白な計画
に従って,その度にますま
す立派な配置を目指して
立て直されていく.そのま
た一方で,迷路のような横
町を含む古い地区は,もっ
とすっきりした,広くて便
利な区域を町外れまで広
げるために,取り壊される.』
(N・ブルバキ,20世紀なかばのフランスの数学者
グループの共同ペンネーム)
それでは,最初は解答を見ずにチャレンジしてみてください
(問題)
(※ 時間の目安) (1)8分 (2)20分 (3)5分
Inscribed sphere
(ますいしいの解答)
コメント;いかがでしたでしょうか?楽しんで頂けましたでしょうか?
(1) “平行な2直線は同一平面”を形成します
底面積が等しい四面体の体積比は、高さの比
となります
(2) 3次元空間では、四面体が平面で囲まれたコアの
立体図形で2次元平面における三角形に相当します
三角形ABCの内接円の中心の位置ベクトル I は,
→OI=(a→OA+b→OB+c→OC)/(a+b+c)
(BC=a,CA=b,AB=c)
(内接円の半径) r = 2S/(a+b+c) です
四面体ABCDの内接球の中心の位置ベクトル I は,
→OI=(α→OA+β→OB+γ→OC+δ→OD)/(α+β+γ+δ)
(△BCD=α,△ACD=β,△ABD=γ,△ABC=δ)
(内接球の半径) r = 3V/(α+β+γ+δ) です
いかがでしたしょうか 次元が一個上がった様子が調和
よく感じとれますね 本当に美しいと感じます
(3) 平面の三角形の内接円の中心は、各辺から等距離に、
空間の四面体の内接球の中心は、各面から等距離に、
ある“点”となります
それでは,次回をお楽しみに
by ますいしい