ポール・サイモンが2016年に出したアルバム『ストレンジャー・トゥ・ストレンジャー』を聴き返してました。イヤー、面白い。音がもう、なんと言うか、えげつない。レベル計パンパンにメーター振り切って、この不思議な音とリズム。久しぶりに聴いたけど、再聴して改めてヒャースゲーって感心しました。

この前のアルバム『ソー・ビューティフル・ソー・ホワット』(2011)がご機嫌だったので、もうこれ以上ってのはさすがにないだろう、と思っていたところへ、こういう攻めたアプローチが出来るって、この世代のミュージシャンでは稀ですよ。ポールはきっと本能のままに面白そうなアプローチをしてんでしょうけど、ボブ・ディランもカバーアルバム出してる場合じゃないよコレ聴いてごらんよと言ってやりたい。

ポールって、もともとアレンジに新しい音を纏うのに意欲的な人で、その昔はアフリカ音楽やブラジル音楽の要素をブッタクって取り込んできたのですが、『ストレンジャー・トゥ・ストレンジャー』の音は、もうジャンルがわからない(一応はワールドミュージックが下敷きにあるのかな?)。古いも新しいも取っ払った変な音楽になってる。

当時75歳のポール・サイモンが、こんな服着て外へ行くの?って感じで、驚きます。そのくらい妙なアレンジで、でも、ちゃんと似合ってて、ちゃんと心地好い音楽になってんの。

ポールの他にも、デジタルを駆使して新しい音を模索したベテランミュージシャンはたくさんいます。《古い歌に新しい(似合わない)服を着せよう》として、シックリこないことも多い。デジタルを使ってアナログ時代と変わらない音楽をやろう、とする奮闘は現代を生きるミュージシャンの命題でしょう。

ポール・サイモンはわりとその点、柔軟というか、新しい機材や珍しい楽器を我がモノとして音楽を産み出そう、という試みをずっとトライし続けてる。これは、よほど頭が柔らかくないと出来ないです。やっても様になるものじゃない。

今作でもポールの歌声と作曲能力は相変わらずで、このアレンジと音に寄せて作曲したのだろうな、と思わせてくれる。でなければ、こんなにシックリと歌と音が填まらないでしょうよ。


難を言えばどの歌も、鼻歌で軽く歌えるようなメロディじゃないってこと。難しくて楽しくないよって人もいるかもしれません。思わずレコードと一緒に歌っちゃうような愉しさなら『時の流れに』『グレイスランド』といったポールの傑作がいいけど、このアルバムの攻めの姿勢は絶対に是なのです。


昨日は妹夫婦が我が家に来て、姪っ子甥っ子と共に楽しい時間を過ごしました。日中はひたすらベッドから出ないよう養生していたので、風邪から元気になってきたはず。今日も明日に備えて布団で養生してますが、夜までには少しギターを触って、明日のプレ葉で何を歌おうか考えたいと思います。声がちゃんと出るか、それも確認します。


大晦日に書いた日記(2018年に買ったアルバム)がランキングに入ったとかで、アクセスの数が上昇してました。こんな書きなぐりの日記が読まれるなんて驚きですが、ありがたいことです。訪問ありがとうございます。


http://plehawalk.com/event/detail.html?id=2262
さて、明日です。今年の歌い初めは1月4日、浜北のプレ葉ウォークにて、奥山会長主宰のアフタヌーンライブにお呼ばれすることとなりました。奥山会長の大好きなクロマチックハーモニカ奏者の宮田薫さんとご一緒させていただきます。

宮田さんは僕は以前に一度だけ、これも奥山会長のイベントでご一緒させていただきました。クロマチックハーモニカって、演奏中に吹きながら転調できる恐ろしい楽器で、初めて観た時はその妙技に驚いたものでした。しかも演奏者がうら若き美人。再びご一緒できて嬉しいです。

【Afternoon Live】
2019年1月4日
浜北プレ葉ウォークイベントステージ
観覧無料
13:00 マシス
14:00 宮田薫&原田和則
15:00 マシス
16:00 宮田薫&原田和則



マシス
2019年、元日です。寒中見舞い申し上げます。昨日より少し鼻の奥が痛くて風邪っぽいので、今日は朝から布団で安静にしてます。

今はそんなにひどくはないのですけど、何しろ4日にはプレ葉で歌わなくちゃなので、一刻も早く治したい。マスクして暖かくして寝正月です。今、ウトウトしてたとこから目が覚めたばかり。

寝正月、とは言っても、朝は地元の神社に年始の挨拶には行って来ました。町内会の人が集まるので、隣保班長としては顔を出しておかなきゃならない。帰ってからは、書いていない相手へ年賀状の返事を書いてました。

やること済ませてから、着替えて、ベッドにCDを持ち込み、安静体制に入ったのです。
こういう動けない時にこそ、せっかくだからゆっくりCDでも聴こう、とするのだけれど、横になったらすぐ寝ちまいます。疲れてます。

暮れからスティーリー・ダンの本を読んでいるので、一枚目の『キャント・バイ・ア・スリル』から『エヴリシング・マスト・ゴー』まで一気に通して聴こう、と目論んだ。けれど、『エクスタシー』の途中で寝落ちました。

で、起きて、大好きな『プロッツェル・ロジック』をかける。次の『うそつきケイティ』が聴けずに寝る。

モウ一回、『エクスタシー』と『うそつきケイティ』をかけ直そうか、それとも飛ばして『幻想の摩天楼』へ行くかと迷ってます。でも、すごく聴きたい『彩』を聴いたらたぶん、もう、そこで満足して、スティリー・ダン・マラソンは終了ーってリタイアしそう。


そういえば、忘年会で行った居酒屋のメニューを見てたら、お酒の銘柄に《杜のようせい》があって、おっ、と思いました。



だあこえさんが僕を《もりのようせい》と呼んでカラカってくださるのは、この焼酎の銘柄にちなんだのですかね。杜の妖精って焼酎があるなんて、僕はぜんぜん知りませんでしたよ。でも、だあこえさんなら当然のように知っていそうだな。《なんだ気づいてなかったの?》とか言われそう。


2019年が今日から始まりますね。本年は2018年より良い年になってほしいですね。今年の豊富もなにもないですが、マシスとしてはステージでもうちょい堂々と演れるようになりたいものです。

僕は自分が下手なもので、聴いてくださる方にありがたい申し訳ない、ってツイ思い勝ちなのですけど、《人前にノコノコ出てきて歌ってる以上は、謙虚に謙虚にって態度は卑屈に見えるから、もっと堂々としてなさいよ》、と某御方に忠言をもらったことがあるのです。全くその通り、仰る通りです。

エラソー態度は論外ですけど、へりくだりが過ぎるのも相手に失礼。自分はドウデモイイなんて卑下を言っちゃいけない。自分の好きで人前へ出ていく以上、一生懸命やるだけなのです。


目標は、平成のうちに一枚、マシスのCD音源を作って配布出きるようにしたい。そして、2020年の一月、僕の50歳の誕生日まで、一枚目に収録しきれなかった歌をまとめて、もう一枚CDを作りたいです。作れるといいですけど。




マシス
前の日記で、僕はラジオにあまり親しんでこなかったと書きましたが、子供の頃はよく、もし自分がラジオのディスクジョッキーだったら?、と夢想したことがあります。
 
楽しく軽快なお喋りは昔も今も不得手だから、とても人気の出そうのないDJですけど、自分だったらまずあんな曲をかけて次にこんな曲を、と想像するのは楽しいものでした。
 
今のご時世、皆がSNSで自己を発信しているのは、あれって自分のラジオ番組をやってるようなものだな、と、ふと思ったことがあります。皆が皆、自身の番組を持っている感じ。そういう意味なら、僕もここの日記でラジオをやってるようなもの。子供の頃の夢想が現実になってる、と言えるかも。
 
2018年はあまり新譜を買ってない印象があったけど、ふと日記を振り替えってみたら、まずまず例年並みに買ってました。印象に薄いってのは、大当たりーと思えたアルバムが少なかったからかもしれません。
 
以下、新譜給付も含めて、今年買ったCDの写真を今年もざっと貼ってみます。
 
 
『デラシネ』クミコ
これは確か2017年に出た作品で、今年になって買ったもの。松本隆が新曲の歌詞をアルバム分書き下ろしたと聞いて、つい手が出ました。作曲陣も豪華ですが、僕は七尾旅人の作った「不協和音」(欅坂46ではない)がめちゃめちゃ良い歌だと思いました。
 
 
『LIVE IN MONTREAL』上原ひろみ&エドマール・カスタナーダ
上原ひろみトリオで4枚アルバム出した次は、ハープ(竪琴)奏者との共演。これがスゴく良かった。いったいどんなアクロバットをやったら、ピアノとハープのたった二人でこんな音が出せるのか。新しい共演の度に、その人とのための新曲をちゃんとアルバム分作る上原ひろみの姿勢が好感です。
 
 
『猫と君と僕 -遠藤賢司ラストライブ』遠藤賢司
エンケンはささやく、と、さけぶ、があるけど、その中間がない。そう言ったのは松本隆だったか。最期までエンケン鬼気迫るエンケン。合掌。エンケンはフォーエバーです。
 
 
 
『GREATEST HITS LIVE』スティーヴ・ウィンウッド
カッコイイ、カッコイイ、カッコイイ。スペンサー・ディヴィス・グループから2000年代のソロのナンバーまで、曲順見ただけで買い。二枚組でお腹いっぱい。
 
 
『Mellow Waves』コーネリアス
シンプルに変態な音がふわふわと心地好い。小山田圭吾が日本語の新曲でアルバムを作ったのが、こんなにも嬉しい。
 
 

『自由の岸辺』佐野元春
元春のセルフカバーアルバム第二弾。すごく暖かな雰囲気のアダルティな作品で、もちろん悪くない。けど、前作『月と専制君主』ほど聴いていて《いいわーー!》って血が騒がないのは、たぶん、渋すぎるせい。もっと歳を経たら良さが染みるのかも。
 
 
 
『the loved one』『Pale-みずいろの時代』山田稔明
 
『DOCUMENT』山田稔明
今年の誕生日に山田稔明のアルバム『新しい青の時代』を手に入れて、久しぶりに大ハマり。《この人は僕だけのための歌い手さんだ》と勝手に勘違いをさせてもらいました。いま日本で一番僕の好みの歌を作り歌う人。山田稔明の才能が今後、ミスチル並みにブレイクしたとしても、さもあらん!と思う。六月にライブで生演奏を聴けて、持ってなかった上の三枚のアルバムを買いました。
 
 
 
『SPIRIT OF CARNEVAL Ⅰ』『SPIRIT OF CARNEVAL Ⅱ』いくまアキラ
その昔、いくまアキラが率いていたE-Zee BANDのファンでしたので、今年沖縄へ行った際に、自分へのお土産にいくまアキラのソロアルバムを購入。“新しいエイサー音楽”と謳うダンスアルバム。民謡とダンスミュージックの融合?、と思って聴けば、違和感なく普通にカッコイイ。よく聴いたのは『Ⅰ』で、『Ⅱ』は一回しか聞いてません。
 
 
『Love The Life』佐木伸誘
18歳の夏、「FOR YOUR HAPPINESS」を聴いた瞬間から、当時の新人アーティスト“佐木伸誘”は僕の特別となりました。ザラッとした高音の歌声はスティングさながらの歌唱で、大好きだったのです。
『VOICE & Humming Bird』佐木伸誘
まさかあれから30年を経て、目の前で佐木伸誘の生歌を聴けるなんて。愛用ギターハミングバード一本での弾き語りアルバムが、これほどまで傑作だとは、夢にも思いませんでした。このアルバムを聴いてアコギ一本の弾き語りだなんて、誰が思う?それも全曲ノーマルチューニングで!(本人に確認しました)。目の前で演奏を観てなかったら、僕だって信じられないですよ。30年経っても全く衰えてない歌声にも感動しました。あえて選ぶなら、このアルバムこそ僕の中で2018年のレコード大賞最優秀アルバム賞です。

 

↑ギターうめーんだ。これで一発録りのダビングなし。そして良い歌なんだ。

 
 
『ONE WEEK』さくらももこ×来生たかお
これも2017年に買いそびれていた一枚。さくらももこが“一週間”をテーマに月曜日から日曜日の七曲の歌詞を書き下ろし、来生たかおが曲をつけて、七人の歌手に歌わせた企画モノ。正直、悪くはないけど、刺さらない。凡なアルバムです。聴くまではスゲー期待してたのですけどね。
 
 
『涙の謝肉祭』影野若葉
今年ステージでご一緒させてもらった影野若葉さんのアルバムは、聴くほどに素敵な音楽です。鳴っている音がいい、演奏がやたら上手い、楽曲のメロディがいい。で、歌と歌詞がまるで業の活火山。熱情が噴出して溢れてる。
 
『エジプト・ステーション』ポール・マッカートニー
《あー洋楽を聴いたなー》って久しぶりに感じ入ることが出来ました。その輝かしいキャリアゆえに、今のポールが何をやっても難癖つける人がいるけど、僕はこのアルバム、大好きです。
 
 
 
『ゴー・トゥ・スクール』レモン・ツィッグス
こんなにも若くて楽しい、ポップで変態なユニットは、とてもトッド・ラングレン的、またはブライアン・ウィルソン的、レイ・デイヴィス的な世界で、僕の思う洋楽らしい洋楽。《最近の音楽は》って頭が固い洋楽親父も今時の若者も、レモン・ツィッグスはこの先まとめて魅了してくれると期待します。
 
 
 
『Sings The Blues』3KINGS
友部正人と三宅伸治と鮎川誠が一緒にステージに立ったライブアルバム、そう聞いただけで、買わずに済ませるわけにはいかないですよ。圧巻興奮の三つ巴。
 
 
『できるだけ触れないようにして精一杯きみを思ってる』平井正也
今年も平井正也くんのステージが観れた。新しいアルバムを手ずから買わせてもらえた。変わらない創作意欲、変わらない真摯な歌と演奏に、今作も変わらず胸を撃たれました。
 
 
 
コレクターズの新譜がまだ買えてないし、チープトリックの新譜もスルーした2018年でした。来年も素敵な音楽と出会えますように願います。
 
 
今、これを書いている横で、昨夜は忘年会で観れなかったレコ大の録画を流してます。2018年のレコード大賞は順当なら米津の「Lemon」か、ダパンプ「USA」でしょ他に何があるの、とブツブツ言いながらの大晦日。このあとは紅白で米津玄師が歌うのを楽しみにしています。林檎ちゃんとみやじも楽しみです。
 

 

2018年に僕と関わってくださった方々、ありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。
 
マシス
先日、某ラジオのDJが《今年2018年は貴方にとってどんな一年でしたか?》と、定番の質問をリスナーに投げてまして、つい運転しながら反射的に《今年はなんといっても隣保班長だよー》と口にしてました。ああ、隣保班長。お祭りでしめ縄を編むのにワラを調達しなくちゃならなくて、胃の痛い思いをしたのが今もトラウマ並みに記憶に新しいところ。イヤでしたねぇ。

音楽の面では、マシスの今年一番の思い出といえば、やはり《フリーダムフォーク集会》の進行役を7月より引き継いだ事がデカイです。こういうの、柄ではないし、全然上手いことやれないのですけど、ことフリーダムに関してはウダウダ言えません。ずっと今まで遊ばせてもらいましたからね。もう今さら今さら。袋井市のライブ喫茶【マムゼル】にて、奇数月第三土曜日はフリーダムフォーク集会です。来年も皆が元気で、たくさんの人が遊びに来てくれますように。


カーステが壊れて三週間、ラジオばかりでいい加減に飽きてきた。僕は元来ラジオっ子でなかったので、ラジオって聞きつけてないのです。心地よい喋りの人は聞き流せるけど、そうでない人の喋りはイライラしちまってダメ。話術って、歌もそうですが内容より心地よさが大事ですね。どんな良いこと面白いこと言ってても、声質や口調、言い回し(歌い回し)が心地よくないと耳に障る。

で、カーステ故障の件、連れ合い御用達の町のディーラーさんにダメ元で《何とかならないか》と相談していたのですが、昨日のこと、替えのパーツを見つけたと連絡を頂きました。パーツが入荷され次第、直してもらえそうです。やった。修理は年明けになりそうですけど、あとちょっとの辛抱だ。

モウいっそ自分で細工して、オーディオ外付けで音楽聴けるようにしちゃおうか、と真剣に考えていたところの、この知らせです。嬉しい。

正規のディーラーさんに故障車を見てもらった時に、なかなかの見積り金額を聞かされていたので、町のディーラーさんからの見積り工賃を聞いて《え、それだけでいいの?》とエラク安く感じました。こんなんじゃパーツ代金にもならないんじゃって思うくらい安い。マジですか。非常に助かる。

加えて正規のディーラーからは《これを《高いお金かけて》直すくらいならいっそ新車の足しにしませんか?》というアピールがしつこくて、些かうんざりしていたので、これで、見事オーディオを町ディーラーさんが復活させてくれたら、町のディーラーがきっと天使に見えることでしょう。文字通り天の使いですよ。神。



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来年の歌い初めは、年明けの1月4日、浜北のプレ葉ウォークにて、奥山会長主宰のアフタヌーンライブにお呼ばれすることとなりました。奥山会長の大好きなクロマチックハーモニカ奏者の宮田薫さんとご一緒させていただきます。

宮田さんは僕は以前に一度だけ、これも奥山会長のイベントでしたがご一緒させていただきました。クロマチックハーモニカって、演奏中に吹きながら転調できる恐ろしい楽器で、初めて観た時はその妙技に驚いたものでした。しかも演奏者がうら若き美人。再びご一緒できて嬉しいです。

【Afternoon Live】
2019年1月4日
浜北プレ葉ウォークイベントステージ
観覧無料
13:00 マシス
14:00 宮田薫&原田和則
15:00 マシス
16:00 宮田薫&原田和則


せっかくのプレ葉ウォークのイベントで、手ぶらでいくのもどうかと思って、ちょっと奮起して、名刺の代わりになるようなものを準備してます。



本当はいっぱい歌が入ったCDを販促できたら良かったのだけど、まだまだ完成までこぎ着けられないので、制作中の音源の中から2曲、お試しの音源として無料で配れたらと思っています。歌詞カードもジャケットもなしのお試しですが、一応マシス名義の初のCDです。こういうことがやってみたかった。ちょっとはカッコつくといいけどな。

いっぱい歌が入ったCDは、平成のうちに頑張って作ります。作りたい。



マシス
佐野元春の今年のツアーのライブ映像が本日発売となりました。もう届いた、というフラゲなネットの声もお見かけしてます。元春からのクリスマスプレゼント嬉しい、という声も。うらやましい。
僕は今回は、珍しく予約もしていない。ファンにあるまじき体たらくです。絶対に買いますけど、12月は散々散財したので、今暫し、出費を押さえます(散財はクセになるケがある)。

予約してなかったのは、実は金銭の都合ばかりではない。近年は僕もYouTubeを見るようになって、元春のこのツアーの映像を、発売が決まる前よりYouTubeで2~3曲、観てしまって(そりゃあれば見ちゃう)、おかげで、というか、そのせいで、飢餓感が薄いのだと思う。元春のディジーミュージックが公開している映像なので、非合法なものではないのですけどね。なんでもかんでも便利なのも考え物です。


我が家のクリスマスは、冬休みの娘がカップケーキを焼いてくれてたので、それがクリスマスケーキ。僕はプレーンのにジャムつけて食べました。美味しく出来てて、たいしたものだと思いました。

クリスマスにクリスマスソングなんか聴くものじゃない、と、例年はヒネクレ全開で過ごしてる僕ですけど、今年はカーステのCDプレイヤー故障中につき、ラジオをかけてたもので、見事に、ずーっとクリスマスソングばっかり聴くハメになった。知らないクリスマスソングいっぱいあるなぁと思いましたよ。カッコいいのもあったし、ボリュームを絞りたくなるのもあった。こういう体験も貴重です。


反動で、帰宅してからハノイロックスを一気聴き。痛快痛快。




マシス
昨夜12月22日はキューズランドという浜松の音楽スクールのパーティーに(生徒でもないのに)行って来ました。
以前にも日記に書きましたが、某イベントで知り合って《いつか何か一緒にやれたら》とお声かけ頂いた【野村荘六】こと辻村さんからのお誘いで、今回の参加となりました。

辻村さんは、キューズランドで講習を受けてパソコンでの打ち込みを覚え、自作歌謡曲を録られて活動してらっしゃる方。そして、辻村さんから聞かせてもらった音源に、(一昨年のことだったか)僕がお試しで「潮風」という歌詞を付けたことがあったのです。

で、この度、辻村さんより《音楽スクールのパーティーで「潮風」を歌って欲しい》とのお声かけがありました。うーん、音楽スクールの講師と生徒の皆さんの前で歌うの?、とビビりつつも、歌詞を作った縁(責任)もありますし、お手伝いすることと相成ったのです。

会場となったハーミットドルフィンは、僕は今回が初訪問です。



ハーミットドルフィンは格好いい内装の良い雰囲気のお店でした。数日前には渡辺香津美がライブしてたとか。そしてカレーが美味しい店としても有名なんだそうです。

お料理がどれも見た目にも洒落てて、美味しかった。名物のカレーも六種類もあって、全部は食べられなかったけど美味しかった。パーティーのくだけた雰囲気に油断して、食った食った。歌う前にお腹いっぱいになりました。


飲み食いしながら、生徒さんの演奏(発表)を聴くわけですが、講師の皆さんはその演奏のお手伝いだったり、司会進行から飲み物に気を配ったりと、ずっと忙しい。大変そうでした。

驚いたのは、講師の一人に、CRaNEというグループで活躍されているギタリストの田中昇吾さんがいて、なんとこの夜は僕らの演奏もお手伝いしてもらう話になってた。話を聞いた時は《マジか》と驚きました。

しかも昇吾さんの席が、僕の正面。うわ本物じゃないですか、と思いながら、食事しながらお喋りもさせてもらいましたよ。

今日はよろしくお願いします、と、ご挨拶しました。昇吾先生は大変物腰やわらかなクダけた方で、とっても良い青年でした。おかげで緊張が少しだけ解けた。

僕(僕は森に住んでるんですが、同級生に一人、CRaNEの熱烈なファンがいますよ)

昇吾さん(あー、知ってるような気がする(笑))



昇吾先生、大活躍でした。出演者全員の写真はなし。

そして肝心の僕と辻村さんの出番。

写真は当日テーブルで同席させてもらった濱田佐智子さん撮影。辻村さん写ってない(!)

本番直前、辻村さんはご自身の衣装を忘れたと言うので、僕もいつもの(そのまんまの)格好で歌いました。そのせい、というか、そのおかげで、ずーいぶん気が楽になった。演奏はトチりとポカもあったけど、なんとか終わりました。

《自分が何を演奏したか(記憶が)綺麗に飛んでます》と、終演後に辻村さんからメールが来ました。衣装忘れるわビデオの録画ボタンも押し忘れた(?)とかで、色々大変でしたが、辻村さんの楽曲の良さは聴き手に伝わったんじゃないかと信じます。マァ終わって良かったですよ。お疲れ様でした。珍しい体験、貴重な時間をありがとうございました。





マシス
カーステのCDプレイヤーがイカれて、入れたCDが引っ掛かって出てきやしない。イジェクトのモーターがウンともスンともゆわない。車は日々の暮らしの中で音楽を聴く最長時間を占めていた場所だけに、参りました。

もう、音楽を聴けないってだけで、運転する時の気持ちがまるで違う。こんなにも車での音楽鑑賞を楽しみにしていたとは、失って気づく驚きです。壊れてからの二週間弱、好きな音楽を聴けなくてなかなかストレスが溜まってますよ。

僕の車のデッキが、一体型ってやつらしくて、壊れたオーディオデッキだけ交換、とか出来ないらしい。ディーラーに観てもらったけど、外すとなるとオーディオデッキだけならず、エアコンもカーナビもゴッソリ取られる。で、いざ外して直るかどうかの見積り取ってもらうだけでウン万円。仮に直るとしてもプラスいくらかかるかわかんないとさ。

中のCDはぁ、そんな訳で諦めて買い直す方が安いですよう、と宣われた。僕が聴き馴染んだ佐野元春の名盤『フルーツ』がもう還って来ない。ショック。

とりあえず今回はすべて保留してそのまま帰ってきて、連れ合い御用達の個人経営ディーラーさんに回った。代えのパーツがあるかどうか、探してくれるそうです。でも、ちょっともう諦めも入ってます。今のオーディオが直らずとも、せめてなんとか車中での音楽鑑賞が出来るよう、早いとこ手を打ちたいです。


先日、アビーロードの20%オフセールで買ったチープトリックも、家まで我慢しなきゃいけない辛さ。我慢しましたよ。本当、早く早く、です。



今日は朝からご近所の法事に出て、帰ってから少しだけ眠れました。今から浜松へ出かけます。今日は僕もどうなるか先が読めないイベント。どうなることやら。



中身のないCDケースが物淋しい



マシス

楽しかった楽しかった。先だっての日曜日より、中三日で再びエスケリータ68へ行ってきました。今年の自分へのご褒美(年末散財)最終章、第四弾は平井正也くんです。第四夜にしてようやく、自分より年下の歌い手さん登場なのです。
今年の平井くんはベーシスト森孝允さんとのデュオ。そして対バンはダミーオスカーズ(ドラムがエスケリータのマスター後藤さん、ギターヴォーカルがハンズボーンのタカベヒロシさん)でした。やー、楽しかった。四夜すべて文句なしに良かったけど、この日はどんだけ楽しいんだって二時間。頭がバカになって余計なもの吹っ飛んじゃった。


“ピロヂ☆ハンズボーン”ことタカベさんは、エスケリータへ行くと必ずいる、ってくらいよくお見かけする方です。エスケリータのライブ全て観てんじゃないかしら、いや実はエスケリータに住んでるんじゃないか?とすら思ってしまう。ようやく演奏を聴くことができました。

始まる前に少しタカベさんとお喋りできて、タカベさんのソロCDをねだってせしめた。嬉しい。300円なり。




先行はダミーオスカーズ!

ダミーオスカーズ、って名前からして、どんだけいかがわしいアッハンな歌をやらかすのか、と思ったら、どストレートに良い歌、良い演奏をカマしてくれた正統派でした。YouTubeでチェックしてたハンズボーンの「ジャイアントさらば」が8ビートのロックなナンバーになってた。《なにもかもぶっ壊れてしまえ》のタカベさんの雄叫びは痛快で、永遠に聴いていたくなる歌です。

はしゃぐ野郎三人。紅一点アコーディオンのミキさんが《みんなちょっと落ち着いて》と冷静に突っ込む図が可笑しい。

平井正也DUOの登場。
ベースの森孝允さんは、前回のツアーの時に地方で即席に作った平井正也バンドからの縁なのだそうで。それから二人でアルバム録ってツアーやっちゃうなんてよほどウマが合ったのでしょうね。「ここで歌え」でのスラップをまじえたウッドベースのご機嫌なこと。身体が自然に揺れてしまいます。

ちなみにエスケリータでの平井正也バンドは、マスター後藤さんがドラムで参加されてました。と、いうことは、
この夜も後藤さん召喚と相成ります。途中からの数曲だけでしたが、ほとんど事前打ち合わせなしとのことで、はた目にもスリリング!

ピート・タウンゼントばりに飛んだ平井正也。写真拝借失礼。良いショット!

やー、平井正也、凄い。叫んで吠えて囁いて絞り出しきって一切の手抜きなし。きっとどこの会場でもこんなテンションで毎晩やってるんだよ。毎晩が千秋楽のように燃焼しちまうんだよ。手抜きとか出来る人じゃないって、見てたらわかりますもの。こんなの観たらこっちまで興奮してしまいますよ。

大好きな「ベイビー」も聴けた。来た来た来た!って心でガッツポーズ。いつまでもいつまでも聴いていたくなるような演奏で、目頭熱くなった。ラストの「石鹸の歌」のバカ盛り上がり。コールアンドレスポンスで叫んで拳を突き上げて、しまいには平井くんのダックウォークに背面弾きまで飛び出した。もう、一緒になって騒ぎ過ぎて、声がガラガラです。

最初から最後まで、心から安心して楽しめた二時間でした。楽しませてもらえるって安心信頼満点の二時間。安心、っていうのはミスのない安定した演奏ってことじゃなくて、ことロックンロールはどれだけ前のめりでつんのめって、ひっくり返る寸前まで行けるか、ってのを演者が見せてくれる音楽だと思ってるのですが、その点でこの夜の二組はバッチリでした。演奏中、見事に現実を思い出すことなかった。そんなヒマもなかった。おもしれーおもしれーって時間が過ぎてった。みんな盛り上がってくれー、なんてダサいことは演者一言も言わず、こんなに自然に騒げるなんて、なんて素敵なことでしょうか。





カーステのCDプレイヤーが壊れてて、せっかく買ったCDを帰り道で聴いていけなんだのが残念でした。

平井くんのステージは毎回良いんだけど、今まで観た中でもこの夜が一番良かったかもしれない。終演後に平井くんにそう伝えたら、《それは嬉しいー》と言ってくれました。次回観たら、きっとまた凄くなってるんでしょうね。楽しみです。


余談。僕の隣に座ってた女性が《以前、平井さんとここ(エスケリータ)で演られてましたよね?》と僕に話しかけてくださって、おお一昨年の前座を覚えてくれてる人がいた!、と驚きました。ありがたい話です。横から平井くんも《またいつか共演しましょうね》って、勿体無いお言葉。なんていい人か。それまでにもっと精進しておきます。


怒濤のライブ四夜はこれでおしまい(本当は20日に静岡サナッシュで佐木伸誘も観て五夜にしたかったけど、平井くんの日とぶつかってしまって残念)。ひと月に四回も夜遊びに出させてもらって、家族に感謝ですスミマセン。いや、明日別口が一件あるからもう一夜、夜遊びあり。度々本当にスミマセン。これが落ち着いたら、しばらくおとなしくしてます



マシス
先日の友部正人も、佐野元春も原マスミも、皆さん還暦過ぎ(!)と気づいて、僕の好きな人は年寄りばかりか!、と我ながら驚きました。先日の番付(僕の好きなミュージシャンのランク付け)を書いた時も思ったのですけど、自分より年下で三役に入る人がいないのです。若者がいないってのはあまり健全な状態じゃない。けど、致し方なし。

これは決して懐古趣味でなくて、番付上位の皆さんは現役にバリバリやられてて、彼らの今の音楽が本当に好きだと思うからいいのです。昔は良かった、だけじゃない。新曲が良くない歌い手さんには僕はあまり興味を持てません(新曲をやらない歌い手さんは論外)。

でも、自分の年齢もアラフィフになって、いつまでこの人たちの音楽を楽しめるのか、なんて考えたら、切ないものがありますね。本当に、皆さんにはいつまでも長生きしてもらわねば困ります。

音楽はやはり若い才能が出てこないとダメなので、僕好みの才能がどんどん出てきて欲しい。ああ格好いいな、センス好きだな良いなぁって思う人はいっぱいいて、何人かの歌い手さんにはとても楽しませてもらってます。だからと言ってそれらが友部さんや元春に替われるわけでは、もちろんない。

自分の趣味やセンスが世間の絶対では当然ないのですけど、歌詞だったりステージの振る舞いって、しっかりと好き嫌いが分かれます。コレが良くて、何でこっちがダメ?って聞かれても、そこは自分の中では明確な線引きがある。ハッキリしているのです。

センスって、考え方の根っ子の話ですから、良いセンスを身に付けたくても一朝一夕にママならない。真似は真似でしかなく、コピーしようとしてできるものじゃないので、難しいものです。


昔からの僕の好き嫌いを言えば、とにかくクサいのはダメ。聴いて、ウーワ恥ずかしい、って思うのは聴けません。それは自分でやる音楽に関してもそうです。ぜったいに歌いたくない言葉とか、ぜったいにやりたくないステージ表現とか、明確にあります。

(↑寄席芸人伝/古谷三敏)クサい、ってのは落語の符丁で《演技がオーバーなこと》と注釈がついてます。

僕がドラマや映画、お芝居で役者さんの台詞回しを聞いて、たまに《クサいな》と思ったりします(あまりドラマも映画も観てませんけど)。自然だからいい、ってわけでもなく、その人に合わないと思う喋り方をしてると、ストーリーより違和感が先に立ってしまうのです。それはアニメの声優さんにも多々感じます。マァこれは役者さんがどうとかじゃなく、僕が偏狭なせいですが。

それは音楽に関してもそうで、特に若かった頃はクサくて許せない音楽がたくさんありました。いろいろなものが鼻について、こと音楽に関しては噛みつきまくってました(頭の中で)。そういう偏狭な考えが、結果としては今の自分の価値観、歌ってる歌に反映されているとも、思います。

考えれば、自分が苦手な音楽だって、僕以外の誰かを幸せにしているのです。そう思うと、おおやけの場でセンスの良し悪しは言えるものではありません。センスの良し悪しって結局はその人の好き嫌いですから。


自分が二十五才から、三十才を過ぎたくらいから、それでもいろいろな表現にたいして、これは自分では演れないけどスゲーなぁ面白いな、と思えるようになった。聴く音楽と演る音楽は違っていい、と視野が広がりました。音楽はいろいろあって楽しいものです。そういう耳も必要です。

演る方でも、最初っから偏見はやめよう、と最近は思ってます。どんなに《コレはないわ》と思うようなことでも、やる前から《無理できません》じゃなく、誘われたら一度はやってみよう、と。それで楽しかったらラッキーだし、やってみてやっぱり無理だと思ったら二度とやらなきゃいい。そう、嫌だったらもうやらない。何事も経験なのです。

いささか固いことを書いてますが、つまりそういうことでして。いま、ひとつ《一度はやってみよう》って案件をもらってるのです。条件からしたら、僕としては《なし》の要素がいくつもあるのですが、やると決めた以上は精一杯やって、声をかけてくださった方に応えたい。笑顔で楽しんでやってきたいと思ってます。


マーガレットズロースの平井正也くんは、僕より年下ですけど、僕の番付でもいずれ大関横綱クラスになるんじゃないかと思う。

その歌は明るくて人懐っこくて、荒削りで馬鹿馬鹿しくておセンチで、何より平井くんが歌を口にしたとたん、歌は一瞬で聴き手の胸まで響く。歌の伝達スピードが尋常じゃなく早い。センスの固まりのような御仁なのです。

今年の自分へのご褒美最終章は木曜日、久しぶりに平井くんに会えます。ダミーオスカーズとの2マンです。楽しみです。



マシス
自分へのご褒美、第三弾。昨夜は友部正人さんのライブを観てきました。原マスミといい佐野元春といい、ここんとこ僕は些かはしゃぎすぎてて、自分としても傍目にどうかと思いますが、好きなものでスミマセン。


写真はエスケリータのマスターのFacebookより。無断拝借スミマセン。

↑客席の左すみに僕が写ってます。

僕が会場に着いた時、既にお客さんがたくさん入っていて、おお凄いじゃん、これは席はあるかしら、と思ったら、【浜松の酔いどれ詩人&ロッカー】だあこえさんが《アリーナ席をとっておいた》と言って、マイク真正面の席に案内してくれました。なんて優しい人か。ありがとうございます。

定刻を少し過ぎて、友部さん登場。拍手の中、友部さん《トイレに行ってきます》とお手洗いへ。客席の笑い声で雰囲気がいい感じに緩みました。一曲目は昨年と同じ「さわがしい季節」でスタート。この時期ならではの選曲ですね。


2018年12月16日(日) 友部正人 at エスケリータ68

【一部】
01 さわがしい季節
02 ニレはELM
03 ニューヨークシティマラソンに捧げる
04 愛について
05 イタリアの月
06 中道商店街
07 ただそれだけのこと(新曲)
08 さくらんぼ(新曲)
09 誰もぼくの絵を描けないだろう
10 OH MY LOVE(日本語カバー)

【二部】
11 僕が心に思っていたことは
12 おやすみ十二月
13 ブルースは元気がない時には歌えない(タイトル不明新曲)
14 こわれてしまった一日
15 暴走特急(新曲)
16 From Brooklyn
17 マオリの女
18 歩いている(タイトル不明新曲)
19 ライク・ア・ローリング・ストーン(日本語カバー)
20 彼女はストーリーを育てる暖かい木

【アンコール】
21 クジャクのジャック
22 大阪へやって来た


最初、ちょっとヴォーカルが聞き取りにくかったけど、「ニューヨークシティマラソンに捧げる」くらいから良くなった。もともとが友部さんはガラガラ声なので、声の調子がいいのか悪いのか、一瞬わかんない。結果としては、とても絶好調だったと思います。でなきゃ、最後にあの歌は歌えない

《この店は、、とても元気だから(笑)、、最初は静かにやります》は友部さん序盤の談。

友部さんのステージは毎夜毎回セットリストが変わるので、こうして昨夜の演奏曲を載せても、次のステージでこれが聴けるとは限りません。だから友部さんのステージは本当に一期一会。「さわがしい季節」も「ニレはELM」も「おやすみ十二月」も、寒い時期ならではの選曲です。

新曲、と注釈した歌に関しては、あくまでレコーディング音源が発表されていない、という意味で、昨年のステージで聴けた歌もあります。それにしても、音源発表してない歌をこんなにステージでかける人って珍しいと思う。友部さん、今なお歌を作ることが楽しくて仕方ないって感じなのが、とても嬉しい。

ちなみに僕がこの日初めて聴けた新曲は「さくらんぼ」「暴走特急」、あと、ブルースは元気がない時には歌えないってやつ。友部さんいわく《来年は新曲のアルバムを出します》とのこと。やった!


四曲目「愛について」は心でガッツポーズ。ようやく聴けた!僭越にもマシスが何度も何度も人前で歌わせてもらってきた歌です。ストーリーの力がとても強くて、聴き手は歌の世界に引き込まれてしまう。目の前で歌われる「愛について」を聴いて、ああ、これは友部さんの歌だった、僕の歌じゃないんだと、しみじみ思いました。


「中道商店街」。僕はこの歌、CDで聴いても他の歌と比べて特別なものがあると思わないのですけど、エスケリータで目の前で歌われると、毎回落涙してしまう。

エド(浜松駅前の路上で亡くなったシンガー)のことを歌ったというのは知識だけでしかないのに、生歌のパワーがヤバい。そして毎回ポテティ中村さんに《マシス泣いてたら?》と冷やかされる羽目になる。ええ泣いてましたとも。

ちなみに落涙ポイントは毎回違うのですけど、昨夜は《いつ人の二倍の影を作り/いつも人の二分の一だけ話す》ってとこ。《笑うとなんだか笑えなくなってしまう/こんな風に笑う人もいるんだな》でも水門決壊。


昨夜の個人的なハイライトは第一部の「誰もぼくの絵を描けないだろう」。歌い始める前に遠藤ミチロウの話をしたせいもあってか、渾身の演奏と歌声がより胸にガツンと来ました。

ジョンレノンの「オーマイラヴ」は大好きな歌です。この下村誠の日本語歌詞は初めて知ったけれど、友部さんの朴訥とした歌い方と合ってて、なんとも良かった。

「マオリの女」辺りから、もう僕の中で言葉が飽和状態。ディランのカバー「ライク・ア・ローリング・ストーン」でさらにタップリ。加えてアンコールの「大阪へやって来た」やー、参った。二時間以上歌い続けた後で、アンコールの最後にこんな大作(長い歌)を持ってくるか?ハーモニカとギターのカオスなエンディングのカッコいいこと。

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最後のMCで友部さん、《今日は後藤さん(エスケリータのマスター)おとなしかったですね、、おかげで、、やりやすかったです(客笑)》可笑しい。

《エスケリータの後藤さんは毎年、夏ごろに、今年はいつ頃来れますか?ってメールをくれるんです。そうやって必ず声をかけてくれる所って、珍しいんですね。とてもありがたいです》。拍手喝采です。


終演後、たくさんのお客さんが友部さんにサインと記念撮影をお願いしてました。列が落ち着いた頃に、僕もこの日会場で買ったCDにサインをもらいました。

3KINGS名義のこのアルバム、メンバーは三宅伸治、鮎川誠、友部正人の三人。京都の得得で昨年行われたライブが完全収録されています。
すげーメンツ。ふところは淋しいけど、これは見ちゃったら買うしかない。ロックンロール!


余談。

お客さんがはけて、お店の片付けが終わるくらいまで、だあこえさんと僕は何となく残っていたのです(後藤さんやポテティ中村さんと雑談しながら)。そのうちに中村さんが車からポータブルのレコードプレイヤーを持ってきて、レコードをかけ始めました。ジャックスの「からっぽの世界」です。

この日は友部さん、会場入りする前に中村さんと中古レコード店に寄ってきたそうで、ジョン・レノンとオノ・ヨーコがただ喋ってるだけのEPを見つけた、とMCで言ってたのです。レコードをかけながら中村さん、この日の戦利品をたくさん見せてくれました。

そうしているうちに普段着に着替えた友部さんが来て、一緒にレコードを聴くといった状況になった。凄い状況!

武田久美子のLPに友部さん作詞の歌が入ってる、と言ってLPかけたら、ユミさん(友部さんの奥様)は、《懐かしい覚えてる》と歌詞カードを見て口ずさんでました(友部さんは《恥ずかしい》と言ってた)。

どういう経緯で武田久美子に詞を?と聞くと、友部さん、《井上陽水に騙されてやらされた》と仰る。何があったのでしょうね。《この時期は人にたくさん書いてたのよ》とユミさんの談。《石川セリさんにも三曲書いたけど、それがいい歌なのよ。あとROMIね》。それは聴いてみたい。

そうやって貴重な話を聞きながら、ウディガスリー、ジョーン・バエズ、スパイダース、PPM、六文銭と、いろいろなレコードを楽しませてもらいました。友部さんが《これ、どんな歌だっけ。かけて》とレコードを選んだり、かけたレコードを聴いて《これ、ヒドイ音。よくこんなの発表したよね》と笑うのを横で見てるのって、なんともファン冥利につきるといいますか、信じられない。

だあこえさんと目を合わせながら、《すげー貴重な時間を俺たち今過ごしてる》と確認しあったのです。本当に、遅くまでスミマセンでした。友部さんお疲れなのに付き合わせてしまってスミマセン!ありがとうございました!来年もまたぜひ来てくださいね。新譜も楽しみです。




マシス