昨日、今日と、休みなのに休めていない休日、平日より忙しい週末となりました。ようやく落ち着いたので、少しずつ覚え書きを記してみます。

土曜日の9月8日は浜松POPS倶楽部へ。シンガーソングライター影野若葉さんの2ndアルバム『涙の謝肉祭』発売記念ツアー『今日くらいは君を忘れて』の浜松公演に、僕も演者として参加させて頂きました。

POPS倶楽部で歌うのは、僕はこの日が初めて。そして店長のLilyさんに影野若葉さんとも初共演です。お二人とも以前よりお名前を存じていた歌い手さんですので、僕なんかが一緒にやって大丈夫なのかしら、と思いつつ、こんな素敵なお誘いはそうはないので、飛びついた次第。予定が空いていて良かったですよ。

準夜勤明けの朝から地元の敬老会のお手伝い(田舎のシガラミ)にセッセと勤しんだ後、夕方から浜松へ。お店に着くなり、Lilyさんがとてもウェルカムに迎えてくださいました。そのナイーブさと人懐っこさが一緒になった笑顔に、人見知りの僕もすっかり気持ちが楽になった。カッコイイ御仁です。

お客さんがこの夜はたくさん来そうだ、と聞いて、《Lilyさんのおかげでしょう》《イヤイヤ、マシスの》と、お互いにプレッシャーを押し付け合い、結果、《影野若葉のおかげ》ということに落ち着いたのです。

で、本当に、お客さんがたくさん来てくださって、さすがは影野若葉だ、と、ここでいきなり緊張しました。ビビったビビった。

【Lily】
穏やかに、切々と男らしいステージ、綺麗なメロディの歌世界。風貌から只者ではないですけど、歌い出してそこからさらに空気が変わります。《背中が咽び泣く》という言い回しが俗にあるけど、まさにLilyさんの歌は泣いて(哭いて)いるように僕には聞こえました。シンプルな歌詞にいちいち胸を打たれてました。

二番手は、僕。【マシス】
まさよしさん写真ありがとうございます!

初めて踏んだPOPS倶楽部のステージ、楽しかった。演奏後にお客さんより温かい感想をたくさん頂けて嬉しかったです。場の空気に飲まれて舞い上がりました。もっと精進シマス。

そして、この日の主役【影野若葉】
《今夜は、三組(演者が)出てるのに、盛り上げるヤツが誰もいない(笑)。こうなったらとことん闇の底まで落ちて行きましょう》と、第一声。確かに。

でも、盛り上げるって、明るく、楽しく、激しく、ってだけじゃないと思います。例え静かな楽曲でも、めちゃめちゃエモーショナルに心を掻きむしられることだってある。それはこの夜のLilyさんの歌であり、影野若葉のステージもまさにそう。

ギターひとつ取ってもとんでもなく演奏が上手い。それ以上に、彼女の中から沸くマグマのような表現は、早口の言葉が団子になろうが関係なく聴き手に伝わってくる。《なんか凄いモノ観てるぞ》って思わせられる。マァ大した芸です。面白かったなー。


濃い、濃い、夜でした。お客さん、楽しんでくださったかしら。演ってる僕はとにかく楽しかった。本当に良い刺激を頂けました。Lilyさん、若葉さん、ママ、そして足元の悪い中、お運びくださったお客様、ありがとうございました!


若葉さんと一緒に(撮影まさよしさん)


皆で一緒に(LilyさんのFacebookより)
↑このあと、この面子で打ち上げに(僕以外は)繰り出したらしい。


影野若葉のニューアルバム、とても好きです。クラシックギターがまるでつむじ風のように鳴り踊り、短い曲が次から次へ畳み掛けてきて、あれよあれよと小気味良く楽しめます。



マシス