学生の頃、後輩の女の子からビートルズのカセットテープをもらったことがありました。当時の僕は洋楽を聴く習慣がなく、どういういきさつでテープをもらったかは忘れましたが、ビートルズなら有名だし、洋楽を聴く糸口になるんじゃないかという動機で、《ビートルズ興味ある》くらい言ったのかもしれません。
洋楽の入口、というよりは、正にビートルズの入口になったのが、そのカセットテープでした。その後輩の好きな歌を入れてくれたんだと思うけど、なかなか自由な選曲で、その選曲がハマったのです。
「オール・マイ・ラヴィング」
「アンド・アイ・ラブ・ハー」
「オー・マイ・ダーリン」
「エリナー・リグビー」
「フール・オン・ザ・ヒル」
「ペーパーバック・ライター」
「ミッシェル」
と、ポールの作品が多く入ってました。今思えば、その娘はポールのファンだったのかもしれません。「サージェントペパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド」や「テル・ゼア・ワズ・ユー」まであった。
(でも、「抱きしめたい」「プリーズ・プリーズ・ミー」「シー・ラヴズ・ユー」は入ってなかった)
有名どころだと、「ラブ・ミー・ドゥ」「イエスタデイ」「レット・イット・ビー」もあったし、ポール以外だと、「恋する二人」「ツイスト&シャウト」「アイ・フィール・ファイン」があったと思う。確か「ミスター・ムーンライト」もあった。渋いところだと、「ドゥ・ユー・ウォント・ノウ・ア・シークレット」も入ってました。
そのテープの影響で、レンタルショップで片っ端からビートルズを借りてはテープにダビングして、アルバムを一通り聴きました。ただ一枚、例外として『サージェントペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド』だけは、絶対に買って聴こう、と思ってたので、レンタルで借りるのを我慢して我慢して、のちにCDを買った。大した意味はないのですけど、要は、《自分が最初に買ったビートルズは『サージェントペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド』だ!》と言いたかったのです。

「ビートルズを聴こう(公式録音全213曲完全ガイド)」という文庫本を読んでいたら、ビートルズのアルバムを聴きたくなったので、久しぶりに聴き返してます。
自分のCD棚からビートルズのアルバムを取り出すのはいつ以来?少なくとも3年以上は絶対聴いていない。下手したらを20年以上も聴いてなかったアルバムもある。
僕の周囲でも熱狂的なビートルズのファンは多くて、それこそ毎日のように聴いてる人からすれば、お気楽にビートルズを語ってくれるなヨと叱られそうですが、スミマセン。たまに聴くと、昔は何気なく聴き流してた歌も、すごく良いなぁと思えて、楽しいです(これも怒られるかしら)。


ただでさえ傑作揃いのビートルズですが、前期(『プリーズ・プリーズ・ミー』から『ヘルプ』まで)が特に好き、って声をよく聞きます。後期(『ラバーソウル』以降)が堪らないっていう人ももちろんいますが、後期が好きな人はたいてい前期も大好きで、ビートルズ全部好きって人でしょう。
僕は若い頃は、後期の方が絶対良いな、と思ってました。前期の歌はどれも、《これ聴いたことある》ってくらい有名曲が多かったので、知らない歌がいっぱいな後期が新鮮だったのです。
ところが、聴き返してみると、前期の歌って当たり前だけど実にいいのですね。ジョンが自ら《嫌いな歌。歌詞が最悪》と言う「イッツ・オンリー・ラブ」だって、頬が緩むほどいい。
一番好きな歌は?という問いはその時の気分で変わるものですが、ビートルズで好きな歌を選ぶのはまことに難しい。僕の永遠の一番は「プリーズ・プリーズ・ミー」ですが、以下、今の気分で前期の好きな歌。
↓
From me to you
All l've got to do
Any time at all
You're going to loose that girl
You cant' do that
ビートルズのアルバムの最高傑作って何でしょう?それも人によって答えが違ってことでしょう。『サージェントペパーズ』と言う人もいれば『ハードデイズ・ナイト』と言う人もいるでしょう。『リボルバー』『アビー・ロード』『ザ・ビートルズ(ホワイトアルバム)』どれが最高傑作の称号を得ても異存なしです'が、僕としては、個人的に一番好きな『ラバー・ソウル』を推したいところです。
音楽のガイド本ってのは、ガイドと言っても筆者の趣味です。意外な歌を誉めてれば、そんなに良かったっけ?どれどれ、と聴きなおして確認したくなるし、もし好きな歌を貶してたとしても、わかってないなーと思うだけ。
マシス