だいぶ前の話しなのですが、今年1月にNHKBSで放送されたドラマ『花嵐の剣士~幕末を生きた女剣士・中澤琴』を YOUTUBE 別な方法で(笑)視聴しました。
このドラマは、実在した女剣士で “新徴組隊士” 中澤琴を描いた、史実に基づいたフィクションです。
中澤琴は新徴組隊士中澤良之助貞祇(さだまさ)の妹(ドラマでは義理の妹)で、父中澤孫右衛門貞清から法神流剣術を学びました。
文久三年、上洛する将軍家茂を警護する為に浪士組が結成され、琴は兄良之助と共に加入します。
そして京へと上った琴が、町なかで不逞浪士たちと争う場面からドラマは始まります。
その様子を見守る沖田林太郎(演・宅間孝行)と沖田総司(演・大橋典之)の義兄弟。
琴と不逞浪士の争いは、ついに両者刀を抜く事態になってしますが、その時、一発の銃声が鳴り響きます。
え?
ま、まさかの??
坂本龍馬(演・加藤雅也)のお出ましだぜよ!!!
新徴組の話なのに、なんで龍馬?
しかも文久三年の時点でピストル持ってブーツ履いてるぜよ。
まあ、このドラマの場合、主人公が女剣士中澤琴なので、同じ女剣士の千葉佐那(演・長谷部瞳)を出したいが為の前フリだというのはわからんでもないのですが、ううむ・・・。
なんだか、「とりあえず龍馬出しとけ」みたいな安易さは拭えないなあ。龍馬が出て来て主人公の目を開かせるっていう設定の幕末ドラマ、一体どんだけ見てきた事だろう。
ちなみに、残念ながら新選組隊士は沖田総司しか出て来ません。新徳寺での清河八郎の演説シーンもあるのですが、総司クンは義兄の林太郎や中澤兄妹と一緒で、近藤勇や土方歳三らの試衛館メンバーらしき人々は見当たりませんでした。エキストラさんで良いから、それらしき人たちをキャスティングして欲しかったなぁ。
一方、琴の義兄中澤良之助(ドラマでは諱の貞祇が使用されています)は、ドラマ内では清河八郎の同志という設定になっています。
中澤良之助(演・筒井道隆)と清河八郎(演・池内万作)
清河八郎の出番は少ないですが、なかなか味のあるセリフを言ってくれます。
長くなりそうなので、ここで一旦切りますが、ここまでの感想を言いますと・・・
まず、正直言って龍馬出すぐらいなら近藤・土方出せよ、と言うのが一つ。
それと、中澤琴役が黒木メイサさんだと聞いて、正直言いますと微妙だった(ちょっと日本人離れした風貌ですもんね)のですが、実際にドラマを見ると、そのクールな表情がいかにも剣一筋に生きる女という感じで、なかなかカッコイイです。こちらはうれしい誤算でした。(後編へ続く)
(画像はすべてお借りしました)