2019.11.30

一日一季語  ポインセチア  【冬―植物―仲冬】

 

 

赤が好きポインセチアを描かねば 星野麥丘人

 

 

ポインセチアがクリスマスの花とされるようになった主な由来の1つが、色だということです。

クリスマスによく使用される赤・緑・白の3色はクリスマスカラーと呼ばれ、赤は「キリストの流した血の色」、緑は「永遠の命や愛」、白は「純潔」を表しているそうです。

ポインセチアの赤は、印象的ですね。

 

 

 

【傍題季語】

猩々木、クリスマスフラワー

 

 

 

【季語の説明】

ポインセチアはクリスマスシーズンになるとお店や街の装飾として利用されており、「祝福、幸運を祈る、私の心は燃えているなどの花言葉を持つ誰でも知っている花です。

中米原産のトウダイグサ科の常緑低木。初冬のころ、茎先の苞葉(ほうよう)が鮮紅色に変わり美しく、クリスマス用の装飾花として普及してきた。茎の先端に小さい黄緑色の花を付けるが目立たない。鮮やかな色から猩々木の別名もある。

 

 

 

【例句】

点眼も日常となりポインセチア     金子兜太

洗濯男の足踏み 腰振り ポインセチア  伊丹三樹彦

ポインセチア炎え奔放に恋いくつ    仙田洋子

星の座の定まりポインセチアかな    奥坂まや

ポインセチア日なたに出して開店す   津川絵理子

 

 

 

【小春の語源など】

ポインセチアはメキシコの山地原産のユーフォルビア・プルケリマ(Euphorbia pulcherrima)を改良してつくられました。野生種は軽い霜に当たっても枯れないぐらいの耐寒性がありますが、園芸品種は寒さに弱いので、最低温度10℃以上で管理しましょう。1年で枯らしてしまうことが多く、草花のように扱われていますが本来は低木です。沖縄などでは庭で数mほどに大きく育っているのを見かけることがあります。

赤や白などに色づいた部分は花と間違えられがちですが、これは苞(ほう)と呼ばれ、本当の花のまわりにつくられます。花は苞の中心にある黄色い部分です。ポインセチアは日が短くなると花芽ができる短日植物で、自然条件では10月下旬から花芽分化が始まります。段ボール箱などで覆って人工的に日照時間を短くする(短日処理)と、花芽を早くつけさせることができるので、早くから色づかせて楽しむことも可能です。近年発表される園芸品種は、自然条件でも早くから色づくように改良されてきています。

 

 

 

今日は何の日

社会鍋の日 

三脚に鍋をつるし、ラッパを吹きながら街頭で募金を募る「社会鍋」。年末の風物詩ともなっているこの活動を行う救世軍が制定。集められた募金は国内外の緊急災害被災者や街頭生活者への支援などの救援活動。母子家庭や独居老人、病院、施設などへの訪問活動などのために使われる。日付の11月30日は毎年12月を前にその募金活動開始のアナウンスが行われることから。

 

 

 

主な出来事

1926

    日本ラグビー協会設立

1947

    「職業安定法」公布

1963

    都電14系統杉並線(荻窪~新宿駅西口7.3km)がこの日限りで廃止。都電撤去第一号

1969

    巨人の金田正一投手が引退

1990

    台風28号が紀伊半島に上陸。観測史上最も遅い時期の台風上陸。

2004

    福岡ダイエーホークスがソフトバンクに譲渡され福岡ソフトバンクホークスに

2008

    新幹線0系車輛が定期運用を終了

 

 

 

誕生日

1835

    マーク・トウェイン (:小説家『トムソーヤの冒険』)

1874

    ウィンストン・チャーチル (:首相(61,63)『第二次世界大戦』)

1874

    ルーシー・M.モンゴメリ (カナダ:小説家『赤毛のアン』)

1925

    初代林家三平 (落語家)

1928

    土井たか子 (衆議院議員[],社民党党首[],衆議院議長(68))

1937

    リドリー・スコット (:映画監督『ブレードランナー』『ハンニバル』)

1949

    4代目江戸家猫八(江戸家小猫) (声帯模写,3代目猫八の子)

1958

    杉浦日向子 (江戸風俗研究家,漫画家)

1965

    秋篠宮文仁親王殿下(礼宮) (皇族,上皇陛下の第二男子,皇嗣)

1985

    宮崎あおい (女優)

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)