2019.11.29

一日一季語 冬帽子(ふゆぼうし)  【冬―生活―三冬】

 

 

マネキンの目深にかぶる冬帽子         水上れんげ

 

 

帽子を目深にかぶるのは、直視されたくない、素顔を観られたくない、など、人目を避けるためが理由にあるように思います。

このマネキンも何やら後ろめたいことがあるのでしょうか。

ところで、マネキンの視線は、遠くを見て、どこを見ているか分からない様にしているそうです。

 

 

 

【傍題季語】

冬帽(ふゆぼう)、防寒帽(ぼうかんぼう)、毛帽子(けぼうし)

 

 

 

【季語の説明】

冬にかぶる防寒用の帽子。耳を覆う防寒帽や毛糸の帽子、厚手の鳥打帽な

どもいろいろある。

関連季語

 → 夏帽子(夏)

 

 

 

【例句】

癆咳(らうがい)の頰美しや冬帽子    芥川龍之介

冬帽子被り慣れたる方破る        二瓶洋子

冬帽子かむれば姉に似てをりぬ           松沢久子

臨時改札より懐かしき冬帽子       辻村麻乃

冬帽のなか白炎の音がする        鈴木牛後

 

 

 

【帽子を脱ぐべきシチュエーション】

帽子は地位や職業に応じたアイテムでしたが、現代においては個人の好みに応じて自由にかぶれるアイテムになっています。

 

 

帽子を脱ぐべきシチュエーション。

「相手への敬意を示す場面」と「実用的な理由がある場面」です。

「相手への敬意を示す場面」

相手先の住居や会社などを訪問する際。建物に入る前にコートやマフラーを脱いでおくことは、社会人としての基本的なマナーとして多くの方がご存じかと思います。

帽子の場合も、コートやマフラーと同様です。相手先を訪問する際には、特段の事情がない限り、訪問前に帽子を脱ぐようにしましょう。

また、冠婚葬祭や国歌斉唱といったセレモニー、神社・寺院・教会などを訪ねる際も、「敬意を示す場面」であるため、状況に応じて脱帽すべきと考えられます。

「実用的な理由がある場面」

劇場や映画館などで作品を鑑賞する場合、スポーツ競技場で試合を観戦する場合、また写真撮影を行う場合など。これらは単に、帽子のツバによって人の視界を邪魔し、不快感を与えてしまうことを避けるという実利的な理由によるものです。

 

 

 

【女性の場合】

女性は、屋内・室内であっても、原則として帽子を着用してよいとされています。人と挨拶する際や、国歌斉唱の際でさえ帽子をかぶったままでよいといわれています。

こうした女性特有の帽子のマナーは、中世ヨーロッパのキリスト教の教会において、女性にベールか帽子で頭を覆うことが義務づけられていたことに由来するという説があります。

むしろ帽子を脱がないことが、女性にとっての義務だったというのです。男女の帽子マナーの違いには、こうした歴史的な経緯が色濃く影響しているようです。

 

男性の場合には脱ぐことが基本とされる食事の場でも、女性の場合は帽子をかぶったままでもよいとされています。

近年、若干の動きが見られるのが、この食事の場面での帽子マナー。男女を問わず、食事の際に帽子をかぶったままでよいかどうかは、議論になるところです。年代が上がるほど、帽子をかぶったまま食事をとることに否定的な意見が多くなる傾向があります。

ファミレス、カフェ、フードコートなどカジュアルな食事の場面ならかぶったまま、フォーマルなレストラン、靴を脱いで上がる和風の店なら脱ぐなど、臨機応変な対応をしている人もいるようです。

いずれにしても、相手や周囲の人間を不快にさせないことがエチケットの基本。伝統のルールをしっかり押さえた上で、TPOに応じた帽子のオシャレを楽しむようにしましょう。

 

 

 

今日は何の日

ワンワン服の日

いい文具の日

筋肉を考える日

ふくの日

パーソナルコーディネーターの日

イーブックの日

いいフグの日

心をスイッチいいブックの日

いい服の日

Piknikの日

クレープの日

キン肉マンの日

いい肉の日

 

 

 

主な出来事

1890

    大日本帝国憲法施行。

1890

    1回帝国議会開会。

1910

    白瀬矗中尉ら南極探検隊28人が開南丸で東京・芝浦を出港

1924

    東京音楽学校でベートーベンの交響曲第9(第九)が日本人によって初めて上演

1972

    アタリ社がビデオゲーム「ポン」を発売。一般に広く知れ渡った初のビデオゲームとなる。

1973

    熊本市の大洋デパートで火災。死者104人、負傷者108人。デパート火災最大の惨事に。

1980

    1回世界女子柔道選手権大会開催。

 

 

 

誕生日

1546

    黒田孝高(如水,官兵衞) (武将,キリシタン大名)

1803

    クリスチャン・ドップラー (:物理学者,ドップラー効果を発見)

1832

    ルイーザ・メイ・オルコット (:小説家『若草物語』)

1849

    ジョン・フレミング (:物理学者,電気技術者,フレミングの法則を発見)

1898

    C.S.ルイス (:小説家『ナルニア国ものがたり』)

1931

    勝新太郎 (俳優)

1938

    柏戸剛(鏡山親方[]) (相撲/横綱(47))

1940

    車寅次郎 (映画登場人物『男はつらいよ』)

1941

    林家ペー (タレント)

1948

    舛添要一 (参議院議員,厚労相(810),国際政治学者)

1965

    尾崎豊 (ロック歌手)

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)