今日12/30(土)はここに↓いました。さっき帰ってきたばかりです。
家を出て地下鉄に乗る→横浜駅で湘南新宿ラインに乗り換え→池袋で東武東上線に乗り換えて、埼玉県の川越へ。約1時間半かかりましたが乗り換えは2回しかないので、便利といえば便利。
川越には生れて初めて降りました。「小江戸」と称されて昔から有名ですよね。関東地方では1位の鎌倉、2位の日光についで3番目に歴史的文化財が多い街だそうです。知らなかったなぁ!(埼玉県の皆さんゴメンナサイ)
駅から2~3分歩いたところにある複合施設「ウェスタ川越」。何を見に行ったかというと…
これです。ウクライナ国立バレエ団による『雪の女王』。アンデルセンの童話を原作としたオリジナル作品だそうです。2016年が初演とのことなので、バレエ作品としては“新作”ということになるのでしょうか。
私は安いB席でしたが(5,500円)、1階の最後方に近い場所でもすごく見やすくて良かったです。
有楽町の東京国際フォーラムや上野の東京文化会館でも公演はあったんですけど、なんで川越まで観に行ったかというと、料金が安いから。東京での公演は演奏が生のオーケストラですが、川越では録音された音源が流れます。その分、チケット代が半額近い金額なんです(指揮者とオケの人件費が浮きますからね)。恥ずかしいけど、そこをケチってしまいました。だって半額だもん!
あらすじはこちら↓
ネットから拾った、ステージ写真をご覧ください。↓
とても良かったです。新しく創作された作品だからか、一つひとつのシークエンスが短めで、筋が分かりやすい。古典を見慣れた方には「薄味」と思われるかもしれませんが、私のような底の浅い者にはちょうど良かったのかな?
音楽もシュトラウスとかベルリオーズとか何人もの作曲家の有名な曲がふんだんに使われていて「あ、この曲知ってる」というのが多くて楽しかったです。
私は第二幕の前半、雪の女王の宮殿に忍び込んだゲルダを案内する二羽のカラス(夫婦?)の踊りが実にシャープでキレが良くて、魅了されました。アレクサンドラ・パンチェンコさんとオレクサンドラル・ガベルコさんだそうです。
それと、冒頭で雪の女王が作った大きな鏡。ダンサーが鏡のこちら側と鏡の中で同じ動きをするから「あ、鏡だな」といっしゅん思ってしまいますが、あれは鏡の中と外のダンサーが同じ動きを(逆転して)しているから鏡のように見えるんですよね。あそこは「凄い!」と驚きました。
カーテンコールの様子。これもネットから。
カーテンコールの時だけは客席からの撮影が許可されました。最近こういうの多いですよね。私も撮りましたが、こんなふう↑です。
なお、このバレエの原作になったアンデルセンの童話『雪の女王』は、あの超大ヒットしたディズニー映画『アナと雪の女王』の下敷きにもなってるということを知って驚きました。今日観たバレエとあの映画、ちっとも共通点が無いような気がするんですけど?
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これで、今年の“バレエ納め”です。バレエだけでなく、今年もいろいろ素敵なものを観たり聴いたりして楽しめて良かった。ちょっと振り返ってみますね。
■絵画展、美術展など
■クラシック、バレエ系
■ロック、ジャズ系
これで全部ではありませんが、まぁよくあちこち出かけていろんなものを観たり聴いたりしましたねぇ。コロナ禍が明けてほぼ制約が無くなったことが大きいと思います。アート/エンターテイメント界の皆さんも停滞していた分を取り戻そうと頑張ったことでしょうし。
今年観たり聴いたりした中で印象に残ったものを挙げると…
●周防亮介さんというバイオリニストを知ったこと。今年の春ごろから新聞広告で見かけて「えっ、なんなのこの人?」と心に引っかかっていたのですけれど、夏から秋にかけて3回、コンサートを体験しました。
なかでも9/17に東京文化会館で観た一人だけのソロリサイタルは心に響きました。来年もジェンダーの垣根をぶっ壊して独自の道を進んでもらいたいです。
●文楽(人形浄瑠璃)を初めて体験したこと。国立劇場の建物が取り壊されると聞いて、「建物」が見たくて行ったのですが、生まれて初めての文楽に胸を打たれてしまいました。
「おじさんたちが2~3人がかりで人形を動かしているのを観る」というのがあんなに面白いとは!やはり長い間、多くの人の心を動かしてきたものには、どこかしら魅力があるのだなあと気がついた次第です。
●日本ジャズ界のレジェンド、穐吉(あきよし)敏子さんのライブを体験できたことは、大きな財産になると思います。94歳というお歳にもかかわらず、指先から溢れる鋭角的な鋭いフレーズ。痺れました。末永いご活躍をお祈り致します。
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私が日頃ジョギングしている理由は、まず「ぶくぶく太っていたくない」という体形維持と、老化防止のため。そしてもう一つは、ここに挙げたような「あちこち出かけて自分の好きなものを観るための体力維持」が目的です。それがあるからこそ、走り続けられています。来年もこの「柱」を忘れず、走り続けます。