前回の「肉吸い」の記事に関して、ブログで交流のあるOさんから興味深いコメントを頂きました。今回はそれについて考察してみますね。
Oさんのコメントの要旨は次の通りです。
●関西から見ると、関東では牛肉を食べなさすぎるのが謎。
●チキンカレー(百歩譲ってポークカレーも)はわかるが、豚の肉うどんには考えが及ばない。
●もしかして関東ではすき焼きも豚肉?
●関西から関東に嫁いだ娘が「夫が鶏肉ばかり食べたがるので牛肉を食べられない」と嘆いていた。
●関東ではなぜ牛肉をあまり料理に使わないのか?
ここでご注意頂きたいのは、Oさんのおっしゃることが、関西在住の方の平均的・標準的な意見とは限らないし、私(マサミ)が言うことも、関東在住の人の多くが同意するかどうかは分からないということ。あくまでも、個人的な考えと受け止めてください。
とは言いつつ、元記事に書いたように「肉と言ったら、関西では牛肉」ということはもやは常識レベルといって良いでしょう。なので、関西にお住まいの方の疑問も、分かる気がします。私(マサミ)の個人的な意見ですが、お答えしていきます。
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関東では、なぜ関西ほど牛肉を食べないのか。これは、関東では「牛肉は特別なもの」という意識があるからではないかと思います。
大げさに言うと、関東の人は、牛肉には「一歩下がって敬う」ぐらいの気持ちがありますね。
仲間うちでBBQをやる時など、家族連れがいる場合は、まずウィンナやフランクフルトを焼いて子供に食べさせ、次は豚肉や野菜を焼いてある程度お腹を満たし、それからちょっと質の良い牛肉を少量だけ焼いて満足感を得る…私の経験では、そんなパターンが多いです。
牛肉を焼くときは「さあ、牛肉だよ〜」と周りに声をかけてから焼きますもん。笑っちゃいますけど😸
家庭の食卓ではどうか。これは私が育った家だけかもしれませんが、晩ごはんのおかずに「牛肉」が出たことは…人生で一度も無かったかもしれません。本当に、記憶にないです。ビフテキとか、牛カツとか出たことは無かったし、ホットプレートを使った焼肉の時でも、豚肉でした。
私の母が作るカレーは基本的にポークカレーで、たまにチキンカレー。肉うどん、肉そばなどは昼ごはんにでも出ませんでした。
ローストビーフなんて、名前を知ったのが高校生の頃で、実際に食べたのは社会人になってから、誰かの結婚披露宴の席が最初だったと思います。初のビーフステーキは…ちょっともう記憶がないなぁ。
すき焼きは微妙ですね。「すき焼き」と看板を出しているお店では、間違いなく牛肉を使います。でも家庭でやる「すき焼き」は、家によっていろんなレシピがあるのではと思います。
マサミ家では、「薄い鉄鍋に醤油と砂糖をぶち込んで牛肉を焼く」というスタイルのすき焼きは、やったことがなかった。ちなみに父は山形県の生まれ、母は横浜の生まれでしたが祖父祖母が茨城出身でした。
ここまで書いてみて「では、自分が人生で初めて意識して牛肉を食べたのは、いつ、どこか?」が気になってきましたが、それを確かめるのはもう無理ですね…
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なぜ関東ではそんなに牛肉が特別な存在なのか。私が思うのは、単純に「お高いから」です。我が家では新聞を取っていて、水曜日には食品スーパーのチラシがどっさり入ります。こんなふうに↓。





こないだの水曜日の朝刊に入っていたものです。相鉄ローゼン、東急ストア、イトーヨーカドー、ヨークマート、サミット、いなげやなどなど。
これらのチラシに載っている「肉」のお値段を比べてみましょう。いずれも100g当たりの値段で、税込み。
<鶏肉>
国産若鶏ムネ肉 84円
国産若鶏むね肉 95円
国内産若鶏ムネ肉 97円
国産若鶏もも肉 127円
国産若鶏ささみ 138円
国産若鶏もも唐揚げ用 159円
<豚肉>
国産豚小間切れ 116円
国産豚小間切れ 127円
国産美味豚小間切れ 160.92円
国産豚肉モモしゃぶしゃぶ用 170円
国産豚肉バラ薄切り 181円
国産美味豚生姜焼用(ロース) 214.92円
<牛肉>
アンガスビーフバラ切り落とし 213円
オーストリア産アンガス黒牛かたロースステーキ用 312.84円
ニュージーランド産牛肉ランプステーキ用 388円
アンガスビーフ肩ロースステーキ用 429円
国産牛肩・バラ切り落とし 429円
国産牛肩・もも焼肉用 537円
国産牛切り落とし 538円
オーストラリア産牛バラ薄切り 627円
「その日だけの限定価格」のものもありますが、それにしても鶏・豚・牛の値段の差は明確ですよね。庶民的な食品スーパーで売ってるものでもこんなふうなので、明治屋とかナショナル麻布のような高級スーパーに行くと、信じられないような値段が付いた牛肉もあります。
まぁそういう「セレブ肉」は、ショーケースの中で綺麗にディスプレイされていて、庶民には近寄りがたいオーラを発していますよね
急に思いつきましたが、スーパーでの精肉売り場での位置も、入口に近いほうから「鶏」→「豚」→「牛」と並んでいて、「牛」がいちばん奥にどっしりと偉そうに?置いてあります。どのお店でもそんな感じ。
こんなふうに、少なくとも私の身のまわりでは、お値段的に、牛肉は豚肉・鶏肉とは明らかに「別世界」の存在なんです。このあたり、関西地方、特に大阪ではどうなんでしょう。これほどまでの牛豚鶏の値段の差は、無いのでしょうか。
特別「さぁ、今日は牛肉を買うわよ!」みたいに気合を入れて奮発することなく、カジュアルな気持ちでスイッと手が出るのかな?
ただ、Oさんのお嬢さんは関西から関東へ嫁いで、この値段の差に気がついたはずですから、「関東では牛肉が高すぎて食べられない!」とこぼしたはずと思うのですが、そうでもなかったのかな。ご主人が牛肉をあまり食べないから、自分も食べる機会がなくて寂しいというニュアンスのようですが。
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あれこれ書いて来ましたけれど、私の感覚では、関東で牛肉を食べる習慣が関西より薄いのは「値段の違い」しか思い当たりません。こんど友人が集まった時に、訊いてみますね。
この件についての考察、誰か書いているかなぁ。AIに訊いたらなんて言うでしょうね。
それと、念を押しておきたいことがあります。私は30年ほど前に、ある方と言い争いになったことがあるんです。私が育った家では「お刺身」がご飯のおかずになることがありました。私は大好物で、ご飯が進んだものです。
そのことをある人に話したら「刺身は酒のつまみにするもの。ご飯のおかずにするなんておかしい。信じられない!」と言ったんです。さすがに私もカチンと来て…まぁ、お互いに大人ですから、ヒートアップせずに収めましたけどね。
そんなわけで、いくら自分の好みや習慣と違っても、他人の、幼い頃からの食習慣をけなすのは良くないと思います。その人を育ててくれた人(多くの場合はお母さん)を否定することになってしまうから。
そこは、私も気をつけます。「違い」はあっても「優劣」は無いはず。