8/30(日)の夜、素晴らしいライブを体験してきたので、ご紹介します。私のような古いロックオタク以外には退屈な記事かと思いますがご容赦ください
場所は、このブログではすっかりお馴染みのライブハウス…

「原宿クロコダイル」さんです。渋谷から宮下パークを左に見つつ、明治通りを原宿のほうへ徒歩5分ぐらい。

ポスターやチラシがベタベタと貼られた妖しい雰囲気の階段を降りる。いかにも「ライブハウス」って感じですよね。この日のお目当ては…

GFR(グランド・ファンク・レイルロード)のトリビュートバンド「D!FUNK L.O.U.D.Railways」と、ELP(エマーソン・レイク&パーマー)のトリビュートバンド「The Sons of Eve」の2組が出演するライブ。
D!FUNK…は、エージ・ファーナーさん(g、Vo)、桧山茂さん(b)、高見澤敏寛さん(ds)の3人。6月に名古屋でのライブに出演した際、私がライブ参加がてら機材運搬をお手伝いした時と同じ3人です。
The Sons…はVOYAGERさん(Key)、CHERRYさん(b、Vo)、HIROさん(ds)の3人。名古屋が地元のバンドで、東京まで遠征して来られました。私は初めて観ます。
GFRは1971年に、ELPは1972年に来日して、どちらも東京では後楽園球場(まだ東京ドームが出来る前)で野外コンサートを開きました。しかも、偶然にもどちらも雨の中。さらにさらに、高校2年生だった私にとっては、1972年のELPが、「生まれて初めて見た外タレのコンサート」だったんです。その時のチケットの半券、大切にとってあります。

54年も前のチケット。我ながら物持ちが良いですね(笑)。
それにしても、レッド・ツェッペリン、ジェフ・ベック、クイーン、ディープ・パープル、そしてGFRなどのトリビュートバンドが存在することは知っていましたが、まさかELPのトリビュートバンドがいるなんて思いもしなかったので、とても楽しみでした。
The Sons…のライブ告知画像があるので、ご覧ください。4月に名古屋で行われたライブです。
そうです。1972年は、ELP、ディープ・パープル、レッド・ツェッペリンが立て続けに来日したんですよね。いま思うと夢のようだ。

会場のクロコダイルさんはこんなふう。客席のいちばん後ろから見てもこのぐらいの狭さです。右手奥が鏡になっているので奥行きがありそうに見えますが、それは目の錯覚。
私はエージさんのお計らいで、ステージ真ん前の2列目という良い席を用意して頂きました。ありがたいことです。あ、ちなみにこの日はスタンディングでなく、テーブルとイスが並んだ着席スタイルでした。出演者も観客もシニア層が中心ですからね

ドラムセット以外は、2つのバンドの機材が既にセットされていました。こちらは↑The Sons…のVOYAGERさんが使うモーグ・シンセサイザー。というより、ELPのキース・エマーソンが使っていたのと同じものです。私の世代だと「ムーグ」と呼びたくなります。
本当はモジュラーをもっと高く積み上げて使うはずなのですが、クロコダイルさんの天井が低いので「2段」が限界だったそうです。もしかして「イモ欽トリオ」を思い出した方、いらっしゃいますか?

開演前には、エージさんによるお約束の「機材説明」という名の「機材自慢」コーナー。特にGFRのマーク・ファーナー以外に世界中で誰も使っていない(らしい)ギターやアンプについての説明がひとしきりあって…

またステージ転換の際には、VOYAGERさんとエージさんのかけあいで、モーグシンセサイザーやハモンドオルガンについての深い深いトークが繰り広げられました。お二人が使う楽器やアンプなどは、手に入れるだけでも大変なのに、ステージでライブが出来るコンディションを維持するのは本当に大変なんだそうです。
確かに今回持ち込んだ機材類は、作られたのが1960年代なので、もう半世紀以上も前のものですからね。お二人ともすごく苦労されているはずなのに、それをちっとも苦にせず、むしろ楽しんでいる様子が伺えて、こちらも嬉しくなるほどでした。
このあたりは、古いクルマを直しながら、不便を気にせず大切に乗り続けているカーマニアと同じ世界かもしれない。

先攻はエージさん率いるD!FUNK L.O.U.D.Railways。1971年、雨の後楽園球場でのGFRの演奏を再現してくれました。いつもながら熱いステージ! なかでも私が胸を打たれたのは…

ステージ中盤で、エージさんの盟友、富岡グリコさんにカウベルを渡してステージに呼び上げ、『アメリカンバンド』を演奏した場面。グリコさんはアルフィー、RCサクセション、矢沢永吉などのバックでドラムを叩いて来た方ですが、今は闘病中なんです。
エージさんは親友を励ます意味でステージに呼んだのでしょうね。私もグリコさんの元気な姿を早く見たいと強く思いました。
そして後攻はThe Sons of Eve。

モーグシンセサイザーとハモンドオルガンをあやつる、キース・エマーソン役のVOYAGERさん。

膨大なドラムセットに隠れて、カール・パーマー役のHIROさんは姿が見えません。まぁそれもお約束
銅鑼もちゃんと2枚ありましたよ。

グレッグ・レイク役のCHERRYさん。あの艶と深みのあるグレッグ・レイクのボーカルは再現できるんだろうか?と思っていましたが、まぁ、そこはそれなりに
ビンビン響くベースはさすが!でした。

いったん引っ込んで、アンコールは『ロンド』。

ハモンドオルガンを揺さぶる!叩く! ガシャーン!ドシャーン!という轟音が響きます。

そしてオルガンに飛び乗る!!さらには…


オルガンの鍵盤にナイフを突き立てる!そして日本刀をグサリ!オルガンからは悲鳴のような音が鳴り響きます。
気でも狂ったか?と思われるかもしれませんが、これも本家ELPのキーボード奏者、キース・エマーソンお得意のプレーなんですよね。本物はこちら↓


キーボードにナイフを突き立てるのはお約束でしたが、日本刀を使ったのは日本公演でのサービスだったのかもしれません。
私も実物を見ていますし、キース・エマーソンといえばこのプレーですから「やるかな?」と思っていました。でも本当に、手を伸ばせば触れるような距離でやってくれたのを見ていると、もうトリビュートでなく、本物のキース・エマーソンが降臨してきてくれたような気持ちになってしまいました。
まるでタイムマシンで1972年に連れていってもらったような感じ。たぶん私はポカ~ンと口を開けて、圧倒されたような表情で観ていたと思います。夢を観ているような気分でした。
エージさんのGFRのトリビュートバンドのステージを初めて観た時も、同じような不思議な、深い感動を味わったことを思い出しました。50年以上の時を超えて、まさか自分が高校生の時に観たり聴いたりしていた音楽をそっくりそのまま、目の前で再現してくれるなんて。

これは↑ライブ終了後の1枚。エージさんのFacebookからお借りしました。私は右後方の奥でフライヤーを探していた時で、写っていません。悔しい!
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そんなわけで、実に幸せな気分になれたライブでした。本当に、元気で長生きすると良いことがありますね。それもこれも、この世界に私を引っ張り込んでくれたエージさんのお陰です。感謝しかありません。
<おまけ>
何度も書きますが、私にとってのロック界のフェイバリット・ミュージシャンは、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、そしてキース・エマーソンの3人なんです。
キース・エマーソンはELP解散後は映画音楽の制作などで活躍していましたが、2016年の3月「指が思うように動かない」という理由で自死してしまいました。71歳でした。奥さん(同居人)は日本人女性だったと言われています。

デビュー当時のエマーソン・レイク&パーマー。左からキース・エマーソン、カール・パーマー、グレッグ・レイク。ELP加入前はキング・クリムゾンのメンバーだったグレッグ・レイクも、2016年の12月、キースを追うように病気で亡くなってしまいました。寂しいなぁ。