私が横浜市泉区にある今の住まいに越して来たのは、おととし、2024年の9月でした。あちこちジョギングするうち「ここは春になったら桜が綺麗だろうなぁ」と思える場所を何か所か発見しました。
しかし2025年の春になっても、結局は地元の桜をほとんど見ないままで終わってしまいました。そして今年2026年。「上野毛自然公園」の桜を見たので、もう桜はいいかなという気分でした。
とは言っても2年続けて地元の桜を見ないで済ませてしまっては、なんとなく地元に申し訳ない気がします。なので4/3の金曜日、出勤前の時間を使って「花見ウォーク」して来ました。

市営地下鉄で「湘南台」まで行き、相模鉄道に乗り換えて「いずみ中央」まで来ました。マイ地元、泉区の総合庁舎(区役所)の最寄駅です。
駅を降りると目の前が…

「地蔵原の水辺」という公園で、和泉川という川沿いに桜並木になっています。向こうに見える桜の樹の下まで行くと…

たくさんのグループがお花見を楽しんでいました。

見上げればこの景色。絶好のお花見びよりですね。

お酒を飲んで酔っ払って騒ぐ人は皆無。静かに品よく過ごす人ばかりでした。
ここから和泉川の上流に向かって数100mの桜並木が続くことは分かっていたので、長後街道を渡り、そちらへ進んでみました。

桜の向こうに建つのは、泉区総合庁舎。

土手の上が桜並木です。片側が和泉川で、反対側は遊水池。両側が開けているので、枝が両方に伸びています。これって珍しいパターンなのかな。
歩きながら、私は「あれ?」と思うことがありました。「桜って、こうだったっけ?」みたいな感じ。というのも…

枝の先っぽがすごく細くなっていて、そこにも花がぎっしり咲いています。「枝」というより「蔓(つる)」みたいな感じ。なので、ちょっとした風にも細い枝がゆらゆらと揺れるんです。まるでピンクのカーテンが風にそよぐような。こういう桜は初めて見たような気がして、不思議でした。

陳腐な言葉しか思い浮かばなくて悔しいですが、“桜のトンネル”がいいでしょう? 歩いているうち、さっきのいずみ中央駅前の公園と違って、ここには独特の空気が流れていることが分かってきました。
●そもそも、人が少ない。
●花見客相手の露店も皆無。
●「桜まつり」とか書いたぼんぼり?提灯?みたいなものもぶらさがってない。
●道幅が狭いから、桜の木の下にシートを敷いて宴会する人もいない。
こんないい場所なのにもったいない気もしますが、ゆったりと静かな時間が流れるのを、一人で心ゆくまで堪能しました。

うふふ~良い場所を発見しちゃった!とても心が落ち着きます。なんでこんなに落ち着くんだろう?と考えながら桜の下を歩いていると…「そうだ!ここはお金の匂いがしないからだな」と気がつきました。変な言い方ですけど。
私の実家があった弘明寺(ぐみょうじ)という街は横浜市内でも桜の名所の一つで、大岡川という川沿いに桜並木が続くんです。京浜急行の駅でいうと弘明寺~井土ヶ谷~南太田~黄金町~日の出町あたりまで数kmにわたります。「大岡川プロムナード」という名前もついていて。
南太田から日の出町にかけては、伊勢佐木町や野毛といった繁華街が近いので、桜の季節は花見客で大混雑。そういう人を目当てにした露店もズラ~っと途切れなく並び、歩くのに難儀するほど混むこともあります。
桜の樹の下にテーブルと椅子を置いてお酒を飲ませる店も多いですから、昼間から酔って騒ぐ人も…夕方から夜はちょっと怖い雰囲気になってしまう。
そういう桜も、まぁ賑やかで悪くはないし、お金も回るからいいんですけど、私はやっぱり、上野毛自然公園とか、この和泉川沿いの桜のように、ひっそりと咲く桜のほうが好き。「経済」という仕組みに飲み込まれない桜も、いいですよね。

この日は「もう満開は逃してしまったかもなぁ」と思いながら行ったのですが、まさかのベストコンディション。幸運に感謝しながらUターンして、いずみ中央の駅へ戻りました。その途中で…

これは↑なんの木だろう?木肌を見ると桜っぽいのですが。そしてこの枝とつぼみ。私にはなんとなく「楽譜」のように見えて、面白かったです。見えませんか?
これはバッハかな。

そしてこちらは超複雑なので、リストか、ラフマニノフあたりでしょうか
前の日にピアノコンクールを聴いたばかりだったせいか、そんなことを思いながら「見に来て良かった!」と大満足で駅に戻り、赤坂見附での仕事に向かったのでした。
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さらに次の日。泉区の桜の名所といえば、相模鉄道の「弥生台」という駅周辺の桜は、ライトアップされることで有名らしいです。去年は見逃したので今年こそと思い、4/4(土)、日が暮れるのに合わせて行ってみました。かなり風雨が強くてどうかと思いながら…

前の日に桜を見た「いずみ中央」のふたつ先が「弥生台」です。電車を降りてホームに立つと…

おっ、桜の花びらが。これは期待できますね。

ホームにある待合室のガラスにも桜が描かれているし。

こういうポスターが張り出されているのも見つけました。やっぱり弥生台といえば「桜」なんですね。よしよし。来て良かった。でも…

ホームに立ってあちこち見回しても、桜はちっとも見えません。(あとでこの画像を見て、ホームの屋根の向こうに写りこんでいることに気がつきましたが) 「あれ?桜はどこに?」と思いながら階段を上がって改札口へ向かうと…

改札口の向かいに、こんなふうな、桜を見るための?大きな窓が設置されていました。のぞいてみると…

雨に濡れた窓ガラスにスマホを密着させて撮った一枚。ふーむ。ともかく、改札を出てみることにしました。

線路沿いを歩きながら見えるのは、ずーっとこういう景色。桜の樹は、人や車が通る道と線路の間の「斜面」に植わっているので、樹の真下は立ち入り禁止なんです。

駅全体が見渡せる陸橋の上まで行ってみましたが、肉眼で実際に見えるのはこの景色。金網の隙間にスマホのレンズを当てて撮って…

トリミングしても、こんなふうです。なんか、ちょっとね。駅の反対側にも陸橋があったなぁと思い、ザーザー降りのなか、行ってみました。

傘を風に飛ばされながらなんとか撮った一枚。なんだよもう!って感じですよね。諦めて駅へ戻りました。そしてホームから桜を探すと…

こういうことでした。駅のホームと道路の間の斜面に桜がある感じ、お分かり頂けますか? ここがいちばん桜が綺麗に見える場所のようです。うーん。
相模鉄道さんは、桜を植える場所とか、桜のビューポイントとか、考えてなかったんだろうか。地元をディスりたくないですけど、そう言いたくなってしまいました。まぁ仕方がない。人生いろいろ。桜もいろいろ。桜に罪はない。

そんなわけで、昼の桜は大満足だったわりに、夜の桜はかなり残念な感じでしたが、そうそう良いことばかりはないですよね。ともかく、2年続けて地元の桜を見逃さずに済んだことに感謝します。
<おまけ>
いずみ中央の駅の和泉川沿いに「え?」と思う木があったんです。

これです。花は咲いていませんが、枝がピンク色! 枝そのものに色が着いてる木なんてあるんだ!
たった一本だけ、こんな木がありました。ちょうど芽吹いていてこれから花が咲きそうなので「経過観察」してみますね。気になるぅ~