今日は、中国清朝末期のろうけつ染めの大判布を紹介したい。

 

203cm×132cmの大判の藍染である。

 

手紬ぎの木綿糸で手織りの布を3枚縫い合わせ、

緻密なろうけつ染めを施したものだ。

 

布団皮として使用されていたものだろう。

 

なお、柄によって、大体の制作場所を特定できるはずなのだが、

情報が少なく、今一つわからない。

 

数少ない情報からの推測だが、おそらく清朝末(19世紀末~20世紀初め)に、

中国の江蘇省の農村で制作された藍印花布だと思う。

 

中央に4頭の獅子。


踊り子?

 

 

双魚。お金持ちを願う気持ちの表れだろう。

 

吉祥紋。

 

 

などなど。

 

藍印花布は、中国を代表する民芸品の1つ。

 

物により、手の込み方が全く異なるが、これは完全ハンドメイドで、

柄も非常に細かく、また多彩である。

 

中国藍印花布の中でも特に手の込んだ作品の1つだろう。

 

染めるときの指示サインだと思われる。

 

藍印花布は、本場の江蘇省に専門美術館があるほか、

日本でも企画展が開催されたことがあるようだ。

 

これはその時の冊子だが、

 

現地でも、時代がある藍印花布はほとんど見られない。

 

これは時代があり、かつ3枚継ぎの大型で大変手の込んだものだ。

 

Noki中国コレクションの1つとして、大切に保管したい。

 

Noki

 

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