昨夜は少し早く閉めて、ナイトミュージアムへ。
京都文化博物館で
「北斎✕広重」原安三郎コレクション
を見ました。

素晴らしいコレクション!
無理して行った甲斐があります。
この前の近代美術館の夢二展に続き、今回も個人のコレクターさんの集めた品々。
会場を歩きながら、妄想が広がっていく。
まずは本展示品のコレクター、原安三郎氏の興奮。
一枚一枚集まっていく喜びが、伝わってくるようでした。
更に一歩進んで、原さんのお眼鏡に叶う版画を手に入れた時の、私のような骨董商の喜び。
お品を届けて、お見せした時の原さんの満足そうな顔。
それを見て、限りなく嬉しい、届けた骨董商の笑顔。
裏側に多くの物語を感じます。
そんなコレクション展でした。
初摺りばかりではないかも知れない。
でも、繊細な彫り跡をみせる、江戸期の粘り気のある紙と落ち着いた色調に魅せられる。
一部の作品は、復刻版を持っているけれど、昨夜目に焼き付た映像を汚したくない。
暫く開くのは止めよう。
下は図録の表紙です。

追記
原安三郎氏(1884ー1982 )は、日本化薬株式会社の元会長で、長年財界の重鎮として活躍されました。
コレクションの母体は、大正の始めに米国に帰国する宣教師から譲り受けた物。
しかし原氏は、その後も折に触れ買い求めたそうで、上記の私の妄想のようなシーンが、繰り返されたかと思います。
徳島出身で父親が藍を扱っていた関係もあり、浮世絵でも藍色が印象的な風景画に惹かれたのかも、知れません。
北斎と広重の大胆な構図と繊細な描写、
まるで当時の澄んだ水や空気を伝えるような、深く繊細な藍色が、目に焼き付きました。

