日本人女性のヤバさ(笑):NHK大河ドラマ「光る君へ」藤原定子 | 東京・横浜物語

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日本人女性のヤバさ(笑):NHK大河ドラマ「光る君へ」藤原定子

 

古い国際ジョークで「天国と地獄」と言うのがある。

 

天国:

アメリカ人の給料をもらい、ドイツ人の家に暮らし、コックは中国人で、警察官はイギリス人、妻は日本人

 

地獄:

妻がアメリカ人、警察官はドイツ人、コックはイギリス人、給料が中国人、日本の家に暮らす

 

まあ、ともかく、日本人女性と結婚するのはかつて天国だと思われていた訳だ。

 

今はともかく。(笑)

 

その理由は何なのか。

 

非常に古い時代を扱っているNHK大河ドラマ「光る君へ」にそのヒントがあるように思う。

 

ドラマでは一条天皇の妻となる藤原定子を高畑充希が好演している。

 

若くして即位した一条天皇は11歳の時に14歳の定子と結婚している。

 

現代とは平均寿命が違うため、

一概に断定は出来ないが、

それでも11歳と言う年齢は少年であり、

現在だと小学5年生となり、

定子は中学2年生の時だった、となる。

 

ドラマでは結婚する時の様子が実に巧みに描写されていた。

 

あくまでも現代人の感覚で言うと、

11歳の少年は同年代や年上の女性に対して、

ある種の恐怖を感じている。

 

自由な現代社会においては、

男子の中にはその恐怖の感覚を暴力を使う事で紛らわす存在がいるのは知られている。

 

今ではそれは大変大きな問題になっているが、

ベストセラー「82年生まれ、キム・ジヨン」で、

少年が女子に振るう暴力や暴力的言動が見事に描かれている。

 

さて、ドラマの中では絶対に逃げられない天皇と言う立場の少年が、

策略とは言え、正式に結婚させられた場面が描かれていた。

 

現代の学校とはまるで違う、

皇室と言う中での幼くしての結婚。

 

そこには初めて見た年上の妻となった女性と対峙して、

底知れぬ恐怖を感じている少年の様子が演出されていた。

 

一般的な男子の感覚では、

小学5年生から見た中学2年生の女子とは、

物凄い大人に見えてしまい、

まともに口を利くのはかなり難しい存在だ。

 

まだまだバカ遊びに興じていたい年齢でもある。

 

この時、定子役の高畑充希は、

何と言ったら良いのだろうか。

 

中学生くらいになると既に存在している、

「子供をあやすのがヤケに上手い女の子」を実に巧みに演じていた。

 

絶対に恐がらせない。

 

ニコニコしながら共通の話題を探り、

一緒にいると楽しいのよ、と言った感じを醸し出していた。

 

段々と打ち解ける様子。

 

家庭を重んじたい男(親和動機重視型)ならば誰もが本質的に持っているある種の感覚。

 

ここを巧みな日本人女性は間違いなく突いて来る。

 

「正しさに立脚した絶対的安心感と居心地の良さ」

 

立ち居振る舞いが正しい女性と一緒にいた場合、

家庭的な男はコロリと行く。(笑)

 

高畑充希は雰囲気的にも実に上手い。

 

日本人女性特有の「それ」を見事に演じて来ている。

 

男に「この人と一緒にいれば絶対に幸せになれる」と言う確信を抱かせる女性は、

あくまでも親和動機重視型の男性に限っての話ではあるが、

ともかくコロリと行く。(笑)

 

男は浮気症でショウもない存在とうそぶく男慣れした女は多い。

 

だが、それは出会う場と運と、そもそもの女性自身の男性の選び方悪いだけであり、

親和動機重視型を選べる女性はそうはならない。

 

その辺を勘違いしている女性は凄く多い。

 

さて、現代日本においては今や希少種とも言える、

高畑充希演じる中宮定子像。

 

親和動機型の男とは、実は基本的に男にしか分からない。

 

天才的な特殊な女性以外は先ず分からないだろう。

 

その感覚を、ドラマは的確に描いて来ている。


それが中宮定子と言う、色々な点において天才的な女性と言う訳だ。


そのような女性がこれから先どのような人生を歩んで行くのか。


枕草子の解釈と共に非常に興味深い。

 

素晴らしい。

 

余談:

今回の場面では紫式部と藤原道長が2人だけで会うシーンが再び出て来た。

ここで私的に問題だったのは、

道長が定子やその兄を陰謀により追いやったのか?と言う疑問だった。

あっさりとそうだと言う道長に対して、

紫式部はリアルに会った変わらない道長を見て、

それは嘘だとあっさり見抜く。

つまり、そのような陰謀など絶対にしない男だと確信する。

世間の噂よりも目の前のかつて愛した男の態度から真実を見極めて来る。

日本人女性は、いや、この場合、男性も、

西洋人とはまるで違い、言葉よりも雰囲気と直感に重点を置いて判断して来る。

以前何かで読んだが、日本人同士の恋愛においては、

時に外国人にはまるで魔法か超能力を使っているように見えるらしい。