ええ、動機は染五郎ですが何か?

祖父(白鸚)父(幸四郎)もやったというハムレットに初挑戦とな?
・・・てそちらは私、観てませんけど。
もう長い事成長を見守ってきたものとしては
やはり観なければ・・・と謎の使命感


すばらしい舞台でありました!
前半は途中ちと進行がゆっくりだなー、て思ったが
てか、この感覚はシェークスピアではいつも感じるのだけど。
私の、あくまでも個人的なイメージだが
シェークスピアって、
「簡単なことをむずかしく言うとこうなる典型」なんじゃね?と常々。
だって、あらすじはよくよくみるとごくごくシンプル
オセローは妻の浮気を疑って自滅する男
(外野の発言じゃなくて妻を信じろよ)
ロミオとジュリエットだって、下手な小細工して勘違いしてふたりとも死んじゃうし
(それもたった3∼4日間の話なのよ、これ)
ベニスの商人はどこか「一休さんとんち話」
(この橋渡るべからず→端じゃなくて真ん中渡る的な?)
ハムレットだって
おじさんが国王だった父を殺して母と結婚、新王となり
それまでぼんぼん育ちの王子が復讐する物語。
ピュアと言ってはそれまでだが
友や婚約者の苦しみ悲しみにはまったく気が回らず
(たぶん自分がいちばん不幸だと思ってる)
結局皆死んでしまうという・・・・




て、考えてみれば、歌舞伎やバレエ、オペラも似たようなトコあるか

私はもしかしてそこが好きなのか

で、今回の舞台
前半はやたら難解なひとりがたりや説明的なセリフが続いて
(やはりこうくるか・・)だったりもしたが
てか、セリフ多すぎじゃないですか?
しかし!後半ですよ、後半。
もうね、スピード感含め圧がすごい。
染五郎、かっけー。
まさしくこれぞこじらせ男子ハムレット暴走編(ホメ言葉)
それはもう、美しゅうて美しゅうて
立ち回り(正確にはフェンシング)がね
やっぱりすごいのよ。もう、ずっと見ていたい、みたいな。
そして感動は染五郎だけではなく
まずオフィーリア當真 あみ
最初写真を見た時、アイドル?て。
正直なんか期待薄だったのですが
ごめんなさい、見かけで判断してました、発言撤回です。
オフィーリアは、私が考えるにこの登場人物の中でいちばん(唯一)まともな感覚の持ち主で
だから耐えられなくなって気が狂ってしまうんだよ、て思ってて
その様がとにかく驚愕。
狂気がね、哀しいのよ。もうハムレットのあほんだら!て。
おばさん抱きしめたくなりました。
ピアノの使い方がまたぐっときた。
泣けた。
それから王妃ガートルード柚香光
とにかく・・・美




なかでも後ろ姿がね・・・尊すぎて滅(流行語使ってみた)
背中が開いたぴたっとしたドレスの衣装なのだが
首から背中、そしてウエストからヒップ太もものラインがもう完璧
それで顔だけ半分振り向いて横シルエットなんて出された日にゃあ・・・
でもって美しいだけじゃないのよ、あの存在感。
声良し動き良しで
どんなに動こうと、どこをどう瞬間を切り取ってもポスターになる感むんむん。
なにしろ髪やドレスの乱れすら一点の隙なし!
染五郎と言い合いになってもみ合うシーンがあるのだが
もう石膏で固めてリビングに飾りたいくらい美しかった(危ないぞ私)
ああ、この人の不幸は
美しすぎたことなのね・・・と今回妙に納得。
その美を使いこなすには中身は凡人すぎた?
彼女がもう少し地味でぱっとしない王妃だったら
もしかしてクローディアス石黒賢は
兄を殺そうなんて夢にも思わんかったんじゃなかろうか・・・て。
別に王の座なんて二の次で
だから途中、迷いと言うか、罪悪感に苦しんでしまうていたらく。
兄を殺した時点で腹くくらんかい!
金銀財宝に包まれながら泥水を、血をすすらんかい!
と、冷酷になりきれずだったんじゃなかろうか・・・て。
他にもあげたらひとりひとつずつ長文が書けそうなくらいよー!
と、私に新しいシェークスピア像をもたらした
それはそれは夢のようなハムレットでございました。
これ、また少したって再演してほしいわぁ♪
もっともっとこなれてほしいわぁ♪♪
セリフとか、皆ちょいちょい噛んでたし。
(何様だよ私)
余談だかこの日は私二階席ほぼセンター最後列だったのだが
二階はほぼほぼ校外授業?男子高校生だらけ。
ええ、まさしくハムレット世代だらけ
お行儀もよろしくて
幕間や帰り道の会話に耳ダンボ、
結構感想とかちゃんと言い合っててそちらも感激♪
眼福耳福でございました。
ひとり打ち上げは有楽町ガード下にて
↑これで930円ざます
ガード下と言ってもアナタ、
ひと昔、いや、ふた昔とは別世界
衛生的でおしゃれな店ばかりです。
もちろんいろんな意味で「昔ながら」のもありますけどね。
そちらも嫌いではないけどな

ただ、この日はなんせハムレットの打ち上げですからね


そしてこの日はこれだけではないのだ
まだまだ陽は明るいのだ
家族にも帰りは遅いと伝えてあるのだ。
次回へ続く


