今月も歌舞伎座
「12月はさあ、『三部』なんだよねぇ、
迷うなぁ、どれに行こうかなぁ」
「『全部』でしょ?」
夫に秒で返された妻はワタクシ


なんたって一部は超歌舞伎だし
三部は染五郎だし
となると二部だけ観ないって、銀座で時間もてあましちゃうし(おいおい)
超歌舞伎とワタクシとの歩み
超歌舞伎『世界花結詞』(せかいのはなむすぶことのは)
やっぱ楽しいわー、超歌舞伎


お子たちは大きくなっているし(親戚のおばちゃんモード)
個人的には蝶紫のなんともいえない悪婆がツボ。
あと、なんたって今回から入った左近よ、左近
今度辰之助を襲名するとの事だが
今、ノリにノツてる感満載で劇中何度もやられたぞ私。
ただね、今回あえての三階席だったのに、周囲がご婦人団体客で
ノリが今ひとつ・・・
しかし負けないワタクシ
なんたって私、何本もペンライト持参してるもんで
「使います?」て近くの人に無理やり持たせて貸し出し(何者だ私)
そしたら、あーら、実は持って来てるって人もいらして
最後は皆で大騒ぎ
「ありがとうございました!」てお礼まで言われたぞ

ほらね、だからこういうのは「愉しんでなんぼ」なのだ。
でもってその後二部が始まるまで歌舞伎座ギャラリーに直行
ミクちゃんと会ってきたぞー♪
それにしてもミクちゃんの進化、すげーです。
映像じゃないね、あれ、居るわ。
どうやら今月、ちゃんと楽屋もあるとの事。
・・・・ついに「宿った」?
『丸橋忠弥』(まるはしちゅうや)
正直、ここはオマケで観たのだが(失礼だ私)
いやいやどっこい、
松緑ブラボーだった
すばらしかった
後半ずっと大立ち回りなんですよ。
「ひとり相手になぜにそこまで手間取っている」とのツッコミはさておき
松緑、負けません。
そして、戸板から縄から十手、刀、長棒、
ありとあらゆる技が次から次へとてんこ盛り。
松緑もかっけーだったが
脇の人たちがまー、やってくれちゃってもう拍手しすぎで手が痛い
いえね、もう一回幕見するなら超歌舞伎、と思っていたが
今回こっちかなぁ・・とただいま絶賛思案中♪
『芝浜皮財布』(しばはまのかわさいふ)
ああ・・・ついに歌舞伎も年末は『芝浜』かよ・・・
そんなツッコミをしながらも
獅童&しのぶのコンビ、もう定着でしょうか?
あ、あとひとつ、歌舞伎の芝浜、最後にお酒、飲んじゃうんですよ。
♪それだーけが気がかりーー♪♪
『与話情浮名横櫛〜源氏店』
(よわなさけうきなのよこぐし〜げんじだな)
このタイトルだけで私の脳内には
♪粋なくろべいみこしの松に~♪♪がエンドレス
余談になるが、幼い頃、この「くろべい」は人の名で
みこしは「神輿」と思っていた。
あと、子ども心に最後にこれ「地獄雨」って歌詞が出てきて恐怖だった
・・・と、そうなの。私、子どもの頃からこういう奴


と、前置き(なのか?)はさておき
玉三郎はさもありなん、
染五郎ですよ、染五郎
尊い・・・尊すぎる・・
もううっとりざます。
特に裾を捲って胡坐をかいたときの白い太ももが眩しゅうて眩しゅうて
て、二の腕もそうだが、もちっと肉がついてもイイかも♪(てどこを見てる)
新作も良いが
彼にはこういういわゆる古典をもっともっとやっていただきたいぞとしみじみ。
『火の鳥』
今回、大王中車と弟に左近が初役。
作品自体がこなれたのか、それともこのふたりがハマったのか
内容も哲学的?なので前回ちと中だるみというか
私がついていけなくて、だったのが
そゆトコが全くなくてしっくり感情移入。
なんか涙出た。
超歌舞伎もだったけど、左近の瞳がもう私を刺してくるのよ
夫は勘違いと言うが、
♪いいじゃ~ないか~、
しあわせならばぁ~♪



そして帰りに一杯
&一杯
そして留守宅へのお土産
