「付き合い趣味の気軽さと楽しさについて」
昨日、横浜スタジアムで野球観戦をして来た。
実に楽しいと思ったのだが、
実は私はそれほどの野球ファンではない。(笑)
嫌いな訳ではないが、
贔屓のチームは持っていないし、
選手名も全然詳しくないし、
ルールも意外に分かってないし、
まして最近のスイーパーとかフォーシームとか、
それ何?状態だ。(苦笑)
従って自ら望んで野球場に行く事は絶対にないし、
自ら望んでナイターを観る事も絶対にない。
現在の私の趣味はクラシック音楽鑑賞とランニングと登山であり、
読書については常に趣味と連動してやたらと読んでいる感じになる。
釣りと天体観測と言う幼い頃からの趣味はあるも、
道具類がハンパない事態となり、
また加齢と共に断捨離を決意し、
嫌いではないが今はもうする事はほぼなくなっている。
さて、ランニングと登山と言う趣味。
これはある意味、趣味の持っている面倒臭さの筆頭に属する部類だ。
・いきなりは絶対に出来ない
・危険
・苦しい
・場合によったら死ぬ
・目標、戦略、戦術を具体的に立てて臨まないと実行そのものが不可能
・全然気軽ではない
実は趣味とは、命の危険や苦しみを除いた場合でも、
(ラン、登山趣味のみ例外的)
非趣味人には異常にハードルが高いのである。
具体例を挙げると、
例えば、ゴルフ。
絶対にいきなりは無理だ。
クラシック音楽鑑賞や美術鑑賞はどうだろうか?
何も知らない人をいきなりクラシックのコンサートや、
美術館に連れて行った場合、
間違いなく拷問になるだろう。(笑)
野球観戦も実はそうなっている。
野球に興味が無い人がいきなり行ってもキツいだけだ。
だが、私はまあまあルールは分かるし、
小学生の頃から付き合い野球をして来たので、
嫌な感覚ではない。
そうしてここ数年、熱狂的な野球ファンの娘に誘われて、
横浜スタジアムに行っている訳なのだが。
これがまた前述したように実に楽しかったりする。
ちょっと前にも書いたが、
能・歌舞伎、野球、登山など歴史と伝統がある趣味の世界には、
趣味その物だけではない娯楽(グルメ、酒、お土産、グッズ)などが、
非常に「発達」している。(笑)
これはかなり面白い現象だ。
さて、趣味との関わり方は3種類あって、
それらが複雑に絡み合って構成していると先日書いた。
今回はその中の1つ「親和動機」的趣味、
すなわち付き合い趣味について考えてみたい。
人間には人と仲良くした時に心地良く感じる本能がある。
それが親和動機なのだが、
大抵の人は趣味とは好きだからヤッている(達成動機)と思い込んでいるので、
前回書いたようなパワー動機(勝ち負けに拘る心理)タイプはダメだと思い込んでいるし、
付き合い趣味も、それもダメじゃないか、もっとしっかり自分を持て、
などと考えてしまう人は趣味人には非常に多い。
だが、親和動機的趣味はダメなのだろうか???
もちろん当人が付き合いを優先して、
その趣味に苦痛を感じているならダメだ。
何で貴重な時間とお金を使って苦痛をわざわざ感じないといけない?(笑)
しかし人には何事も程度問題がある。
ある物事への熱量とは0か100かではない。
グラデーションがあると考えるのが妥当であり、
おおよそ以下のようになっている。
愛している>物凄く好き>好き>ちょっと好き>普通>ちょっと嫌い>嫌い>物凄く嫌い>憎悪
と言った感じで人の趣味のレベルを9段階くらいで表す事が可能となる。
多くの趣味人は「愛している」「物凄く好き」以外を認めようとしない。
だがあいにく人間、全ての事にそんな興味を持てないし、
もっと言うと大嫌いだと思っている事も多い。
嫌いなら近付かなければいいし、
誰だって嫌な事を強制されるのはキツい。
ここで問題にしたいのは、
「ちょっと好き~普通」レベルの事に対して、
凝っている人から誘われて参加するケースとなる。
強い趣味人は完全に没入してしまい、
対人関係を無視してトラブルを巻き起こすのはよく知られている。
(芸術家に頻繁に見られる偏屈とか強情とかの強い拘りが典型的)
だがちょっと好きな人が誘われて、
それが嫌ではないタイプの人だった場合。
そりゃ行くでしょう。
そして行った場合、実は強い趣味人とは違う楽しみ方が展開して来て面白いのである。
前述したようなランニングとか登山は、
日頃から肉体を鍛錬しなくてはならない。
マラソンならコースを、登山ならルートを、
専用アプリを高度に駆使しながら目標とそれを攻略するための戦略を構築して行く。
そして細かな戦術を打ち立てて実行して行く。
それが出来なければ42.195kmを走り切るのは不可能であるし、
富士山頂上には立てない。
だが、私にとっての野球観戦。
鍛錬は不要。
贔屓のチームが無い。
(どっちが勝とうが知った事ではない)
だが、野球は嫌いではない。
横浜スタジアムは食べ物が充実している。
横浜スタジアムは酒が充実している。
横浜スタジアムは屋外でアウトドア要素が満載。
(登山趣味人、キャンプ趣味人には堪らない)
横浜スタジアムは浜風が吹くため非常に心地いい。
横浜スタジアムはトイレの心配が皆無。
横浜スタジアムはお土産が充実している。
横浜スタジアムの隣は横浜中華街。
横浜スタジアムはそれほど自宅から遠くない。
物凄くいい加減に来て、
いい加減に観戦しながらビールを飲んで、
浜風に吹かれて、ほろ酔い加減。
これを極楽と呼ばずして何が極楽なのだろうか???
ここでは目標も戦略も戦術も必要ないのである。
(少なくとも私には)
ただひたすらビールを飲み、
肴を食べていればいい。
崎陽軒の弁当まである。
付き合い趣味、万歳。(爆)
余談:
よくよく考えると人間の幸福とは、
適当にビールを飲んでる時ではないか?
他のあらゆる趣味はビールへの添え物と思った方がいいのかも。(爆)
超余談:
ビール=日本酒=ワイン=焼酎=ウィスキー=老酒
なのは言うまでもない。