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マルゼン薬局 社長ブログ

保険薬局の薬剤師として、その会社の社長として、又、50歳として仕事を人生を将来を語ります。

Q1 マルゼン薬局さんの取り組みについて教えてください。



A ありふれた言葉ですが

保険薬剤師の育成」「薬学生の実習」受け入れ、指導に力を入れています。 





「薬学実習」大阪でトップクラスの受け入れ数を実施しています。

実習生を受け入れるメリットはあまり語られていませんが、

薬学部が6年になって薬剤師を現場で教育することは当たり前になったと思いますし、また、薬学生と接することで

自分の何が足りないか?

と志気が上がるのは間違いありません。

今の薬学教育、指導薬剤師の育成についても理解が深まります。



「保険薬剤師の育成」は薬学部に未だ有資格での「研修制度」が

ないわけですから、

教育は職場で行わざるを得ないという意味で

「責任重大」という気持ちで行っています。



 新人研修能力向上の研修の2つに分けています。

「自分を高めようという人」が受講できるプログレッシブな研修会は4本あります。

参加は自由で経験に関係なく誰でも参加できるようになっています。



Ⅰ、「症例検討会」は毎月身近な症例から、あえて症例の少ない重要な疾患をテーマとして発表させています。

BC肝炎、潰瘍性大腸炎、結核、片頭痛、パーキンソン、認知症、緩和、麻薬オピオイドなど。



Ⅱ、高度な知識スキルを身につけるために「5大抗がん剤」を勉強会で実施しています

「胃大腸がん、乳がん、肺がん、腎がん、白血病」です。

成人病、北野、医療総合センター、阪大病院の腫瘍内科医にお願いして教育レクチャーを毎年行っています。


Ⅲ、「在宅訪問」の症例をベースに在宅医から指導を受ける在宅医同行カンファランスを行っています。

そこに地域のケアマネを呼び他職種混合の

言うなれば地域症例検討会を実施しようと考えています。



Ⅳ、CASP(各大学で実施されてる英文献批判的吟味)教育を社内で実施ています。

新コアカリには4年時に医薬論文の批判的吟味と文献検索抽出が入る前からEBM』能力を身につける取り組みを実施しています。

EBM英医薬論文を検索し提示できなければ、そういう教育を受けてる医師には相手にされませんし、

MRの提示するエビデンスがいかに陳腐か?を

逆に教えてあげないといけないかもしれません。

そういう薬剤師になるための期待の表れです。

すでに国家試験にもそういう問題が出てきていますね。



そして、もうひとつが基礎からの入社後の新人研修です。

大学4回生のオスキーから始まり無資格の実習を経て

社会人入社後の「実務研修」という流れからも大切です。

弊社では1年で「全科処方」経験できる店舗ローテを2年間行っています。






2 今後の医療の展望について、お考えをお知らせください。



A ほとんど語られていませんが薬剤師として知っておきたいことは政府が赤字財政で、その支出の30%が社会保障費に消費されています。

家計に置き換えればわかりやすいでしょう。

医師の数が30万人病床169万床高齢化を迎える今後も全く増えない中で

看護師140万薬剤師数は現在28万人ですが、

薬剤師と看護師数だけが大きく増えるのは知っておくべきでしょう。



医療のコストダウンを目指す政府は

「病院終結医療」から「地域終結医療」

へと変更し(2014年改定)ました。



現在は、まだ空きベッドがあるためステージⅣや点滴の必要な患者さんでも病院で過ごされ、在宅医は週に2回は訪問診療を行っています。

2025年前後にはベッドに空きがなく患者さんはトリアージされ

地域で患者が増える中で、

医師は月に何回訪問診療ができるか?

そのフォローは誰ができるのか?

と気づきませんか?

薬剤師にこそ地域で医師の代わりをするその期待と役割があるということです。


「2025年」には超高齢化が始まり、

それが30年は続くということです


「2055年」頃には今の若い薬剤師さんらが何歳か?です。

一生薬剤師として「高齢化」と向き合って行くこと

早く知っておいて損はないと思います。



今の学生実習中に地域医療は上記の点滴や重症の方は院内に留まっていて地域の現状がわかりにくいですが、

必ず、地域において、薬剤師が医師の代わりをする時代が来て、薬剤師が活躍するという時代が必ず来る!のは間違いないと感じています。








Q3 今後、薬局の生き残りに必要な事は何だと思われますか?



A まず、国の財政がないわけです。

当然、保険薬局の一人勝ちはないと思われます。

それは病院も老人施設も同じです。

各医療機関は「今までとこれから」は違うと認識できるかです。

2000年度までは日本の国において保険薬局に薄日すらさすことはなかった分、

約15年間『大盤振る舞い』がなされて処方箋薬局の普及が政府主導でなされてきましたがこれからは今の「歯科診療報酬」のように無駄が減算されることを予想しています。



「外来調剤」しかしていない、患者を集めるだけで忙しすぎて、

薬歴簿も満足にかけていない服薬指導もできていない所は多いでしょう。

しかし、GEの変更加算の次は、在宅訪問実施回数、訪問看護師や在宅医と連携が取れてる薬局への評価が加算されだしています。

調剤報酬の見直しが度々行われ、外来調剤は減算になりますが、

高齢化の地域医療を見据えていれば、地域の保険薬剤師の役割はむしろ高まります。

そういう国の施策に従っていれば、心配はないといいますか、

それしかないと感じています。







Q4 薬剤師として、必要な事は何だと思いますか?



A 医師に頼りにされ必要とされる薬剤知識を持ち、責任を持つことです。

月に50件訪問診療に行く在宅医と複数おつきあいしていますが、

薬剤師が自分たちの役割を理解していないに驚かれます。


フィジカルに興味を持つのは悪いことではありませんが、

そのフィジカルに責任を持てない(裁判で勝てない)のなら、

薬剤のことにもっと責任を持て!と言われます。

なぜ!?俺ら(医師)が在宅現場でチマチマ「今日の治療薬」を引かないといけないのか?

寄り添う薬剤師が生きる『今日治(コンチ)』になってくれたらそれが一番いい!

と言われれます。



腎機能低下者に使える薬剤の選別、抗生剤のコンサルト、抗がん剤の副作用対応、タイトレーション、抗血栓薬のモニタリングのアドバイス、麻薬のスイッチングや突破痛の対応などなど。

すべて薬剤のことです。

そういう使える薬剤知識が必要で、そこに責任を持て!と言われます。



また、主治医が患者のすべてに責任を持つ!という考えの医師が

多受診されていた通院困難になった患者の薬剤を減らせないでいると言われます。

「ポリファーマシー」を改善できるのは薬剤師だけなのです。

そういう幅広い薬剤知識を幅広く持つことも大切だと思います。






Q5 薬学生へのメッセージをお願いします。



A 看護学部が乱立しています。

そこに大学院ができて

「特定看護師」が生まれてくることをどう思いますか?

特定38行為ができるようになり、薬剤調整も託される。



片や、6年制薬学部を出ても

欧米のように「Pharm.D(職位)」を名乗れないままでいいのか?です。



投薬調剤だけでなく、メディカルレコードとしての「薬歴簿」をしっかり書け、

薬局の中だけでなく在宅の薬剤管理、服薬、効果まで

包括的に患者さんを理解できるようになって

自分で「臨床知識技術」を磨き、「Pharm.D」を名乗のれるようになって欲しい!



特定看護師だけでなく新しい6年制薬剤師とは「こうだ!」と名乗れる

薬剤師になってほしいと思います。



薬学部が4年から6年制へと変わり、今の5年生で5期生です。

「トップグループ」という言葉をご存知ですか!?

世間では、誰が?どこの6年制薬剤師が踊り出てくるか!?

固唾を呑んで見守っています。

そんなスターダムに躍り出るような薬剤師の期待がある幸せな世代なんです。

皆さんは。



いつまでも、今までの薬剤師に今まではこうだったと教えてもらってばかりではなく、

これからは違う!と言える真の薬剤師の登場を待ち焦がれてるのです。



医療現場に早く出て、

しっかり学んで医療に携われる薬剤師としての真価を発揮してください。



























































































「地域医療に生きる管理栄養士には
立場に地殻変動が起きる!」


栄養学部ほど、薬学部の制度改革の影響を受けた学部もないだろう。
薬学部が4年制から6年制になって、
6年も通学できないと感じ入学を決めた学生も多いと思う。
その前後くらいから、管理栄養士として
薬局(介護)への入職を希望するものが多いのに驚いている。
今、うちで20名の医療事務のところ、15名が管理栄養士となる。
果たして、なぜ?管理栄養士が薬局で働きたいのか?

何か?自分の資格と関係があるのでは?>絶対に薬剤師らと一緒に働き学びたい>就職先がないから
というのが志望者の気持ちのようだ。
また、既存の病院の管理栄養士の募集絶対数も少ないし
企業でもその数は少ないと思われる。
配食サービスに行く人もあるだろうし、幼稚園で栄養士として働く人もあるが、
全く違う職に就く人が一番多いらしい。

保険薬局に希望する管理栄養士が増えて、管理栄養士側も
まさか、保険薬局で薬剤師と一緒に働くとは!?」
みたいな偶然の一致みたいなところがあるのが
非常に面白い!
大学の先生は一緒に働くなら、「医師」だ!と思ってるわけだが、
現実には薬剤師の方が、お互いのニーズは近いように思う。
しかし、一番の問題は一緒に働いて本当について来れるか?です。
その「マインド」というか、使命感ですね。

薬学部も6年制になって、かなりマシになったが、
在宅現場の厳しさは簡単には語れない。
3年前でも若い薬剤師も、まだ、自分が在宅訪問するのは嫌!
気持ちの整理がついていないもの沢山いて、ついてこれない人もいた。
ただし、在宅介護は医師や看護師の仕事場でもある。
キツイとか、汚いとか、モチベーションが下がるとかは、
さすがに医師らからは聞かないが何よりも【使命感】が圧倒的に違う。
さすがです。
果たして、管理栄養士らはどうだろうか?
すなわち、医療人として動けるか?
その覚悟があるか?だ。

管理栄養士らに今後、高齢化、地域包括支援制度2025年以降、
その立場に「ハイパーインフレが起きる!」と言ったが、
よくわかられていない方が多いので、少し補足する。

日本はこれから2015年から多少の変動はあるが、
超高齢化が約40年は続くのだ。
団塊の世代が高齢者になったといっても、いまだ67歳くらいで、
まだADLの著名な変化は何も起きてるわけではない。
それが、どうなっていくのか?予測して欲しい。

介護本番は2025年からだが、
その子供らも含めて、2050年頃まで高齢化が今よりも高いレベルで続く。
生きていれば、私も95歳だ。
みなさんは何才ですか?
皆さんも60歳を超えてるのですよ。
一生高齢化と向き合って働いていくことがわかりますよね?
しかも地域包括支援制度は24時間の地域中学校区を基本として、
他職種が行政と連携して、高齢者を見守っていくのだ。

まず第一に、病院は満床が続き、増床はしない方針なので
今は入院出来ている患者さんも
これからはトリアージされて、在宅管理される方も増えてくるし、
看取りも、今はほとんど在宅でされていないが
今後はされてくると言われている。
そうなれば当然、点滴をぶら下げた方が、地域に出てくるわけです。
今は皆無と言っていいくらい、全国でも点滴管理など5%もないくらいだ。
そうなれば、褥瘡が乱発することくらいすぐに予想がつく。
それは誰が?管理するのか?
病院でNSTをやった人が退職して地域にいてくれたら。。。ではなくて、
そこに管理栄養士の存在が絶対に必要になる!
予測できませんか?

何よりも、栄養指導が在宅介護の基本だ。
それは今、介護事業をやっていてとても勉強になった。
退院してきた方が基本だが、
病院の管理栄養士の退院時カンファの説明が難しいのか、
退院後、まもなく再入院する方がほとんどになっている。
再入院可能だからそうなるのもあるが、
しっかり地域で受け止めればそうはならない方が圧倒的に多いと思う。
なぜならば、地域介護で「栄養の目線」などないのだ。
それは、地域に「管理栄養士」がいないからで、
ほとんどが訪問看護師」の栄養対応になるからだ。
そうなれば、看護師にそういう目線などできないのだ。
それはその現場から、
いかに自分たちが栄養士の目線で学んでるかが分かることになると思う。

看護師や薬剤師で
「マラスムス」「クワシオコル」を知ってる人はほぼいない。
管理栄養士らが【血液データ】を理解できると知っている医師は地域にはいない。
また、【一番の管理栄養士のスキル】だが、
コストをかけずに、家族の食事からカロリーやミネラルを変更できるスキルがあることさえ、
地域の医療関係者らには、知られていない。

それもそのはず、訪問管理栄養指導は全く行われていない、と言っても間違いはない。

さて、このような現状を皆さんはどう?思われますか?

《最大のチャンス到来!》なのか?
《可能性はないわ!》と引き下がるか。
しかし、何よりも残念なのは、女子大が多いせいか、
こういう可能性があるんだよって言う、セミナーの開催などを学内でやるべきだと思うが、
多くの栄養学部は旧態依然で、優秀な学生は皆、病院を目指すのだ!的な感じで、
そのようなアウトロー的な生き方を目指すものはおりませんし、
そのようなセミナーの希望は学生にはありません、と
就職部からお断りを受けているのが現状です。
これも、大きな問題だと思います。

誰でもできるわけではないが、医療の管理栄養士に
厚生労働省が着目してるのは間違いない。

是非、大学の先生も知らない、創造的な仕事を地域医療で実現し、
なくてはならない管理栄養士を目指して欲しい。
 

ダーウイン かく語りき

ゆっくり襲われる。
自然淘汰されないために。

人は「運」という言葉を良く使う。
特に薬剤師や社会人にとっての「運」とは何か?
について話したい。

自然淘汰をダーウインが提唱したことは
理科系であれば、誰でも知ってる。
「運」「適応力」のあるものだけが生き残るわけだ。
「運」とはスピリチュアルなイメージを持ってるのは子供と文科系だけ。
理科系は適当な時に適当な場所にいることと信じてる。
なぜなら、ダーウインがそう証明してるからだ。

食べ物が欲しけりゃあ、食べ物の近くに行く。
りんごが欲しければりんごの木の下に行って待ってること。
できるなら、りんごが黄色くなってから待ってるほうがよりいいだろうが
沢山並んでいるかもしれないなら緑色の時から待つほうがいいと予測できる。

昨年は大きな災害を目の当たりにした。
御嶽山の噴火、広島の土砂災害、韓国のセオル号の沈没だ。
新婚2年目に阪神大震災で被災し1年間自宅に帰れなかった私は、
災害に遭いながら生き延びた人とそうでない人の違いについて今で 
大変興味深く感じるところがある。

同じ場所で御嶽噴火を撮影した人が死に、もう一人が生き残った。
動くな!と誤報されて船内で行動せずに状況を携帯でただ伝えていた人と、
船外がどうなったか?確認にしに行動した人。
豪雨の時にいつもとは違う安全のため2階で寝た人といつも通りだった人。

同じ災害に被災した人の生死を分けたのは何か?
状況証拠を積み上げれば、その違いがあることがわかってきた。
その場で、あきらめずに生き延びる『行動』をした人が生き残っている。
頭がいいとか、仕事ができるとか、一切関係ない。
それが「運」というのではないか?

さて、薬剤師や社会人になる新卒に言いたい。
「行動」をしているか?
時代を予想できていますか?
考えずに人と同じ行動を取っていれば十分ですか?
その考えは古くないですか?


今から社会人になるのだったら、
自分は何ができ(can)何がしたい(want、will)
何をすべきか(must,should)を考えるのは当然だ。

これから日本はどうなる?
薬剤師は、医療界は、日本の社会保障は?管理栄養士はどうなるだろう?

大学生が社会に出ても、すぐに何もできないのはわかってる。
その中で、社会に出て、can,want,mustの中から自分のやることを見つけて欲しい。

私は保険薬剤師の将来には
絶大なる可能性(高齢化地域の医療の担い手、不足医師の代役)がまだまだ残っていると思うし、
管理栄養士には、その立場にハイパーインフレを起こす可能性(地域NST、街の栄養士、地域栄養ケアステーション)があると断言したい。
ただし、まだまだ過渡期だから、
自分でその立場になれるための準備、研修、資格取得せねばならない。

薬剤師が足りてくる時期など、私にもわからないが、
保険薬剤師が現在28万人中15万人であることは間違いない。
毎年薬剤師が合格率60%で7300名なら保険薬剤師は3800人だ。
10年後の38000人増加の18万人も保険薬剤師が必要ないのはわかるが、
勢いは止まらないだろう。
たぶん、コンビニの数よりも多くなる。
それがわかっていて人と同じ行動をしていたら、
ジリ貧だよ。


大手企業に喰らいつくのもいいが
薬剤師として誰もチャレンジしていないことを、
前例のないこと、
誰も知らないこと、目立つことをすべきだと思う。
いち早く、AKBに見切りをつけ新しいことをチャレンジした前田敦っちゃんを見習いたい。
薬学教育に携わって感じる薬剤師(管理栄養士)の将来性

今、保険薬局で薬学生の実習を通期で受け入れてる。
そこで感じる今の薬学教育について語りたい。

そもそも
薬科大学だけで薬剤師を育成などできないのは
医学部を見てもわかる。
研究者なら今まで通りで十分だが6年制ならなおさらだ。

病院実習もだが、
循環器の専門病院なら、
それだけで、いいのか?
精神の病院(ないですが)なら、精神だけとはいくまい。

国家試験で、実務で多くが問われてるなら
もっと、
幅広く学ばせないと
矛盾していると言われる。

ある大学から、
レセプトの内容で
「分割調剤」について実践する必要性を我々は教えられた。
「分割調剤」はほとんど実務としてはない。
手間がかかり、
メリットが少ないから積極的に取っていないのだが、
そうも言ってられないと感じた。
国家試験に出題されるのを知って座学だけで学ぶのであれば
実習で何を見てきたのか?となるならば。
6年も出て、何も見ていないことになれば
それは「大きな不幸」だから。
国家試験の傾向もそうなっている。

6年制薬学部に
「高齢化医療」は必要ないのか?と思う。
地域医療がまだまだ高齢化が進んでいないのはわかるが、
前述の病院実習の役割もあるが、
地域在宅にいる患者の病態を知らないのは絶対にまずいだろう。

ストマ、気管カニュレ、留置カテーテル(バルーン)
認知症の特徴(レビー小体との違い)、脳梗塞の種類の特徴などは
国家試験に出てくる。

ADL、地域包括支援センター、ケアマネの役割。

グループホーム、特別養護老人ホーム、
老人保健施設の違いくらいは知らないと。

先の分割調剤もだが、もっと、地域で必要なレセプト
国家試験の出題委員も知らないのか?
「在宅薬剤管理指導」「居宅薬剤管理指導」の違い。
「65歳未満で介護保険が適応になる16疾患」だろう。

そして保険薬局の使命はやはり、実務力。
「服薬指導」だ。


基礎の風邪、抗生剤、抗アレルギー、NSAIDs、胃腸薬から
5大疾患、かぜ、湿布薬、点眼から抗アレルギー薬、精神、
抗がん剤の
服薬指導、吸入指導、セルフメディケーション
そして、薬歴記入だと思う。
「ファーマシューティカルケアに関与し
患者さんのQOLを改善して
そこの責任を持てるように記録する。」
目の前の患者さんを評価して介入する。
それが薬歴簿作成だ。

大手のドラッグストアが記入されていなかった、というのも
営利企業が医療を担う怖さを感じた。

薬を手渡しさえすれば仕事は終わる「投薬」でいいのだろう。
指導することを教えるのは、本当に難しいと思う。

これからの保険薬剤師として
もっと上を目指すなら「エビデンス提示」できることだ。
医薬文献検索能力してエビデンス提示できること。
そのための語学力(それができる程度の)
論文吟味力。CASPだ。

それを学会で発表すること。

在宅においての医師支援。
その中でのフィジカルスキル。
医師の代役ができるための医薬品、病態知識。
薬剤師の最大の武器は
代謝酵素阻害、ADMEから副作用の問題を解決できること。
抗がん剤などの副作用対応や支持療法。
緩和医療のタイトレーションの実践。

コミュニケーション力では
他職種連携、看護師、MSW、ケアマネへの連携。

これらを知れる喜びが保険薬剤師ではないか?
と言いたい。
6年制は6年制が教える。
保険薬剤師出身の大学教官がいない。
論文発表にしても目立つことは間違いないと思うけどね?

近大薬学部4年生に
「レセプト」の講義をオスキーの事前学習の一環で
1コマ(1.5時間)行いました。

他に大阪薬科大学のオスキー事前学習に
参加させていただいております。


近大の先生も然るもので、
この一見つまらない内容を薬学生に興味深く話してもらえないか?
と依頼がありました。

たぶん、私が学生時代なら、一番に「寝る」授業だと感じましたので、
やってみたい!となりました。


そのための準備期間

自分の不勉強が原因ですが、 横道にそれたりしながら
約50時間を要したと思います。


診療、調剤報酬など医療、介護保険、年金、福祉など
社会保障財源が高齢化で切迫している。

その財源を国民に負担させないと国が破綻する

IMFから指摘されている。
15%まで増税しないと持たないとも。

国民に税金の負担をさせて

一方で医師や病院、老人施設、社会福祉法人、保険薬局が

大もうけをしてることが大問題だ。
一人勝ちは許されない、コンビニや宅配事業と

保険薬局では業種が全く違う。

まず、消費税アップにともない4月にあらゆる分野で大きく改正された。
老人施設系の紹介ビジネスから、医師の24時間体制、

老人施設診療、病院の7対1体制、薬局の集中率と外来数の制限、医療法人の相続など。


これは今後、益々加速していく。

過去の歯科医の報酬が減額されたのを「他山の石」として、
保険薬局は狙い撃ちにされている。

今程おいしい時期はもう、来ないであろう。


地域でも活発だ。
介護保険から、予防介護が来年からなくなる。
病院に集中している末期がんや療養型の患者さんを
地域に出して行くとこと。そうしないと、病院がパンクするから。

その準備も始まり、

各医療機関や老人施設には「在宅復帰率」なる指標が出され

減額の対象となる。
大阪医療センターの医師らも開業医らと地域で連携するよう

活発に動かれてるのは耳に新しい。。
病院に戻られては減額の対象になるから。

このように医療は「官制」に保護されているのだ。

自由経済ではない。
だから、1人勝ちはゆるされない。


保険薬剤師はそんな患者にも対応できるように、

癌や難病の勉強もし、栄養や無菌点滴も作成しないといけないし、
他職種の抱える問題も解決していかないといけない。

そんな中で保険薬剤師にも大きな役割がある。

地域在宅24時間、支援していくこと。

そんな中で、残薬、GE、薬剤管理指導。

誰が偉いとか、小さな枠組みの中で騒いでいる場合ではない。
ALL薬剤師が力を合わせないといけないということ。

もちろん大学もだ。

6年制ならば、臨床を積まなければならない。
やってやってやりまくらないと。
アメリカの薬学部のように。

バスケットボールの試合に例えるなら(大阪薬科大 談)
勝つ為の方策を練る。
連戦連勝できるように考えないといけないが、
なぜか、未だボールの材質や、弾み方、作り方に興味を持たせる
教育がまだ蔓延していると聞くし、
そっちが好きだという学生がいることに愕然とする。
そんな教育は4年制プラス2のはず。


レセプトで考えれば、在宅は本当に可能性がある。
今からスタートして2025年になる頃には・・・?想像して欲しい。
今から10年前の医薬分業時に似ていると言えばどうだろう。
大型門前は上述の通り、消費税の財源で斬減されるのは間違いない。
第2の歯科医院だ。


それでもまだ、病院の前の土地を地上げしてやりますか?

それよりも、自分が薬局をやってみて、
地域医療を盛り上げるというのはないだろうか?
それが、国が求める本来の社会保障の中の薬剤師像ではないか?

レセプトから計算すれば、居宅薬剤管理指導650点
月に2回実施で100人患者がいればどうなるか、
ぐらい考えられないか?
ものすごく、薬剤師として希望が持てる話ではないか?と言いたい。

国家試験の結果に驚いた。
既卒新卒合わせて60%とは、すごい!
新卒で70%

しかし、さすがは、京都薬科大、大阪薬科大、近畿大ですね!
立命大は完全に失敗ですね。。。
あそこは、6年制を勘違いしてる!
その考えは4年制+2ですよ!

弊社も卒業生にそのあおりを受けたのも事実だが、
単なる薬剤師の合格者調整とは思いたくない。

国試の近代化に歓迎の意を表したい。

そもそも、現場の薬剤師が忘れてしまう内容の
国家試験自体が古いのだ。
そういう「形骸化」したことが問われてる。

医師国家試験は、そうではない。
臨床家が受ければ、60%は取れる。
取れないと医師は辞めた方がいいと言われてる。

悪い例だが、普通自動車免許試験をもう一度試験を受けて、
落ちるなら自動車に乗らない方がいいわけだ。

薬剤師の試験も必ず、そうなるのだろう。

だからこそ、過去問のような過去50年以上変わらない問題を
出してる事こそ、6年制になって、根本に考えるべきだ。

実習で見て来たこと、知った事が出るべきだ。
臨床の薬剤師が作れる問題の方がいいでしょう。

弊社では、3期の学生さんに薬剤師が作成した問題をすでに、やってもらった。
こういう薬局、薬剤師であるべきではないでしょうか!?
 

調剤報酬の改定があった。
やっと、明文化されたという感じか?

大型門前薬局規制。
地域24時間化と在宅実績ではないだろうか?

保険薬局はコンビニや宅配業とは違い
儲かれば儲かる程いいわけではない、とは良く言われてきた事。
儲かる所から削られるのは当たり前の社会保障制度だ。

まるでジムコリンズの「ビジョナリーカンパニー」に出て来るような話だ。
それでも、舵を切り返せないのだと思う。
それは、経営者が薬剤師だからか、非薬剤師だからか、
よくはわからないが、そういうことではないのか?と

私は思う。

薬剤師として、保険薬局として、地域の24時間化と
2020年前後に起きるであろう異変に対応できるようになりたいと思う。

一方で、学生はどうだろう?
人材バブルの売り手市場の中で、
地域の保険薬剤師の仕事が魅力的に見えるのだろうか?

地域でジミチに他職種との連携することが、
在宅患者さんがどのように見えるのだろうか?
大学や、実務実習で保険薬局がそういう仕事の
ニーズや大切さを教えれているのだろうか?

薬剤師の使命を感じさせなければならない。
ジミかも知れないが、胸の張れる、

やりがいのある仕事だと、
働いてる薬剤師が自信を持って言えるのだろうか?
それを忘れてはならないと思う。

又、同じように栄養学部の学生にも言いたい。
地域介護こそ、管理栄養士の仕事だと。
そこのニーズを今の大学で教えれていないのだと。
全く持って、もったいない話だ。

人は脳でコントロールされてると思う。

マラソンランナーも、体力もだが、脳を鍛えることが
大事だと言われている(東京医科歯科大教授)。
もう走るのは止めろ!と、
まるでブラックスワンが現れるコマーシャルのような
ことが脳にはあるらしい。

自分の脳が限界を決めてしまうということだ。

以前より、堀江貴文さんの名著
「檻の中にいるわけでもないのに、どうして皆はそんなに不自由なの?」
から自分の考え行動に枠を設ける若者が多いことにどうかと言って来たが
人よりも、自分自身がそういう考えに多分に至っている。


東京オリンピックが52年ぶりに決まった。
これこそ、セレンディピティだ!
努力のなせるわざだ。
数年前からのオリンピック立候補から
3度目のチャレンジでの成功となり、
やればできる!奇跡を起こせる!

奇跡を起こす為の準備の大切さを立証したわけだ。

オリンピックができるのなら、是非、見ていたい。
しかし、安倍首相が国際公約したように、
原発汚染の解決は是非、それまでに徹底してもらいたい。
又、オリンピック特需で東日本大震災の復興に
遅れが起きない事を願う。

そのオリンピクのプレゼンに、心に残る言葉が数々あった。
三笠宮妃殿下の日本人の気品、
滝川クリステルさんの流暢なフランス語のプレゼン。
そして何よりも、
パラリンピックの陸上選手の佐藤真海さんだ。


マルゼン薬局 社長ブログ


19歳の時に骨肉腫に冒されて右足を切断し、
スポーツの力で生きる力を得た。
又、東日本を襲った大地震による津波で、ふるさとを引き裂かれた被災者に希望を与えるアスリートの力だ。
失ったものよりも、今あるものの大切さ!に気付かされたこと。
これは、高齢化社会の日本に、大変に勇気を与えた言葉ではなかろうか?
そして、ちっぽけな喪失感に捕われている自分。
こんな前向きな人がいるんだ!ということ。
まさに、元気をもらいました。

なぜなら、まだまだ、やれる!


マルゼン薬局 社長ブログ

日経DI 6月号(15周年記念号)は各薬局で話題になっているようだ。


保険薬剤師の将来について現場のph、医師会、看護協会、大手調剤薬局、行政、中医協からの意見がまとめられていた。
将来も保険薬剤師を続けて行こうと思う人は、一読しておいたほうがいいと思う。

保険薬剤師の将来を踏まえ、はっきり言える事は
現在の状況のまま、未来永劫一切保障担保されたものではないということだ。


ミドリ十字の血液製剤の事件以来、現在は
この20年間、政府主導のもと医薬分業が加速され
他の産業と比較しても群を抜き最も成長した恵まれた環境であったということ。
いい状況が続いた結果、各所でバブルが生じ、その弊害も多数生まれた。
新大学設立、新制度、調剤企業なるもの、売り手市場の薬剤師求人などだ。

上がれば下がる。
限られた予算の中で、おししい思いをしたにもかかわらず、
本来薬局、薬剤師に期待されるべき事、達成されるべきことが、未だにできていないということ。
それは、薬剤師にとって、意外な意見だった。
「調剤しかできないのか!?」だから。。。

国民や医療関係者から評価されていないのではないか?
調剤以上の期待があった事とその成果やエビデンスが出されていない。
【お薬手帳】、【薬歴管理の効果】や【在宅に介入する必要性ニーズ】の科学データの実証だ。
はてさて、
保険薬剤師は気付いているのだろうか?!
国の社会保障制度の中で調剤報酬が支払われてること、又その予算が厳しいことを!

同じ社会保障制度下の介護保険は、すでに、何度となく、公的サービスの提供時間が減額され減収となってること、
ケアマネの担当利用者数が青天井ではなく限定縮小されている。
まさに青息吐息の状態があるのだが。。。
この先も軽度な介護認定者は一部のサービス提供が廃止されることも予測している。
その反面、保険薬局はどうか?ということになる。

医療保険と介護保険は、国の社会保障制度の中では同じ土俵に上げられる。
特に2025年には、後期高齢者に高度成長期に生まれた団塊の世代が入る。
高齢者の本格的な時代に入るその予算を現在と大きく変わらない中から捻出をさせるとなれば。。。
当然、右肩上がりを続けて結果が出せていない調剤報酬を削るしかないということだ。
そのターゲットは医療介護通じて、完全に調剤にロックオンされている。

又、大手調剤薬局の各社長が(雇われ社長もいるが)意見がバラバラなのも面白い。
保険薬局市場が自由主義市場経済下での産業だと勘違いしてる人もいるようだ。
一般産業なら、いくら儲けても異論はない。
しかし、社会保障制度下の定額予算下で
特定の会社が膨大な利益を上げてることこそ、重大な問題である。
あくまで決められた官制の予算の中で医療、看護、介護、調剤などで分け合ってるわけだ。
一人勝ちなど許されるわけなどない!

そんな中、N調剤の社長が自分の欲と期待で薬局が将来は「寡占化される!」としてるが、
調剤報酬の10%しかしめない大手調剤がそうできるのか?
一部大手同士、又、無理をしてきた薬局ではそうなるかもしれないが、
地域医療を見据えれば果たしてそんなことできるのか?と大いに疑問を感じるが
そんな社長さんの意見の中に逆に保険薬局の将来像が明確に定義されてるのが面白い。
【組織化され、人材募集が上手く行き、地域の他業種や医師や患者さんとうまくやれてる薬局には勝てない!】と言ってるのが、
まさしく我々の目指している本物の薬局像でもあるのは皮肉な話だ。

薬剤師の仕事も
正確な調剤、服薬指導!ということでは、もはや誰からも認めてもらえないという時代なのだ。
医薬分業が国民皆保険後40年ぶりに正常化し、
我々もだが、狂喜乱舞して、「調剤」に特化して行ったものの、
そんな当たり前のことで、予算を使われるなら無駄な費用として
安価な調剤を心がけろ!みたいなことが今後!起ころうとしてるのかもしれない。

だから!
薬剤師が調剤室から出て、
他職種と交わり、コミュニケ-ションを取り、
地域で又、24時間いとわず、活躍する覚悟ができれば本当に必要とさることに当然なるであろう。

又、それだけ、期待されてることの裏返しでもあることは間違いないわけだ。

弊社は本気で介護、在宅に活躍する薬剤師、管理栄養士、介護職や事務職を育てたい!と思う。
それは、他職種間の業務の軽減になるよう、
薬剤師が地域で役立つことの実践でもある。
そんなエビデンスを報告したいと思う。


三浦雄一郎さんが80歳にてエベレスト登頂を果たしたこと。

すご過ぎです!
完全に負けています。

しかも、メタボ克服、心臓の手術をしての結果であり、
体重を絞ることから3年かけて、チャレンジをした。
誰でも、とは言わないが
段階を踏んで行えば、その可能性を感じさせる話だ。
ものすごく、多くの人に勇気を与えられたのではないかと思う。

片や、辛坊治郎氏。
ヨットでアメリカまでの渡航の難しさを
あらためて知った。

失敗の方が学ぶ事が多いかもしれない。

又、私は最近、別の人の発信にも気を取られています。

堀江貴文さんだ。

最近、仮出所されたのだが。
その彼が、留めおかれた場所で発信していたものが書籍になった。
もちろん、読みました。
アイデア満載!
そして
そのアイコンとなる言葉が

『檻の中にいるわけでもないのに、どうして皆はそんなに不自由なの?』 

※詳しくは
http://iiyama16.blog.fc2.com/blog-entry-4850.html

どちらの方にも完全に負けています。。。
そんな気がする村田です。

結局、今の現状はともかく、
未来のどこかに目標が持てるかではないか。
いや、もう死ぬんだ、とか、刑務所の中だしな、とか
そんな凡百なことを言い訳してるのではなく、
自分で希望を持ち、可能性を信じて毎日を送るしかないのではないか?

ただ、「金持ちになってどうするの!?」という同氏の言葉は
職員皆に言いたいことだ。
是非、ご一読を!
会社にありますよ!