2015年 春 自然淘汰 | マルゼン薬局 社長ブログ

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保険薬局の薬剤師として、その会社の社長として、又、50歳として仕事を人生を将来を語ります。


ダーウイン かく語りき

ゆっくり襲われる。
自然淘汰されないために。

人は「運」という言葉を良く使う。
特に薬剤師や社会人にとっての「運」とは何か?
について話したい。

自然淘汰をダーウインが提唱したことは
理科系であれば、誰でも知ってる。
「運」「適応力」のあるものだけが生き残るわけだ。
「運」とはスピリチュアルなイメージを持ってるのは子供と文科系だけ。
理科系は適当な時に適当な場所にいることと信じてる。
なぜなら、ダーウインがそう証明してるからだ。

食べ物が欲しけりゃあ、食べ物の近くに行く。
りんごが欲しければりんごの木の下に行って待ってること。
できるなら、りんごが黄色くなってから待ってるほうがよりいいだろうが
沢山並んでいるかもしれないなら緑色の時から待つほうがいいと予測できる。

昨年は大きな災害を目の当たりにした。
御嶽山の噴火、広島の土砂災害、韓国のセオル号の沈没だ。
新婚2年目に阪神大震災で被災し1年間自宅に帰れなかった私は、
災害に遭いながら生き延びた人とそうでない人の違いについて今で 
大変興味深く感じるところがある。

同じ場所で御嶽噴火を撮影した人が死に、もう一人が生き残った。
動くな!と誤報されて船内で行動せずに状況を携帯でただ伝えていた人と、
船外がどうなったか?確認にしに行動した人。
豪雨の時にいつもとは違う安全のため2階で寝た人といつも通りだった人。

同じ災害に被災した人の生死を分けたのは何か?
状況証拠を積み上げれば、その違いがあることがわかってきた。
その場で、あきらめずに生き延びる『行動』をした人が生き残っている。
頭がいいとか、仕事ができるとか、一切関係ない。
それが「運」というのではないか?

さて、薬剤師や社会人になる新卒に言いたい。
「行動」をしているか?
時代を予想できていますか?
考えずに人と同じ行動を取っていれば十分ですか?
その考えは古くないですか?


今から社会人になるのだったら、
自分は何ができ(can)何がしたい(want、will)
何をすべきか(must,should)を考えるのは当然だ。

これから日本はどうなる?
薬剤師は、医療界は、日本の社会保障は?管理栄養士はどうなるだろう?

大学生が社会に出ても、すぐに何もできないのはわかってる。
その中で、社会に出て、can,want,mustの中から自分のやることを見つけて欲しい。

私は保険薬剤師の将来には
絶大なる可能性(高齢化地域の医療の担い手、不足医師の代役)がまだまだ残っていると思うし、
管理栄養士には、その立場にハイパーインフレを起こす可能性(地域NST、街の栄養士、地域栄養ケアステーション)があると断言したい。
ただし、まだまだ過渡期だから、
自分でその立場になれるための準備、研修、資格取得せねばならない。

薬剤師が足りてくる時期など、私にもわからないが、
保険薬剤師が現在28万人中15万人であることは間違いない。
毎年薬剤師が合格率60%で7300名なら保険薬剤師は3800人だ。
10年後の38000人増加の18万人も保険薬剤師が必要ないのはわかるが、
勢いは止まらないだろう。
たぶん、コンビニの数よりも多くなる。
それがわかっていて人と同じ行動をしていたら、
ジリ貧だよ。


大手企業に喰らいつくのもいいが
薬剤師として誰もチャレンジしていないことを、
前例のないこと、
誰も知らないこと、目立つことをすべきだと思う。
いち早く、AKBに見切りをつけ新しいことをチャレンジした前田敦っちゃんを見習いたい。