年始特別再掲載! インドのベジタリアン料理の話
昨年は定期的に長文ブログを書くように心がけていたんですよね!!
とはいえ、
ブログは読み飛ばされてしまうメディアなので、
タイミングが合わないと、多くの人に届かなかったりするもの。
年始という昨年を振り返るのにGOODなタイミングなので、
個人的に好きだったエントリーを再掲載してみようかと思います。
年始のお暇な時間に読んでみてください!!
今回は“インドのベジタリアン料理の話”でーーす♪♪
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突然ですが、アナタはベジタリアンになれますか???
肉食、魚食が当たり前になっている現代の日本において
明日からベジタリアンになってください!!
と言われてもなかなかYESと答えられないと思います。
ですが、
カレー(インド料理)をこよなく愛する人なら
ベジタリアンになれるかもしれません!!!!!
いや、ホント、かなりの高確率で。
カレーのルーツをたどると必然的にインドに向かいますが、
インドはベジタリアン料理天国。
インドという国は
今もなおビックリするくらいベジタリアンの人たちが多く、
いかつい顔をしたお兄ちゃんや、
こわもてのおじさんがベジタリアンで
肉を一切食べないというのはごくごく普通の話。
日本ではバターチキンカレーやマトンカレーなどが
インド料理店で人気なため、
インド人全員がチキンカレーやマトンカレーを
こよなく愛し、日々食べていると思いがちですが、
毎日ベジタリアン料理を食べている人の割合が想像以上に多く
肉のカレーを口にはするけど、それは特別な時のみで、
日常的にはベジタリアン料理しか食べないという人も合わせると
相当な数のベジタリアン人口になるのであります!!!
では、どうして肉を食べないのか??
それは宗教的な理由がほとんどなのですが、
それと同時に、
ベジタリアン料理が圧倒的に美味しい!!という事実が
非ベジタリアンへなかなか向かわない
大きな要因ではないかと個人的には思います。
ホント、それくらい
インドのベジ料理はこの上ない美味しさなんですよね!!!!!
では、どんな料理があるのでしょう???
家庭料理を軸に紹介するとキリがないし、
それらを食べる機会は多くの日本人はないと思われるので
お店で食べられる料理をベースに紹介してみたいと思います。
まずは全国各地にあるナンとカレーを提供する
北インド料理のお店からピックアップしてみましょう!!!
個人的に好きな料理を最初に挙げると
先日もブログアップしたばかりですが、
ほうれん草とインドのカッテージチーズ(パニール)を合わせた
パラク(サグ)パニールですかね!!
スパイス感は弱めのカレーなのですが、
もったりとしたほうれん草ペーストと少量のスパイス、
ガーリックや唐辛子でアクセントを付けたパラクパニールは
シンプルな料理ながら食べ応え満点!!!!
お店によって生クリームも入ったリッチテイストなものから
ほうれん草のペーストを全面に出したもの、
ガーリックのパンチが強めのものetc.
味にけっこう違いがあるのもパラクパニールならではかと。
緑のグレービーは
SNSでの見映えが良くないのが難点ですが(笑)
いろいろなお店のパラク(ザグ)パニールを
食べ比べてみると面白いと思います。
日本ではあまり日常的には使われないカリフラワーをたっぷりと使った
カリフラワーとジャガイモのドライ料理
アルゴビも比較的メジャーなベジ北インド料理ですね。
ドライ料理なので一人メシの一品料理にはあまり向きませんが
複数人での食事会では、こういうドライ料理が活きてくるのでオススメです。
同じくドライタイプ(セミドライ)の料理としては
オクラをたっぷり使ったビンディマサラもいいですね!!!
トマトベースと玉ねぎを炒め
少量のスパイスで仕上げた料理ですが
ちょっとした工程を加えるだけで
オクラが贅沢なカレー料理に変身するからインド料理って素敵!!
メニューブックに載っていたら試して欲しい一品です。
インド料理との相性が抜群の野菜がナス!!!
ナスのカレーは例えばベイガンマサラのような名前で
メニューブックにラインナップされていたり、
本格的な北インド料理店だと、細かくしたナスがベースの
ベイガンバルタあたりがラインナップされているので
ディナーのアラカルトで楽しめる確率が高いです。
これまたトマトと玉ねぎベースのグレービーに
少量のスパイスとガーリックが料理のベース。
そこにジューシーでトロトロのナスが加わると
他のベジインド料理にはない
格別な美味しさと喜びが待っているんですよね!!!!
このナスの喜びを知ると、
さらにインドのベジ料理が好きになるでは!!と強く思います。
そして、忘れてはいけないのが豆カレー。
日本ではメインにはなりづらい豆という食材もインド料理では主役級!!
インドの各エリアには、それぞれの豆カレーがあって
それがたまらなく美味しいんですよね!!!!
北インド料理店だと
シンプルな豆カレーともいえる
トマトベースのグレービーに少量のスパイスを合わせた
ダルフライやダルタルカを出している店は多いかと。
シンプルなカレーなので外食にご馳走感を求めてる人には
物足りなさを感じるかもしれませんが、
慣れてくるとその良さが見えてくるはずです。
ひよこ豆を使ったチャナマサラがあったら
揚げたナンのバトゥーラと合わせてみると
北インド方面で人気の屋台料理、チョーレバトゥーレに。
揚げナンと食べると、不思議なことに旨さ倍増~~!!!
メニューブックで見かけた際はぜひトライしてみてください。
あと、豆カレーといえばバターを入れた
バターチキンの豆版ともいえる
リッチテイストのダルマッカニーも試して欲しいですね!!!!
バターや生クリームを入れたカレーはバターチキンなど、
肉と合わせても美味しいですが少々重く感じるのも事実。
あっさりとした豆と合わせるからこそ
バターと生クリームが活きてくると思うんですよね。
味にインパクトのある豆カレーなので
豆カレーに慣れていない人にもいいと思います。
ってか、
豆の魅力にハマると、
インド料理の新たな世界が見えてきます。
そして、インドのベジ料理から
抜けられなくなってしまうはず(笑)
魅惑の豆の世界。ぜひ堪能してみましょう!!
美味しい北インドのベジタリアン料理はどこで食べられるの?
はいっ、東京にはベジタリアンの同胞に向けた
ピュアベジタリアンのお店もあって
御徒町のヴェジハーブサーガ、
ベジキッチンは特にオススメです。
どちらも南北インド料理が楽しめますが
これまたどちらも北インドのベジタリアン料理の方が
抜きん出た美味しさがあるかと。
上記ベジ料理の魅力を大いに楽しめると思います!!!!
支店も多くあるベジインド料理専門店のナタラジもいいですね。
夜はけっこうお高い値段設定ですが
ランチは各店舗でベジインド料理が食べ放題の
魅惑のランチビュッフェを開催中(1000円~)。
入門編のお店としてとってもよいと思います。
もちろん本格的な北インド料理店だと
美味しいベジ料理を楽しむことができます!!!
アヒリヤ、デヴィグループ、シターラ本店、
「サルマ、サヒファ、カーン、ハリマ、サベラ」などの
あのケバブビリヤニの冠がつく系列店、
赤羽の小さな名店バーワルチー、
目黒のルソイや淡路町のアロマズオブインディア
その近くの秋葉原アールティ、銀座のラージマハール、
西葛西のデリーダバやカルカッタ本店、西大島のマハラニ、
千葉ですが、よく利用する海浜幕張のデュワンなどは
とっても美味しいベジタリアン料理が楽しめるので
肉系のカレーを封印し
思いっきり食べ尽くしてみてはいかがでしょう。
東京はいろんなエリアのインド料理が楽しめる凄い場所。
北インドは北インドでもネパールに隣接する
ウッタラーカンド州のガルワール地方の料理が楽しめる
チャミヤラキッチンが荒川区東尾にあったり
葛西には西インド料理の名店レカがあったり、
町屋には東インドのベンガル料理が楽しめる
プージャーがあったりetc.
いずれのお店も美味しいベジ料理を食べさせてくれます!!!
インド料理はベジの方がエリアによる違いが強く出るので
ベジ料理をメインに食べ比べをしてみると、
色んな発見があると思います。
そして、
やはりベジ・インド料理で外せないのが
東京を中心に勢いが増している
インド南部の南インド料理なのであります!!!!!!
“ベジ料理の方がエリアによる違いが強く出る”
と、書きましたが、
南インド料理は北インド料理と比べると
本当にその表情がガラリと変わってきます。
特徴的なのはタマリンド、コカム(ゴラカ)、レモンなどの酸味、
カレーリーフやマスタードシードを
テンパリングすることで生まれる香ばしさのアクセント、
ココナッツによる南国料理らしいテイストや
マイルドなコクといったところでしょうか。
南インドのベジ料理の代表格といえば
豆と野菜のカレー“サンバル”。
南インド全域で日常的に食べられているサンバルは
日本でいう味噌汁のような存在。
エリアによってもテイストが少し違ったりします。
タマリンドの酸味、
サンバルパウダーやカレーリーフの香りに加え
サンバルには必須の豆“トゥールダル”特有の香りも
重要なアクセントになっているのではないかと。
一口目のインパクトこそないものの、
あっさりしているのに食べ応えもあって、
まさに毎日食べたくなる美味しさなのであります。
南インドらしい特異な料理といえば
酸っぱ辛い胡椒スープのラッサムでしょう!!
香り構成はコリアンダーやブラックペッパーが主軸になっていて
いわゆるカレー料理と言われる料理とは香りが全然違うので、
初めて食べると、えっ??これカレー??
と違和感を覚えるかもしれません。
ま、カレーじゃなくてスープなんですけどね(笑)
で、
この辛くて酸っぱい変わったテイストのスープが抜群に美味しく
各種料理を引き立ててくれるから南インドは面白い!!!!
トマトラッサム、ガーリックラッサム、レモンラッサム、
パイナップルラッサム、ココナッツラッサムetc.
実はラッサムには色んな種類があります。
トマトとガーリック以外は日本ではあまり出会えないので
変わったラッサムを見かけたらぜひ試してみましょう。
豆カレーに野菜を加えたクートゥや
カレー料理ではありませんが炒め料理のポリヤル、
ココナッツとヨーグルトのカレー“アヴィアル”、
ヨーグルトベースのモール・コランブ(カレー)、
ココナッツミルクベースのベジカレーや
ココナッツ果肉をペーストにしたカレーetc.
南インド料理店ではたくさんのカレーやおかずが楽しめる
ミールス(南インドの定食)を
レギュラーメニューにしているお店が多いので
お店でベジミールスをオーダーすると
色んなタイプの南インドのベジ料理に出会えると思います!!
そして、ミールスといえば
カレーとカレーをかけ合わせることで生まれる
混ぜ混ぜの喜びも押さえておきたいところ。
全てのカレーを一気に全部ぐちゃ混ぜにするのは
味が全て一緒になっちゃうし行儀もよくないので避けたいですが
各種カレーやおかずをほどよいバランスでかけ合わせ
お米としっかり混ぜ混ぜしながら味わう美味しさは
南インド料理ならではであり、これまた格別なものです!!!!!
右手を上手に使い、手食スタイルで楽しむと
より雰囲気が味わえると思います。
都内近郊の南インド料理専門店だと
だいたいベジのミールス(南インド式定食)があるので
以下のお店で楽しんでみてはいかがでしょう!!
八重洲周辺→エリックサウス、ダクシン、ダバインディア、アーンドラダイニング、
東銀座→ダルマサーガラ
銀座一丁目→バンゲラズキッチン
虎ノ門→ニルワナム虎ノ門店
新橋→ナンディニ虎ノ門店
神谷町→ニルワナム本店
茅場町→スルチ
御徒町→アーンドラキッチン、ヴェヌス御徒町店、ヴェジハーブサーガ、ベジキッチン
尾久→なんどり(上野に近いです)
浅草→サウスパーク
錦糸町→ヴェヌス本店
清澄白河→ナンディニ本店
西大島→南インド料理マハラニ
大島→ミナミキッチン
西葛西→アムダスラビー、カルカッタ南口店
船堀→ゴヴィンダス(北インドベジ料理もアリ)
国際展示場→ニルワナム有明店
東池袋→エーラージ(移転休業中)
練馬→ケララバワン
新宿→ムット
大山→ヤジニ
中野→南印度ダイニング本店
南阿佐ヶ谷→プラバート
東中野→カレーリーフ
西荻窪→大岩食堂
中目黒→シリバラジ本店
神保町→シリバラジ水道橋店、スパイスボックス
神田→アーンドラダバ
大森→ケララの風Ⅱ
武蔵新田→ポンディバワン
新丸子→マドラスミールス
能見台→ガネーシュ
相模原→ナマスカール
東久留米→ルチラ
埼玉県北浦和→サティヤム
千葉県勝田台→葉菜
カレーは肉派という人にこそ体感してもらいたい
インドのベジタリアン料理の奥深さ。
ベジタリアンなんてなれっこない!と思っている人も、
その魅力にハマると考えが変わるかもしれません。
だって、
美味しいんだもーーーん!!!
全てはこの一言に尽きると思います。
スパイシ~~♪♪♪
※スパイシーさんはベジタリアンではありません。肉カレーも魚カレーもよく食べます。あくまでもインドのベジ料理を魅力を伝えるべく書き上げたエントリーなのでした。一応、念のため。
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最近のカレーの傾向(トレンド)についてまとめてみました。https://ameblo.jp/maruyamashu/entry-12293374284.html
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インド料理店、南アジア料理店の店主の皆さんにお話しを聞く、好評のインタビュープロジェクト「Diggin'」はこちら。
旨辛調味料ソースコ×スパイシー×音楽のカレーレシピサイト「Wild Spice」はこちら。
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