日本のカレーカルチャーを語る上で欠かせない
日本初のインド式カレーを
1927年(昭和2年)から提供し続ける新宿中村屋!!!!!!
スパイス香るレトルトシリーズも好きなので
これまた勝手に(笑)ピックアップしちゃったりetc.
ブログやメディアで
勝手に(笑)中村屋の“凄さ”を世に発信していたんですよね。
ま、そもそも、スパイシーさんの活動は
別に誰かに頼まれているわけでもなく、
自発的に勝手に始め、
はっきり言ってお金にもならないのに(笑)
勝手に一人で活動しているだけなんですけどねww
さて、そんな偉大な新宿中村屋ですが、
なんと!なんと!ご縁とは不思議なもので、
このほど、華麗なるカレーのご縁で
中村屋の広報の方と会食をすることに!!!!!!
いつか行ってみたいなぁ!!と憧れていた、
新宿中村屋ビルの8階にある、高級店、
『グランナ』に初潜入となったのでした!!!!!!!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20171018/03/maruyamashu/9d/6b/j/o0960072014051096712.jpg?caw=800)
こういう、何か得られそうだなぁ!!と思う集まりの時は
あらかじめ、インタビューまではいかないものの、
ざっくりと質問したいことをまとめて向かうのですが、
着いて名刺交換をするなり、
スパイシーさんの怒涛の質問攻めww
ブログには書けないこともたくさんあるのですが(笑)
書ける範囲のレア情報を織り交ぜ、書いてみたいと思います。
まず、日本初のインド式カレーを中村屋に伝えた
インド人革命家ラス・ビハリ・ボース氏とそのご子息のお話し。
※
こちらをチェックして読んだほうがわかりやすいと思います。
ボースをかくまってくれた相馬愛蔵氏の愛娘、
俊子さんと恋に落ち結婚することいなったボースですが、
俊子さんは26歳という若さでこの世を去ることに。。。。
ご子息の話まで追いかけていなかったのですが、
二人の間には二人の子供(一男一女)がいたんだそうな。
ボースは1945年1月に病気で亡くなってしまうのですが、
革命家のインド人の血を持つボースの長男、正秀氏は
大日本帝国陸軍中尉として戦地に赴いていまして、
終戦直前の1945年6月、
過酷を極めた沖縄戦で戦死してしまったんだそうです。。。
ボースの長女、哲子さんは長生きをされ、
昨年、天寿を全うされたとのこと。 93歳でした。
哲子さんのお子さんなど、
ボースの孫にあたる人たちはご存命で、
頻繁な交流ではないものの、今も交流は続いているそうです。
へぇーーーーー!!!!!!
次から次へと飛び出す中村屋の知られざるお話に
テンション一気に急上昇↑↑↑↑
相馬愛蔵氏や相馬家の興味深いお話しも
たくさん聞かせていただいたのですが
これ以上書きすぎると
料理の感想までたどり着けないので(笑)ひとまずこの辺で。
ってことで、ここからは、
グランナの魅惑の料理の紹介。
まずやってきたのはオードブルの盛り合わせ。
上品なピクルスやオリーブ、
チーズ入りのミートローフetc.
繊細で上品なお味ですなぁ!!!!!
ちなみに、ピクルスはロシア風なのですが、
中村屋にはピロシキやボルシチなど
ロシアの食べ物が古くからラインナップされているんですよね!!
これにも理由があって、
ボースだけでなく、様々な人を支援した相馬夫妻。
その中には盲目のロシアの童話作家、
ヴァスィリー・エロシェンコもいまして、
彼との出会いからロシアのメニューが誕生したんだとか!!
中村屋のマンナではカレーしか食べたことがないので
人気のボルシチもいつか味わってみたいものです。
野菜好きにはたまらない
ストウブ鍋で無水調理したカラフルな季節野菜!!!!
お酒はビール派なのですが、
グランナは国産ワインのお店でもあるので
なかなか飲まない白ワインを楽しんじゃいましたー♪♪
骨付きチキンを安定的に仕入れるために
90年も前から自社で養鶏場を持ちカレーに使ってきた中村屋。
そのチキンを贅沢に使ったローストチキンがこちら!!!!
パリパリ&ジューシーなチキンは
それだけでも、めちゃくちゃ美味なのですが、
付け合わせのグリーンチャトニや
レモンアチャールを付けて楽しむと
さらにウマーーーーーーーーーイ!!!!!
※レモンチャツネ(アチャール)は新ビルが建ってから復活したものなのですが、実は昭和40年くらいからあったんだそうな。レモンスカッシュなどのレモンの皮の再利用を兼ねていたそうです。今でこそインド料理店でよく見かけるアイテムですがそんな昔から出していたとは!!ホント、先進的なお店ですよね。
こちらは当初のコースにはない
お店からのサービス、ローストビーフ。
で、このローストビーフの美味しさがハンパなかった!!!
肉厚ながらとっても柔らかく、
肉の美味しさをとことん楽しめる贅沢な一品♪♪
カレーやインド料理以外の外食をほとんどしないので、
こういう、ワンランク上の美味しい料理を食べると
めちゃくちゃテンションが上がりますね!!!!!!
さぁ、そして、いよいよ
メインディッシュのカレーが到着!!!!!!
伝統の純印度式カリーと
コールマンカリーになりまーーーーす!!!!!
純印度式カリーは何度も食べていますが
コールマンカリーはお初。
どんな味わいなんだろう??さっそく、パクリ。
なるほど!なるほど!!
トマトとヨーグルトの酸味が心地好い
純印度式カリーを爽やかに仕上げた感じの味わいで
こりゃ、旨いですね!!!!!
昭和34年からあるこれまた人気に高いメニューだそうで
コルマではなくコールマンというのは
コルマに若干のアレンジを加えたカレーだからのようです。
※コルマはヨーグルトやクリームなどでマイルドに仕上げたカレーの総称。エリアによって定義は曖昧なので、これがコルマだ!なかなか言い切れないのですが、ほどよいトロミのあるグレーヴィーがベースになっているものがほとんどだと思います。湯島の名店デリーのコルマは真っ黒いヴィジュアルが特徴的ですが、デリーのコルマは独自進化したオリジナルカレーになります。
そして、中村屋の看板メニュー、純印度式カリー!!!!
マサラが香るグレーヴィーに溶け込んだ
骨付きチキンの旨み!!!!!!
そして、食べ進めると
ほどよくピリッとくる唐辛子の辛みが
これまたたまらないんですよね!!!!!!!!!
工場などで作ることはせず
カレーは毎日お店で作られているのですが
創業以来のボースが作ったあの味を提供するため、
毎朝、シェフたちが、1人ではなく3人がかりで味見をして
味を確かめているというからビックリっす!!!!!!
これも教えていただき、驚いた話なのですが、
純印度式カリーの初期バージョンは
1927年のあの時代にインディカ米を使い
本気すぎる現地スタイルで提供していたんとか!!!!!
カレーはスパイスが効いているし、
米は見たことも食べたこともないインディカ米だし、
骨付き肉の品質も安定していなかったため
純印度式カリーって、
最初は思ったよりも売れなかったみたいなんですよね。。。。
(そっ、そりゃ、そうですよね。。斬新すぎますよね。。)
そこで、鶏肉は自分たちで養鶏場を作りそこから供給、
米はインディカ米ではなく
日本人にも好まれながらも印度式カリーともよく合う
“白目米”というお米を使うことになり、
徐々に人気を集めるようになっていったんだとか!!!
この“白目米”。今ではとってもレアな品種で、
他で見かけることはほぼ不可能なのですが、
ここ中村屋の『グランナ』のみ、お米は全て“白目米”!!!!
中村屋のカレーをこよなく愛する方は
白目米で味わう純印度式カリーをぜひ。
※地下『マンナ』のお米は白目米ではないのでご注意を。
シメの自家製アイスもとっても美味しかったなぁー。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20171018/03/maruyamashu/ed/4a/j/o0960072014051096765.jpg?caw=800)
今回はお店からのサービス品もありましたが、
ベースになっていたのはこちらのコース。
グランナはお高いイメージがあったのですが、
3000円から気軽に楽しむことが出来るんですね!!!
(カレーが食べたい人は1000円増し)
フレンチ店のようなとっても良い雰囲気のお店なので、
(フランス料理店ってほとんど行ったことないのですがww)
記念日やちょっとした会食など、
皆さんもぜひ気軽に利用してみてくださーーい♪♪
グランナ 新宿中村屋 (Granna新宿中村屋)
東京都新宿区新宿3-26-13 新宿中村屋ビル 8F
03-3352-6167
[月~金] 11:00~16:00 17:00~23:00
[土] 11:00~23:00
[日・祝] 11:00~22:00
定休日 無休
さて、この日の集まりは中村屋の商品開発の方もいて、
レトルトカレーをはじめとする
エッジの立った中村屋商品の話でも大盛り上がり!!!!
今年の商品だと(エリア限定発売です)
2つのパウチで楽しむスリランカ合いがけカレーという
めちゃくちゃ尖った商品も出しているんですよね!!!!
その他、パウチに詰めたペーストルーを
ハウス食品の「きわだち」に先駆けて数年前に発売してたり、
いなばのタイカレー缶に対抗する
中村屋式缶詰カレーを発売していたり、
レトルトなのにカルダモンの香りがガッツリ香る
「信州・安曇野 ビーフときのこのカリー」を発売してたりetc.
なかなかスポットライトが当たらないものの、
画期的で尖った商品をかなり出しているんですよね!!!
こうやってカレー情報を発信する活動を続けていると
ある時、気付くのです。
エッジの立ったカレーを広く知ってもらうべく
いくらスパイシーさんのような個人が奮闘しても
世の中の流れってそう変わるもんじゃないなぁー、と。
そう!!
世の中の流れを変えるのは、
やはり、大きな力が必要なのです!!!!!!!
特に、マスな視点でのカレーのトレンドは
“メーカーが作る商品のトレンド”ってところが大きく
メーカーさんに尖った動きをしてもらわないと、
狭い、マニアの世界だけの盛り上がりで
残念ながら終わってしまうんですよね。。。。。
というお話を、お酒も入った勢いで
延々と熱弁してきちゃいました(笑)!!!!!!
商品開発の方にはきっと想いが届いたような・・・。
ってことで、
これからも熱い尖った商品を届けてくれるはず!!!!
尖った中村屋の活動を、いちファンとして、
これからも勝手に(笑)応援してきたいと思います!!!!
いやー、それにしても、
深いカレートークを交わすことができた
意義ある集まりだったなぁ!!!!!!!!!!
お酒が入り少々熱くなりすぎてしまいましたが(笑)
お付き合いいただきありがとうございました。
スパイシ~~♪♪♪