スポーツと数字は切っても切れない仲だけど、世界中、何処を見渡しても日本だけしかしない言い回しがあって、それが<日米通算>と言う数え方。
これは世界基準からしても最高にカッコ悪いから辞めた方がいいと思う。現に、日本だけが使う<日米通算>と言う表現は馬鹿にされた過去がある。それはまだ、イチローがメジャーリーグで活躍していた頃、日本は彼の2000本安打の話題で盛り上がっていた。そこでも使われていたのは<日米通算>と言う表現だった。この言葉に反応したのがメジャーリーグの伝説の名選手、ピート・ローズと言う人で、彼はこう言った。
「日本は日米通算と言う言葉が好きなようだな。なんだったら、学生時代の記録も上乗せしてみたらどうだ?」
この言葉を日本側からすれば、どう受け止めるのかって所が問題。
日米通算を誇りと感じてるのは選手じゃなくて、関係の無い周りの人達。選手からすれば、有難迷惑なのかもしれない。増してや大谷翔平ともなれば、日米通算300号なんて数えられた所で「あー・・・そうなんですか」と返されて、素っ気なくされるのが関の山。彼にとってはメジャー通算の方が嬉しい訳であって、日米通算と言う数えられ方はこっぱずかしい事この上ないと言う事になる。そこで言えば、去年の50ー50と言う記録は、DHと言うポジションでホームラン数50本以上、盗塁数50以上、それをメジャーリーグと言う舞台でやってのけたから称賛された。これは文句無しの事実となる。
例えば、これが麻雀なんだとすれば、ピンフの上にタンヤオを乗っけた方が点数高いなとなるが、スポーツと言う競技においてはゴリ押し的な上乗せ記録としか認識されない。皮肉ったピート・ローズの言葉は悔しいかもしれないが、彼の言葉こそが世界基準としての認識で、申し訳ないけど褒める様なニュースじゃないよと言う事になってしまう。
日本が世界基準に拘るのであれば、そろそろ<日米通算>と言う言い回しは辞めた方がいい。受け取る世間も何となく「ふ~ん・・・そうなんだ」と素っ気なく感じるのは、日本しか使ってないよね?と言う認識が頭の中にあるからで、心の何処かで「その数え方、そろそろ辞めて貰っていいですか?」と思っちゃってるからなんだよなと。
大谷に話題を戻すと、2025年6月の成績で、彼は日米通算1000三振を達成した。ピッチャーの1000奪三振ともなれば凄い事だが、この場合、1000回三振をしたと言う記録だから、言ってみれば<ホームラン王>であると同時に<三振王>でもあると言う事。
日本のメディアは何故、大谷翔平の日米通算1000三振を報道しなかったのか?
これはもうメディア側の御都合主義としか言い様が無く、三振=ネガティブと認識してるからやらないと言う事。報道側のそういう姿勢は良い事なんだろうか?悪い事なんだろうか?事実を報道しなかったと言う点では、報道機関としては拙いだろうと思う。
日米通算の三振の数なんて、どうでもいいよと言う人が居るかもしれない。重要なのは大谷のホームランの数なんだよと言うのかもしれない。でもそれは間違いだと書いておこう。何故ならば、三振も記録であり成績だからである。
余談だが、数年前にラジオで巨人戦の中継を聴いてたら、ゲストが元・中日ドラゴンズの山崎武司だった。彼は現役時代、ドラゴンズの四番打者で、あのジャイアンツの松井秀喜とセ・リーグでホームラン争いをしていたほどの男である。
その試合で、たまたまジャイアンツの四番バッターが入れ替わった時に実況アナが「第〇〇代・四番打者」と言ったら山崎が、「巨人だけですよね?そう言う数えられ方するのは。そう言う表現は辞めましょ」と言った。これには拍手。よくぞ言ってくれたって感じだった。
この話題と日米通算をどう結び付けるのか?と言うと、個人的に、日米通算とジャイアンツ特有の<第〇〇代・四番」のニュアンスが似てるなと思ったからである。共通してるのは、この表現、やっぱりカッコ悪いなって所かなと。









