一昨日『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』を観た「丸の内ピカデリー」は、昔初めて一人でロードショーを観に行った、私にとってメモリアルな映画館です!
(300円均一の名画座にはよく行っていましたが…)
そこで観た映画が『ロッキー』❗❗
※ 1977年4月公開でした。
昔の「丸の内ピカデリー」は、もう少し銀座寄りの裏手に入口がありました。「マリオン」は昔、「日劇」があった場所になります 。。
当時、既に古臭いと思っていた「日劇」は入口が円形の劇場で中には映画館や床屋(?)もあったり。。何処か中学生には少し入りづらい独特の雰囲気があった様に記憶しています。。
⬆に、ご興味のある方は、当時の建物の写真が見れるサイトがあります!「閉館した映画館写真集」で検索して見て下さい。オススメです。
こうした、昭和の活況の跡が残る、趣のある建物が、この後、次から次に閉館・取り壊しになって行き、寂しい限りです。。
今回紹介する作品の舞台となる浅草国際劇場もしかりで、、( ;∀;)
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今回は、1978年に公開された、第二十一・二十二作を紹介致します❗
『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』
◇ 1978年8月公開
ゲスト出演 : 木の実 ナナ、武田 鉄矢、竜 雷太
〈簡単なあらすじ〉
帝釈天には、レビユーの大入祈願に訪れた、華やかなSKD(松竹歌劇団)の団員達の姿、、そこに寅次郎が久し振りに帰って来た。
体調を崩し寝込むおいちゃんから、寅次郎にお店を継いで貰えたらと言われると、「とらや」の将来についての非現実的な展望を話す寅次郎に呆れる家族と一悶着、、いつもの様に直ぐ様旅へ出た。
それから、熊本の温泉地にやって来た寅次郎は、青年・留吉(武田 鉄矢)と出会い、この地に長居する事になるが、勿論、宿代等持ち合わせが無い為、さくらに助けを求める。
そして再び、柴又へ戻った寅次郎は、改心して店の手伝いをして家族を安心させていたが、、
そこに、さくらの幼馴染みでSKDのスター・紅 奈々子(木の実 ナナ)と何十年ぶりの再会、、
いつもの一目惚れで、恋愛一直線な寅次郎が帰って来た。。
………………………
本作は、これまでの作品と比較すると、かなりの異色作と言えるかと思います、、
今回寅さんは、さくらの幼馴染みながら、今やSKDのトップスター・奈々子【木の実 ナナ】さんに惚れ込んでしまい浅草国際劇場に入り浸るミーハーぶりを見せています。。ブロマイドにちゅ~までしてしまう程で恋愛というより熱烈なファンという感じでした……
そして、旅先で知り合った子分的な田舎青年・留吉も寅さん同様にSKDにハマり近所のとんかつ屋に勤める有り様。。
田舎で待つ母からしたら、全く「なんばしよっとか!」です(笑)、、
その【武田 鉄矢】さんは、私の世代では、永遠の「金八先生」として絶対的な存在ですが🙏
この頃はまだ大先生の威厳的なモノは微塵も感じられませんでした(笑)m(__)m
『幸福の黄色いハンカチ』に続き出演された、本作こそ、大ブレイクのハマり役GET前夜の一作となりました!
調べた所、、この留吉が暮らす町、熊本県阿蘇郡南小国町は、武田鉄矢さんのご両親の出身地との事、、こうした関連性について深く知ると作品の面白味が、また増えますね。
寅さんの失恋の方は、、
奈々子と舞台の証明技師・隆との情熱的な愛へ移行する展開となり、、最後は寅さん、立つ瀬なしになってしまいました……可哀想ですが、、寅さんも少し突っ走り過ぎた感。。
失恋して、また旅に出る寅さんはさくらに、
奈々子との結末を話すシーン。。
「どおってことはねぇよ…あの子が幸せになりゃそれでいいんだから……」
「ただ、踊りを辞めたりしたら後悔するんじゃないかなぁ、、」「俺だったらそんな事させねぇ……」
最後まで、奈々子への思いやりを忘れない寅さん。その横顔は哀しみに溢れ、じーんときました。。
それから、
奈々子結婚引退の最終公演を見に来ていた寅さん、、笑顔も涙も無く無言で途中退席する。。
危惧していた決断に、明らかに釈然としていない様子。。
それも仕方無いのかと思うしかない、とても侘しいシーンです。
今回のテーマは「憧れ」かな……
留吉➡ 師匠(?)として寅さんへの憧れ、
寅さん➡ スター紅 奈々子への憧れ、
さくら➡ 子供の頃の憧れ、、SKD…
「憧れ」とは、叶わぬ夢……越えられないモノ、
好きなシーン☝
寅さん、浅草六区で売の最中、SKDの踊り子・しのぶにしつこく言い寄る、とんかつ屋の制服を来た留吉を見て、、
「フラレるのは時間の問題です!」(笑)と啖呵売に取り入れる。
その後、とらやにて、、
勝手口からタコ社長は寅さんが居る事を知らずに、「寅さん、まだ、フラれないんかねぇ」と口を滑らす。。
そして、、奈々子がとらやに来て、、、
寅さんの方も「時間の問題…」でしたね。。
………………………
いつもの余談⬇
雷門通りから仁丹塔(懐)を右に曲がって「浅草国際劇場」。
残念ながらSKDの公演を生で観ることはありませんでしたが……1981年にロックバンド『ホワイトスネイク』のライブを観に行った思い出の場所!当時、外タレ(懐)のライブは大体、日本武道館・中野サンプラザ・新宿厚生年金辺りで行われていたので凄く違和感を感じましたが、、何か、独特の舞台形状や生音直撃のリアルな音響や臨場感等、他では味わえない特別な感動を今でも覚えています☝
その跡地には「浅草ビューホテル」……
こうして当時の映像を見ると、なんか寂しいですね。。
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『男はつらいよ 噂の寅次郎』
◇ 1978年12月公開
ゲスト出演 : 大原 麗子、志村 喬、室田 日出男、泉 ピン子、
〈簡単なあらすじ〉
お彼岸の季節、寅次郎は旅の途中、久々の墓参りにの為、柴又へ帰郷したが、、
帰りの遅いタコ社長をあまりに気にし過ぎ、一大事と早合点してしまい一悶着、バツが悪く直ぐにまた旅に出た。。
その後、静岡県島田を旅する寅次郎は、バスに乗ると偶然博の父・飈一郎に出会い、木曽への旅を、お共する事に。。
その後、芸者遊び三昧の寅次郎に飈一郎は、
「いくら美人でも死んでしまえば骸骨だよ…」と、今昔物語の一節を説き、、大いに反省した寅次郎は柴又へ帰郷したのだった。。
寅次郎は改心した様に人が変わり、
一夜明け、修業の旅に出ようとするが、、
その日から「とらや」で働く美人の早苗(大原 麗子)と店先で顔を会わせてしまい一目惚れ。。
後ろ髪を引かれる様に「とらや」を出るが、、
参道でさくらに会った途端、急に腹痛を起こして、大騒動。。
旅は中止になり、結局また「とらや」に居付く事になる寅次郎だが……
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久し振りに博の父・飈一郎さんが登場してきました!
飈一郎さんが出演すると、寅さんが改心するお決まりパターンだ☝
今回の「寅のアリア」(毎度お馴染みの、一人語り)では、その飈一郎さんからの受け売りの
『今昔物語』だが、『コンニャク物語』と聞き間違えたり、、寅さんらしい、脚色を加えみんなに伝えた。
その話を聞いた博も「味のある話ですね」と
しみじみしている。何処までも真面目な所、
ホントに父親にそっくりです!
また、
【大原 麗子】さんは、ホントに美しくてあのセクシーボイスで「私!寅さん好きよ❤」なんて言われたら、、困っちゃいますよね……( ´△`)
ちょっとした素振りや一言で、世の男は、ほぼほぼトリコになる事はやむを得ないでしょう。
本作では、そんなマドンナのインパクトが大きく、惚れてしまった寅さんをあまり責める事が出来ません、、
しかし、
今回は、引き際が明確でキレイだった。
従兄の添田が、長年早苗に想いを寄せている事に気付くと直ぐ様、、添田の元へ行く様に告げ、、そのまま寅さんは「とらや」からまた旅に出た。。
さくらもそれ以上は、引き留めることが出来なかった。。
寅さんの別れの美学、男意気に触れられて、良かった❗
本作は、原点回帰と言うか、ほのぼのと話が進み、、人情に満ちた物語となった。
第六作「純情編」(マドンナ : 若尾文子さん)に、通ずる流れでしょうか?
私個人としても、この様な作風は好みです☝
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ゲスト出演の【泉 ピン子】さん、三度も登場してきますが、これが、溌剌として可愛い❗(笑)
好きなシーン☝
禁句ネタは、「離婚」。。
「とらや」に出勤した早苗が、離婚届を出してきた事を知った車一家が、またまた、お決まりの「禁句」ネタを繰り広げます。。
別れたとか切れたとかは絶対禁止の中、、寅さんがルールを破って禁句の連発。。
そこに、これまたお決まりのタコ社長が「逃げた~女房~は🎵🎵」(^o^)v
このくだり、、毎回、感心してしまいます👍
………………………
いつもの余談⬇
早苗さんの、最初に暮らしていた友人宅は、京成立石駅でした……今や「下町の首都」なんて巷で云われてるらしいです。。
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