回は

KAAT 神奈川芸術劇場で公演中の

劇団四季「オペラ座の怪人」

を観劇してきました

関東での公演は

かなりお久し振りなようで

私が前回観劇したのは

まさかの3年前でした!

 

この時はまだ

コロナ禍ピークで

色々制約がある中での

公演だった印象がめちゃくちゃ強い。

観劇後の御礼メールと一緒に

動画のオフステが見られたり

そこだけで云うと良い時代だったなぁと

ふと思い出しました。

(動画配信のオフステ復活してくれんかな)

 

しっかし3年ですか。

 

月日の経過よ、、。

 

というワケで久々に

劇団四季さんのお家芸(?)

オペラ座の怪人を観てきたのですが

 

感想は…

 

 

まぁ~、、、、、

 

良かった!

 

 

なにより

 

全員声がデカい(笑)

 

 

今回

あらためて

四季のオペラ座の怪人の

魅力を再語りしたいと思います。

 

ちなみに今回は

先行で唯一取っていたお席。

意外に舞台と距離があるなぁと思ったけど

リアルなオペラ観劇と同様

オーケストラの音が良く聞こえて良かったです。

 

 

 

 劇団四季「オペラ座の怪人」の魅力~あらためての感想~

 

今回のキャスト陣はこちら

 

 

まぁ~、、全員凄かったです。

 

人間に与えられている潜在能力の

限界値を観た!ぐらいな熱量でした。

 

 

1.キャスト陣の声量がぶっ飛んでる

 

まずキャスト全員、声量が凄すぎる。

 

マイクを通さない生声が

ガンガン飛んできて

 

本当に

オペラ座でオペラを鑑賞

しているかのようでした。

 

「オペラ座の怪人」って

とにかくキャストの皆さんが

強く声を張って歌う楽曲が多いので

 

まさに前方席で観る価値が

めちゃくちゃ高い演目だなぁとあらためて。



2幕終盤の「墓場にて」の

ファントム&クリス&ラウルの三重奏では

 

全員声量が凄すぎて

初めてクリスティーヌの主旋律が

聞こえにくくなるほど…笑

 

他にも

カーラもピアンジも爆音だし

どういう筋肉を使って

あんな声を出しているのだろう、、と

劇中そんな事ばっかり考えてた…笑

 

 

キャスト陣の感想を!

 

■オペラ座の怪人:岩城 雄太

 

今回のファントムは岩城雄太さん。

 

私はお初にお目に掛かりました。

 

まぁ~~~

 

すっごい良かった。

 

理由はですね、、、。

 

ちょっと脱線しますが。

 

先月

名刺アプリでおなじみSansan(株)の

ビジネスカンファレンス

「Climbers」@東京ビッグサイト

に行ってきたんですね。

 

一応わたくし

名ばかりマーケティング部員なので

「市場調査してきまーす」と

会社をサボって出て

行ってきたお目当ては

元劇団四季の看板俳優であった

“市村正親さんの講演”でした。

 

演劇人生を振り返りつつ、

人生の壁の乗り越え方を語る、

みたいなビジネスパーソン向けの

講義テーマだったんですが

 

6割ぐらい劇団四季時代の

話をしてくださいました。

 

浅利慶太氏との思い出話も面白かったです。

 

劇団四季はその昔、

入団するにも役者には

「チケットを100枚売る」

ノルマもあったらしいのですが

※今はそんな必要もなく素晴らしい劇団に…※

 

「自分のためにチケットを売ってくれる親友を

10人作れば良い。その人たちが10枚売ってくれたら

それでチケットは100枚売れる。

コイツのためにチケットを売ろう。そう思ってもらえる、尊敬される人間を目指せ」

 

と浅利さんに言われたエピソードとか

素晴らしい人脈を多数持っていた浅利慶太氏らしい

エピソードだなぁと思いましたね。

 

一番興味深かったのは

「オペラ座の怪人」の

初演オーディションのエピソードでした。

 

市村さんにとっても

一番のターニングポイントだったと

熱く語られていましたね~。

(ちなみに過去にもこのお話はよく話されているそう。

それぐらい思い出深い話なんでしょうね)

 

当初、市村さんはラウル役で受けるのですが

二枚目じゃないな…という事で落選えーん

 

すると、

怪人役で受けてみないかと声が掛かります。

 

というのも

ファントム役の最終候補者たちに

初演版の演出家ハロルド・プリンス氏が

どうしても納得できないという事だったそうで。

 

その時、市村さんは

怪人のオーディションを前に

 

ふと1枚の写真を目にします。

 

それは仮面を外したファントムの

真の姿を映した写真

 

そのビジュアルに衝撃を受けた市村さんは

 

「こんな姿のファントムが朗々と歌うのは違うな、、

クリスティーヌのことだけを考えて

語り掛ける様に歌おう」

 

と考えて

「The Music Of The Night」を

クリスティーヌのためだけに囁きかける様に

歌います。

 

※※ちなみにこのとき!!

市村さん、会場で実際に

「静かに広がる闇~」って

一節歌ってくださったんですよね。

いきなり初演ファントムの歌唱が披露されて

めっちゃ鳥肌モノでした※※

 

 

そしてオーディションで歌った瞬間、

ハロルドプリンス氏が

身を乗り出して顔つきが変わり、

「君がファントムだ!」と決まったそう。

 

実は

他のファントム候補の方々は

「The Music Of The Night」を

朗々と歌っていたそうで

唯一、

市村さんだけが違う歌い方をしていたのだとか。

 

 

へぇえええびっくり

 

スゴイ興味深いエピソードでした。

 

オペラ座の怪人って

どうしてもあの

仮面をつけて黒マント羽織っている

イメージがめちゃくちゃ強いけど

 

実は仮面に隠れた

彼の真の姿こそが

オペラ座の怪人で一番重要な

物語要素なのだというね。

 

深い!!

 

市村さんも

あのファントムの写真を目にしていなかったら

オーディションは受かっていなかった、

と仰っていたので

 

ほんとにただ

「その1点」で人生が決まったのだという。

 

人生のターニングポイントって

ほんと奇跡の出会いから生まれるのだなぁと

あらためて思いました。

 

と、まぁ

 

めっちゃ前振りが長くなったのですが

 

何が言いたいかといいますと笑

 

このとき市村さんが

「静かに広がる闇~」って

歌ってくださったフレーズが

 

今回拝見した

岩城雄太ファントムの

「The Music Of The Night」を歌った瞬間と

 

重なって聞こえました

 

紳士そうな立ち姿でありながら

時折見せる狂気な表情、

妖艶な雰囲気が常にあって

一種の得体の知れない不気味さも同居するという、

 

演出家ハロルド・プリンス氏が愛した

ファントム像はこれだったのかぁ、、!

と勝手に想像して笑

めちゃくちゃ感動しました。

 

特に

岩城雄太ファントムは

仮面を取った後の演技が

本当に凄かったです。

 

恐ろしい見た目ゆえに

人前には出れず

満足に陽の光も浴びれない

ずっとオペラ座の地下室で暮らしてきたが為に

彼の歪んでしまった人格や

何処か儚さを感じる立ち姿、

人慣れしていない行動が

言動・所作全てに現れていて

圧巻でした。

 

大人に成り切れず

未熟な人格が見え隠れする、

 

「許さない!」

 

「え~ら~べッ!」

 

す~ごかった。。。

 

岩城雄太さんファントムは

声高めな怪人ですが

私はすっごく好みでした。

 

個性万歳!

 

映画版オペラ座の怪人の

ジェラルド・バトラー氏のような

カッコ良い系ファントムも好きなんですけど

私は結構

狂気が振り切ってしまってる怪人の方が

より好きだなぁとあらためて。

 

ちなみに市村正親さんファントムの御声は

以下公式がアップしています(貴重だ、、)

 

 

やっぱり岩城雄太さん、系統似ているなぁ

 

 

 

■クリスティーヌ:藤原 遙香

 

「いつも何かを夢見ているような子でしてね」

というクリスティーヌのキャラ性にぴったり!

 

怪人とラウル、

どちらに心が傾いているのか

良い意味で分かりにくく

怪人とのラストシーンの意味合いも

とてもしっくりきました。

 

そんな夢見る少女な

藤原クリスですが

歌声は非常に大人っぽく

そのギャップも素敵でした。

 

声量もあって

正統派クリスティーヌで好きでした。

 

余談で。

何よりもビックリは彼女の出身大学…

四季も旧帝大の俳優さんがいらっしゃる時代かぁ。

文武両道凄いな〜!!

英語も堪能なんでしょうね…

 

 

 

■ラウル:宇都宮 千織

 

個人的に

すっごい新しいラウル像で

大変素敵でした。

 

何となく私の勝手なイメージで

ラウルは温室育ちの貴族で二枚目

って感じだったのですが

 

宇都宮ラウル子爵様は

 

趣味は“狩猟”🦆より“ポロ”🐎です‼

みたいな(笑)

 

超スポーツマン系ラウルで

凄く新鮮に感じました。

 

 

何よりも魅力は

 

声がめちゃくちゃデカい!!

 

四季の格言の権化かと思う程

ハッキリくっきり聞き取りやすい

歌と台詞を話されるキャストさんに

久し振りに出会ったなぁと。

 

最近色んな役を掴んでいるそうで

それも納得のスキルだなぁ。

 

とにかく声量がずば抜けているし

オーディションなどでも

際立っていたんでしょうね

 

「墓場にて」であれほど明確に

ラウルの旋律が聞こえたのは

初めてかもしれない…笑

 

 

2.映画とセットで観るとより楽しめる!

ちなみに「オペラ座の怪人」には

映画版もあります。

 

2004年公開作品ですが

私は映画版のラストがめっちゃ好きです。

 

ミュージカル版の最後は

ファントム…(;´Д`)って

しんみりしますが

 

映画版のあのラストを見てからは

少し希望を持った見方が出来るようになりました。

 

実はこの映画版

2010年に日テレの金曜ロードショーで

劇団四季版の吹き替えが放送されています。

(のちに製品リリース化されてます)

 

ミュージカル版とほぼ同じ歌詞の歌唱になっていて

ミュージカルを観劇した気分になれますので

おススメです。

 

何といっても個人的な見どころは

入団初期?の五所真理子さんが

メグ役で吹き替えしているのですが

 

如何にもな

“洋画吹き替えっぽい喋り”

をされていて

これがめっっっちゃ良い(笑)

 

これ聞いていると

五所さん、

もし声優の道を選んでいたとしても

舞台俳優と同様に

大成されたかもなぁと思わずにはいられない。

それぐらい素敵な声の持ち主です✨

 

しかしこの2010年に録画したモノ

この前久しぶりに見たのですが

合間に流れるCMで

SMAP5人が揃って

ソフトバンクのCMに出演していて

モノスゴイ時代の変遷を感じました…えーん

 

あれから時は流れたのね…。。

 

 

 

というワケで

まぁた長々と感想書きましたが。

 

劇団四季さんの「オペラ座の怪人」の感想

 

長年愛されている所以は

俳優陣の素晴らしい演技と

緻密な舞台構成にあり!

 

何十年経っても永遠に

 

「少しも古くなっていないオペラだ(CV:アンドレさん)」

 

です。

 

これだけスゴい気迫の舞台を魅せてくれたとなると

横浜以降も違う場所で

オペラ座の怪人はまだまだ上演してくれそうだなぁ。

 

是非ご覧になって見てください。

ドゾー!(ノ・ω・)ノ ミミミ🎭🌹

Bye!


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