しぶりに

実家に帰ると

母から

 

「録画したビデオテープ

処分しようと思うんだけど良いかな?」

 

との発言が。

 

えぇ?!

貴重なテープがあるかもしれないから

捨てるの待って!

 

ちなみに私は

テープとDVDの

時代変遷の境目にいた世代ですので

両方の使い勝手を知っていますが

ビデオの録画は主に親がやっていました。

ので、中身が全く分からない。

 

貴重な資料があるかもしれない!

ということで

家にある大量のテープの中身を

確認する作業が発生!

 

 

ちなみにどうでも良いけど

最近、新入社員の子と

youtube動画作っているときに

 

「あ、今のとこ10秒巻き戻してくんない?」

 

って言ったら

 

巻き戻す??

 

ってめっちゃクソデカボイスで

言われたんですよねぇ、、

 

時代だなぁ

 

閑話休題。

 

 

実家にはもう

ビデオデッキはないので

中身を確認することが出来ず、

いちいちテープの中身をデータ化するという

超めんどくさい作業を行います。

 

それにしても、、

100本近くあるテープ

ご丁寧に

ラベルが貼ってあるのもあれば

貼っていないものもあります

 

こういう書き方されるとさぁああああ

中身が分からなさ過ぎて

めっちゃ気になるんですわ(笑)

 

せっせと中身を確認していきます。

 

最初は面倒だなぁと思っていたのですが

 

中身の確認作業に移ると、、、

 

 

いや、

 

なにこれ

 

 

 

 

めっちゃ面白いやないか(笑)

 

 

 

何が面白いって

実は番組の中身よりも

合間合間に挟まるCM

めちゃくちゃその当時の

時代背景を現わしていて

この時代に生まれていない自分が

知る由もなかった

当時の時代の空気感を感じることができる!

 

東京ディズニーランドのCMも

あったのですが

何故か海外のお子たちが

東京ディズニーランドを

きゃっきゃとエンジョイしているCMで

ディズニーランド=アメリカから輸入してきたパーク

という世界観が凄くあるCMでした。

ロゴに時代を感じる、、。

 

ちなみに

昔からミッキーのお誕生日を

祝うイベントがあったよう。

手作り感にほっこり😇

 

面白いなぁ。

 

 

そして

テープの中身を確認していって気付く事実が、、

 

それは

 

三倍速で録画したビデオは

画質が軒並み

ジ・エンドしているということ!

 

標準で録画したテープは

かなり保存状態が良かった

 

やっぱり

本当に残しておきたい番組は

高画質で録画しておくべきだなと

あらためて実感

 

 

10年、20年経過では

そこまでかもしれないけど

 

30年、40年以上残そうと思うと

とにかく圧縮せずに

録画しておくべき、、!

 

30年後に気付く教訓ですw

 

 

ちなみに録画されたテープには

「劇団四季」関連が目立ちます。

 

母はその昔、

新宿でやっていたキャッツを観劇してから

四季にドはまりした

古参の四季オタで

昔から熱心に

四季関連の特集を録画していたよう。

 

80年代~90年代の番組って

今の時代と違って

いつ頃テレビ放送があるかの情報もなく

かつ今のように

ボタン一つで録画できる気軽さもなかったので

 

今となっては貴重な数々が残っていました。

(出典:1996年10月27日MBS毎日放送)

 

 

 

劇団四季関連で最も古かった

録画テープは

1993年2月15日NHK BS

「劇団四季の世界」

でした。

※白黒テレビじゃなく演出上の白黒画面です笑

 

 

この頃から

BS放送ってあったのか……という

そっちの衝撃(笑)

 

 

ちなみに

3倍速録画のため

画質がオーマイガー状態で

「なんで高画質で撮ってくれなかったんよ!」

と文句を言ってみるモノの

母に

「30年前のこと言われてもww」

と言われてしまいました。

 

 

確かにw

 

 

この「劇団四季の世界」ですが

1時間ほど四季の特集やったあとは

四季オリジナルミュージカルの

「ジョン万次郎の夢」が

丸々放映されるという豪華さ

(ジョン万次郎は石丸幹二さんでした)

 (そーいやジョン万次郎、今年再演しますね)

 

BS放送が始まった理念は

放送枠にとらわれずに

ニュースや演劇などを放送、

ということで、こういった演劇や

ミュージカルを丸々放映していたんですねぇ。。

(ほかにマジョリン等もBS放送で残ってた)

 

有料オンライン配信が可能となった今では

こういう放送は

もう有り得ないんだろうなぁ

 

時代ですね

 

ドキュメンタリーの中身は

大変重厚で

当時の看板俳優である

野村玲子(のむらりょうこ)さんや

石丸幹二(いしまるかんじ)さんなど

錚々たる方々のコメントもありました。


母いわく

石丸さんのラウル(オペラ座の怪人)

は物凄い人気だったそう。

 

石丸ラウルが登場しただけで

劇場中に感嘆のため息が

出たとかなんとか

(本当か知らないけど笑

 

でも確かにルックスも麗しいし

歌唱力も素晴らしいので

本当に凄かったのでしょうね。

観てみたかったなぁ。

 

さらには

劇団四季の

伝説の女優さんである

野村玲子さんのインタビューも。

(3倍速画質ですいません、、)

 

野村玲子さんが凄いのは、

 


写真の紹介文にある通り、

まったくの未経験から

四季に受かって


そこから

四季の看板女優という頂上に

上り詰めたこと。

 

(確かオーディションで旭川出身ということで

浅利さんがそんな遠くから来たの?といって

受かったとかだった様な話を聞いた気が。)

 

このインタビューでも

 

”歌やダンスの技術は

小さい頃から学んできた人達より

出遅れたスタートラインだったので

追い付くために人の倍を練習して。

ただ

「演技」に関しては

同じスタートラインだと思って

そこを極めようと頑張った”

 

と語っていました。

 

まさに努力の天才。

 

野村さんの憑依型お芝居も

また拝見したいなぁ。

 

 

他に

興味深かったのは

オーディションの様子も

映っていました。

 

コーラスラインまんまの世界で

創設者の故浅利氏自ら

合格者番号を読み上げるという様子も。

 

浅利さん自ら四季俳優に大事な心得も

語ってらっしゃいました

 

大事なのは「意志力」

つまり”根性”のこと。

 

オーディションでは

意志力までは分からないので

素直にやってきたこと

(持っている素質)で取るけど

 

四季の中で生き残るためには

根性で自分を鍛えた人だけが残るのだ

 

ということでした。

 

まさに

観る天国 やる地獄

 

凄く心に響くお話でした。

 

そう。


最後に決まるのは

夢を叶えたいという

強い意志があるかという事。

 

あとは稽古での浅利氏の

ダメ出しの様子も残っていましたが、

取り敢えず凄かった

 

浅利氏は歴史に名を遺した方ですが

本当に凄い方だったんだなと。

オーラと威厳が凄すぎるんよ

(ちなみにこの時60歳になる前、とナレーション)

(出典:1993年2月15日NHK BS劇団四季の世界)

 

 

あらためて敬服。

 

あと印象に残ったのは

山崎佳美さんのインタビューで

 

自分がやりたいと思う役があって。

その役を演じている人が

本番舞台を1日1公演やっていたら

その日、舞台に出演していない自分は

その人の3倍練習しないと駄目なんです

 

お客様の前で舞台をやるというのは

それぐらいすごく勉強になること。

 

 

という言葉。

 

つまり、習うよりも慣れろ

これが一番成長するということ。

 

プリンシパルを勝ち取った人は

本番の舞台に出るたびに

急成長していくので

 

後から役を勝ち取ろうと

追い掛ける人は

その人の何倍も頑張らないと

いつまでも追いつけない、という

 

言われてみると当たり前の事なんだけど

あらためて言葉にすると

凄く重たい事実

 

四季もプリンシパル経験者が

複数の主役を勝ち取るのは

そういうワケなんだなぁ…

 

経験の差は

オーディションの場で

明らかな実力差となって出るので

 

追い掛ける人は

尋常じゃない努力と

 

他の人にはない個性を際立たせて、

独自の攻めた戦略が必要なんだなぁ…

 

そんな四季の

厳しい現実世界を放映した内容でした。

 

※最近、四季さんは華やかな世界観や

純粋なプロモーションを

メディアでは映すことが多くて

令和である今の時代、

こういった厳しい世界を赤裸々に映した

内容のドキュメンタリーって

今後企画されることあるのかな、、?

なんとなく今の時代もう無さそうだなぁ

と思ったり。

時代の空気を凄く感じました

 

 

あと時代を感じたのは

(出典:1993年2月15日NHK BS劇団四季の世界)

 

キャストボードの前で

大勢のファンが、持っているパンフに

鉛筆でキャストを

書き込む様子が映っていたこと。

 

写メやキャスト表の配布がなかった時代。

 

時代の変遷を感じました。

 

 

あとは

クレイジー・フォー・ユーの初演時の密着も。

(出典:1993年2月15日NHK BS劇団四季の世界)

 

 

 

 

そんな重厚な番組の

締めのナレーションは

 

 

    

不景気の今こそ

明るいミュージカルを、という

クレイジー・フォー・ユー

 

舞台は底抜けに明るい

 

しかし舞台裏で繰り広げられた

様々なドラマを知っているものは

その明るさが単に

与えられたものではなく

人々の努力によって

勝ち取られたものであることを

知っている

 

 

という言葉で終わってました。

 

 

 

 

 

いや、重たいなww

 

 

 

ていうか

なんで不景気?と思ったら

 

クレイジー・フォー・ユー

四季の初演は1993年2月9日

 

なんとあの有名な(?)

バブル崩壊の真っただ中に

初演だったよう。

 

バブル崩壊時の陰鬱な世の中を

明るく照らした

クレイジー・フォー・ユー

 

奇しくも

コロナ禍で暗くなっている今

四季さんが今年、再演します。

私、クレイジー・フォー・ユーって

めっッッちゃ好きなんですよね。

 

バブル崩壊のときも

世の中を明るく照らした

クレイジー・フォー・ユー

 

日本が再び暗くなっている

いま

底抜けに明るいミュージカルが

戻ってくるー!!!

 

今から楽しみだなぁ(^^)

 

またクレイジー・フォー・ユーを

観に行ったら

熱い感想でも書こうと思いまっする٩(^ω^)۶

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クレイジー・フォー・ユー感想記事

🚧🚧🚧建設予定地🚧🚧🚧

 

※後日の追記※

建設しました!!

 

 

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どんなに時代が流れても

その時々で

世の中を明るく照らしてくれる

エンタメはずっと変わらない

 

そしてそれは、

楽しませてくださる方々の汗と涙、

並々ならぬ努力によって成り立っている

 

あらためて

エンターテインメントとは尊く素晴らしい

そう思った今日この頃でした。

Bye!!

 

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