休みを利用して

リニューアルされたという

「劇団四季 浅利慶太記念館」

旅行も兼ねて行ってきました。

 

いつかは行きたいなーと

ずっと思っていた場所

結論、

まぁスッゴイ貴重な経験が出来たので

ここに感想レポを

書き記しておきたいと思います。

 

 

 

 場所はどこにある?

 

長野県大町市というところにありまして、

浅利慶太記念館もとい

四季演劇資料センター自体は

わりと山というか、森?の中にあります。

 

 

 

 行き方/アクセスは?

 

公共交通機関を使うなら

 

最寄り駅は「信濃大町駅」

 

新宿から“特急あずさ”に乗れば

乗り換えなしで行けます。

※2時間半ぐらい※

 

 

信濃大町駅から「浅利慶太記念館」は

距離にして約6キロぐらい離れているので

 

自家用車で行かないならば

 

“タクシー”か“公共バス”が

現実的な手段になります。

 

※ちなみに

駅から徒歩で行こうと思うと

ひたすらこういう道を

山の方に向かって歩いていくことになります。

写真だけみると
ずーっと真っ直ぐ進めば
辿り着けそうな感じがするけど
途中で歩道がなくなり、
車道と隣り合わせのところを歩くことになるので
徒歩はオススメしないです(笑)

 

公共バスなら、

信濃大町駅降りてすぐにある

バス停から乗り

「犬の窪」というところで降りて、

そっから徒歩15分て感じ。

 

今回レンタカーで行っても良かったのですが

バスで行ってみようかー?ということで

バスで行ってきました!

 

が、

 

結論から申しますと

公共交通機関を使っていくのは

それなりに冒険的です(笑)

 

感想を記しておきます。

 

 

まず、信濃大町駅から扇沢線バスに乗ります。

運賃540円とまぁまぁする。

 

ちなみにバスに乗っている方は

殆どが山登り目的っぽい方ばかりです。

 

この時点でかなりの場違い感ww

 

凄い軽装だけど大丈夫?って

乗っていた見知らぬオジサンに

心配してもらいましたw

 

山を登りに来たんじゃないんです…(笑)

 

 

本日の山のコンディションについて

議論が交わされる車内で揺られること15分。

 

 

 

お目当ての「犬の窪」バス停に着きます。

 

 

 

そして、一瞬ためらう。

 

 

 

森の中に

ポツンと聳え立つバス停

 

え、ここで降りて大丈夫か…!!?

 

 

一瞬、ちょっと恐怖で

バスの中に戻ろうかと葛藤しましたが(笑)

そのまま降ります。

 

「浅利慶太記念館」は

このバス停から奥へ向かって歩いていきます。

 

御覧の通り、

ちゃんとした歩道はないので

すぐ横をビュンビュン走り抜ける車が通るので

結構、身の危険を感じます。

 

すげーところだ…!


この道11キロ先は黒部ダムだそうですYO

 

 

そんなこんなで横道に入って

ほんとに歩いて15分くらいの場所にあります。

 

ちなみに

電波はありますのでご安心ください

Googleマップ使えなかったら迷子で詰んでたわw

ちなみに今回、

ちょっと気合いを入れ過ぎて

オープンの10時前に着いてしまったので

散歩がてら周りをウロウロしてみます。

 

途中、昔の集落跡があったりと

なんだかすごい場所を色々見ました。

 

そして写真の通り

めっちゃ空気が綺麗です。

 

車で行っていたら

吸えない空気が

思う存分堪能できたので

これに関しては、

歩いて良かったなって心底思いました。

 

ちなみに、人には全く出会いません。

むしろ

獣さんにエンカウントしそうな道でした笑

 

 

帰りのバスは

「劇団四季 浅利慶太記念館」から

平日であれば「ふれあいバス」を

利用することも可能です

 

こちらはナント料金200円!

 

ただし、

色々な場所を巡って

信濃大町駅に行くので

 

駅まで行こうとすると

かなりの大回りをするようです

 

でも、ちゃんとバス走ってましたよ!

 

 

 

 

 「浅利慶太記念館」の見どころ/感想は?訪問レビュー/レポ★

 

 

周辺散歩してたら

ちょうどオープンの10時になりました!

 

ということで

「劇団四季 浅利慶太記念館」に突撃します。

 

 

「ちわー!!」

 

 

建物の前には

掃除していた女性と、

背の高いおじ様が立っていました。

 

「バスで来たの‼?」とめっちゃビックリされます。

 

 

 

今になって冷静に考えると

 

 

 

この森深い場所に

オープンと同時に

徒歩で敷地内に入ってくる人とか

ガチ勢すぎるんよww

 

 

 

 

 

ちなみに、訊いてみると

バスで来る人は殆どいないそうで

皆さん大多数が車で来られるそうです。

 

 

 

 

 

でしょうね(笑)

 

 

 

 

 

 

と、おじ様が凄い気さくに

色々話しかけて下さって

写真を撮って下さったりと、

とっても親切です。

 

と思ったら、おじ様まさかの

記念館館長の浅野さんでした(笑)

 

 

運が良すぎて

そのまま館長さんが

「どうぞこちらへ」と、

まさかの音声ガイドをしてくださいました。

 

館長さんの音声ガイドとか貴重すぎる…。

 

まず入り口エントランスの看板

※ここは撮影OK※

この看板は

元々は劇団四季の最初の稽古場で、

今は浅利演出事務所さんが使われている

代々木アトリエから移設してきた看板で

 

今となっては貴重な

初期のハープマークが

デザインされているとのこと。

 

確かに、今のハープとデザイン違う〜

(1980年以降に今のハープマークになったそう)

この初期のハープマークは

ジーザス・クライスト=スーパースター

(ジャポネスクver)などで

斬新な舞台美術をデザインされて

浅利氏も厚く信頼を寄せていた

故 金森馨氏がデザインされたロゴ。

 

写真を撮って通り過ぎてしまう人が多いけど

今はもうほとんど見ることができないデザインで

金森氏の想いが込められたものなので

是非注目してくださいとのこと。

 

 

 

更に入り口傍にある売店では

おススメのお土産として

ポストカードを紹介してくださいました。

撮影者として名前は載っていないけど

一部館長さんが撮影された

御写真も採用されているとのことで

(たぶん、四季折々の外観写真だと思われ?)

 

「良い写真でしょう?」と

嬉しそうに語って下さいました。

(当然、買って帰りました)

 

このポストカード、

用途としては

これで俳優さん達にファンレター書いて

大町市のポストに投函して

大町市の消印つければ、

立派な四季オタですね(?)

 


色々お話をしていたら

未だ館内施設に入ってないのに

看板とお土産品のくだりで

すでに10分ぐらい解説してくださってる…!

 

さらに

この大町市に何故、

四季演劇資料センターがあるのか

その理由もお伺いすることが出来ました。

 

 

① ご縁があった

浅利氏は戦中、疎開で軽井沢にいたそうですが

その時から軽井沢に憧れがあり、

別荘が欲しいと思っていたそう。

 

しかし、土地が高く手が出せなかったところ

「もっと良い場所があるんだよ!」と

知人方より大町市を紹介してもらったとのこと

浅利氏も大自然豊かなこの場所を

大変気に入ったそうで、

晩年はかなりの時間を

ここで過ごされたそうです。

 

 

② 土地のお話

首都圏とは坪単価の桁が全然違うそうで

舞台装置や衣装を保管する大きな倉庫を作るには

経済的にも利点があったそう

 

 

 

➂ 日本列島のほぼ真ん中に位置する長野

「文化の一極集中の是正」を掲げ、

全国展開を目指す四季にとって

ちょうど日本の真ん中にあり、

東にも西にも運びやすい長野は

物流拠点として最適と考えられたそう

 

さらに

四季演劇資料センターができたのは

95年ですが

このとき、

98年長野オリンピックの開催が控えており

公共交通機関も大整備されるだろう!と見込んで

長野を選んだとのこと

 

 

ちなみに私が訪れたとき、

記念館の隣にある倉庫では

ちょうどクレイジー・フォー・ユーの

全国公演のため

トラックが搬出作業しているところだよと

教えてくださいました。

 

この地から全国へ

演劇の夢と感動を

届けているというワケですね。

 

な~~るほど!

何でこんな遠いところに……とか

来るまでに思っちゃったけど、

 

色々なご縁や経済的、地理的な面を考慮されて

この場所にあるんだなぁ。

 

大変深い話です。

 

他にも浅利氏との思い出話など

大変貴重なお話を色々訊けてしまいました。

 

歴史がめっちゃ深いのよ、、、。

 

館長さん、本当に良い方でした。

 

 

ほんと、来てよかったなぁ!

(館内まだ入ってないのに、もうこの感想)

 

と、館長さんの

貴重なお時間を頂いてしまいましたが

ようやく正規の方法(スマホを使った音声ガイド)

を使って館内を巡ることにします。

 

ちなみに館内は

全て撮影禁止です(入口のロゴ看板以外)

 

館内自体は

1時間もあれば、回れるかなと思います。

 

音声ガイドは

劇団員の

荒川務さんと岡村美南さんが担当されています。

 

とりあえず、岡村さんのナレーションですが

舞台上の声と違って、

めっちゃ落ち着いた低めの声で話されているので

一瞬、岡村さんじゃないかと思った(笑)

 

報道番組のナレーションとか

めっちゃ合いそうな、聞きやすくて良いお声!

 

「劇団四季はこれからも真摯に

舞台芸術の感動をお届けすることを

お約束いたします」

みたいな言葉を話される

岡村さんがめっちゃイケボなので

 

美南さんファンは是非聞いてみてください(笑)

 

 

その他館長さんいわく

来館者に大人気と仰っていたのが

 

「過去アルプ(会報誌)」の閲覧

 

90年代のアルプとか貴重なんよ……。

今と全然テイスト違って凄く面白かったです。

じっくり読んでると

2時間くらい経ちますね(笑)

 

そんなこんなで、浅利慶太記念館

めっちゃくちゃ堪能しました。

 

取り敢えず、

浅利慶太氏の家族含めて

人脈が凄すぎるのがよ〜く分かりました。

 

一緒に写ってる人の写真が凄すぎるのよ笑

 

浅利慶太氏は

演出家としては厳しく恐い方と

よく言われていたそうですが

 

28歳という若い時から

日生劇場の営業取締役に見出されて

幾多の企業トップ陣営と相対して

財界にも広く人脈を持たれていた事から

 

演出家としてのセンスだけではなく

圧倒的なコミュ力もお持ちだったんでしょうね。

 

まさに稀代のプロデューサー

 

このあたりの浅利慶太氏の"凄み"は

浅利氏が自ら書かれた

「時の光の中で」


各著名人が浅利さんの人となりを語った

「劇団四季 半世紀の軌跡」

を読むとよく分かります

 

どちらも浅利氏の、

財界のみならず文化界、政界の人脈が

如何に凄かったのか、よく分かる内容です

 

「文化の一極集中の是正」と

「ロングラン公演」を

実現するには

 

「ハコ」を用意して

「ヒト」を呼ばないといけない

 

これには

色んな界隈の方々の協力が無ければ

到底成し遂げられないものである、

というのが良く分かります。

 

それを

劇団四季というか

浅利慶太氏は実現したのだから

そりゃ歴史に名を残すワケです。

 

余談ですが

劇団四季では

初日の開幕公演やプレビュー公演で

社長はじめ役員方が整列し

招待客に挨拶をしているのをよく見ますが

 

”招待客=人脈”は

やっぱり非常に大切なんだなぁと

その光景を見掛けるといつも思いますね。

 

以前に四季の吉田社長が

 

「演劇の経済効率は決して高くなく、

その非効率性と

どうしようもなく不経済であることは

演劇の逃れられない宿命」

 

と、インタビューで語ってらっしゃいましたが

 

だからこそ、

 

そこでしか味わうことのできない

唯一無二の特別な体験価値を

お客様に提供できるのであり、

 

準備に尽くす「ヒト」

 

演じる「ヒト」

 

観に来る「ヒト」

 

多くの「ヒト」の繋がりがあってこそ成り立つ

 

それが演劇。

 

どんなに機械が進歩しても

この演劇の提供価値は不変だなー。


因みに何故こうも浅利慶太氏は

人脈が凄かったのか、カリスマ性があったのか

上記の本を読んでると

何となくこういう人だからこそ出来たんだな、

というのが分かりました


・若い頃から一貫して良い意味でワンマンで

 多少強引ながらも機関車のように

 強く引っ張る力が凄かった

 「劇団四季 半世紀〜」の中で

 慶應演劇部で学内の予算の殆どを

 強引に貰おうとしたエピソードなど。


・常に「俺について来い!」な自信に溢れていた


・どんな決断でも「俺が責任を取る」の

 不退転の覚悟で望んでいた

 コレが言えるリーダーって最近とんと

 少なくなったような気がしますねぇ…


・義理人情があった


・飴と鞭の人心掌握

 稽古場では大変厳しく、時には

 灰皿投げつける、と思ったら

 稽古場の外では転じて優しく声を掛けるなど

 そう云うところが魅力があったと語られている

 

何でもこういう人がカリスマ性あると

言うんだろうなぁ



閑話休題。

 

 

 

そんなことを考えながら

(何を考えてんの?笑)

 

 

帰りには

会報誌アルプでも紹介されていた

菓子ト珈琲「Pinto」さん

にも立ち寄りました。

 

普通の民家っぽくて

一瞬、入りづらい外観ではありましたが(笑)

二階に上がると

気さくで素敵な御夫婦が

ラテを作って下さいました。

 

チャイラテにしましたが

 

 

めっっちゃ美味しかった…!

 

これはドライブの相棒に最適です。

是非行ってみてください。

信濃大町駅から徒歩でも

頑張れば全然行ける距離です。

(営業は週末しかしていないっぽいので

ご注意を。

 

というわけで

「劇団四季 浅利慶太記念館」というか

大町市をかなり堪能してしまいました。

 

とにかく自然豊かで空気も美味しく

普段自分が生きている場所とは違う

ゆったりとした時間が流れていて

個人的に

とってもリフレッシュしました。

とにかく、空気が美味しくて景色が綺麗!

 

コンクリートジャングルな東京に

住んでいると忘れがちですが

日本って本当に自然豊かで

綺麗な国だなぁと

あらためて思いました。

 

 

 

あ、ちなみに信濃大町へ来たら

ついでに松本へ観光もお勧めします。

国宝の松本城、とっても綺麗でしたので。

嘘みたいに綺麗な写真が撮れます。

 

まさに日本が誇る「美」!!!!

 

 

※夏休み期間だったからか

松本駅のホームでは、東京からの

特急あずさの到着に合わせて

駅員さん総出で

歓迎の横断幕を健気に掲げていて

なんだか感動してしまった🥹🥹

信州、素晴らしい場所ですね。

 

そばも最高に美味しいし。

(名物くるみそば)

 

というわけで、

「劇団四季 浅利慶太記念館」

 

感想としては

素晴らしい場所にある記念館です。

 

御縁と経済的、地理的な理由の

3つが重なって建てられた

四季演劇資料センターもとい

浅利慶太記念館

 

劇団四季の歴史が分かるだけではなく

 

長野の大町から全国へ

演劇の夢と感動を届けているという

 

これは記念館内の展示物だけではなく、

 

大町という

素晴らしい街にも注目して

観光されると良いのではと思います

 ※ほんと凄い景色なんだわ……

夏が一番オススメかも。めっちゃ暑かったが笑

 

 

 

この歴史と背景を知ったうえで

あらためて劇団四季の舞台を観劇してみると

 

多くの方々の想いや努力が積み重なって

今この舞台が成り立っているのだと、

大変尊く感じます。

 

是非、四季オタガチ勢の皆さん

行ってみては!

 

マジで素晴らしい街です

 

ドゾー!(ノ・ω・)ノ ミミ🌸🌻🍁❄

 

Bye!

 関連記事

 劇団四季 浅利慶太記念館 信濃大町

感想評価評判レビュー口コミクチコミネタバレレポ