幸せのありか
それから私達はしばらく無言のまま景色を眺めていた。
言葉が邪魔くさい。
自然の中では言葉なんか無くてもいいのかもしれない。
昔むかしの狩りをして自然と共に生きてた時代には言葉なんて存在しなかったではないか。
なんて一人で思った。
このまま自然に溶け込んでしまいたい。
あの眺めの向こうで暮らしたい。
心も体も穏やかに。
でも自然は私を異物として吐き出すだろう。
所詮私は人間。
あの中では生きていけないんだ。
でも本当に吸い込まれそう。
そう思ったら哲生が言った。
「ここにのまれちゃいけないよ。俺達帰らないといけないんだから。」
私は驚いた。
心が読まれてるようで薄気味悪かった。
「うん。」
と私はうなずいた。
哲生は勘が鋭い。
何を考えているのかバレてる。
ひょっとして本当に心の中が読めるのかな。
と馬鹿なことを本気で考えちゃうくらい、いつもドキッとさせられるんだ。
拓実のこともきっとバレてる。
勘のいい哲生のことだから。
言葉が邪魔くさい。
自然の中では言葉なんか無くてもいいのかもしれない。
昔むかしの狩りをして自然と共に生きてた時代には言葉なんて存在しなかったではないか。
なんて一人で思った。
このまま自然に溶け込んでしまいたい。
あの眺めの向こうで暮らしたい。
心も体も穏やかに。
でも自然は私を異物として吐き出すだろう。
所詮私は人間。
あの中では生きていけないんだ。
でも本当に吸い込まれそう。
そう思ったら哲生が言った。
「ここにのまれちゃいけないよ。俺達帰らないといけないんだから。」
私は驚いた。
心が読まれてるようで薄気味悪かった。
「うん。」
と私はうなずいた。
哲生は勘が鋭い。
何を考えているのかバレてる。
ひょっとして本当に心の中が読めるのかな。
と馬鹿なことを本気で考えちゃうくらい、いつもドキッとさせられるんだ。
拓実のこともきっとバレてる。
勘のいい哲生のことだから。
幸せのありか
「哲生の連れてきてくれる所は何か落ち着くね。」
そう私が言うとちょっと哲生はうれしそうだった。
「でしょ。俺もこういう雰囲気好きだから。」
人気のない展望台に来た。
しばらく坂道が続いたかと思うと、道の途中にぽつんと展望台と駐車場があった。
車は一台もいなかった。
でも眺めはすごくいい。
「俺達は都会に病んでるんだよ。」
と哲生は言った。
「病んでる?」
「そう。都会っているだけで疲れるじゃん。疲れが溜まりすぎてるんだよ。」
「ふーん、そうなんだ。」
説得力があるような無いような。
何となくわかるような気はする。
「だから、こういう静かな所に来ると落ち着くんだよ。」
「確かに、そうだね。」
哲生が言うと何でも正しいような気がする。
哲生の言葉にはおかしな魔力がかけられてるんだ。
悪くすれば詐欺師に向いているような。
それは言ったら怒るだろうなと思い、口にはしなかった。
そう私が言うとちょっと哲生はうれしそうだった。
「でしょ。俺もこういう雰囲気好きだから。」
人気のない展望台に来た。
しばらく坂道が続いたかと思うと、道の途中にぽつんと展望台と駐車場があった。
車は一台もいなかった。
でも眺めはすごくいい。
「俺達は都会に病んでるんだよ。」
と哲生は言った。
「病んでる?」
「そう。都会っているだけで疲れるじゃん。疲れが溜まりすぎてるんだよ。」
「ふーん、そうなんだ。」
説得力があるような無いような。
何となくわかるような気はする。
「だから、こういう静かな所に来ると落ち着くんだよ。」
「確かに、そうだね。」
哲生が言うと何でも正しいような気がする。
哲生の言葉にはおかしな魔力がかけられてるんだ。
悪くすれば詐欺師に向いているような。
それは言ったら怒るだろうなと思い、口にはしなかった。
幸せのありか
「どこに行くの?」
と今度は私が聞くと
「決まってない。」
と答えた。
「勝手気ままな旅なんてどう?走ってたら何か見つかるかもしれないよ。」
と 哲生は言った。
哲生は自分のペースを保ってる。
私みたいに心を取り乱すことはないのかな。
自信がなくなることはないのかな。
そんなことを考えてる間に車はどんどん人気のない方へ走っていく。
哲生はアウトドア派なのか自然がある所が好きなようだった。
私も嫌いではない。
哲生の連れて行ってくれるところは景色がきれいだから黙って横に乗ってても飽きないし。
それにすごく懐かしく感じるところがいい。
人はやっぱりどこかで自然を求めているんだと私は思う。
私のざわついた心が落ち着いていくのがわかった。
ひょっとして哲生はそんな私の心を見透かしてこの車を走らせているのかもしれない。
哲生だったらそんなこともありえるんだ。
と今度は私が聞くと
「決まってない。」
と答えた。
「勝手気ままな旅なんてどう?走ってたら何か見つかるかもしれないよ。」
と 哲生は言った。
哲生は自分のペースを保ってる。
私みたいに心を取り乱すことはないのかな。
自信がなくなることはないのかな。
そんなことを考えてる間に車はどんどん人気のない方へ走っていく。
哲生はアウトドア派なのか自然がある所が好きなようだった。
私も嫌いではない。
哲生の連れて行ってくれるところは景色がきれいだから黙って横に乗ってても飽きないし。
それにすごく懐かしく感じるところがいい。
人はやっぱりどこかで自然を求めているんだと私は思う。
私のざわついた心が落ち着いていくのがわかった。
ひょっとして哲生はそんな私の心を見透かしてこの車を走らせているのかもしれない。
哲生だったらそんなこともありえるんだ。