「サイボーグ009 超銀河伝説」('80)
石ノ森章太郎さんの傑作漫画シリーズ「サイボーグ009」を原作としたSFアニメ映画です。声の出演は井上和彦さん、杉山佳寿子さん、白石冬美さん、野田圭一さん、山田俊司さん、田中崇さん、はせさん治さん、肝付兼太さん、曽我部和行さん、八奈見乗児さん、永井一郎さん、小原乃梨子さん、大塚周夫さん、大平透さん、鈴木弘子さん他。
劇場公開当時に映画館で観て、そのあまりの大味な内容にがっかりして以来、ちゃんと観直したことはなかったのですが、40数年ぶりにちゃんと観てみました。
ダサ過ぎる orz
古いアメコミ調の薄っぺらいストーリーに「009」の登場人物を当てはめただけなので大味になっちゃうのは仕方ない。呆気ない雑過ぎる結末も「さもありなん」という感じ。
が、そんな中身のないストーリーに、さらにベタベタな浪花節調のエピソードや演出をこれでもかと盛り込むもんだから、ダサ過ぎて観ている方が恥ずかしくなる…。音楽の使い方も最悪 orz
やはりこの作品は「サイボーグ009」を愛する僕にとっては「なかったことにしたい」封印すべき作品だったようです。
ホント、くだらないし、つまらない。
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「ウェイ・ダウン」('21)
2010年のFIFAワールドカップの決勝戦を背景に、スペイン銀行内の世界一安全とされる地下金庫に保管されている財宝の強奪計画を描いた犯罪アクションサスペンスです。主演はフレディ・ハイモア、共演はアストリッド・ベルジュ=フリスベ、ホセ・コロナド、サム・ライリー、リーアム・カニンガム、ファムケ・ヤンセン他。
新鮮味は全くありませんし、リアリティもないですが、難しいことを考えなければ充分に楽しめる娯楽映画です。
キャストも役に合っていますし。
でも、明日にも内容は忘れちゃいそう (^^;;;
「デイ・オブ・クライシス ヨーロッパが震撼した日」('21)
フィンランドの独立記念日に同国の大統領宮殿が武装テロ集団に襲われ、各国の要人が人質に取られた事件に挑むEU合同警察の捜査官の活躍を描いたアクションスリラーです。主演はヤスペル・ペーコネン、共演はナンナ・ブロンデル、スヴェリル・グドナソン、ヨハン・ウルフサク他。
フィンランドのNATO加盟を阻みたいロシア、1990年代のコソボ紛争におけるセルビア系住民のNATOへの恨みといったヨーロッパのシビアな問題を背景にしながらも、EUを一方的に「善」とは描かない視点など、ヨーロッパ映画らしさは感じます。
が、それだけ。
いくらなんでも、各国要人が集まる場が、あの程度の武装集団に簡単に制圧されちゃうなんて、フィンランドの諜報機関や警察はどれだけ無能なんだと突っ込みたくなるし、その後も、テロリストの目的や言動がことごとく「物語を展開するためのご都合主義」でシラケちゃいました orz
そして何より、主人公である捜査官を演じたヤスペル・ペーコネンがどこをどう見ても悪役のルックスで、しかもそのルックスでロマンチックな要素があるキャラクターを演じるのは無理があり過ぎて違和感ありまくりでした。
「HITMAN ヒットマン:ザ・ファイナル」('22)
20年前に別れた恋人の娘に暗殺現場を目撃された殺し屋を描いたB級クライムアクションです。主演はショーン・ドイル、アレクシア・ファスト、共演はジョシュ・クラダズ、ブライス・ホッジソン、アンドレ・リチャーズ他。
主人公の相棒であるサイコパスの男は確かに不気味で気持ち悪いけれど、決して強そうには見えないので、終盤の展開にイマイチ説得力がないのが![]()
そこをもうちょっと強そうに見えるような工夫があれば、もっと楽しめたかなぁという気も。
とは言うものの、全体にハラハラドキドキするシーンが少なく、特に惹きつけられるような魅力的なシーンがあるわけでもないので、90分に満たない短い尺にもかかわらず、間延び感は否めませんでした。
「ホット・シート」('22)
普段働くオフィスの椅子に時限爆弾を仕掛けられて絶体絶命の状況に陥った元ハッカーのIT技術者を描いたクライムサスペンスです。主演はケヴィン・ディロン、共演はメル・ギブソン、シャナン・ドハティ、マイケル・ウェルチ、リディア・ハル他。
何故こんなチープな「C級」映画にメル・ギブソンのような大スターが出演しているのか本当に謎ですが、最初から「C級」であることを納得した上で観れば、充分に楽しめると思います。
「ハッキング」を含め、全ての設定が雑でテキトーですけどね。
「オスロ、8月31日」('11)
自殺願望に取り付かれた、薬物依存症の治療中である34歳の男性の人生最後の一日を描いたドラマ映画です。主演はアンデルシュ・ダニエルセン・リー、共演はハンス・オラフ・ブレンネル、レナーテ・レインスベ他。
ヨアキム・トリアー監督がこの作品の後に撮った「わたしは最悪。」('21) と対照的な作品で、本作に対する「アンサー」が「わたしは最悪。」なのかもと思ったり。
「わたしは最悪。」と同様に、主人公の感情は理解できますが、その言動をすんなりと受け入れることはできず、もやもやした気分になります。
その一方で、「わたしは最悪。」と比べると、本作はかなり後味が悪く、もやもやした気分が尾を引きます。
おそらく、二度と観ることはないと思います。
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「わたしは最悪。」('21)
人生の指針が一向に定まらないまま30歳となった女性の正直な生き方を描いた恋愛映画です。主演はレナーテ・レインスヴェ、共演はアンデルシュ・ダニエルセン・リー、ヘルベルト・ノルドルム、ハンス・オラフ・ブレンネル他。
「理解」はできます。
そして自分が主人公と同じ30歳くらいの時であれば、すんなりと「共感」できたかもしれません。
ただ、既に主人公の父親くらいの年齢になってしまった今となって観ると、すんなりとは受け入れられませんし、「う〜ん」という気分に。
主人公の「感情」自体はとてもリアル。
しかし、多くの人は同じような感情を抱いても、そこで我慢したり、何らかの「折り合い」をつけたりするのでしょうが、この主人公は感情の赴くままに突き進んじゃう。
そこに「憧れ」や「清々しさ」を感じるか、嫌悪感を抱くかは人それぞれで、この作品の受け止め方は人によって相当に変わるはず。
自分は嫌悪感までは行きませんでしたが、もやもやした気分にはなりました。
もちろん、こういう生き方をする主人公を否定するつもりはありません。
「アネット」('21)
スタンダップコメディアンとオペラ歌手のカップルがたどる破滅的な愛を、兄弟バンド「スパークス」の原案・音楽をもとにレオス・カラックス監督が作り上げたロックオペラミュージカルです。主演はアダム・ドライヴァー、マリオン・コティヤール、共演はサイモン・ヘルバーグ、デヴィン・マクダウェル、ラッセル・メイル、ロン・メイル他。日本から福島リラさん、水原希子さん、古舘寛治さんが出演しています。
意外に良かった (^^)v
ロサンゼルスを舞台にしているし、セリフのほとんどが英語なので、ハリウッド映画のように見えますが、実際にはフランス、ドイツ、ベルギー、日本、メキシコの合作映画。ミュージカル映画と言えば、どうしてもハリウッドかイギリスのほうが信頼性が高いですし、しかも「ロックオペラミュージカル」という時点で「うわぁ、つまんなそう…」と思ったのですが、期待値が低かったこともあり、予想外に楽しめました。ただ、音楽が全く趣味に合わず、1曲たりとも心に響いたり、印象に残ったりするものがなかったのは残念ですけど (^^;;;
かなり残酷な大人向けのサスペンスをファンタジックにミュージカルで描いた映画で、その「サスペンスとミュージカル」の組み合わせが(これが史上初というわけではないですが)新鮮だし、しかも、それがうまく融合しているのが![]()
特に、主人公の操り人形にされる娘アネットを、文字通り、操り人形に演じさせる演出は、わかりやす過ぎるけれども、ミュージカルという表現手法だからこそ成立するものですし、ラストシーンからも明らかなように「主人公にはそう見えていた」ということを端的に示していて面白いアイデア。
とにかく、繰り返しになりますが、ストーリーをはじめとする世界観は好みだっただけに、音楽がもうちょっと趣味に合うものだったら良かったのになぁと、それだけが残念でなりません。
「ブラッド・チェイサー 沈黙の儀式」('23)
イタリアと米国南部を舞台に、ムーティと呼ばれる古代の邪神を崇拝する人物による連続殺人事件を描いたハードなサイコサスペンスです。主演はコール・ハウザー、共演はモーガン・フリーマン、ピーター・ストーメア、ミュリエル・ヒラリー他。
頭の中が「???」でいっぱいになる映画。
ストーリー自体は単純だし、難しい内容ではない。
でも、
イタリアのシーンは本当に必要? ストーリーとしてはアメリカ国内の別の場所という設定で充分で、単にイタリアの美しい景色を撮りたかっただけ?
残酷で冷酷な「プロ」の殺人犯が、主人公をはじめ、物語の都合上、生き続けていないと困るキャラクターだけは殺そうとしないというご都合主義。
そんな犯人が簡単に本名を明かしたり、素性がバレたりする迂闊さ。
そして何より、なんでこんなトンデモB級映画に名優モーガン・フリーマンが出演することになったのか?
とにかく「何故そうなる?」と言いたくなるシーンの連続で、この映画の脚本家の頭は大丈夫か? と心配になるレベル。
主演のコール・ハウザーのいかにもアメリカ南部の中年刑事といった風貌はピッタリで、役柄に説得力があっただけに残念。
「ジャネット」('17) /「ジャンヌ」('19)
15世紀フランスの救国の聖女ジャンヌ・ダルクの生涯をジャネットと呼ばれていた幼少期から描いた歴史劇2部作です。主演はリーズ・ルプラ・プリュドム、共演はジャンヌ・ヴォワザン、リュシル・グーティエ、アリーヌ・シャルル、エリーズ・シャルル、ジュスティーヌ・エルベ、ジュリアン・マニエ、ファブリス・ルキーニ他。
2作目が良い出来だったので全体を通して観た感想は悪くないのですが、1作目は耐えられないレベルでダサく、視聴自体が苦痛だったので、続編を観るのはやめようと思ったくらい。とにかく、諦めずに続編を観て良かった (^^)v
1作目については、ジャンヌ・ダルクの物語をロックミュージカルとして描くアイデア自体は悪くないと思います。
が、脚本、演出、演技、音楽のどれもが信じられないレベルでダサい。
フランスの田舎の敬虔なカトリックの村で宗教行事の一環として行われている、村人たちによる素人演劇をそのまま屋外で撮っただけという感じ。
全てを台詞で説明するだけの説教くさくて退屈なストーリー。
膨大なセリフをただ読んでいるだけの棒読みの演技。
ダサ過ぎて聴いていて恥ずかしくなるだけの音楽。
大してうまくもなければ心にも響かない歌声。
笑わせようとしているとしか思えないダサいダンス。
それらを「ただ撮ってるだけ」の素人レベルの演出。
これらの全てが「鬼才」ブリュノ・デュモン監督の作風なのはわかりますが、どこをとっても自分とは合いませんでした。
が、2作目になると上記のダメなところがことごとく改善。
まずミュージカル要素は控えめで、ほぼ音楽劇のレベルになり、ダサすぎて観るに耐えなかったダンスは一切なし。また担当が変わったこともあって、音楽自体が前作とは比較にならないくらいにレベルアップ。
役者も大幅にレベルアップし、演技も視聴に耐えられるレベルに。
また、説教くさく、映画というよりも舞台劇調であることに変わりはありませんが、壮麗な教会を舞台にしているだけでなく、聖職者たちの衣装が見事で視覚的な効果が高いおかげで、飽きることなく観ることができたのも![]()
1作目の終盤でハイティーンとなったジャンヌを別の女優が演じていたにもかかわらず、2作目では1作目で幼少期を演じた子役をそのままハイティーンのジャンヌ役に起用しているのはかなり変ではありますが、ジャンヌ・ダルクの清純さや無垢さ、少女性を強調する意図がわかりやすいので、すぐに違和感はなくなりました。
とにかく、2作目が良かっただけに、1作目が何故あんなトンチンカンな出来だったのか謎。また、あれだけ酷い出来だったのに2作目の制作が中止にならずに済んだのも謎ですが、フランスでは1作目の評価もさほど悪くないみたいなので、このあたりは自分との感覚の違いを大きく感じました。



