「009 RE:CYBORG」('12) | Marc のぷーたろー日記

「009 RE:CYBORG」('12)

石ノ森章太郎さんの傑作漫画シリーズ「サイボーグ009」を、現代を舞台に新たなストーリーで復活させた3DCG映画です。

Wikipedia「009 RE:CYBORG」

子供の頃にとっても好きだった作品。それを現代を舞台にどんな風に「リメイク」するのか、以前から興味があったのですが、予告編を観て、その洗練されたキャラクターデザインと映像のカッコ良さに痺れ、大いに期待して観て来ました。


カッコいい (^O^)

とにかく、その一言に尽きます。

石ノ森さんのマンガチックな絵柄を劇画タッチのリアルなデザインに変更して、例えば、紅一点の003が超セクシー美女に、コメディリリーフだった007を渋いナイスミドルに、などかなり大胆にアレンジされています。中でも、リアルに描かれた004のカッコ良さには痺れまくり (^^)

更に、009の加速装置をはじめ、00メンバーの特殊能力を表現する映像も凝っていて、全編通して「映像」の印象が強く残ります。


ただ、ストーリーはちょっと食い足りないです。

確かに、神や宗教といった哲学的題材を、21世紀の今の世界情勢に絡めて描くなど、大人の観客を強く意識したものになっていますが、若干「中二病」臭がするし、充分に描き切れているとは言い難く、尻切れトンボ。また、「救いのある終わり方」にしたかったのだと思いますが、あのエンディングは唐突でかなり違和感があります。

更に、007と008の失踪についても描き方が中途半端で、単に登場人物が多過ぎるので2人減らしただけにしか見えないのも残念。特に008に関しては、彼の特殊能力を見せるシーンすらないですし。

個人的には連続アニメでじっくり観てみたい題材です。