「死を告げる女」('22)
殺人事件を追うことになったTVの看板報道番組の人気キャスターの女性を描いたサスペンス映画です。主演はチョン・ウヒさん、共演はシン・ハギュンさん、イ・ヘヨンさん、チャ・レヒョンさん、パク・チヒョンさん他。
あらすじから想像していた内容とは全く違っていて、しかも思いっきり好みの題材だったので、かなり楽しめました (^^)v
ただ、非常に好みの題材なだけに、微妙にツボから外れているところなど、細かいところで気になるところはありましたが、それでも、母子の結びつきが強く、母親の負担が大きい韓国を舞台にしていることで、一段と説得力を感じました。
「声/姿なき犯罪者」('21)
妻や元上司のため、大規模な振り込め詐欺集団に潜入した元刑事を描いた犯罪アクション映画です。主演はピョン・ヨハンさん、共演はキム・ムヨルさん、キム・ヒウォンさん、パク・ミョンフンさん、イ・ジュヨンさん他。
韓国では実際に振り込め詐欺(ボイスフィッシング)の被害が深刻で、その犯罪がかなり大規模に組織化されているのも事実。その現実をもとに犯罪アクション映画に仕上げるというのは、注意喚起や啓発の意味でも良いアイデアだと思います。
もちろん、荒唐無稽すぎるところは確かにあって、気にならないと言えば嘘になりますが、映画で描かれている詐欺の手口についてはよく考えられているので、同様の被害を防ぐ効果はそれなりに期待できるでしょう。
「人質 韓国トップスター誘拐事件」('21)
韓国のトップスターであるファン・ジョンミンさんが本人役で主演し、自分を拉致監禁した凶悪犯集団と決死の対決を繰り広げるさまを描いたサスペンス映画です。共演はイ・ユミさん、リュ・ギョンスさん、キム・ジェボムさん、チョン・ジェウォンさん他。
娯楽映画としては充分に楽しめました。
穴のある雑でテキトーな脚本でも、勢いのある演出と役者の演技だけで強引に突っ走って観る者をねじ伏せちゃう感じはいかにも韓国映画 (^^)
それでも、主犯が物語の展開の都合に応じて急に賢くなったり、バカになったりするのは気になりましたけどね。
「非常宣言」('21)
韓国発・ハワイ行きの航空機内でバイオテロの危機にさらされた人々を描いたスカイパニックアクションサスペンス映画です。主演はソン・ガンホさん、イ・ビョンホンさん、共演はチョン・ドヨンさん、キム・ナムギルさん、イム・シワンさん他。
韓国映画界を代表する大スターを揃えた群像映画としては充分に楽しめました。韓国映画でありがちな「何でも一番悪いのはアメリカと日本」という展開に見せながら、最終的に韓国の問題としているのは新鮮でしたし。
ただ、いくら「大スター共演のお祭り映画」とは言え、感染症の描き方など、あまりにリアリティがないのは致命的。この手の娯楽映画でリアリティを求めるのは無粋とは思いますが、それにしても雑…。もうちょっと何とかならなかったんですかね…。それが本当に残念。
「FALL/フォール」('22)
地上から610メートル強もの高さにある、老朽化したTV電波塔の頂上に取り残された若い女性2人のサバイバルを描いたサスペンスアクション映画です。主演はグレイス・キャロライン・カリー、ヴァージニア・ガードナー、共演はメイソン・グッディング、ジェフリー・ディーン・モーガン他。
宣伝にもありましたが、高所恐怖症の人は視聴不可能な映画ですね (^^;;;
この設定で、短編映画ならともかく、長編映画にするには無理があるだろうと思っていたのですが、工夫が凝らされていて、全く飽きることなく最後まで楽しむことができました (^^)v
とは言うものの、そもそもこういう危険を顧みずに無謀なことをする人を心底軽蔑しているので、観終わった後に何一つ残るものはありませんでしたけど (^O^)
「リミテッド」('22)
砂漠で巨大な金塊を発見し、仲間が採掘道具を調達しに行く間、灼熱地獄の中で金塊を守ることになった男を描いたサバイバルアクション映画です。主演はザック・エフロン、共演はアンソニー・ヘイズ、スージー・ポーター他。
主人公の浅はかさやガイドの中年男の胡散臭さがことさらに強調されているため、誰もが想像できちゃう展開にちょっと退屈。最後の最後に一捻りあったのは良かったけれど、そこはもう少しちゃんと描いても良かったんじゃないかなぁ。取ってつけた感が強過ぎ。
まぁ、観ている側も主人公と一緒に荒野でのサバイバルを疑似体験する、一種のシミュレーションゲームのようなものだと考えれば、これはこれでいいんでしょうけど。
とにかく、文字通りの体当たりの演技をしたザック・エフロンには「がんばったで賞」を贈りたい (^^)
ところで、全体を通して映像を淡い色調にしているのは、荒野の寂寥感を表現しようとしている意図はわかるものの、逆に日中の灼熱地獄が全く表現できていないのは![]()
完全版「バーフバリ 伝説誕生」('15) /「バーフバリ 王の凱旋」('17)
陰謀で殺された偉大な父と、自らが王の血筋とは知らずに育った息子、2人のバーフバリの運命を描き、インドで大ヒットした叙事詩的アクション大作2部作のオリジナル完全版です。主演はプラバース、共演はラーナー・ダッグバーティ、アヌシュカ・シェッティ、サティヤラージ、ラムヤ・クリシュナ、ナーサル、タマンナー他。
5年ほど前にインターナショナル版を観ていますが、今回は本国インドで公開された「完全版」。第1部で約21分、第2部で約26分も長いバージョンです。
この作品に特に強い思い入れがあるわけではないので、インターナショナル版との正確な違いはよくわかりませんでしたが、それでも「このシーンはどう考えても要らんだろw」と感じる箇所は多々あり、恐らくそれらがインターナショナル版でカットされていたシーンなのでしょう (^^)
それはともかく、久しぶりに観ても、やっぱり面白い。観終わった後に清々しいほど何も残らないけれど、そんなことは分かった上でツッコミどころ満載の娯楽映画に徹しているのが![]()
この手のインドの娯楽大作映画はいくつか観てきましたが、やはり「バーフバリ」が一番面白いなぁということを再確認しました (^^)
ただ、女性の描き方にはちょっと引っかかるところも。だって、国母シヴァガミもバーフバリの妃デーヴァセーナも、強く逞しいけれど、プライドが高すぎて理性的な言動がとれない愚か者で、そのために王国に大変な災厄をもたらし、結果として、その報いを自ら受けることになるなんて(筋は通っているけれど)キャラクター設定もストーリー展開も女性蔑視的。また、女剣士アヴァンティカは1作目ではヒロインの扱いだったのに2作目ではただいるだけのちょい役になっちゃってるし。もちろん、これでもインド映画における女性の描き方としてはだいぶマシなんでしょうけど、もうちょっと理知的で魅力的な女性がメインの登場人物に1人くらいいてもいいかな。もちろん、こんなことを言うのが野暮なことくらいわかっていますけどね (^^)
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- 「バーフバリ 伝説誕生」('15) /「バーフバリ 王の凱旋」('17) ※インターナショナル版
「RRR」('22)
実在のインド独立運動指導者コムラム・ビームと革命家アッルーリ・シータラーマ・ラージュを主人公にしたフィクションで、2人が歴史上に登場する以前の時代を舞台に、2人がイギリス領インド帝国に戦いを挑む姿を描いた冒険アクション映画です。主演はN・T・ラーマ・ラオ・ジュニア、ラーム・チャラン、共演はアーリヤー・バット、レイ・スティーヴンソン、アリソン・ドゥーディ、オリヴィア・モリス他。
さすがインド映画。
神話の英雄ならともかく、20世紀を舞台に、実在の人物をここまで荒唐無稽な「神がかった英雄」として描き切っちゃうなんて (^O^)
いくらなんでも無理があるし、ひっかかるところはあるけれど、そんなことは一切気にせず、徹頭徹尾「娯楽映画」として突っ走る潔さには感服するばかり。
予想よりもミュージカル要素はかなり少なめでアクション映画に徹していたのも、この手のインドの娯楽大作映画としてはちょっと新鮮。
また、ストーリーの大まかな流れに意外性は全くなく、そこに不満を感じなくもないですが、むしろ「観客が期待する通り」とも言え、そのあたりの割り切り方に徹底して迷いがないところも![]()
とにかく、3時間の長尺にもかかわらず、観終わった後に元気をもらえる、まさに「観るエナジードリンク」のような映画でした (^^)v
「エンドロールのつづき」('21)
インドの9歳の少年が映画と出会い、その魅力のとりこになっていく姿を描いたドラマ映画です。主演はバヴィン・ラバリ、共演はリチャー・ミーナー、バヴェーシュ・シュリマリ、ディペン・ラヴァル他。
インド版「ニュー・シネマ・パラダイス」('89) とも言われる本作。確かに設定は同じですし、主人公の少年の成長を描いた青春映画であることも同じ。
ただ、描きたいものがちょっと違う。
この映画も「ニュー・シネマ・パラダイス」と同様に「映画愛」を中心に描いてはいますが、映画そのものへの愛だけでなく、映画がフィルムからデジタルに変わったことに対する寂しさや郷愁を前面に出しているのが特徴。その上で単に「昔は良かった」とするのではなく、「それでも映画が好き、だから映画を作りたい」という結末に持っていくのは![]()
でも、何故か全くハマらなかったんですよね…。
子役の演技が気に入らないとか、描き方が雑で展開が唐突に見えるとか、不満が多かったからかもしれません。好みの題材であるために期待値が高過ぎたのでしょう。
完全版「マガディーラ 勇者転生」('09)
陰謀によって結ばれることなく命を落とした勇者と姫の時を越えた愛と復讐を描いたインドの冒険アクション映画のオリジナル完全版です。主演はラーム・チャラン、カージャル・アグルワール、共演はデヴ・ギル、シュリハリ、サラット・バーブ、スニール他。
インド映画らしいインド映画で「頭空っぽ」にして楽しめる映画ではあるのですが、このノリで現代劇はちょっとしんどいかな (^^;;;
この大仰すぎる演出と演技は、中盤に挟まれる400年前の前世を描いたシーンではしっくり来るんだけどね (^^;;;
とにかく、軽く楽しめる映画であることは確かです (^^)v