Marc のぷーたろー日記 -30ページ目

「沈黙の絆」('10)

 

実話をもとに、夫を殺された妻と、事件の真相を知りながらも沈黙を守る高校生グループとその親や彼らを擁護する町民たちを描いたカナダのテレビ映画です。主演はキム・レイヴァー、共演はグレッグ・グランバーグ、チャーリー・マクダーモット、ヘイリー・ラム、レベッカ・ジェンキンス、ニコール・オリヴァー他。

 

日本ならもっと陰湿な「村八分」が行われるだろうなと思いながら観ていました。

 

この実話がこうやって映像化されたのは、キリスト教文化圏らしい「赦し」の物語だからなんでしょうが、そのあたりも日本との違いを強く感じ、基本的には万国共通で共感しやすい物語のはずなのに、最初から最後まで「日本との違い」ばかりを意識させられて少々冷めた目でしか観られませんでした。

 

出来が悪いわけではないです。

 

「アメリカン・ソルジャーズ ミッション:スーサイド」('23)

 

ベトナム戦争時代の1996年を舞台に、迷宮のようなベトコンの地下トンネル攻略に挑む米軍兵士たちの死闘を描いたミリタリーアクションです。出演はアーロン・エッカート、ジョナサン・リス・マイヤーズ、コナー・パオロ、グレゴリー・シムズ、ジェイソン・ヘナオ、ジョニー・ロサーノ他。

 

「地下トンネルの迷宮を舞台にしたサバイバル映画」と割り切れば悪くはない。

 

が、そこに至るまでの背景のテキトーさ、そしてテレビゲームのようなノリで現実にあったベトナム戦争を舞台にしている不謹慎さに違和感が拭えず。それらも全て戦争の愚かしさを表現するためのものだったのかも知れませんが、あまりに雑で無神経。

 

そしてラストシーンのテロップで、取ってつけたように、ベトナムで戦った兵士たちへの敬意を示す言い訳がましさ。

 

それなりの規模の映画のはずですが、関係者は誰も違和感や不快感を抱かなかったのでしょうか? それが最大の謎。

「ダブル・スナイパー」('24)

 

民間人を誤射したことから引退を決意したスナイパーが最後の任務を前にして逆に謎のスナイパーから命を狙われるさまを描いた狙撃アクションです。主演はスコット・アドキンス、共演はジャック・パー、マダリナ・ベラリュー・イオン、アリス・イヴ、アルバ・デ・トレブルーナ、レナース・ラトコフスキス他。

 

1本の映画として観ると、エンドクレジットを入れても90分と、比較的短い尺にもかかわらず、「長いなぁ」と感じてしまうほどには間延びしていますし、主人公が凄腕のスナイパーなのに色んな意味で「お人好し」なことに説得力がないなど、ツッコミどころ満載でお世辞にも出来が良いとは言えません。

 

それでも、期待値が思いっきり低かったこともあり、「泣かせどころ」では胸がきゅっと締め付けられちゃいましたし、結末にも満足できましたし、結局はそれなりに「楽しめた」ことは確かです (^^)v

「インフィニティ・プール」('23)

 

孤島の高級リゾート地を訪れたスランプ中の作家を待ち受ける奇妙な異世界を描いたサスペンスホラーです。主演はアレキサンダー・スカルスガルド、共演はミア・ゴス、クレオパトラ・コールマン、トーマス・クレッチマン、ジャリル・レスペール他。

 

ブランドン・クローネンバーグ監督が描くエログロな悪夢の世界。

 

「世にも奇妙な物語」風の話で、それ自体は興味深く観ることができたのですが、このネタで2時間近い尺は流石に間延び感は否めず。中盤で飽きちゃいました。

 

主演のアレキサンダー・スカルスガルドは熱演していましたが、それでもやはり最も印象に残ったのはミア・ゴス。

 

いつものながらの不気味さで役にはハマっているし、インパクト大なのですが、こういう役ばかり観続けたせいで、もはや彼女が「普通の人間」を演じる姿が全く想像できません (^^;;;

「ティアーズ・オブ・ブラッド」('22)

 

スペインからの移民で訳ありの過去を持つ地下鉄運転士に降りかかる危難を描いたノワールサスペンスです。主演はアントニオ・デ・ラ・トレ、共演はマリーヌ・ヴァクト、オリヴィエ・グルメ、ファブリス・アデ、ネスビール他。

 

ストーリーもキャストも悪くない。

 

が、もうちょっとアクションの見せ方を工夫して欲しかったなぁ…。

 

いくら予算がなくても、撮り方や編集の工夫でいくらでも迫力が出せたと思うんですが、ことごとくしょぼくてダウン

 

話は面白いのに、アクションのしょぼさが没入感をその度に萎えさせてしまっていて本当にもったいない。

 

監督・脚本のジョルダーノ・ジェデルリーニは脚本家に専念した方がいいんじゃないかなぁ。

「悪霊島」('81)

 

1960年代末の瀬戸内海の島を舞台に、連続殺人事件を追う金田一耕肋の活躍を描いた横溝正史さんの同名推理小説を原作としたミステリ映画です。主演は鹿賀丈史さん、共演は室田日出男さん、古尾谷雅人さん、伊丹十三さん、岩下志麻さん、岸本加世子さん、中尾彬さん、石橋蓮司さん、佐分利信さん他。

 

Wikipedia「悪霊島」

 

テレビ放送を含めて何度も観ていますが、細かいところを忘れてしまっていたので、久しぶりに再見。

 

改めて岩下志麻さんの「この世の者とは思えない妖艶な美しさ」に目が釘付け。

 

彼女の存在なしにこの映画は成立し得なかったことは明らか。

 

とにかく、岩下志麻さんに尽きる映画でした。

「陰陽師0」('24)

 

夢枕獏さんの小説「陰陽師」シリーズをベースに、陰陽師・安倍晴明の学生時代を描いた前日譚です。主演は山﨑賢人さん、共演は染谷将太さん、奈緒さん、板垣李光人さん、國村隼さん、北村一輝さん、小林薫さんほか。

 

Wikipedia「陰陽師0」

 

予想していた以上に内容はなかったけれど、娯楽映画としては充分に楽しめる出来かな。

 

ただ、衣装デザインが下品すぎてブー

 

あれじゃ高貴な女性たちが娼婦にしか見えない。

 

分かってて敢えてやってるんでしょうけど、そのセンス自体が下品。

 

あまりに酷すぎて物語に集中できませんでした。

 

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「カササギ殺人事件」('22)

 

英国の人気作家アンソニー・ホロヴィッツの同名小説をホロヴィッツ自ら脚本を担当して映像化したミステリシリーズ全6話です。主演はレスリー・マンヴィル、共演はコンリース・ヒル、ティム・マクマラン、アレクサンドロス・ログーテティス、マイケル・マロニー、マシュー・ビアード他。

 

大分前に観ていて、かなり面白かった記憶はあるのですが、具体的な内容をすっかり忘れてしまっていたので再見。

 

「名探偵ポワロ」などのテレビシリーズの脚本家でもあったホロヴィッツ自ら脚本を担当しているだけあって、映像ならではの表現をうまく取り入れていて見事。

 

そして、劇中の推理小説である「カササギ殺人事件」の世界と、その失われた最終章をめぐる現実世界の殺人事件の絡め方が実に秀逸。

 

単独のミステリとして観ると、ちょっと物足りなさもある殺人事件を、小説の世界と現実の世界をうまく組み合わせて並行して描くことで面白く見せるアイデア自体はさほど斬新というわけではないですが、とにかく見せ方が巧い。

 

物語としての「深み」はないですが、娯楽作品としてはグッド!

「怪談晩餐」('23)

 

韓国のウェブトゥーンコミックを原作とした全6編からなるオムニバスホラーです。出演はチャン・スンヨンさん、オ・スンヒさん、チャン・イェウンさん他。

 

輝国山人の韓国映画「怪談晩餐」

 

同じ韓国のオムニバスホラー「タロット」二部作('24) 以上に「世にも奇妙な物語」のイメージ。「タロット」よりも題材がバラエティに富んでいるので一段と「世にも〜」のイメージに近いです。

「ディンドンチャレンジ」
主演:チャン・スンヨン

題材自体はかなりオーソドックスな都市伝説系のホラー。K-POPアイドルを目指す女子高生という設定は現在の韓国らしい。

「四足獣」
主演:シン・ウンス

極端な学歴至上主義という韓国の「伝統的な」社会問題を背景にしているのは韓国らしくていいのだけれど、ただただ切なく悲しく後味が悪い。

「ジャックポット」
主演:キム・テフン

ホラー描写はあるものの、ホラーというよりはサスペンス色が強い感じ。

「入居者専用ジム」
主演:ユン・ヒョンミン

金持ちの傲慢さという韓国らしさはあるものの、結末を含めて、かなりオーソドックスなホラー。

「リハビリ」
主演:イ・ジュヨン

SFテイストで全6編の中ではかなり異色。着眼点は面白い。

「モッパン」
主演:パク・チナ、チェ・スイム

韓国に限らず、とても現代的な題材。短編だからこそ成立する話なのもグッド!

 

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「サン・セバスチャンへ、ようこそ」('20)

 

スペインの都市サン・セバスチャンで開かれる国際映画祭へニューヨークから出向いた1組の夫婦が繰り広げる恋の行方を描いた、ウディ・アレン監督による恋愛喜劇です。主演はウォーレス・ショーン、共演はジーナ・ガーション、エレナ・アナヤ、ルイ・ガレル、クリストフ・ヴァルツ他。

 

Wikipedia「サン・セバスチャンへ、ようこそ」

 

主人公同様に古い映画が大好きな人なら思わずニヤッとしてしまう引用やパロディ、舞台となるサン・セバスチャンの街並みや景色の美しさ、キャストの充実ぶりなど、楽しめるところはあります。

 

が、映画全体としては既視感しかなく、観終わった後に何も残らない…。

 

観て損したということはないですが、明日にも内容は忘れちゃうでしょう。