Marc のぷーたろー日記 -18ページ目

「ディックス!! ザ・ミュージカル」('23)

 

オフブロードウェイの人気舞台劇を原作とし、生き別れた双子の兄弟だと知った2人の青年を描いたミュージカルコメディです。主演はジョシュ・シャープ、アーロン・ジャクソン、共演はネイサン・レイン、ボーウェン・ヤン、ミーガン・ムラリー、ミーガン・ジー・スタリオン他。

 

主演2人による脚本は、どう考えてもクスリでラリってる状態で書いたとした思えないクレイジーなもので支離滅裂。ストーリーはどうでもよくて、ただハイテンションで下品な歌を歌いまくるだけ。

 

ただ、ラストシーンでようやく「意図」は分かりました。

 

このメッセージを言いたいがための作品で、ハイテンションで突っ走って来たおかげで、最後のメッセージのイカれぶりも、その勢いで何となく受け入れてもOKと錯覚させられてしまう…。要は絶え間なく続くイカれた展開で観ている者を狂わせて「洗脳」しようとしてたってこと。

 

でも、それは生の舞台劇なら可能かもしれませんが、映像作品では無理があるし、少なくとも自分は最後まで冷ややかにしか見られませんでしたけどね (^^)

「本心」('24)

 

平野啓一郎さんの同名小説を原作とし、自ら死を選んだ母親の本心を知るために、最新の人工知能で仮想空間上に母親を蘇らせた息子を待ち受ける運命を描いたドラマ映画です。主演は池松壮亮さん、共演は三吉彩花さん、田中裕子さん、妻夫木聡さん、綾野剛さん、仲野太賀さん、水上恒司さん他。

 

「現代のテクノロジーやデジタル社会の功罪を問う」として、故人を甦らせる技術の問題だけでなく、デジタル化に伴う格差の拡大やSNS社会の醜さを描くなど、題材は興味深いし、着眼点も悪くない。

 

が、2時間程度の尺に収めるには盛り込みすぎで焦点が定まらず、しかも基本的に問題を提示するだけなので、消化不良で物足りなさは否めず。

 

期待が大きかったせいもあって、残念な気持ちしか残りませんでした。

「ムービング・ロマンス」('17)

 

契約を切られて故郷に戻ったニューヨークのインテリアデザイナーが、経営難に陥っている実家の引っ越し会社を立て直そうと奮闘する姿を描いたコメディ映画です。主演はアンバー・チルダーズ、共演はキーガン・アレン、ジム・オヘア、ロミー・ローズモント、ウォルター・ペレス、ブレイク・フッド、アマンダ・ペレス他。

 

これまでに何度観たことがあるだろうか? と思ってしまうほど、既視感ありまくりの平凡な設定とストーリー展開ですが、主人公が安易に故郷での暮らしを選択するのではない結末はちょっとだけ現実的でグッド!

 

上手くいき過ぎてはいますが、この手の設定で始めた以上、後味の悪い結末を期待している人は皆無でしょうからね (^^)

「アンダーカバー・エンジェル 守護天使」('17)

 

新たな人生を始めることになったシングルマザーの女性と、彼女が引っ越して来た古い家の改修を請け負うことになったドジな天使を描いたファンタジックなロマンティック・コメディです。主演はキャサリン・イザベル、ショーン・ロバーツ、共演はライラ・フィッツジェラルド、リンダ・ソレンソン、マシュー・マッコール、ジュリアン・クリストファー、ブリット・アーヴィン他。

 

既視感ありまくりの平凡な内容。

 

それでも、頭を空っぽにして気楽に観られる後味のいい娯楽映画としては悪くないです。

 

最初のうちは、天使役のショーン・ロバーツが無駄にガタイがいい上に、どちらかと言えば「悪役顔」なので違和感はありましたが、観ていくうちに、「ゴツい見た目なのにドジで純粋な天使」というギャップ萌えを狙ってるんだと納得。こういう男性に惹かれる人は少なくないでしょうし (^^)

「湖の見知らぬ男」('13)

 

湖のほとりを舞台に、危険な存在と知りながらも、その性的魅力に抗えず、欲望に身を任せてしまう青年を描いた官能スリラーです。主演はピエール・ドゥラドンシャン、共演はクリストフ・パウ、パトリック・ダスンサオ、ジェローム・シャパット、マチュー・ヴェルヴィッシュ他。

 

Wikipedia「湖の見知らぬ男」

 

不思議な映画。

 

観る前は、「愛する人は人殺しなのか?」との疑念と愛の狭間で主人公が苦悩しながら真相に迫るミステリ映画だと思っていたら、全然違いました (^^;;;

 

主人公は、愛する人が人を殺すのを目撃しており、しかも人を殺していながら何の罪悪感も抱かない相当に危険な人物であると知っても、それでも、その性的魅力に抗えず、自分でも抑えられない欲望に自ら翻弄されてしまうという話。

 

危険な相手と知りながらも肉欲に溺れてしまう話自体は定番ですが、それを男女ではなく、男性同士にしたことで、全く違った印象を与えることに成功しています。

 

ただ、結末はちょっと好みじゃなかったかな…。余韻があると言えば、その通りだし、はっきりとオチをつけるのも、世界観と合っていないし、無粋なのは分かるんですが…。

 

と文句を言いながら、「じゃあ、どういう結末だったら良かったのか?」と問われても、代案はないんですけどね (^^;;;

 

ところで、この映画で何より印象的なのは、その赤裸々な性描写。ポルノ的な過剰さはなく、ただただリアルで生々しい。

 

ボディダブルだとはっきり分かっちゃうシーンは映画としてちょっと残念でしたが、それでも、出演シーンの大半を全裸で通した役者陣は見事。

 

ただ、観る人を選ぶ映画であることは確かです (^^)

「奇跡の人」('62)

 

盲ろう者として世界の教育や福祉の発展に尽くしたヘレン・ケラーが、家庭教師アニー・サリバンとの出会いによって人生に光明を見いだすまでの苦難の少女時代を描いた伝記映画です。主演はアン・バンクロフト、パティ・デューク、共演はビクター・ジョリー、インガー・スヴェンソン、アンドリュー・プライン、キャスリーン・カムジス他。

 

Wikipedia「奇跡の人 (1962年の映画)」

 

あまりに有名な作品で内容もよく知っているので、とっくの昔に観たことがある気になっていましたが、よくよく考えてみると、ちゃんと観たことはなかったのでした (^^;;;

 

というわけで、今更ながら観てました。

 

とにかく主演の2人が凄まじい。それぞれアカデミー主演女優賞と助演女優賞を受賞したのも当然。

 

原作である舞台劇から演じ続けている役だけあって、役を完全に自分のものにしている、というよりも「演じている」ことを感じさせない現実味と説得力。

 

そして当時まだ10代半ばだったパティ・デュークには、ただただ驚き。

 

史実では当時ヘレン・ケラーは7歳で、さすがにパティ・デュークではどう見ても7歳には見えませんが、それでも10歳くらいの少女には見えますし、その役へのなりきりが凄まじすぎて、どうしたら10代の若さでこんな風に演じられるんだろうと不思議でなりませんでした。

「ファーストレディ ホワイトハウスの品格」('20)

 

「大統領の妻」ではなく、ファーストレディの役割を職務として引き受けることになった前ファーストレディの奮闘を描いたロマンティック・コメディです。主演はナンシー・スタフォード、共演はコービン・バーンセン、ステイシー・ダッシュ、ジェン・ゴッツォン・チャンドラー、ベンジャミン・デイン他。

 

てっきり大統領を継ぐことになった副大統領との恋愛を描くのかと思っていたら、恋の相手が予想外のところから登場してちょっとビックリ。アイデアとしては面白い。現実味は皆無ですが、おとぎ話と割り切ればアリ。

 

ただ、そのアイデアを充分に活かし切れておらず、この題材ならもっと遥かに面白く出来たと思えて仕方ないのです。

 

ラブストーリーとしてはムードに欠けていて、全然盛り上がらないし、政治コメディとしても悪役がバカすぎて全然笑えないし。

 

とにかく、脚本の練り方が足りなすぎるのです。

 

ナンシー・スタフォードとコービン・バーンセンの2人は役に似合っているし、相性もいいだけに本当に残念でなりなりません。

 

ただただ「もったいない」映画でした。

「パティシエ探偵ハンナ」('15 - '16)

 

 

 

 

米ミネソタ州の架空の小さな町を舞台に、社交場ともなっている人気菓子店を営むパティシエの女性ハンナが町で起きた事件に挑む人気テレビ映画シリーズの第1作から第4作です。主演はアリソン・スウィーニー、共演はキャメロン・マシスン、リサ・デュラプト、トビー・レヴィンズ、ガブリエル・ホーガン、バーバラ・ニーヴン他。

 

日本で言うところの2時間サスペンスそのものの内容で、その軽さも含めて、気楽に観られるので時間潰しにはちょうど良い。

 

でも、本当に薄っぺらいので明日にでも内容は忘れちゃいそう (^^;;;

 

のどかな田舎町なのに殺人事件が半年に1回は起きて、しかも、その第一発見者が必ず主人公であるなど、ツッコミどころしかないのですが、それもまた楽しむポイントなのでしょう。

 

それにしても、サイドストーリーである主人公をめぐる三角関係は、いくらなんでも主人公に都合が良すぎますけどね (^^)

「白い翼が運ぶ夢」('15)

 

妻を亡くして男手ひとつで3人の子供を育てている農場主の男性とその家族が野生の白鳥をきっかけに鳥類学者の女性と交流するさまを10歳の末娘の目を通して描いたファミリー映画です。主演はマギー・エリザベス・ジョーンズ、共演はジェイソン・リー、ミンカ・ケリー、ジャレン・ルイソン、コナー・パトン、スティーヴン・ミラー、デヴィッド・ヘイソム、ジャロッド・ジョセフ他。

 

昔ながらのアメリカのファミリー映画って感じ。

 

とても21世紀の映画とは思えない古臭い内容ですが、強いて21世紀らしさを挙げるならば、主人公が少年ではなくて少女だということくらい。

 

最初から最後まで全てが予想通りにしか展開しないのでハラハラもドキドキもワクワクもしないですが、その分、安心して観られますし、小学校低学年くらいのお子さんと一緒に観るにはちょうど良いと思います。

「大いなる自由」('21)

 

ドイツで1871年から1994年にかけて施行された男性同性愛を禁止する法律のもと、何度も投獄されながら、愛する自由を求め続けた男の20年以上にわたる闘いを描いたドラマ映画です。主演はフランツ・ロゴフスキ、共演はゲオルク・フリードリヒ、トーマス・プレン、アントン・フォン・ルケ他。

 

Wikipedia「大いなる自由 (映画)」

 

「自由」の概念を揺さぶってくる話でした。

 

主人公の最後の行動は予想通りではありますが、そうする以外に彼が本当に自分らしく生きていける世界がないのだとすればあまりに切ない。その一方で、見方を変えて、これを一種のラブストーリーだと考えれば、むしろハッピーエンドなのかもしれないと思ったり。

 

ところで、いつもながら、フランツ・ロゴフスキが素晴らしい。

 

ここまで行くと、「素晴らしい」と言うよりも「凄まじい」と言った方がいい。

 

セリフは少なめ。それでも、ただ黙ってそこに居るだけで雄弁に語ってくる存在感、そして有無を言わせぬ説得力。

 

これまでにも彼の出演作は何本も観ていますが、もっともっと彼の作品を観たいと改めて思わせてくれました。