『ボトムズ』、40周年。 | 有栖川まおの愛が止まらないR

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「有栖川まお」のガンダムで倉木麻衣な日々の出来事を綴ったブログです。

 今日から4月。

 『装甲騎兵ボトムズ』の放送が始まって、早いモノで、本日で丁度40年となります。仙台では、いまだにテレ東系列局が開局されていない事もあって、前番組の『ダグラムと同様、フジ系列局の仙台放送での遅れネットの放送でした…。

 最初にアニメディア誌スコープドッグの姿を目にした時は、遂にロボットアニメのリアリティの追及もここまで来たか、と子供心に驚かされたモノでした。作品タイトルと主役ロボットの呼称が一致しないってえのは、マクロス(実質上の主役機はバルキリーでした)』で慣れてましたが、その名前通りにスコープとターレットで構成された頭部や、全身に施されたリベット、胸部から脚部に設けられた搭乗用のステップ、そして全高4mというサイズは、それまでヒーローとしての側面を有していた主役ロボットとしてのケレン身を一切排除し、徹底的にリアリティに寄せた物でした。大河原氏も自らのお気に入りのデザインとして、ザクハロと共に挙げている程です(三点とも「緑色のロボット」って共通点が…)。ひょっとしたら現実に作れそうな気もしましたが、全身に記されたアストラギウス文字や、その動力源となるポリマーリンゲル液マッスルシリンダーといった設定が、このAT(アーマードトルーパー)はあくまでも架空の存在であるという事を強調しているかのようでした。

 そして、劇中でどんな酷い目に遭わされても決して死ぬ事の無い「異能生存体」としての運命を課された主人公キリコ・キュービィーは、最終回においてキリコを自らの後継者にしようとしたワイズマンを破壊する事によって、「運命とは自分の手で切り開くものだ」という事を無言のうちに視聴者である我々に教えてくれました。キリコを演じた郷田ほづみ氏は、女子小学生から「世の中がイヤ自殺したくなる程だったが、キリコの活躍を見ているうちに生きる気力が湧いてきた」というファンレターを貰った程です。

 そして、そのキリコに興味を持って追い続けてきたロッチナによる『野望のルーツ』予告編における「新作が作られ続けるのは何もガンダムだけでは無いという事だ」との言葉(笑)通り、映画やOVAにて『ボトムズ』の新作は作られ続けるのですが、前日譚たるその『野望のルーツ』や『ペールゼン・ファイルズ』、サイドストーリーの『ザ・ラストレッドショルダー』はまだしも、後日譚の『赫奕たる異端』において、本編ラストでようやくキリコと結ばれたフィアナ死ぬ羽目になったりと、やはりヘタに新作を作るとロクな事になりはしないという『』以来のジンクスを繰り返す事になってしまいました…。

 タカラのSAKの方は、当時の私は例によってMSVや『バイファム』で手一杯だったので、ボトプラにまで手を伸ばす余裕はありませんでした(泣)。1/24スコープドッグが「'80年代ロボットアニメの最高傑作キット」「タカラの本気」と呼ばれていましたが、その開発で力を使い果たしてしまったのか、その他のキットは何ともビミョーな評価だったそうです…。その1/24スコープドッグ、後にWAVEから手首や一回り小さくした頭部をセットしたディテールUPパーツや、降着ポーズやレッドショルダーカスタムに改造する為のパーツ、そしてそれらと同梱されたキットが発売されていましたが、近日、この40周年に合わせてか、そのWAVEから遂に全面新規金型でリリースされる事に…って、現在の所、まだ詳しい情報が無いのですが(汗)。

 

(追記:WAVEの1/24スコープドッグは、12月下旬になるとの事です。また転売屋共による争奪戦になりそうな予感が…。ところで、1/35の方は、ノーマル単体で出す予定は無いんでしょうか!?)