『ダグラム』、40周年。 | 有栖川まおの愛が止まらないR

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「有栖川まお」のガンダムで倉木麻衣な日々の出来事を綴ったブログです。

 『太陽の牙ダグラム』の放送が開始されてから、早いモノで、本日で丁度40年(!!)となります。

 地球から224光年離れた植民惑星デロイアの独立戦争を主題とした、その政治劇を主体としたストーリー、特に、地球人でありながらデロイアの独立の為に戦う主人公クリンと、その父で連邦政府評議会議長であるドナンの確執は、子供心にはあまりにも重すぎたという事もあって、本放送時は飛び飛びでしか観ていませんでした…。まあ、大人になった現在の視点で観れば、いろいろと興味深かったりするのですが、コレをヘタに見習ってしまった『鉄血』は、戦闘シーンがその分削られてしまってたりして不評を買ってましたっけ…。

 一方、作品世界のリアリティで言うと、『ガンダム』では宇宙移民の手段としてスペースコロニーを地球の周りのラグランジュポイントに築き上げていたのに対して、この『ダグラム』では、デロイア星まで「ワームホール航法」によってワープして行くというのが、いかにも『』等の松本アニメを始めとした一昔前のSFアニメっぽくて、リアルロボットアニメとしては少々違和感を憶えてしまったモノでした…。ここは、素直に、テラフォーミングされた火星を舞台とした方が良かったのでは? まあ、火星のテラフォーミングは、最近のガンダムシリーズでも『AGE』や『鉄血』で行なわれている所為で、多少安直になってしまった感がありますが(汗)。そー言えば、映像特典で『火星の戦士ダグラム』ってえのもあったっけな。反対に、「Xネブラガス星雲」による電波障害は、『ガンダム』のミノフスキー粒子よりは「らしい」と思いました。

 そして、『ガンダム』のMSに引き続いて、劇中でCB(コンバット)アーマー(最近では「CA」という略称が流行ってますが…客室乗務員かよ。ま、確かに「CBアーマー」もではありましたが)と呼ばれていた搭乗型ロボットを、MS以上に徹底的に「兵器」として描写していたのは新鮮でした。この方法論は、次作の『ボトムズ』では更に突き詰められて、主人公キリコの乗る機体は次々と乗り捨てられて行く事になるのでした。

 プラモデルの方は、例のガンプラを大量に所有していた従弟が当時持っていたのを見せられた事があったのですが、やはりガンプラに比べて割高だった事もあって、それ程食指は動きませんでした(当時はガンダムの細身の脚よりも、ダグラムのガッシリした太目の脚の方が好みだったりしたんですけどねぇ)。このダグプラを始めとするSAK(スケールアニメキット)の再販は、メーカーのタカラがトミーと合併した事もあって、1999年を最後にありませんが、それが、今では中古屋で5ケタにも届こうかというプレ値で売られている始末です…。そして、今ではマックスファクトリーがダグプラの新商品を出しまくっています。ただ、やはり大メーカーであるバンダイのガンプラに比べれば、価格と箱のサイズはマスグレ並でありながら、その中身はHGUCキット並だ揶揄されている始末です。それでも結構ファンの受けは良いらしく、現在ではほぼ全種類のCBアーマーがラインナップされています。もっとも、そのスケールは1/72止まりで、1/48の大型キットはそれこそ5ケタになってしまうであろう事もあって、現在の所は開発の噂すら聞こえてきません…

 そして、この『ダグラム』の配信が、8月頃まで、つべの「サンチャン」にて『レイズナー』と同時に行なわれていたのですが、全75話だというのに、たった1クールで打ち切られてしまいました…(泣)。まさにサンチャン、寒い…。『ボトムズ』はまだ続いてるのになぁ。続きを観たければ、中古屋で、今は亡きタキコーポレーションから発売されていたDVD-BOXでも買ってくるしかなさそうですね…。

 ところで、陸自の16式機動戦闘車を初めて目にした時は、戦車長殿と一緒にインステッドじゃん!!」という感想を抱かざるを得ませんでしたよ。当時ファンだった人が、意識して設計したんでしょうか…? 

 

(追記:サンチャンでの配信が、いつの間にか再開されていました。リクエストを受けての事なんでしょうけど、1クール分の配信が終わったら、またしばらくお休みするのかな?)