小さな人生論・4/藤尾秀昭 22086 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

小さな人生論・4/藤尾秀昭 22086

 

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十二回目。

 

喜びの種をまく

 

 仏法に「無財の七施」という教えがある。
 財産が無くても誰でも七つの施しができる、

 喜びの種をまくことができるという教えである。
 財産が無くて、どうして施しができるのか。何を施せるのか。

 

 『雑宝藏経』は、
 「仏説きたもうに七種施あり。

  財物を損せずして大果報を得ん」
 として、七つの方法を示している。

 

  一は「眼施」──やさしいまなざし。
  二は「和顔悦色施」──慈愛に溢れた笑顔で人に接する。
  三は「言辞施」──あたたかい言葉。
  四は「身施」──自分の身体を使って人のために奉仕する。
  五は「心施」──思いやりの心を持つ。
  六は「床坐施」──自分の席を譲る。
  七は「房舎施」──宿を貸す。

 

 大きなことでなくともいい。
 人は日常のささやかな行いによって喜びの種をまき、
 花を咲かせることができると釈迦は教えている。
 自らのあり方を調えよ、という教えでもあろう。

 

「講義中いつも笑顔いっぱいで楽しそう」

と受講生の皆さんに仰って頂けることが多いが、

経営戦略、マーケティングだけでなく、

講義中の七施(宿は貸さないか。。六施?)

は今後も意識して続けていきたい。

 

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