あなたなら東京駅からどこを歩きますか?
ごぶさたしておりました、石川です。
先日、私どもがご指導をいただいてきた、
法政大学大学院 政策創造研究科の黒川和美教授がご逝去されました。
師の多大な業績に敬意を払い、謹んでご冥福をお祈りいたします。
ここ数日は寒さが緩んで過ごしやすくなりました。
気温が12℃以上になると活発になるらしい私は、
またしても突発的かつ無計画な散歩に出かけてきました。
今回も初めて歩くコースでした。
(地図も持たずにいつもこんなのばっかり)
朝起きて、初めは本屋さんに行きたくて、
東京駅の脇にある、『丸の内オアゾ(丸善)』で、
ひとしきり立ち読みと座り読みを繰り返していたんです
そのあと、オアゾから神田まで歩いて帰ろうと
シンプルに考えていたのですが、
ふらふらと街路に出てみたら江戸城が見えたので
(城好きなので敢えて「皇居」でなく「江戸城」と呼んでみました)、
大手門に吸い寄せられて、皇居内を歩き進みました。
石垣の石が大きくてきれいに組まれているのと、し
かつての天守閣跡地や大奥があった場所
(今は芝生の公園みたいになっています)
から、江戸時代の情景を妄想してみました
その先の梅林坂では梅が咲いていまして、
芳香が漂う脇を抜けて、江戸城北東にあたる
平川門から出ていきました。
皇居の北側に面したこちら側のお堀の水には
日中でも氷が張っていました
江戸城を制覇した後には、一ツ橋から神保町まで北上し
そこからは東へと折れて神田須田町へ。
そこで旧鉄道博物館後の工事の進み具合を
チェックした後に、万世橋を渡って
秋葉原駅のゲームセンターで休憩してから帰宅しました。
本屋さんに行くだけの日が、
思いがけず、かつての江戸の面影を偲ばせる
散策デーになって自己満足度の高い一日となりました
皇居内を初めて歩けたのも収穫でしたし、
東京駅→皇居→神田という位置関係の脳内マッピングが強化されました。
以上、久しぶりの、おのぼりさん日記でございました。
日常の音楽シーン
ここ数日、家のパソコンが占領されており、また、当方の時間の自由がきかない状況であったため、更新おさぼりと相成りました
1月最後の3日間は、音楽に縁のある日が続きました。
① 土曜日
外濠の土手を飯田橋駅から法大図書館のほうに向かって歩いていると、ギターの音色。
土手に用意してあるいすに腰掛けて、クラシックギターを爪弾いている方がいらっしゃいました。
土曜日の日中、よくお見かけする方で、これまでは授業に向かうのでせっせと歩いておりましたが、この日はもう、一年の授業も終了しており、音色のそばにいたくて、歩調も緩みました。
このかた、ギターを弾きながら通りかかる人のウォッチングも楽しまれているようで、よく目が合い、これまでも会釈などしていましたが、
この日は、日差しもうららかで、思わず
「こんにちは」
と声が出てしまいました
ちゃんと、お返事も下さいましたよ~
② 日曜日
前日に、群馬の友人が映画を見に行こうと言うので、急遽日曜日に出かけることとなり、高崎駅のちょっと前の「新町駅」で待ち合わせました。
しかしあろうことか友人は、朝までネット対戦ゲームに没頭してしまったとかで映画どころの状態ではなく、
急遽、鮎川温泉の「金井の湯」に行くことになりました。ここの打たせ湯は威力があります
その後、お昼に「朝鮮飯店」で焼肉を食べましたが、いまどきの高校生はお弁当を持たずに、ここまでお昼を食べに出かけるとか
最後に、コーヒーを所望すると、 「倉賀野の蔵人」 に連れて行ってくれたのですが、ここがすごい!!!
当たり前ではない室内装飾、クラシックやジャズが贅沢に聴ける場所であり、席を定めて腰掛けると、にこやかなご主人が
「どんな曲がいいですか?」とリクエストを聞いてくださいました。
たくさんの方が、蔵人についてコメントをされているので、詳しくはそちらをチェックしてみてください。
今度友人と会うときにはここで待ち合わせにしようということになりました。
なんせ、30分も遅刻ですから、蔵人さんでなら、いくらでも時間の過ごしようがあります
皆さんも、この曲を!!と思うモノを携えて、遠足のような気分で訪ねてみてはいかがでしょうか。
③ 月曜日
最後は、神田にありました。
ここは、神田淡路町「松栄亭」斜め向かいにあり、荒物金物雑貨を商う「市川屋」さん。
神田ラガンのオーナー氏に新年のご挨拶に伺ったとき、ここのお店は商売人の鑑だ!!!
と教えてくださったので、どういうものだろうと興味津々で参りました。
あどまちっく天国でも紹介されたそのお店は古くから営んでいる昔ながらの佇まい。
商品の陳列は見事なもので、一体商品数はいくつ????
と、数える気にもならないほどでも、とっても几帳面に丁寧に陳列されており、美しい。
今は若旦那らしき方が対応してくださいますが、奥で、おばあ様が見守っていると言う感じ。
でも、この若旦那、タダモノデハナイ!!
大変親身な対応と、商品知識もお見事。
そして、カウンターの上にはレコードプレーヤーが。
金曜日にはじめて見たとき、これって現役?と気になりましたが、閉店の時間だったようで目的物の問い合わせですぐにおいとまを。
月曜日に商品番号を持って再度お邪魔したとき、レコードが回っていました!!
戦前のブルース?ジャズ?そのあたりの分類さえわからない私ですが、
「古きよきアメリカ」なんていう表現がぴったりな感じの曲でした。
これが、あのお店に合いすぎ。
かけているレコードのジャケットが見えるように置いてあります。
全部を通して、現役レトロを実現しています。
私は、古いものでも陳列してあるものにはあまり興味がありません。
しゃれてなくても、シンプルでも、現役で活躍しているからこそ愛され、価値が光るような気がしています。
そして、地域にある好きなもの、大事なものは自分たちで守ってゆく必要があるのだということを、
法政大学大学院、政策創造研究科において理解を深めました。
その実行の意味もあり、それまで、住まい地近隣のホームセンターに車で出かけて買ってこようと思っていたのですが、市川屋さんにて買い求めることにしました。
皆さんも、ぜひ、家の中で切れている日用雑貨を探し出して、若旦那を訪ねてみてください
あれは、実際にお店に行かなくてはわからない空気感です。
レジも、必見ですよ~
以上、本日は特別な場面ではない、ふと近くの日常に存在する音楽シーンのお話をさせていただきました。
中野
通教の冬スク
本日、久しぶりに外濠校舎を通りましたら、通信教育の冬のスクーリングが行われていました。
あー、今、冬スク期間だったか‐‐‐と思いながら通った通路に通教生対象の印刷物が並べて貼られており、
そのなかに、卒業論文面接試問控室の掲示がありました。
そういえば、私も3年前のこの時期、卒論提出に食べることも寝ることもせずに痩せ衰え、息も絶え絶えで試問に臨み、
先生の前では、酸欠の金魚よろしく、口はパクパクしても言葉にならない、
苦しい時間を過ごしたことを思い出します。
通教生は学部によって卒論指導の仕方が異なり、
私のいた学部は個別指導がないまま、自分が理解する論文らしき代物を構成し、自信など存在するわけもなく試問を受けるのですから、結構苦しいものがあります。
その論文内容により通教事務室側が試問担当教授を定め、生徒に日時と担当教授が通知され、
試問の際に初めて教授と対面するわけです。
思えばそれまでの人生で縁のあった方々の誰も、
私が院生の身分で日常を過ごす日が来るなんて思わなかったでしょうね~
もちろん、自分自身も。
森田章夫教授 、私をパスさせてくださいまして、本当にありがとうございました
おかげさまで今の自分があります。
思わず、試問者控室の前を通ってきましたが、
中からは、前の人が終わるのをただただ待つ緊張感が
壁を通して伝わってくるようでした。
通教生のみなさん、『卒業』するぞ!!と臨み続ける意思があれば
きっとこの二文字は手に入ります
あきらめないで、頑張ってくださいね
おりしも、きょうは政策創造研究科でも、修士論文の口述試験です。
石川さん、馬奈木さん、ふくださんや修士号取得を目指す皆様、
充分に研究の成果を発揮してくださいますように
中野