真似する能力に特化した人類
あっという間に1週間がたって、
今週の金曜は祝日ですね!石川です。
前回、中野さんにコメントしていただいたように、
地名のイントネーションや個性などに多様性があることを
私たちが互いに認められるようになったのは、
情報化や歴史研究によってグローバリゼーションの進んだ
現代人ならではの理性的な理解・認識によると思います。
(↑おカタい表現ですみません↑)
ところが、人間が長年培ってきた本能によって
私たちの脳はこれとは逆の働きをもたらすことが、
人類学の研究によって確認されています。
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類人猿であるチンパンジーと人間を対象に
お手本を真似する能力を比較実験してみると、
人間の方が、形式的かつムダな動作を真似ることまで
より優れていることがわかりました。
(チンパンジーは何の得もない動作は真似しません)
すなわち人間は、お手本の示す動作や言語を
より忠実に模倣する能力が高いといえます。
これは私たち人類が、模倣によって個体間の連帯を強めることで、
群の結束を高め、種として存続する道を選択した結果ともいえましょう。
この実験のポイントは、人類にとっては、
真似することそのものにも意味があるということです。
さらに、私たちに、似ていないもの、異質なものを遠ざけるという心の働きが
同時にインプットされていることを否定するのは難しいと思います。
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つまり、仲良くなりたかったら、シンクロしよう!
生育環境や言語などを異にする、属性の異なる人間同士のコラボレーションを
質の高いものにしたければ、一考の価値があると思います。
理性と本能をうまくコントロールすることが、
現代人には求められているように思えます。
今回話が大きくなっちゃって、まとめるのがたいへんでした。
地名のイントネーション
金曜の晩いかがお過ごしでしょうか、石川です。
みなさんは朝起きてすぐにTVをつけますか?
朝一なら、どのチャンネルを見たいですか?
私はいつもまずNHKをつけます。
NHKのアナウンサーの声質やニュース読みが、
最も聞き取り易いからです。(寝ぼけている時でも!)
ところが、そんなNHKの報道番組で、
奇妙に感じる表現がありました。
私の故郷は、愛知県の三河(みかわ)地方なのですが、
アナウンサーの「みかわ」の発音アクセントが
"み"に置かれていたのです。
まるで「美川憲一」を読み上げる時みたいな発音です。
でも、私たち地元の人間は誰もこんな風に呼称せず、
平坦にアクセントをつけず「みかわ」と呼んでいます。
同様に三河の中核都市で、徳川家康の出身地でもある
「岡崎(おかざき)」市についても、私たちネイティブは、
平坦に「おかざき」と呼ぶのですが、
NHKのアナウンサーは、"か"を強調して発音していました。
一体なぜこんなヘンテコなことになってしまっているのでしょうか。
イギリス人が誰も自分達の国のことを「イギリス」と呼ばないのと
同じ現象なんでしょうか??
これはもしかしたら、日本全国のみなさんが
経験していらっしゃることなのかもしれないと思いました。
標準語ってなんだろうと改めて考えさせられてしまいました。
東京駅修復で東北復興支援 第2弾
石川さんのおっしゃるとおり、JRさんの動向は気になっておりました。
関連記事(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0416/TKY201104160164.html
このたび、東京駅の修復に被災地のスレートを使用するよう、要望書提出の中心となった方々も、
「JRも被災者。争うのではなく、どのように協力体制が築けるか」
との考えの下、
3037名の名簿を添え(読売新聞4月16日朝刊記事)、
JR東日本の方たちとの会合の中で、
「被災スレートをできるだけ使いたい」との意向も伺えたとのこと。
皆さまのさまざまな思いが形作る、
威風堂々の東京駅がその姿を現してくれる日を、心から楽しみにしています。
中野