真似する能力に特化した人類
あっという間に1週間がたって、
今週の金曜は祝日ですね!石川です。
前回、中野さんにコメントしていただいたように、
地名のイントネーションや個性などに多様性があることを
私たちが互いに認められるようになったのは、
情報化や歴史研究によってグローバリゼーションの進んだ
現代人ならではの理性的な理解・認識によると思います。
(↑おカタい表現ですみません↑)
ところが、人間が長年培ってきた本能によって
私たちの脳はこれとは逆の働きをもたらすことが、
人類学の研究によって確認されています。
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類人猿であるチンパンジーと人間を対象に
お手本を真似する能力を比較実験してみると、
人間の方が、形式的かつムダな動作を真似ることまで
より優れていることがわかりました。
(チンパンジーは何の得もない動作は真似しません)
すなわち人間は、お手本の示す動作や言語を
より忠実に模倣する能力が高いといえます。
これは私たち人類が、模倣によって個体間の連帯を強めることで、
群の結束を高め、種として存続する道を選択した結果ともいえましょう。
この実験のポイントは、人類にとっては、
真似することそのものにも意味があるということです。
さらに、私たちに、似ていないもの、異質なものを遠ざけるという心の働きが
同時にインプットされていることを否定するのは難しいと思います。
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つまり、仲良くなりたかったら、シンクロしよう!
生育環境や言語などを異にする、属性の異なる人間同士のコラボレーションを
質の高いものにしたければ、一考の価値があると思います。
理性と本能をうまくコントロールすることが、
現代人には求められているように思えます。
今回話が大きくなっちゃって、まとめるのがたいへんでした。