美しい文書を読むのは幸せですね
大晦日の深夜から元日の早朝にかけて、時間の流れは魔法のようだ。さっきまでざわついていた年の瀬の空気が、数時間眠って目覚めれば、静かにひきしまっている。年あらたまる和やか朝は、いくつ歳を重ねてもありがたい。
思えば暮れから新春への10日間ばかり、私たちは毎年、不思議な時空を通り抜ける。師走の25日まで、街はクリスマス一色に染まる。それが、あくる日からは、ものの見事に迎春モードに一変する。
ゆうべの除夜の鐘で百八煩悩を消し去って、きょうは神社で清々(すがすが)しく柏手(かしわで)を打つ。キリスト教に始まって仏教から神道へ。いつもの流れに身をゆだね、この国の年は暮れ、年は明ける。
日本海側は大雪の正月になった。三が日に降る雪や雨を「御降(おさがり)」という。めでたい日の生憎の空模様を、ご先祖は天からの授かりものとして美しく言い換えてきた。言葉に宿る霊力が幸せをもたらすと信じた民族ならではだろう。
そんな「言霊(ことだま)の幸(さきわ)う国」は3種の文字を持ち、ゆえに三つの幸福がある。「幸せ」と「しあわせ」と「シアワセ」は同じようで微妙に違う。たとえるなら、「シアワセ」は冷えた五臓に熱燗(あつかん)の一杯がじんわり広がるとき。「しあわせ」は赤ちゃんの寝顔に見入る父さん母さん、といったところ。
「幸せ」は人生航路の順風だろうか、漢字は構えが広い印象になる。一族再会、おみくじの大吉、雑煮の湯気……何でもいい、年の初めの幸せを喜び、気分新たに歩み出したい。
これは朝日新聞平成25年1月1日の天声人語です。今年のお正月に掲載されたものです。その時は気づかなかったのに、今頃になって、なんて素敵な文書だろうとうっとりしてしまいました。
当たり前ですが、プロはうまい !! プロといわれるジャンルをひとつでもいいから持ちたいものです。
中村信仁
なかむら しんじ
右からでも左からでも丸は丸
先日、中村信仁「勇気の言葉」というラジオコーナーにて、「百世(ひゃくせい)の安堵をはかる」という言葉を贈りました。稲村の火のモデルとなった濱口梧陵 (はまぐち ごりょう)さんの物語を通してのひとり語りです。
師である佐久間象山
から地震や津波に関する貴重な資料を借りて勉学に励み、自分の故郷に再び地震が来ることを予見し注意喚起していたのですが、1854年、安政南海地震が本当に起こり多くの被害を出してしまったのです。
二度と津波による被害を出さないと心に誓った濱口梧陵。
「村民百年の安堵をはかる」そういって私財を投じ防潮堤を完成させます。その時、皆の合言葉のように語られたのが「百世の安堵をはかる」という言葉でした。今風に言うと、100年先の故郷を守るんだという心意気です。
というように、この内容を6分程使ってお話をさせていただきした。
その昼、なんと !! 局の正規窓口にクレームのメールが入ったのです。翌日、そのメールは私の手許に届けられました。
「百世とは100年のことではない。勉強もしないでラジオで喋らないように」という趣旨とその他諸々……、まったく脈絡を無視して感情をぶつけてくる内容に驚いてしまいました。(だからクレームなのでしょうが……)
語りは単語ひとつを落とす作業ではありません。その単語には前後があり、文脈があり、背景があります。録音した音を客観的に聴いてみましたが、先に記した内容で語っているだけです。前後の流れから、百世の言葉の意味を物知り顔で説明している内容ではありません。
大切なことは、先を見据えて準備しましょうということであり、今の日本にとって最も重要な視点ではないかという警鐘(原発事故への)を伝えることでした。その警鐘を邪魔と感じた人がお客様(リスナー)に……そして、北海道にいたわけです。そのことが、逆に不安で怖いことと感じてしまいました。
今、どのような利害があり、それに関わっている方なのか知りませんが、100年後の北海道を真剣に考えませんか? 100年後の日本を真剣に考えませんか。そして地球を……。あなたの子供やお孫さんのためにも。
中村信仁
なかむら しんじ
正しい看板、怖い看板。
看板(チラシ)に早い ! 安い ! 旨い ! と書けば……、
せっかちな人……、
お金の無い人(失礼な表現ご容赦を)……、
安くて旨いものなどないと知りながらも過剰な期待をする人……、
を自分で呼び寄せることになる。
安心 ! 安全 ! と書けば……、
不安な人、色々な意味で危ない人が引き寄せられる。
自分たちや、自分のお店に集まるお客様の属性は、自分が発信する情報にヒットしたことによって引き寄せられています。
一泊するのに7万5千円を平気で払うお客様。しかも、一泊ではなく平均3泊というのだから総額約23万円。しかも、これは一番安い部屋の宿泊費。そう……、リッツカールトンです。そして、かたや一泊4千8百円で泊まれるビジネスホテル。これらを利用する人は、間違いなく属性が違います。
もし、後者のホテルがリッツを真似てクレドカードを作り、私たちはお客様にお仕えします、などと情報発信した日には、とんでもないストレスが生まれることでしょう。それもお互いに(顧客にも)。
リッツはクレドでこう言っています。
私たちは紳士淑女に仕える紳士淑女です、と。
つまり、品の無い人、失礼な人、無礼な人、は客じゃないと言い切っています。ある意味、とんでもない上目線のホテルです。でも、それを気に入っている人たちを集めているのでクレームなどでないのです。逆にクレームを言うと恥ずかしいと思う仕組みを作ってあるのです。とんでもなく嫌なホテルなのです。
どの属性の顧客に集まって欲しいのか……。
これからはコミュニティーの時代のように感じます。
こんな人たちが集まる場所です !! という明確な情報を発信して、わざわざ来てもらう仕組みを作る、これがコミュニティです。
ぜひ、正しい情報発信をしてみて下さい。ストレス・ゼロのお店が誕生するはずです。
実際に、どうやって情報発信するのか !?
自分の場合は……?
自分のお店なら……?
実践的に情報発信の検証を行う永業塾。
人のアウトプットは一番の勉強になりますよ。
中村信仁
なかむら しんじ
大人になれない人たち
子供たちには聞かせられないような恥ずかしい出来事です。
この女性の職業は介護職員、年齢は43才……。どうしちゃったの? としか言いようがありません。多分、色々なところで、色々と野暮なことを繰り返しているのでしょう。
21世紀のサービスに誠心誠意はいらない !! と提唱する高萩徳宗 (たかはぎ のりとし)氏は講演の中や著書でこういっています。
「お客様は常に正しい」と洗脳されている。だから、世間の常識と明らかにずれている要望でも「それを誠心誠意聞くのがいいサービス」と信じ込まされている。また「期待を超えるのがサービス」などと浪花節にもならないクレド(信条)などを持たされて、自分の良心がズタズタになっている、と。
バカバイトにモンスターカスタマーなど、一体どうしちゃったんだ日本は。このデジタルなるものの普及によって、確実に価値観に変化が訪れ、生きにくい世の中になってしまっていると感じます。せめて少数でもいいから、粋な暮らしを目指しましょうよ。
今、サービス業に就かれて、そして疲れている方、この本を一度読んでみて下さい。きっと目から鱗間違いなしです。
書名/サービスの心得
著者/高萩徳宗
出版社/ HS
定価/1,500円(税込)
中村信仁
なかむら しんじ
その表現、いいのかな !?
色々な方のWebを見ていて、ハタと気づいた。そのタイトル !? その表現 !? お客様に対して支障はないのですか !! と。
例えば「現役トップ保険営業が「売れる保険営業のノウハウ」をお教えします」とか「簡単に売れる営業術教えます」のような見出しをよく目にしますが、もし仮にこのblogの管理人が本当に現役の営業マンであったなら、この方のお客様は不幸なのでは……と思う。
売れる保険営業のノウハウ…… !?
簡単に売れる技術……!?
本末転倒では !?
まぁ、本当に現役のトップ営業であるなら、このようなタイトルをつける発想はあり得ないのでムキになることもないのでしょうが、顧客不在の営業スタイルがいまだに存在することに腹が立ちます。
また、そんなノウハウがあり、それを身につけたと思って活動している営業マンが本当に存在していたなら、こんなに不幸なことはありません。
くれぐれもご注意ください。
私同様、現役の営業人の皆さま、売るテクニック、売れるノウハウ、そんなものはこの世に存在しません。営業をなめるな !! と叫びたい。
営業とは、どこまで本気でこの仕事を愛せるか、それだけなんです。
中村信仁
なかむら しんじ
やり方とあり方
10月……。この時期は多くの企業で新人営業研修をさせてもらいます。明日を担う若者たちと「営業の志」を共有するための研修で、自分も初心にかえられる貴重な時間を共有できます。また、研修終了後、お礼状をいただくこもよくあります。そして今朝も一通のはがきがオフィスに届いていました。
「研修後の感想を聞いたところ、厳しいがこの先生についていきます、と多くの者が口をそろえて言っていました……」
深い意味は無いのでしょうが、このハガキを読んだとき、なぜいちいちそんなことをわざわざ書き記したのかと考えてしまいました。
F総研が2007年に実施したリサーチで、営業成績の良い(トップグループ)人たちが高い評価をしている(ペスト3)研修をダメダメ営業人達に受講させたところ、ほぼ全員が最低の評価しかつけなかった、という事実があります。そもそも視点も感性も気づき処もすべて違う人たちです。
何かの不満があり、鈍感な私に「気づけよ」というサインを出しているのか、それをお礼状という名のもとで報告してきたのか……、苦言を呈されたと受け止めるべきなのか……。
さて、このハガキはお礼状だったのか、それともクレームだったのか……。お礼状とはお礼を述べるもの。みんなが出しているなら自分も出さなきゃ、とやり方に走りあり方を失っていると逆効果となってしまいます。
中村信仁
なかむら しんじ
聴取率(ラジオの人気ものさし)
みのや雅彦さん「本当の歌」
少年だった私がシンガーソングライターのみのや雅彦さんに出会ったのは15歳の時。衝撃でした。恰好よかった。しびれました。もう、とにかくスゴイ !! と思ったんです。
ヤマハの小ホールでのライブに行き、レコードを買い、コピーしてコードを探り、部屋の中で真似して唄い……。
みのやさんがデビュー31周年。自分が46才になった時、憧れだったみのや雅彦さんの隣に座り一緒に喋ることができた。
STVラジオ、「みのやと佳子のときめきワイド」という番組の中にコーナーをもらい、一年間、一緒に仕事をさせてもらえた。
夢のようだった。あの憧れのみのやさんと直に喋っている自分……。心は高校生の自分に戻っていました。
10/9(水)、みのやさんのニューアルバムCD「本当の歌」 が発売になります。
1. 此処から
2. 命の音
3. 恋と愛
4. 東京
5. 星屑の輝き
6. 涙に罪はない
7. 冬花火
8. 遙かな約束
9. ターボさんの長~い独り言
10.STAGE
11.本当の歌
12.それでも人は生きて行く
13.凛
彼の旅はまだ終わらない。
その背中をいつも見届けたいと思う。
彼が残していくひとつひとつの足跡に耳を傾けながら。
しがない歌うたいの本当の歌に。
音楽ジャーナリスト 内記 章氏より
ぜひ、一緒に応援していただけませんか。
みのやさんを。
中村信仁
なかむら しんじ


