本屋さんがくれた奇跡(STVラジオ 今朝の一冊で3/28紹介予定)
書名/本屋さんがくれた奇跡
監修/清水 克衛(しみず かつよし)
編著/NPO法人読書普及協会
出版/イースト・プレス
価格/1,300円+税
最近「あの本はいい本だ、この本はダメだ」などとブログなどに評論家然として書評を書く人が増えていますが、何をもって良し悪しを決めつけているかというと、その方の価値観によることがほとんどです。
そうやって考えると、その人自身の経験や懐の深さ、年齢、職業、交友関係の広さ、仕事への造詣の深更など様々な要因を考慮した上での良し悪しとなる。それならば、五十才の人が書く評価と二十歳の人が書く評価では、同じ本に対しても自ずと違ってくる。
この一冊は、本を愛してやまない読書普及協会の有志と、そのまとめ役である清水克衛氏らが、一冊の本に対して、「良い」とか「悪い」とかいう二辺
(にへん)にとらわれた解釈をせず、実在する人たちが経験した、生きる上での様々な壁を、実際に「ある本」を読むことで乗り越えた実話を物語でまとめた一冊です。
九人の登場人物と九冊の本。それぞれの人が、その時、その瞬間、その本と出会う。そして明日を勇気ある一歩で踏み出す物語。この九人の中に、きっと今の自分がいるはずです。
僕は、本というものは何かを学ぶために読むものだと思っていた。しかし、この本を読んで違う感情が湧きあがりました。もともと自分が持っていたある能力を蘇らせる行為が読書なのか、と。無限の可能性を引き出すスイッチが読書にあることを教えられた気がします。
中村信仁
うなぎ
食事がのどを通らない……、そんな経験を生まれて初めて味わいました。それどころか、お酒に弱い私なのに、いくら飲んでも酔いがまわらない……というのも。
昨夜、師匠日高先生と初めて食事に行きました。Tディレクターがセッティングし、3人で師匠いき付けの鰻屋さんへ。
しかし、勉強になります。ラジオ話芸における喋り過ぎと喋り足らなさについて。オープニング3分は喋りたおせ。ラジオにおける「間」(無音)を怖がるな。食べてすぐに感想を言うな、飲み込んでから言え。出し惜しみをして、捨て惜しみをしない。原稿は書くな、頭に入れろ。トラブルやアクシデントを歓迎する……など。
4時間という時間がアッという間でした。
いやぁ、スゴイ経験に自分で、なんだか、驚いています。
中村信仁
中途半端に学ぶことの弊害
勉強し知識を得たことで(自分はよく分かっている)(他者よりも優れている)という傲慢さが芽生え、実際にやったような錯覚に陥ってしまうのかもしれない。
※ 今週の倫理 864号 より
なるほど、そう考えると巷を席巻しているセミナーブームは危ないのかもしれない。学んだ瞬間、分かった気になっている自分がいる。それならば、勉強会に出ないのがよいのか、それとも勉強会に出た後の自分の実践力の無さが問題なのか。
今週の倫理にはこう書かれている。
実践するとは、新しい気づきを実行に移すこと、日々進むこと。理屈などなく、そのまま無条件に行ってこそ、私たちの心に巣食う傲慢さは払拭されて、謙虚な心へと昇華される。
そうだったのか。
傲慢さが自分の行動にブレーキをかけ、謙虚な心の乏しさが、実践を阻止しているのか。つまりは、今やれることを無条件に実行することにある。そこには必ず新しい良い結果が現れ、思いもよらぬ幸福な環境が開ける……のかもしれない。
中村信仁
教えるとは二度教わること。
日高先生(日高晤郎先生)が、「なぜ俺が中村に教えるのか? それはね、教えるということは、二度、自分が教わることなんだ」と言って笑った。

分かっているようで、いざ教えてみると上手く伝えられない…。教えてみて、初めて自分の学びの度合いが分かる。教えてみなければ分からないのが自分自身の深み。
一生勉強していたいんだよ俺は。だからね、教えるよ、とことん教えるよ。付いてこられるかはお前次第だよ。
そう言って「今日はこれまで」と立ち上がった。愛情たっぷりのこの言葉。嬉し過ぎる言葉です。
中村信仁








