こんばんは。manaです。
見つけて読んでくださりありがとうございます。
とうとう最終回を迎えたコウノドリ。
寂しい、寂しすぎるよ!!完全なるロスに陥っています・・・。
サクラせんせー、しのりぃーん、小松さぁぁん、しもや&しらかわー、今橋せんせー・・・
・°・(ノД`)・°・
だいぶ遅れての記事で恐縮ですが、最終回に続く第10話のあらすじ&感想です。
第10話は「出生前診断」という原作にはない重いテーマで、そこから最終話へ結びつく大事な回でした。(最終話は年内に・・・!)
以下大変長くなりますのでご興味ある方のみLet'sスクロール!!
※以下完全ネタバレとなりますので観ていない方はご注意ください。
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新しい家での子供部屋の壁紙コーディネートを夫と幸せそうに話し合う高山透子(初音映莉子)。そこに一通の封書が届きます。それは以前に受けた新型出生前診断(NIPT)の検査結果でした。その検査結果には「21トリソミー(ダウン症候群)」で陽性と書かれていました。その検査を行ったクリニックに連絡するも、“ここでは検査をするだけで自分で専門病院を探して相談してください”と丸投げされてしまい、透子は夫・光弘(石田卓也)とともにペルソナのサクラ(綾野剛)の元へ訪ねるのでした。
NIPTの検査の確定率は90%程度とのことで、サクラは確定検査である羊水検査について説明します。検査結果が出た後のことを考えていますかというサクラの問いに、光弘はまだ決めきれてないと答えます。そこでサクラはお腹の赤ちゃんの週数のことで時間は限られていることを踏まえつつ、一緒に考えようと夫婦に寄り添うのでした。
もう1組は、すでに出生前検査で「21トリソミー(ダウン症候群)」と診断を受けた妊婦・辻明代(りょう)と夫・信英(近藤公園)の夫婦でした。二人は小さな弁当屋を営んでおり、4歳の長女がいます。明代は出生前検査を受ける前から、もしお腹の子に疾患があることは判明したら中絶を希望すると決めていました。
理由は自分が介護でかかりっきりになった場合生活が成り立たず、長女の将来にも影響があるからでした。そんな明代の様子を見て、一緒にカウンセリングに立ち会っていた今橋(大森南朋)は、最初から疾患のある子を育てる覚悟がある親はいないと前置きをしつつ、疾患がある子どもにも一人一人個性があるのでとフォローしますが、明代の気持ちは変わりません。そんな夫婦の家庭の事情を聞いたサクラは複雑な表情で見つめます。
今回印象的なのが、木村弓枝(奥山佳恵)の登場です。長男の風邪の診察で来たという弓枝の次男の壮真(山田楽士)はダウン症候群でした。たくさんの人の協力で壮真を育てられてるという弓枝に今橋はエールを送ります。
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「ママさんがママさんらしく生きることを諦めるのは壮真くんだって望んでないと思いますよ。」
この二人が話している間白川先生(坂口健太郎)が壮真くんと無邪気に遊んでいる姿も何ら健常者の子に接するのと変わらず自然でとても微笑ましい光景でした。
後日、羊水検査に訪れた高山夫婦。産科スタッフルームでは、未だに検査結果後について決心がつかない夫婦の様子を見て、現在の検査だけ簡単に出るようになってあとは患者に丸投げするNIPTと安易に中絶を選ぶ現状を憂慮します。特に四宮(星野源)は安易な検査ばかりが広がることを問題視しています。倉崎(松本若菜)は出生前診断は「知る権利」を満たすものでその結論の中絶に対して肯定的です。しかし、その結果をどうするか決めずに安易に検査だけするのは無責任だと、四宮は反論します。
羊水検査の結果は「ダウン症候群 陽性」とわかり、高山家では両家の家族が揃って話し合いがされました。透子の母親は、改めてお腹の子供を諦めるよう諭します。透子に辛い思いはさせたくないという親心でした。それでも透子は複雑な表情のまま母親を見つめます。
透子はサクラの元を訪ね、ダウン症のリスクを聞きつつ、周りの意見に左右されて迷っていて決断できない自分を責めます。その透子の胸の内をサクラや今橋はしっかりと受け止め、力強く支えます。
「どんな選択をしても後悔することはあるんだと思います。その後悔を減らすにはしっかり悩んで決断して、その決断の中で赤ちゃんに何がしてあげられるのか考えることです。」
そんな夫婦の姿を間近で見つめる小松も親友の助産師・武田京子(須藤理彩)の元に行き、どう向き合えばいいのか相談します。同じく妊娠中の武田は「悩むのが怖いから」と出生前診断はしなかったと話します。しかし、助産師としては夫婦の選択にとことん寄り添うことが仕事だよ、と言います。それを聞いて小松は理解しつつも、その寄り添うことの難しさを改めて感じるのでした。
一方で、迷いつつも中絶を決意した明代は、人工妊娠中絶に臨みます。中絶は心の負担も大きいとサクラや小松が心配すると、「私のことは大丈夫です」と答えます。しかし、中絶をする前にサクラにあることを頼みます。
「最期この子を抱いてもいいですか。」
お腹の中でしっかりと生きていた小さな命を自分の勝手で奪ってしまったその重みを、亡骸を抱きしめることで自分に刻み込むのでした。その悲しみや懺悔の思いが溢れた涙を流す明代を、小松はただただ寄り添うのでした。
実際にダウン症の子供を抱えても前向きに育てている弓枝(奥山佳恵)と接する一方で、中絶を選択する夫婦たちと向き合う中で、「医学が進歩し救える命が多くなった一方で苦悩する家族が増えている」と、今橋は少し徒労のような本音を白川に漏らします。そんな今橋に白川はかつて今橋に言われた言葉を返します。
「NICUを卒業することがゴールじゃない。そのあとに続く赤ちゃんとご家族の人生に寄り添いたい。それが俺たちの仕事だ。」
かつて自身が白川に言ったその言葉に医師としてどうあるべきか改めて思い出し、今橋は励まされるのでした。
中絶手術を終えて、小さな小さな棺と共にペルソナをあとにした辻夫婦を見送り、スタッフルームに戻ったサクラは四宮に本音を吐露します。家族が幸せになるための決断だから仕方ないと言い聞かせていると。
「でもさ、僕は赤ちゃんが好きだから。」
そういうサクラの目は赤くにじみ、四宮はもちろんわかってるよというように温かく「ああ」と受け止めるのでした。
後日、高山夫婦は改めて中絶を申し込みに来ます。しかし、その場で透子は「超音波で赤ちゃんの姿が見たい」と願います。戸惑う夫に「諦めることは赤ちゃんには関係ないよ。きちんと私たちの赤ちゃんを見よう。」と促します。二人で見るエコーの中の赤ちゃんは元気に生きていて、二人はその姿を目に焼き付けるのでした。
高山夫婦の中絶手術に向けたカンファレンスにて、明代や透子のような中絶後に抱きたいという母親の姿に、救命科で研修しているゴロー(宮沢氷魚)は疑問を呈します。このまま命の選別をする出生前診断がメジャーになっていった場合、医師としてどう向き合えばいいのかと。それに対しサクラは答えが出ないとしつつ、産科医として、そしてサクラ自身の考えとして、とても重要なことを口にします。
(大変長い台詞ですが、今作でとても意味深いシーンなのであえて全文載せます)
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「命の選別、その言葉にみんなが囚われてしまっていて、お母さん・お父さん、家族、その事情には目が向けられていない。
それぞれの事情の上に命が生まれてくる。育てていくのは家族なんだ。
出生前診断を受けた結果、中絶を選択する家族もある。
心が重くなる。いつまでも慣れることはない。
けど、悩みに悩んだ上でその選択をして、僕たちに助けを求めている。その手を払いのけることはできない。
中絶を決めたお母さんが最後にその手で赤ちゃんを抱きたいと願う、確かに矛盾してるかもしれない。
だけど、その葛藤に僕たちが寄り添わないで誰が寄り添う。
検査を受けた人、受けなかった人、赤ちゃんを産んだ人、産まなかった人、どの選択も間違ってない。いや、間違ってなかったと思えるように産科医として家族と一緒に命と向き合っていく。
それが、僕の、僕たちにできることなんだと、そう信じて僕はここにいる。」
皆サクラの真剣な言葉に聴き入ります。それぞれが命に、患者に、徹底して寄り添うことを考えさせられるのでした。それが自分たちに求められていると。
透子が中絶するため入院したその夜、夫が透子に謝ります。こういうことが起こる可能性を子供を持つと決めた時から、もっと考えるべきだったと。そして、中絶手術の当日。処置室に入る透子の足取りは重く、部屋の前で泣き崩れます。
「この子は私の赤ちゃん。産みたい。でも怖い。」
すると母親が駆け寄り「大丈夫、あんたがへばっても母さんが一緒に育てる。」と抱きしめます。透子は中絶をやめたのでした。そんな透子をサクラや小松、夫は見守ります。
サクラや小松が、今後の高山夫婦をどう支えていくか話し合っていると、四宮が焦った様子でオペから戻って来ます。
「親父が死んだ」
サクラが心配するも、四宮は「大丈夫だ」と答えます。しかし、その顔は決して大丈夫ではありません。そんな四宮はサクラに「ペルソナのこと頼んだぞ」と残して、能登へ帰るのでした。
妹を通じて渡された臍の緒には父のどんな思いが詰まっていたのか。
最終回に続きます・・・。
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うーん・・・今回は非常に考えさせられました。何度かブログで書いてますが、私の兄は重度の脳性小児麻痺でした。この障害は遺伝性のものではなく、生まれるときに産道で低酸素となったため起こってしまった疾患です。だから今回の話とはちょっとずれてしまうかもしれませんが、親が兄のために費やしてきた日々の大変さもずっと間近で見てきましたし、兄が養護学校に通っていたため他の疾患を持った方と接する機会が多い環境でした。
誰だって、生まれつき疾患のある子どもを育てたいとは思わないと正直思います。私も親を見て、私には無理だと正直に思います。
でも、なぜそう思うか。それは、経済的余裕がない両親が育てることが難しく、大人になった時に健常者と同様な生活を送るにはまだまだ制度も設備も技術も、そして周りの人の理解も足りないからです。だからこの現状が悔しいなと思うのです。
カンファレンスでのサクラ先生の長いセリフのシーンは、私たち視聴者もとても考えさせられるシーンだったと思います。
このセリフには製作に関わった人々の問題提起や祈りや本音が詰まっていると思いました。そしてサクラを演じる綾野剛さんが以前インタビューでサクラの中には「怒り」が根底にあると言ってましたが、何かできたんじゃないか、医者としての命に向き合う中での無力さや悔しさが込められていて、本当に息を呑むような、魂を揺さぶられるシーンでした。
そして、家族の悩み抜いた選択に向き合う医師や周りのスタッフも同じように悩んでいるということを、改めて知るのでした。もちろんドラマの中のペルソナメンバーほど寄り添ってくれる医療機関は少ないかもしれません。でも、妊婦に関わる医療スタッフだって一人の人間だし、様々な感情が溢れます。それを飲み込んで、一生懸命寄り添おうとしてくれているのかと思うと、本当に頭の下がる思いがするのでした。
![image](https://stat.ameba.jp/user_images/20171227/20/manamingo24/15/42/j/o0480064114099662292.jpg?caw=800)
そして最後にしのりん・・・。
とうとう、父・晃志郎(塩見三省)が亡くなってしまいました。明らかに動揺している四宮先生。「大丈夫だ」が全然大丈夫じゃない。というか、大丈夫っていう人ほど絶対大丈夫じゃないんですよね・・・。それでも、甘えや感情を出さずプロとして徹底した四宮先生はやはりかっこいいのです。もちろんそれを演じる星野源が大好きなのです。(本当さー、歌番組とかでの笑顔とかANNでの源くんの喋る様子からは同一人物とは思えないほどのシャープさ。笑)
最終回は笑顔を見せるのか・・・。
そちらはまた近日中に書き記したいと思います。
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年内には最終回まで書き終わりたい!!笑
(誰も読んでなくてもとりあえず全話書きたい・・・)
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過去のコウノドリ記事はこちら
★『コウノドリ』第1話を観て取り急ぎ言いたい。
★『コウノドリ』第2話まで観て(前編)※ネタバレあり
★『コウノドリ』第2話まで観て(後編)※ネタバレあり
★『コウノドリ』第3話を観て ※ネタバレあり
★『コウノドリ』第4話を観て ※ネタバレあり
★『コウノドリ』第5話を観て ※ネタバレあり
★『コウノドリ』第6話を観て ※ネタバレあり
★『コウノドリ』第7話を観て ※ネタバレあり
★『コウノドリ』第8話を観て ※ネタバレあり
★『コウノドリ』第9話を観て ※ネタバレあり
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大変長くなりましたが、最後までお読みくださった方、本当にありがとうございました!!
mana