旧グッゲンハイム邸 | すくらんぶるアートヴィレッジ

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《NEWS》2020.8.7神戸新聞より

旧グッゲンハイム邸は別人宅だった、本物は近くの★「旧竹内邸」神戸・塩屋

1900年代初期にドイツ系米国人の貿易商ジェイコブ・グッゲンハイム氏(1874~1940)が住んだとされてきた神戸市垂水区塩屋町3の洋館「旧グッゲンハイム邸」が、同氏の自宅ではなかったことが、日本建築学会近畿支部の調べで分かった。土地台帳や米国に住む孫が所有する写真から、実際の邸宅は近所にある別の洋館と特定。外国人の別荘地として歴史がある塩屋地域の象徴的存在だが、長年誤った情報が語り継がれてきたとみられる。同支部によると、ドイツ生まれのグ氏は兄弟3人で貿易会社を経営。1895年、三宮に支店を設立し神戸に住んだ。ニューヨークのグッゲンハイム美術館を運営する財団の設立者は遠戚に当たる。同支部は6月、旧グ邸の北約20メートルにある洋館★「旧竹内邸」が解体される可能性があると知り、調査を開始。歴史をたどる中で、1906年にグ氏が土地を取得していたことが分かった。米国にいるグ氏の孫が保管する写真にも旧竹内邸の建物が写っていた。一方、「旧グッゲンハイム邸」については、グ氏が土地を所有した記録はなく、イスタンブール出身のユダヤ人、ジェイコブ・ライオンス氏(1865~1916)が施主として08年ごろに建設したと推測した。だが、69年発行の建築雑誌にはすでに誤った情報が掲載されており、同支部は少なくとも半世紀近く誤った認識が共有されてきたとみている。「旧グ邸」はコンサートや結婚式、文化教室が開かれるなど地域に親しまれている。13年前に取得し、管理運営する★森本アリさん(46)は5年前にグ氏の孫から写真を見せられたといい「初めはびっくりしたが、面白い。確証が得られたので、★ネタにしてシンポジウムを開きたい」と話した。名称は変えないという。同支部は6日、旧竹内邸を現在所有する企業に、歴史的価値を踏まえて保存活用するよう求める要望書を提出。同社は取材に「対応は決まっておらず、コメントできない」とした。

 

・・・こういうことって、あってもおかしくないですね。それより、ここで★tomocaさんのご友人のコンサートがあっただけに、とても親近感があります。

 

 

・・・ブログ「建築探遊」塩屋へ(1)~(2)2017を再掲します。

https://ameblo.jp/manabunc/entry-12288769332.html

https://ameblo.jp/manabunc/entry-12288808500.html

《1912「旧グッゲンハイム邸」》

655-0872兵庫県神戸市垂水区塩屋町3-5/078-220-3924

http://www.nedogu.com/index.html

1階と2階に各々設けられた5連アーチのベランダを特徴とするコロニアルスタイルの西洋館は、1912年塩屋海岸を南に望む高台にドイツ人貿易商グッゲンハイムの自邸として建設された。グッゲンハイムが1915年まで居住し、その後複数の所有者を経て★竹内油業の所有となってからは長期間同社の社員寮として使用されていた。設計★アレクサンダー・ネルソン・ハンセル(推定)/竣工:1912年。

 

 

 

《竹内文吾邸》塩屋町上田/建築:大正5(1916)年頃~

竹内油業の前社長さんの自宅。外観も大変立派な洋館で1階は開放ベランダ、2階に張り出し窓に鎧窓が見えます。

1932竹内鶴蔵、海運業・石油販売を営む竹内商店を創業

1949竹内油業(株)設立 、石油製品の卸・小売りを始める。ゼネラル物産(後のゼネラル石油)特約店。神戸市灘区に最初のガソリンスタンド(西灘店)設置。

1960産業用販売部門を竹鶴石油(株)に分社

1968★竹内文吾代表取締役就任、事業の多角化を図る

1972竹内産業(株)(旧)(主な事業は洋菓子製造・販売)を神戸市に設立、同10月神戸市中央区布引に洋菓子製造工場、モーツアルト神戸本店を開店

1976損害補償保険取り扱い業として(株)カツ設立。

1981京都にてモーツアルトブランド店舗を展開していた(株)メゾン・ド・ガトー京都の経営権取得、これにより京都・神戸のモーツアルト店舗を全て運営することになる

1982竹内グループ創業50周年

 

《日本建築学会近畿支部》

http://kinki.aij.or.jp/

★旧竹内邸の保存活用に関する要望書(近畿支部)/2020.8.6

https://www.aij.or.jp/new-re.html