乳児を抱えながらの無収入生活。

いったいどうなっていくのでしょうか。

 

まだまだ波乱は続きます。

 

 

 

【満たされLIFEを手にするまでの物語|目次】■プロローグ:右矢印満たされLIFE最初の伏線■第1章:右矢印黄金の働きウーマン期■第2章:右矢印人生のどん底期■第3章:右矢印依存からの脱却■第4章:右矢印神様が与えた修行期間■第5章:右矢印幸せの鉄則に気づく■エピローグ:右矢印自分の価値を社会に活かす

 

 

 

第3章:依存からの脱却

 

 

退職してすぐは

「すぐに次の仕事を」

と言っていた夫も、

 

 

転職活動のために出向くハローワークが

いつの間にか転職仲間との待ち合わせ場所のようになり、

夕方に出かけてはお酒を飲んで深夜に帰宅

という生活へ堕ちていきました。

 

 

 

それでも私は、

今まで長い間働いてきたのだから、

少しぐらいお休みの期間があってもいいんじゃないかなと

特に意見を言うことはしませんでした。

 

 

生まれたばかりの子どもと一緒に過ごす時間も、

それはそれで大切で、

神様がくれた父親になるための時間かな、

などとのんきに考えていました。

 

 

しかしその期間が1年近く続くと

楽天家の私もさすがに不安を感じ始めました。

 

そしてようやく決まった内定先に対して

「まだ他のところを探したい」

という言葉を夫から聞いた時、その不安が爆発し、

 

 

 

「他のところを探してもいいから

 とりあえずは頂いた内定を受けて

 働きながら探してほしい」

 

 

 

と注文をつけたのです。

 

 

この言葉が

自分自身の運命を変える言葉になろうとは

その時は思ってもみませんでした。

 

 

 

 

人の人生に

注文を付けた代償は

重かった 

 

 

のです。

 

 

■頻発する夫婦喧嘩


 

 

ブラック企業かと思うような勤務環境に、

夫はやせ細っていき、

経済的な理由でのケンカも増えていきました。

 

 

 

元々私は家計管理の方法にも不満を持っていました。

 

 

これまでずっと

妻が家計管理をする“おこづかい型”を

実家で見て育ってきたのです。

 

 

一方で夫の方では

必要経費を妻に渡す“生活費手渡し型”。

 

 

サラリーや貯蓄を妻が一元管理することを

当たり前と思っていた私と、

 

妻が全て管理するなんてあり得ない

と思っていた夫と義両親。

 

 

話がかみ合わないことが発生していました。

いつもは仲の良かった私たちも、

ひとたび経済的な話になると大喧嘩に発展。

 

 

道端でお札の束を投げつけられたり、

夫が寝ている間に子どもを連れてこっそり家出をしてみたり。

一通りの夫婦喧嘩を経験しました。

 

 

※今思うと恥ずかしい過去です…

 

 

それでも夫への不満を

まだ抑えることができていたのは、

 

 

「内定を受けて働きながら探して」

 

と言った自分自身の言葉があったからでした。

 

 

 

■パートを始めてみたものの…


 

家族のために我慢をして働いてくれている、

 

その思いがあったからこそ、

私は自分の言葉に責任を感じ、

私も何か行動しなければと考え始めていました。

 

 

 

そして少しづつ、少しづつ、

母子離れる時間を作ってみたのです。

 

 

託児所の一時預かり。

 

 

母に代わる大人と

よくわからないふにゃふにゃした物体(お友達)w

嫌がることもなく楽しそうに遊ぶ我が子。

 

 

これなら大丈夫かもしれないと、

仕事探しを始めました。

 

 

この時私が興味を持ったのが、教育関係。

そしてわずかではありますが

有償の教育ボランティアを見つけることができました。

 

 

そしてそのボランティアの間の保育費用のためと、

生活費の足しにと始めたのが

プロローグでお伝えしたパート勤務でした。

 

 

 

働き始めてすぐの大失敗はあったものの、

次第に仕事にも慣れ、人間関係も良好で、

しばらくは楽しく安定した生活を送っていました。

 

 

しかし勤務期間が長くなればなるほど

慢心してしまうのはよくある話で、

「もっとこうしたらいいのにと」改善点を感じ、

それを実現しようとしてしまいました。

 

 

役に立ちたいのに立てない思いと、

自分の意見が求められていないことに対する悔しさから、

仕事に対する不満を募らせていきました。

 

 

そして自分が招いた居心地の悪さから、

二人目を授かったことがわかると

逃げるようにパートを退職したのでした。

 

 

■自立へ向けた最初の一歩


 

望んでいた二人目を授かった喜び、のはずが、

 

ここでも私は自分の今後を決定づける言葉を

発していたことを思い知らされるのです。

 

 

二人目がほしかった私は、

「お金はどうするの」

という夫の問に

 

 

「生まれてみればなんとかなるってよく言うよね」

 

 

と返していたのです。

 

 

なんとかなる、

というのは実際には「なんとかする」という意味で、

 

そこには夫婦の話し合いや

協力して節約するといったものも入っていたのですが、

夫のとらえ方は違いました。

 

 

 

無事出産を終えて、

衛生用品やらなにやら、

そして成長した上の子の教育費用も重なって、

「家計が厳しいな」とこぼした時、

 

夫はこう言いました。

 

 

 

「お前なんとかなるって言ってたやん」と。

 

 

 

私は愕然としました。

 

 

確かに言いました。

 

言いましたよ。

 

 

 

しかし、生活費の考え方もボーナスの扱い方も、

私が大前提に持っていた実の母のやり方が

全く通用しなかったのです。

 

 

それに話し合えばケンカに・・・。

 

 

でも夫を責めるわけにはいきません。

なんとかなると言ったのも私、

フルタイム勤務を選ばず、

子どもとの時間を大切にしたいと思ったのも私。

 

 

私の望みを

本当のところで叶えてくれているのは

いつも夫だったからです。

 

 

自分で

 

なんとかしなければいけない。

 

 

その思いが私の中に強く芽生えてきました。

 

 

思えばこれが

 

自立へ向けた最初の一歩

 

だったのかもしれません。

 

 

そして私は、

書店で出会った「1万円起業」という本に影響を受けて、

ついに全く想像もしていなかった

起業の世界に足を踏み入れることになったのです。

 

 

 

満たされLIFEを手にする鍵⑧
なぜ私は夫を責めなかったのか

満たされLIFEを手にする鍵⑨
なぜ私は起業という選択をしたのか

 

 

 

 

この先には、

自立へ向けた試練が

私を待っていたのですが

 

それはまた第4章でお話しますね。

 

 

 

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【満たされLIFEを手にするまでの物語|目次】■プロローグ:右矢印満たされLIFE最初の伏線■第1章:右矢印黄金の働きウーマン期■第2章:右矢印人生のどん底期■第3章:右矢印依存からの脱却■第4章:右矢印神様が与えた修行期間■第5章:右矢印幸せの鉄則に気づく■エピローグ:右矢印自分の価値を社会に活かす