歌詞から見る「ゴーンガール」推察
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=aq8X4FUMvKo 映画「ゴーン・ガール」を鑑賞。監督は「ファイト・クラブ」「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」ドラゴン・タトゥーの女」等常に傑作を世に送り出す(エイリアン3?なにそれ?)巨匠デビット・フィンチャー。この映画の予告編を見ていて、気になる事がある。それは流れている「音楽」。デヴィット・フィンチャー監督は音楽に映画の登場人物の感情や映画全体のテーマを語らせる事をよくやる。例えば「ソーシャル・ネットワーク」の予告https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=exQjAXAQk1A 流れている曲は「RADIO HEAD」というバンドの「creep」という曲を使用。どんな歌詞だったか?歌詞(訳したけど私に英語読解力を期待しないでください)When you were here before, 以前、君がまだここに居た時、 Couldn't look you in the eye 君の目を、まともに見ることが出来なかった。You're just like an angel, 君はまるで天使のようで、Your skin makes me cry その肌は僕を泣かせるほどだった。 You float like a feather 君は羽のように漂う、In a beautiful world この美しい世界を。 I wish I was special 君にとっての「特別」になりたい。 You're so fuckin' special 君は僕にとって「特別」なんだ。 But I'm a creep, でも僕はどうしようもない奴だ。I'm a weirdo どうしようもない奴なんだ。What the hell am I doin' here? 僕は一体ここで何をやっているんだ? I don't belong here ここは僕の居場所じゃない。I don't care if it hurts, 傷ついたって構わない、I wanna have control 操縦桿を握りたい。I want a perfect body 僕に完璧な体があったなら。 I want a perfect soul 僕に完璧な精神があったなら。I want you to notice 僕に気づいて欲しい。when I'm not around 僕がいないときにでも。 You're so fuckin' special 君は僕にとって「特別」なんだ。I wish I was special 僕も「特別」になりたいんだ。But I'm a creep でも、僕は駄目なんだ。 I'm a weirdo 僕はどうしようもないんだ。What the hell am I doin' here? 僕は一体ここで何をやっているんだろう? I don't belong here, ここは僕の、居場所じゃない。She's running out again 彼女がまた、走り去っていく。She's running out 彼女が走り去って She run run run run... 彼女が走り去って、走り去って、run... run... 僕から走り去っていく…… Whatever makes you happy 君が幸せになら、何だってやろう。Whatever you want 君が望むなら、何だってやろう。You're so fuckin' special 君は本当に「特別」なんだ。I wish I was special 僕も君の「特別」になりたい。 But I'm a creep, でも僕はどうしようもないんだ。I'm a weirdo どうしようもない奴なんだ。What the hell am I doin' here? 僕は一体ここで何をやっているんだ?I don't belong here ここは僕の居場所じゃない。I don't belong here... ここは、僕が居ていい場所じゃないんだ…… この歌から何が読み取れるのか?「ソーシャル・ネットワーク」では主人公マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)が周囲の人達を利用し踏み台にし、裏切りどんどん会社を大きくしていく物語だった。どうしてマークがそこまでして会社を大きくさせようとしたのかははっきりと描かれない。 しかし、この「creep」から推測が可能である。この映画の序盤、マークは恋人エリカ(ルーニー・マーラー)に失恋する。物語のラスト、マークはエリカの写真を眺めているところで映画は終わる。つまり会社を大きくしようとしていた理由は「エリカを見返したい、自分をすごい男だと思って欲しい」という自己顕示欲である。権力や実績を使わないと女性に向き合えない悲しい男の物語だったと「CREEP」から考えると推測出来る。ザッカーバーグのクズっぷりが(実在の本人がそうだったのかわからないけど)最高だった。では今回の「ゴーン・ガール」はどうか? 流れている曲はエルヴィス・コステロの「SHE」という曲である。歌詞(和訳に期待しないで)She maybe the face I can't forget きっと忘れられない彼女の表情The trace of pleasure or regret それは喜びか後悔の足跡Maybe my treasure or the price I have to pay 僕の宝物、それとも償いShe maybe the song that summer sings ひょっとして彼女は夏の歌Maybe the chill that autumn brings それとも爽やかな秋の風かMaybe a hundred different things 一日に起こり得るWithin the measure of a day 様々な出来事She maybe the beauty or beast 彼女は美女か野獣かもしれないMaybe the phantom or the feat 幻影かごちそうかもしれないMay turn each day into a heaven or a hell 彼女次第で一日は天国にも地獄にもなるShe maybe the mirror of my dreams 彼女は私の夢を写す鏡かもしれないThe smile reflected in a steam 水の流れに移る微笑みShe may not be what she may seem inside her shell もしかして、彼女の内側は違うの?She who always seems so happy in her proud 彼女はいつも誇り高くWho's eyes can be so prouder than so proud 目の輝きは本当に眩しいNo one's allowed to see them when they cry 誰もが涙を見るのは許されないMay comes a need from shadows of the past 過去の影が付きまとうThat I rememmber till the day I die それも僕は忘れないShe maybe the reason I survive もしかして私の未来は彼女次第The why and when for I'm alive いつ、生きる意味を教えてくれる?The one I care for through the rough in many years 何度も荒波を越えてきたMe I'll take her laughter and her tears 彼女の涙も笑顔も僕の生き甲斐And make them all my souvenirs 彼女の全てが私の生き甲斐For where she goes I've got to be 彼女の行くところについていくThe meaning of my life is だって彼女は僕の存在理由・・この歌詞から推測するに結婚や恋愛をテーマにした映画であり、主人公ニック(ベン・アフレック)は妻のエイミー(ロザモンド・パイク)を愛していた事、エイミーが多面的な人格を持つ女性(ていうか中々のビッチっぷりを発揮)というのがわかる。ていうか徹底的に男を窘める股間が縮こまる「男ざまぁ」映画でした。カップルで見ちゃ駄目!彼女にマウント取られる極悪映画でした!音楽から推測するのもたまには楽しいですね。ソーシャル・ネットワーク [Blu-ray]/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント ¥2,571 Amazon.co.jp ゴーン・ガール (字幕版)/作者不明 ¥価格不明 Amazon.co.jp 書評・レビュー ブログランキングへ