吉祥寺時代の仲間たち
結婚してわずか1年で離婚。新婚生活を過ごした江東区南葛西にあったメゾネットマンションから社員寮のある杉並区井草に引越した。社員寮は西武新宿線沿いの駅から徒歩1分という便利な立地にあった。外観は悪くなかったが広さわずかに13㎡ほどの極狭ワンルームマンション。バスとトイレが一緒になっているタイプで、体を洗おうとすると壁に手がガンガンあたり、湯船でゆっくりなどとてもできない。また線路沿いだったため特急が通過するたびにゴトゴト揺れた。窓を開けると激込の通勤電車がノロノロ運転している様子がよく見え、新聞を八つ折にして車窓にくっついているサラリーマンとよく目が合った。そんなこんなで、新しい生活が始まった。最初に配属先されたのは吉祥寺。仕事はリクルートの求人誌「フロム・エー」の広告枠を売る営業だった。
社風の違いに戸惑ったことをよく覚えている。それまで上司を役職で呼ぶのが当たり前だったが、フロムエーでは「さん付け」で呼んでいた。社長も「さん付け」だった。カルチャーショックだった。入社して先輩に営業同行させてもらったが、昼休みにその先輩は僕より年下でしかもアルバイトだということがわかった。営業所の従業員はみな正社員だとばかり思っていた僕は驚いた。後で聞くと営業所の社員は数名で多くがアルバイトだと知らされ2度驚いた。社員、アルバイト関係なく同じ仕事をしていることは不思議に思えたが、そのことはすぐに忘れた。
始業前は営業勉強会で毎日ロールプレイ、昼は営業活動、夜は広告に載せる原稿を作った。毎日ホントよく働く会社で、仕事が終わるとほぼ毎日飲みに行った。遊びも半端なかった。原田知世の「私をスキーに連れてって」がヒットしたことがきっかけだったと記憶しているが、当時はスキーブーム。金曜夜営業所前に集合して毎週のように神立や岩原に出かけ、時にはナイターまで滑って翌日仕事という強行軍もしばしばやった。いまはとてもできない。
研修期間は3月末日までで、4月になったら吉祥寺駅周辺のお客さんを引き継ぎ営業目標がついた。入社してわずか10日。営業経験のない人間に独り立ちさせる会社にまた驚いた。翌春になると新入社員が配属されてきた。新人の初仕事は井の頭公園での宴会の場所取り。僕も同行した。当時はまだ携帯電話が珍しかったが営業所には弁当箱大の携帯電話が数台あった。昼間からの場所とりで時間をもてあまし携帯で営業所へ何度か電話した。「あ~、俺や。例の物件5億で買っとけや。え~安い?ほな7億やったらどうや…」当時、携帯を持っているのはそのスジの人か不動産やくらいのもの。通りすがりの人たちのリアクションがおもしろく携帯を使ってその手の遊びをよくやった。日経平均が4万円に迫るバブルな時代だった。
きのう吉祥寺時代をともに過ごした仲間数名が集まって飲んだ。飲みながら話しながら僕は当時のことをあれこれ思い出して楽しんでいた。ともに過ごした期間は3年ほどだったがとっても濃密だったあの時代。みなそれぞれ仕事は変わり生活も変わったが20年経った今でもこうして集まれる仲間がいることが何よりの財産。リクルートフロムエーという会社はリクルートHRマーケティングと社名を変え、同期も上司もほとんどが会社を去った。大好きだった求人誌「フロム・エー」もなくなってしまったが、大きな財産が残った。仲間は本当にありがたい存在であり誇りだ。吉祥寺から神田、梅田、淀屋橋、西梅田、神戸、銀座と拠点も随分変わったが、どの拠点にも吉祥寺と同じような関係の濃い仲間がいる。ありがたいものです。
新卒者体験雇用奨励金
新卒者体験雇用奨励金
厚生労働省のwebによると、2月1日より「新卒者体験雇用事業」が開始されたようです。
「平成21年10月から平成22年9月末までに卒業した者で、雇入れ開始日現在の満年齢が40歳未満」で「ハローワークに求職登録を行い、就職先が未決定の者」を31日間、体験雇用すると、対象者1人につき月額8万円が支給されるものです。
このままでは新卒者のおよそ4人に1人が職に就けない状況です。
事業主さんの支援をお願いします。
就職先が決まっていない学生、生徒さんも「詳細はコチラ」をご覧下さい。
初任給のこと
考えてみますと「初任給」というものは不思議なものです。
能力、学力等の違いの如何を問わず、誰でも同じ基本給からのスタート。新卒者であっても、適性検査、能力検査、面接等の選考を経て採用に至ることを考えれば一律でいいのかといった議論も今後はありかと思っています。採用側からすれば一律のほうが管理がラクであることは合理的理由ではありますが、新卒一括採用、一律昇給など一律的な人事施策はそろそろ限界にあるのではというのが私の仮説です。
労務行政研究所の調査による2010年3月卒者の初任給予測があります。
この予測は、主要企業の春闘賃上げ率や有効求人倍率等の想定値を基に2010年の水準を予測したものだそうです。
大学院(修士) 22万 500円、0.01%
大学卒(事務・技術) 20万3300円、0.01%
短大卒(事務) 17万2500円、0.01%
高校卒(事務・技術) 16万1600円、0.01%
私の初任給はねんきん定期便からみたところ14万円ほどでした。およそ25年間で6万円ほど上がった計算ですね。
大卒者の初任給が20万円にのったのは平成15年。以来ほとんど変わっていません。詳細に見ていけば今日までむしろ微減傾向とも見えます。
面白いのは、賃金統計基本調査ではいまだに男女別に調査がなされている点です。さらに面白いのは、企業規模別調査では男性の賃金が女性の賃金より高いのに対して、産業別に精査しますと、女性のほうが初任給の高いものも散見されます。
労基法4条は男女間の賃金差別を禁止した条文ですが、男性は総合職、女性は一般職というコース別管理がおおむね一般的に多いという理解からすると、もちろん明確に4条違反とはいえません。ただし、均等法にある間接差別の問題は考えられそうです。
