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沖縄のアラフォー主婦“まこ”と申します
義実家の土地に二世帯住宅を建てて早十数年…
私も家も、そろそろガタが出始めるころ
今だから気づけた家のこと
元気な子どもたちと
息切れ必至のアラフォー夫婦のこと
いろいろ交えてお話していきます
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ありがとうございます〜
なんと、前回の記事が久しぶりにアメトピに掲載されました~
前回、差し入れの話をしてくれた、建築関係の営業をしていた友人の話を、もうひとつ。
上棟式、ってあるじゃないですか。
今ではほとんど見なくなったんですが、友人がまだ新人だった十数年前までは比較的よくあったんだそうです。
上棟式といっても、施主さんが屋根に上って餅をまく、とかではなく、
沖縄では、ヤギが振舞われるんです。
「めぇ~」と鳴く、くるんとした角に白いあごひげが特徴の、あのヤギです。
主に山羊汁や山羊刺しとして、大工さんや職人さんたちに振舞われるのです。
ある日の朝、ちょっとした打ち合わせのために、友人は沖縄中部のとある二階建て家の建築現場にいました。
屋上部分にコンクリートを流し込む準備のため、ポンプ屋さん、鉄筋屋さん、打設屋さんらがせわしなく
動いていて、あたりには緊張感が漂っています。
コンクリートを流し込む作業が始まれば監督さんも忙しくなるため、検査を済ませたほんの少しの時間を使って
打ち合わせをしていたのでした。
その時、軽トラに乗った施主さんがやって来て、監督さんに声をかけます。
「だぁ、今からヤギつぶしてくるからさぁ、楽しみにしててねぇ」
見ると、軽トラの荷台には、首を縄で繋がれ、目をひんむいて哀しげに「べぇえぇぇ~…」となくヤギが…
軽トラの荷台に載ってるくらいなので、そんなに大きなヤギではありませんでした。
ヤギを載せた軽トラは、おもむろに走っていきました。
ドナドナド~ナ~ド~ナ~
子ヤギをの~せ~て~
ドナドナド~ナ~ド~ナ~
軽トラゆ~れ~る~
お昼をまわった頃、友人は棟上げのお祝いを持ってこの現場を再び訪れたそうです。
コンクリートの流し込み作業は終わっており、施主さんが職人さんたちに山羊汁をふるまっています。
友人も監督さんや職人さんらと談笑しながら、山羊汁や山羊刺しをいただいていました。
「どうねぇ?新鮮でおいしいでしょ?今朝つぶしてきたばっかりだからねぇ」
施主さんの声かけで、思い出されるアノ光景。
哀しげなヤギの鳴き声、訴えかけるようなヤギのまなざし
そしてドナドナの歌。
せめて箸をつけた分だけは、という思いだけで山羊汁を飲み干し、監督さんや施主さんへの挨拶もそこそこに、友人はその現場を後にしたそうです。
「まぁ、命をいただく、って、そういうことではあるんだけどね…」
友人は遠い目をしていましたが、もともとは山羊汁も山羊刺しもイケる口なんだそう。
山羊は匂いやくせがあって好き嫌いがはっきり分かれる食べ物ではあるのですが、職人さんや大工さんには山羊汁が大好物という方も多く、わざわざ山羊料理専門店に通う方も少なくないんだって。
そう。沖縄には所々隠れ家的に山羊料理店がある。
なんなら、レトルトだってある。
でも、思えばわたしの好きな豚肉だって鶏肉だって、なんならチャンプルーに入れてる野菜だってもともとは命。
命をいただく、という基本に戻って、今日もおいしくご飯を食べさせていただきます。
あなたのお命、頂戴いたします(違う)
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