この投稿をInstagramで見る

昨日、玄関土間にある子供部屋の解体を始めました。 昭和50~60年代に増築された部屋のようですが、納戸の折れた梁のように、他に構造に大きなダメージの有無がないか、早く確認をしたかった所です。 風呂の改修に伴い、新たに作る構造との接続のためにも解体しなければなりません。 昨日、一人ほぼ一日で天井材までは撤去する事ができました。 天井下地、壁下地の解体はまた後日。 40数年ぶりに現れた、茅葺き屋根を支える桁と梁。 よく観察すると、なんかおかしいんですよ。 煤に燻ぶされている構造材がなぜか下にある。 その上に交差している丸太は色が変わっていないんです。 推測なんですが、昭和一桁代。 外壁の土壁を塗り直したり、母屋の居間の上に屋根裏部屋を作ったりした際に、下の丸太を追加したんじゃないかな?と。 柱を抜くために。 元々この家で使っていたものなのか、それともどこか他の家の解体材なのかはわかりませんが、どうもそんな感じがしますね。 当時、相当大規模な改修をしたのではないでしょうか?。 それにしても、この色の変わっていない梁、スパンが長いですね。 太さは一尺ないのでは?。 九寸くらいではないでしょうか。 その太さで4m以上のスパンを支えていますね。 柱は両端の2本だけ。 若干、虫による食害もあるようです。 その柱も台所側は四寸相当の柱なのですが、玄関側はいやに細い柱。 昨日の夜も、この柱、交換するべきか考えていたんですよ。 丸太でもいいので、せめて四寸相当の柱が欲しいなと。 交換するのであれば、できる時にしておきたいなと。 ヒノキの丸太が一本あれば解決するんですがね。 問題は交換する際の仮支え。 雨漏りがひどくて交換予定の下屋を支える丸太の様子もやっと全体の様子が把握できました。 雨漏りがひどい部分は外からもわかるくらい腐朽菌の繁殖が見られるんです。 風呂の改修に伴い、既存の柱三本を撤去、当面は新設する風呂の構造の上に、この丸太があるため、いくらかジャッキアップの必要があるのですが。 あまり上げすぎると折れますね。 それくらい傷んでいます。 下屋についてはほとんどがこんな感じなので、一度解体する必要はあるのですが、瓦にしても、屋根下地や垂木にしても材料が足りないので、すぐにはできません。 根気よく材料集めをするつもりです。 しかし、ホゾも刺さっていない柱もありそうですね。 もう一面、壁土を解体しなければなりませんね。 #古民家リノベーション #古民家再生 #古民家改修 #木造建築 #セルフリフォーム #セルフリノベーション #田舎暮らし #矢掛町 #ボランティア募集

ikeda_tamotsu(@ikeda8780)がシェアした投稿 -

最近ご無沙汰の鍛冶屋ネタも、たまにはブログで報告しておきます。
・・・今年に入って、肝心のモノつくり、なんにもできてないですよね。




まだ試作段階なのですが、鉄板スキレットの新たな仕様のものを作っています。

矢掛町という所はかつての宿場町で、その街並みを楽しむ観光地でもあるんですよ。
その観光ついでに、体験講座を楽しんでもらおうと思って、この鉄板スキレットを作ってもらう企画を考えている訳ですが。
今まで作っていたものは、鍛金の要領で、厚さ3.2mmの鉄板をハンマーで叩きだして作っていた訳です。
ところがこれ、やはり時間がかかってしまう上に、ハンマーで叩く際の衝撃が、保持している左手に加わって結構痛いんですよ(笑)
その辺りを改善しないと、ワークショップとしてはどうかなと。

そのため、制作方法を大幅に変える事から考えている訳です。

この試作品もやはり厚さ3.2mmの鉄板から作っています。

プロパンガスで炙りながら作ってみたんですが、もう少し縁の立ち上げが立つように深くならないものかと。
もちろんこれまでに作ってきた鉄板スキレットの中では一番深くできていますけれどね。
今現在で縁から鍋底までの深さが約24mm。



裏側はいかにも鍛造で作ったような、槌目がついていてカッコイイんですけれど。


もちろん蓋もこれから作ります。


ブログの更新が遅れ気味ですね。

先週、念願のオリーブの苗木を植える事ができました。


結実を期待したいので二品種。
財布の中身との相談で、たった2本しか植える事ができませんけれどね。
そしてこの丈ですので、十分な収量になるには何年かかるのか分かりませんが。
でも20年先を考えた投資ですので、今から少しづつでもやっておかないと。

今年はまだお茶の苗木も追加で植えなければなりませんし。
お茶は紅茶を作る事ができる品種を20本くらい。
去年の秋に2本ほど植えました。


オリーブはあと6本くらいは植えたいなと。

昨日は新元号の発表でしたね。
平成という響きが耳馴染みがよくて、新しい「令和」という元号に馴染むのにしばらく時間がかかりそうですが。


今、改修をしている古民家も、これで10回目の改元を迎える事になりました。


以前にも投稿しましたが、残置家財の中にあった、この家の唯一のお宝かもしれません。
江戸時代末期、幕末の頃に描かれたこの家の見取り図。


嘉永三年(1850年)という年号と共に、この家を建てた大工の棟梁と思われる人物の署名と落款。
二万之里とは現在の倉敷市真備町二万の辺りだろうと思います。

最終的に上棟札との整合性を確認していないので、上棟した正確な日付は不明ですが、169年前に描かれたという事は間違いないようです。
現在の母屋の位置が微妙に違っていたりするので、叩き台、マスタープランとして描かれたものなのかもしれません。

嘉永、安政、万延、文久・・・と続いて、明治、大正、昭和、平成といずれも激動の時代、時間を経てきたこの家も、今回、10回目の改元を迎える事になります。

考えてみればもう6~7年で昭和元年が一世紀前の出来事になるんですよね。
そう考えると100年なんて案外短いのかな?などと思ったりもします。





文久三年頃に購入されたと思われる器。
伊万里独特の蛸唐草文様。




処分した襖の中から出てきた日露戦争の頃の新聞記事。
富国強兵を推進していた時代ですが、いずれにせよ平和な時代であって欲しいなと。



3月17日の日曜日
恒例の材木屋の日曜市に参加してきました。
お金がない事には参加できないので、毎週参加はできないんですが。
思いがけない掘り出し物があるので、定期的に顔を出してないと。

この日は本来は足場丸太を購入するつもりで参加していたんですがね。



ヒノキの角材各種。
どこかの工務店の廃業に伴って引き取られてきた材木ばかりのようですが、思わず買ってきてしまいました。
これだけ軽トラに積んで7500円ほど。
まともに購入すれば3万円出しても購入はできないですね。



サイズばらばら、丸みがあったり、暴れがひどくて使いにくかったり、訳あり難ありの材木ばかりですが、そこは使い方次第だと思うんですよ。
特に母屋の納戸の床の修理に使いたい材木ばかりですね。
大きく暴れているものは短く切って床束に使えばいい。



中でも3000円一山の中にあったこのヒノキの4mの角材。
170mm角に挽いていますので、五寸五分(165mm)角の柱が一本できます。
末口側の丸みが残っていたり、多少ボケていたりして、それなりの使いにくい材木ですが、この太さ、座敷の床の間の柱に使えないかなと即決で。

節が相当多いのはむしろ歓迎したいと思います。
裂けにくく粘り強い柱になりますので。
目がもう少し詰まっていれば言う事はないんですがね。

あと5本、これくらいの柱があれば母屋の主要な6本の柱の交換ができるんですがね。
そうすれば納戸の隣の六畳間の天井の上に収納スペースを新たに設ける事もできる訳です。

焦らずに時間をかけて材木を集めたいと思いますが、新たな悩み事も。

今は庭先にこれらの材木を置いている訳ですが、できれば雨曝しにならない所で保管、または加工したいもので。
どこかいい場所ないかな?と。
矢掛町界隈で、大工さんの刻み小屋だったとか、広めの納屋とかあればいいんですけれどね。


そういえば、この件に関してもまだブログには投稿していませんでしたね。

3月16日、集中的に納屋の北側の壁の解体をしたくてお手伝いを募集していた訳ですが、参加者はゼロ。
時々やってくる西粟倉の罠猟師になったお兄ちゃんに手伝ってもらって、土壁の解体他を行いました。



まだ庇から上の妻壁の解体、および瓦を降ろす事まではできていません。
足場を組んでからの作業になりますが、足場丸太が買えなくてね。
養生を兼ねた足場を組まないと、土埃で近所迷惑になるので。



この部分の壁土だけで2tはあるでしょうか。
今日は3月末ですが、まだ壁土が片付けていません。

保管する場所がないので、全部土嚢に詰めて畑の片隅に持っていく事にしていますが・・・。
この作業こそ人海戦術なんですがね。

解体作業だけで募集しても人が集まる訳もなく。
そうはいっても進めなければならないので。

4月半ばの初打ち合わせ次第になりますが、とある団体の力を借りる事ができればと思い、まずはお話を伺う予定です。
それがうまく進めば、参加人数も若干増えるかなと。

ネット環境が悪くて、なかなかブログを書けないんですが、その間にも様々な事が進んでいます。
リノベーションのほうは停滞気味ですがね。




オーダーを頂いた鉄板スキレットを先月発送させて頂きました。

直径約20cm、柄の長さ約19cm。
鉄板を焼き鈍しをした後、常温で叩き出して成型しています。
手違いで柄の長さが間違っていたので、別のパーツを作ってリベットでかしめるようにさせて頂きました。



特に蓋が今回の特注になる訳ですが。
ダッチオーブンと同じような使い方をしたいとの事で、蓋の上に炭を置きたいという希望でした。
日頃作っているつまみでは危険なので、リフティングフックで引っ掛けて持ち上げるようにしています。
個人的には灰が落ちないように蓋に縁があったほうがいいかなと思うんですが。
手間はかかりますけれどね。




なかなかの質感でしょ?

もっと鍋底が深くなるように作りたくて、昨日、円柱形の金床として使う鋼材を注文してきました。


4月はいくつかの注文を頂いていますので特に前半はリノベーション作業は止めて、これらの鍛冶仕事の在庫分を作る事に集中したいと思います。

お問い合わせ、ご注文があればこちらから。
https://www.creema.jp/item/6869773/detail
今月は腰痛のために一日中寝ていたり、バイトで疲労困憊状態だったりで、あまり改修作業は進んでいません。
参りましたね・・・。



母屋の、江戸時代からある基礎の石積みの耐震補強工事の関連で、部分的にですが、やっと型枠がここまでできてる状態です。



風呂の基礎を急ぎたいので、部分的に枠を作っています。

もちろん一度にコンクリートを打ったほうが強度もあるんですが、予算の問題もありますので。
国道のバイパスなどでも予算が取れなくて、鉄筋がむき出しのまま数年放置という事もあるでしょ?
あれと同じですよ(笑)
次第に鉄筋を伸ばしてコンクリートを流し込んで。
セルフリノベーションならではの光景でしょう。

鉄筋もホームセンターで購入するより鋼材屋で購入したほうが安いですね。
昨日、ご注文頂いたので鉄板切板を鋼材屋に注文してきたので、ついでに13mmの異形鉄筋の単価を聞いてきました。
4~6mの定尺があって、4mで380円ほど。
近所のホームセンターで購入すると471円ですからね。
一度に20本以上購入するとかなり差額が大きくなってきますね。
そういった所でも予算を削減していかないと・・・。



ところで、3月いっぱいで今のバイトを辞める事にしました。
理由はいろいろとあるんですが、このリノベーション絡みの理由も大きいですね。
納屋に続き、母屋の梁の一本も折れている事がわかった訳ですが、この状況は、今の収入構成ではとても賄えないなというのが一つの理由です。

月の半分しか出社しない訳ですので、今以上に高い時給を要求するのはどうかと。あくまで補助作業ですからね。

うちで作ってるものが売れてくれればバイトに行かなくてもいいんですがね。
お蔭様で先月から今月にかけて、いくつかの在庫分をお買い上げ頂いていて、かなり助かっていますが、それでも月5万円以上の売り上げにはまだ・・・。



今週の木曜日、午前中は座敷の隣の納戸の床の解体でした。



大引きを兼ねている構造は日本建築独特の足固めを兼ねているので、今の時点では撤去できません。
足場を組む段階になったら撤去する予定です。
まっすぐな材料を使っていないので、床のレベル合わせ、めんどくさかっただろうなと。

そして、根太として使っていた材木も大半が木食い虫によってボロボロにされてました。
ポキポキ折れる状態で。
よく、この上を歩いていたなと思うと、ちょっと背筋が寒かったです。

床下の掃除を終えて、納戸の改修作業はしばらくありません。
床下に入って、いろいろと確認をしてみました。



北東側の基礎の様子。
柱が石積みの基礎の上に半分しか乗ってませんね。
足場を組んでからでなければわかりませんが、下げ振りを下げてみて、通り芯の変更が必要かなと。
まぁ、この柱の上の、軒を支えている丸太も一部雨漏りで腐っているので交換が必要なんですけれどね。
もう少し真っ直ぐな柱にしたほうがいいかなと。



母屋の茅葺屋根の下、下屋についてはこんな感じで、傷みがひどいんですよ。
先日の納戸の梁が一本折れていた事もあり、下屋については一度全部解体しなければならないかもしれませんね。
まぁ、使える部材は再利用したい所ですが。
なんでもかんでも新しくすればいいというものではないのが古民家再生なのですから。



新たな課題も発見ですね。というより織り込み済みな感じもしますが。
座敷の床の間の隅にある柱の束石際。
フワフワになってますね。
シロアリではなさそうですが。
耐久性がかなり低下している事は間違いなさそうです。

根継ぎをするか、柱の交換をするかのいずれかになると思いますが、さて、どうしたものかと。

母屋の茅葺屋根を支えている六本の柱。
以前にも紹介したかと思いますが、いずれも四寸角相当の柱なんですよ。
茅葺屋根自体は、全体で20t近くあると言われています。
まぁ、この辺りの茅葺は実際には麦藁を使っていますので、そこまでの荷重はないと思いますが、それでも15~6tの重さはあると思います。
葺き足が短いので、おそらく。
これだけの荷重をたった六本の柱、しかも四寸角相当で支えているんですよね。
おまけに柱間のスパンが長い。
そして、そのうちの一本はこんな感じの束石の上に乗っています。


判りますか?
束石が三段重ねになっていて、ダルマ落とし状態になっているのが。
この状況もなんとかしたいんですよね。

母屋の梁が一本折れているので、いずれにせよ、交換のために屋根のジャッキアップ、仮支持が必要ですが、このタイミングで、これらの柱の交換もできないものかと考えているんですがね。

交換するのであれば、今の四寸角の倍の太さ、八寸角(240mm角)にしたいと考えています。
杉の節がある原木で、立米1.4万円と単価を設定したとして、24cm角の柱を製材しようとすれば、末口28~30cm前後の丸太が必要になりますが、4mの長さでこの立米単価で計算すると、一本辺り5000円くらいになります。
立米単価はいくらか変わる事があるので、一本辺り6000円と仮定しても、六本で4万円弱で買い揃える事は可能です。
もちろん自分で製材する事が前提の価格ですがね。
ログハウスのように丸太のまま使うという方法ももちろんありますよ。
そうすれば製材の手間は省く事ができます。
既存の桁や梁との取り合いが少々めんどくさくなる事もありますが。

これくらいの金額であれば、今の収入でも多少時間はかかりますが、調達は可能です。

問題は、屋根の仮支持にかかる経費等をどうやって捻出するか。ですね。
これがまだ解決していません。
なるべく安く、耐荷重が高くする方法を考えている所ですが。




古民家のセルフリノベーションをされている方々も多いんですよ。
でも、構造補強から見直す人はあまりいない。というよりできない人が多いのも事実です。
カッコだけの薄っぺらなリノベーションではなく、次の100年のために行う事が自分に与えられた使命だと感じていますので、ここはやはりなんかとして前向きに進めたいなと考えています。
平成も今年で終わりですが、そうですね、平成の大改修ともいえるような位置付けとして考えています。


多方面の協力もお願いしたい所です。